日本歯科新聞

山口教授

国試5千題をAIが学習 試験問題を自動作成-神歯大

歯科大学・歯学部で教員によっては年間50時間以上にも及ぶと言われる試験問題の作成。その作問を自動で行ってくれるアプリケーション「EQIO」を、神奈川歯科大学歯学部歯科矯正学講座歯科矯正学分野主任教授の山口徹太郎氏らを中心とする学内委員会とEDIAND(本社・東京都江東区、副田義樹社長)が開発した。同大ではすでに一部の教科の試験を「EQIO」で作問しており、将来的には各種試験での活用を目指している。

健康経営企業など表彰へ-日歯が来年1月20日まで受付

日本歯科医師会(堀憲郎会長)が、口腔の健康増進に積極的に取り組む企業等法人を募集・表彰する「健口スマイル推進優良法人表彰」の応募受付が15日から始まった。同日の定例記者会見で堀会長と小山茂幸常務理事が報告したもので、応募締め切りは来年1月20日。

歯科医師資格証の需要・使用頻度を検証へ-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、HPKIカード(歯科医師資格証)発行を希望する歯科医師の窓口となり、MEDIS(医療情報システム開発センター)に送付する「HPKI需要検証事業」を開始する。15日の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告したもので、カードの需要や使用頻度(電子処方箋の発行状況)などを把握して将来の需要予測を図るのが目的。諸経費の一部を国と日歯が助成し、従来の半分以下のコストで発行できる可能性も示唆した。

オン資義務化に経過措置の可能性-堀日歯会長が示唆

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、オンライン資格確認の原則義務化について、近日中に中医協で経過措置等の方針案が示されるとの認識を示し、「日歯としては、引き続き混乱がないように現場の声をしっかりと主張して経過措置に反映させていきたい」と述べた。15日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた定例記者会見で触れたもの。

医療経済実態調査 中医協で要綱承認

第24回医療経済実態調査の要綱案が、14日にオンライン上で開かれた中医協の第533回総会で承認された。調査項目では、単月調査の廃止や、「委託費」の「人材委託費」等の内訳に「紹介手数料」、「経費」に「水道光熱費」を追加するなどしている。

訃報 永山一行氏

北海道歯科医師会会長や日本歯科医師会代議員を務めた永山一行(ながやまかずゆき)氏が18日、死去した。89歳。

訃報 浅野薫之氏

千葉県歯科医師会会長や日本歯科医師会代議員を務めた浅野薫之(あさのしげゆき)氏が18日、死去した。82歳。

可撤式部分床義歯で生命予後の改善を確認-イギリス・リーズ大学ら

可撤式の部分床義歯を装着すると、同じ程度に歯が欠損していながら補綴されていない場合に比べて生存期間が26%改善した-。イギリス・リーズ大学のNasir Zeeshan Bashir氏をはじめ、シェフィールド大学、キングスカレッジ・ロンドンなどの歯科医学、統計学の研究グループが明らかにしたもの。

石福金属に聞く パラジウムの相場動向

今年は、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う物価の上昇に頭を悩ませながら、慣れてきたコロナ禍の生活に、3年ぶりの「○○再開」など、コロナ禍前の生活も一部取り戻す1年になった。貴金属価格も影響を受けていることから、「パラジウム価格の相場動向と今後の価格変動の見通し」を、貴金属総合メーカーの石福金属興業に聞いた。

業界初 「回遊型展示」とは?-小野・横浜デンタルショー運営委員会委員に聞く

来年1月8、9の両日に開催される「横浜デンタルショー」が、デンタルショー初の「回遊型(一方通行)展示」で実施されるという。レイアウトを担当した同デンタルショー運営委員会委員・横浜市歯科医師会所属の小野清一郎氏に回遊型展示の見どころなどを聞いた

歯科ディーラー・アンケート 83%が「歯科用局所麻酔剤」不足

83.3%の歯科ディーラーが「歯科用局所麻酔剤が不足」と回答-。本紙が実施した「歯科ディーラー・アンケート」によるもの。調査は、11月14日~28日に全国の歯科商店600社を対象にFAX送信で実施。うち25社42人から回答を得た。

会見後に握手を交わす左から小林氏、高橋氏、柳川氏

日歯会長予備選挙 立候補予定者3氏が共同会見

日本歯科医師会会長予備選挙立候補予定者3人の共同記者会見(歯科記者会主催)が7日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれた。日歯元常務理事の小林慶太氏、日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏、日歯副会長の柳川忠廣氏がそれぞれ立候補の理由や、短期・中長期的な目標などの質問に答えた。

「健康寿命をのばそう!アワード」 茨城県境町なかい歯科が「食育カフェ」が受賞

健康増進や生活習慣病予防として優れた取り組みを行う企業や団体、自治体を表彰する「第11回健康寿命をのばそう!アワード」(厚生労働省、スポーツ庁主催)で、茨城県境町のなかい歯科クリニック(中井巳智代院長)の口腔育成と食の大切さを学ぶ食育カフェ「Oyako食堂ごはんの樹」が母子保健分野の厚生労働省子ども家庭局長優秀賞(団体部門)に選ばれた。

日歯連盟政治セミナーで自民党副総裁の麻生太郎氏ら講演

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は2日、東京都千代田区のベルサール九段で第4回政治セミナーを開いた。「『主張』を『実現』させる組織になる」「確実に票読みができる体制を整え、各種選挙に確実に当選させ得る強い・勝つ組織になる」をコンセプトとしたもの。政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が「岸田政権はどうなるか~日本政治の舞台裏」について、自由民主党副総裁で元内閣総理大臣の麻生太郎氏、自民党参議院幹事長代行の丸川珠代氏が講演。また、日歯連盟顧問で参議院議員の山田宏氏、比嘉奈津美氏がランチョンセミナーで話した(講演は非公開)。

令和4年薬価調査 乖離率の速報 歯科はマイナス4.3%

厚労省は、令和4年医薬品価格調査(薬価調査)の速報値を2日の中医協薬価専門部会で報告した。薬価と市場での取引価格との開きを表す平均乖離率は7.0%だったが、歯科用薬剤の乖離率はマイナス4.3%、特に歯科用局所麻酔剤はマイナス10.5%となっている。

九州、中国・四国地区歯役員連絡協 オン資など協議

九州、中国・四国地区歯科医師会役員連絡協議会が3日、松山市のANAクラウンプラザホテル松山で開かれた。日本歯科医師会と日本歯科医師連盟の会務報告、オンライン資格確認等に関する協議が行われたほか、次期日本歯科医師会監事選挙の候補者を九州地区から選出することが確認された。また次年度開催県は熊本となった。

東京デンタルフェスティバルで正しい口腔ケア紹介

東京都歯科医師会(井上惠司会長)とグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(本社・東京都港区、野上麻理社長)が4日、「これからはじめる口腔ケア~正しいセルフケアとプロフェッショナルケアを学ぼう」をテーマにオンライン上で東京デンタルフェスティバル2022を開催した。

9月の歯科診療所数 前月より4増加の6万7,759施設

厚労省の施設動態調査による令和4年9月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,759施設で、前月より4増加した。

とろみ調整食品が食後血糖上昇を抑制-医科歯科大が研究で解明

誤嚥防止に用いられるキサンタンガム系とろみ調整食品が食後血糖の上昇を抑制すると動物実験で判明した。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野の片桐さやか准教授、同大摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原玄教授、中川量晴准教授、長澤祐季大学院生の研究グループが同大認知神経生物学分野の上阪直史教授、東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター分子遺伝学研究部の廣田朝光准教授と共同研究で解明した。

磁性アタッチメントのペースメーカーへの影響 日歯医学会が「考え方」に追記

日本歯科医学会(住友雅人会長)が、「磁性アタッチメントを支台装置とする有床義歯の診療に対する基本的な考え方」にペースメーカーへの影響を追記して1日に公開した。

「いい唾液の日」に唾液ケア研究会第1回学術集会

日本唾液ケア研究会(槻木恵一理事長)は、11月28日の「いい唾液の日」に合わせ、第1回学術集会を横浜市の神奈川県歯科保健総合センターとウェブ上で開かれた。歯科医療関係者のほか、言語聴覚士や栄養管理士など200人以上が参加した。

矯正歯科治療興味持つ理由「コンプレックス」8割

矯正治療に興味を持ったきっかけで最も多いのは、「自分の歯並びにコンプレックスがあった」8割-。イーライン矯正歯科(竹元京人理事長)が、7月12日から9月13日まで、初診相談を受けた男女153人に実施した調査結果によるもの。

広告規制・バーコード表示 説明-医機連

日本医療機器産業連合会(=医機連、三村孝仁会長)は11月29日、「広告規制・バーコード表示法制化に関する医機連の取り組み」と題したメディア向けセミナーをオンライン形式で開いた。同会法制委員会副委員長の矢吹宗男氏と企業倫理委員会副委員長の三苫真氏が「医療機器の広告規制に関する医機連の取り組みについて」を説明。

「今こそ女性歯科技工士を採用してみませんか?」の著者・岩崎氏に聞く

若者の歯科技工士離れによって、2000年頃まで72校あった歯科技工士養成機関は閉校が相次ぎ、2019年に50校を割った。そんな歯科技工士離れ解決の糸口になるような『今こそ女性歯科技工士を採用してみませんか?』(インターアクション刊)という本が出版された。著者は鹿児島で歯科医院を開業する岩崎由美氏。そして、そこに勤務する2人の歯科技工士が執筆に参加している。女性歯科技工士の存在は、スタッフ兼専門職としてマルチに活躍できる人材の「宝」と語る岩崎氏に、採用のきっかけや医院経営のメリットなどを聞いた。

トップランナーインタビュー/保健師から学ぶ患者の健康管理術

地域の健康課題へのアプローチが専門分野といえる行政の保健師として長く活躍、日本初のSNN(ソーシャルネットナース)である野原暁美氏に、歯科医師やデンタルスタッフが来院する患者さんの健康状態をいち早く見抜き、病気を未然に防ぐためのポイントを聞いた。

ライオンが「根面う蝕予防歯磨剤」の特許で「発明奨励賞」受賞

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)の「根面う蝕予防歯磨剤」と「高保湿タイプ液体皮膚洗浄剤」の特許が、発明協会(内山田竹志会長)主催の「令和4年度関東地方発明表彰」において「発明奨励賞」を受賞した。表彰式は11月18日に山梨県のベルクラシック甲府で行われた。

20代の17%「歯周病知らない」-サンスター調査

成人の約5割が「この先、永久歯を抜く経験をする可能性がある」と感じている-。サンスターグループ(=サンスター)が「いい歯の日」(11月8日)に合わせて実施した歯周病に対する意識や口腔ケアに関する調査によるもの。全国の20歳以上の男女1,100人(20、30、40、50代、60歳以上の男女各110人ずつ)を対象に7月7日にインターネットで実施した。

医師の自見英子議員「妊産婦の歯科健診 義務化を」

医師の自見英子参議院議員は、国民皆歯科健診への取り組みを踏まえて、妊産婦への歯科健診の義務化を進めてほしいと、11月25日に開かれた国民歯科問題議員連盟で訴えた。

小山日歯常務理事が紹介『デンタルクエスト』の新刊発売

日本歯科医師会が協力している、歯科衛生士を主人公に歯科界の最先端を描くコミック『デンタルクエスト』(集英社)の4巻が発売された。11月30日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日歯の都道府県歯科医師会広報担当理事連絡協議会で小山茂幸常務理事が紹介。「多くの方に読んでほしい。今後も連載が続けば、ドラマ化も検討されるという話もあるので、ぜひ、応援をお願いしたい」と呼び掛けた。

8年ぶりの広報担当理事連絡協で広報の在り方学ぶ-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)の令和4年度都道府県歯科医師会広報担当理事連絡協議会が11月30日、東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた。8年ぶりの開催で、日歯の広報活動について報告があった他、研修では東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野准教授の奥原剛氏が「行動変容のためのヘルスコミュニケーション」について講演、講演を踏まえての啓発チラシ作成のグループワークも行われた。

「新執行部を見据え来年度事業を計画」-堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、来年度事業計画について、「2040年を見据えた歯科ビジョン」の具体的アクション展開を継続しつつ、「新執行部が新しい視点で取り組むことを想定した拡張性と自由度のある内容にしてほしいと各所管にお願いしている」と明かした。11月24日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた定例記者会見で述べたもの。

第31回日本医学会総会 来年4月、東京で開催

第31回日本医学会総会(春日雅人会頭)が来年4月21日から3日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムおよび近郊で開かれ、歯科に関する特別講演やシンポジウム、市民向けセッションも行われる。11月24日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会の定例記者会見で堀憲郎会長と尾松素樹常務理事が報告した。

歯科医による新型コロナワクチン接種189万8201回に

新型コロナウイルスワクチンは、昨年5月から今年10月末まで延べ3万3005人の歯科医師が、累計189万8,201回の接種に協力している。11月24日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会の定例記者会見で示された資料によるもの。

大阪府歯が無償提供のミルクボーイ歯科啓発動画 約60団体が活用

お笑いコンビのミルクボーイが出演する動画「生きる力を支える歯科(国民向け)」「口腔機能低下症と検査の話(歯科医師向け)」が、都道府県や郡市区の歯科医師会、同窓会だけでなく、企業、市役所、歯科衛生士会など60団体ほどのイベントで活用されている。大阪府歯科医師会(深田拓司会長)がホームページ上で公開、無償提供している動画で、これまでストリーミング方式での提供に限られていたが、11月17日からは、CDによるデータ提供が可能となり、オフラインでも放映できるようになった。

日歯会長予備選挙 柳川氏が総決起大会

来年2月の日本歯科医師会会長予備選挙に出馬の意向を示した柳川忠廣氏の後援会「廣楠の会」は11月23日、静岡市のホテルアソシア静岡で選挙に向けて総決起大会を開いた。

日歯会長予備選挙「チーム高橋」が集会

日本歯科医師会の会長予備選挙に立候補を表明している日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏を支援する「チーム高橋」が発足した。4日には東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで「『日歯』のあるべき姿を語る会 『チーム高橋』発足集会」が開かれ、約140人が集まった。

東京・浅草歯科医師会 創立110周年を祝う

東京の浅草歯科医師会(鬼久保至彦会長)は11月26日、東京都台東区の浅草ビューホテルで創立110周年記念式典・祝賀会を開いた。

予算獲得に向けて日歯・連盟が要望-国民歯科問題議員連盟総会

国民歯科問題議員連盟(関口昌一会長)の総会が11月25日、東京都千代田区の参議院議員会館で開かれた。議題は役員案と令和5年度歯科関係税制改正、同予算案などで、日本歯科医師会の堀憲郎会長、日本歯科医師連盟の高橋英登会長が改めて来年度予算や昨今の物価高騰への対応などを要望した。

神奈川県歯連盟創立70周年記念 菅前総理と河野大臣が講演

神奈川県歯科医師連盟(鶴岡裕亮会長)は創立70周年記念講演会を11月20日、横浜市の神奈川県歯科医師会館で開いた。第99代内閣総理大臣の菅義偉衆議院議員が「菅内閣の成果とこれからの日本」、デジタル大臣・内閣府特命担当大臣の河野太郎衆議院議員が「我が国の未来」と題して講演した。

自民党・スポーツ歯科支援議連が総会 マウスガード普及状況など確認

自民党の「スポーツ歯科を支援する議員連盟」の総会が11月29日、東京都千代田区の参議院議員会館で開かれ、日本スポーツ歯科医学会の安井利一理事長と日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト協議会の杉山義祥会長が国内外のマウスガード普及状況などについて講演した。

物価高騰対策の交付金で「まだ給付の可能性ある」-村上日歯連盟副会長

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の村上恵一副会長は、物価高騰に対する地方創生臨時交付金について、12月の補正予算も踏まえて諦めずに都道府県や市町村に働き掛けることで給付が決まる可能性があると説明した。11月25日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた理事会後の記者会見で述べたもの。

令和2年度国民医療費 歯科は3兆22億円

令和2年度国民医療費で、歯科医療費は3兆22億円だった。同統計が歯科医療費を把握し始めた昭和37年度以降、過去最高だった前年度と比べて128億円、2.5%減少した。医療費総額は前年度より1兆4,230億円、3.2%減の42兆9,665億円で、歯科の構成割合は前年度より0.2ポイント増の7.0%だった。

令和4年8月の歯科医療費・社保 件数1.3%増、点数1.8%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年8月診療分の歯科の件数は1,317万6千件、点数は158億3,704万2千点で、前年同月に比べ件数は1.3%、点数は1.8%それぞれ増加した。

令和4年8月の歯科医療費・国保 市町村の金額、1.1%増加

国保中央会がまとめた令和4年8月診療分の歯科医療費は市町村が544億円で、対前年同月比で1.1%増加。組合は47億円で0.5%増加。後期高齢者は539億円で8.0%増加した。

歯科健診の受診頻度「年に1回以上」4割-ライオン調べ

歯科医院で1年に1回以上、歯科健診を受診する人は4割程度で、女性の方が男性より高い傾向にあった。ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)が、歯科医院で受ける歯科健診に関するアンケートを15歳から69歳の男女1千人を対象に9月28日から10月3日まで実施したもの。

満足度が最も高い歯科医師年収600万円の勤務医

歯科医師(開業医・勤務医・非常勤・その他)の中で、満足度がもっとも高いのは、「年収500万~600万円」の「勤務医」だった-。デンタルサポート(本社・千葉県千葉市、草深多計志社長)が行った意識調査によるもの。

「医療DX化には患者RWDが必須」-インテグリティ・ヘルスケアの武藤会長

医療のデジタライゼーションからDX化(デジタル・トランスフォーメーション)への転換には、患者のRWD(リアル・ワールド・データ)の広範な活用が必須―。医療のDX化推進の最前線を開拓しつつ、医師として訪問診療の第一線でも活躍するインテグリティ・ヘルスケアの武藤真祐会長は11月22日、米国研究製薬工業協会(PhRMA)が開催したセミナーで講演。

歯学教育モデル・コア・カリキュラム改訂版を公表

「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」の令和4年度改訂版を、文部科学省が11月18日に公表した。6年度の入学生から適用されるもので、「医師/歯科医師に求められる基本的な資質・能力」の共通化では、「IT、情報・科学技術を活かす能力」「GE、総合的に患者・生活をみる姿勢」が新設されている。

東北大・草間太郎助教ら砂糖摂取と歯周病関連性をレビュー

砂糖の摂取量と歯周病との関連を示す疫学研究はあるものの、現時点で因果関係を示すエビデンスは限定的―。東北大学大学院歯学研究科の草間太郎助教らの系統的レビュー結果によるもので、『Nutrients』電子版(10月22日)に掲載された。

SDGs&UHC焦点に健康考える-関東甲信越歯科医療管理学会

関東甲信越歯科医療管理学会(尾﨑哲則理事長)は、第28回学術大会(七沢久子大会長)を11月20日、山梨県甲府市の歯科医師会館で開催した。「歯科医療管理学からみるSDGs&UHCを考える~自立歩行ができる健康寿命の延伸」の大会テーマで特別講演や基調講演、教育講演、シンポジウムなどが行われた。12月2日までオンデマンド配信された。

創立50周年を祝う-鶴見大学歯学部

鶴見大学(中根正賢学長)は11月20日、歯学部創立50周年記念式典・記念講演を横浜市の鶴見大学記念館で開催した。

対談「SJCD」×「補綴歯科学会」トップ臨床家の症例一般化・共有を目指す

日本補綴歯科学会(馬場一美理事長)と日本臨床歯科学会(=SJCD、山﨑長郎会長)は、7月の学術大会の連携共催を皮切りに相互連携を推進している。基礎・臨床研究のプロフェッショナルが集まる補綴歯科学会と、スタディグループで世界トップクラスの会員数を誇り、包括臨床のスペシャリストが多く所属するSJCDが協調して活動することで、より良い歯科医療の一般化・共有を目指している。馬場理事長と山﨑会長に連携の経緯や今後の展望などについて聞いた。

高齢者も飲みやすい“コメダの味”の「とろみコーヒー」

コメダ(本社・名古屋市、甘利祐一社長)とクリニコ(本社・東京都目黒区、中林將宏社長)、石光商事(本社・神戸市、石脇智広社長)で共同開発した、飲み込みに不安のある人向けインスタントコーヒー「とろみコーヒー」が11月11日に発売された。翌日の愛知県健康づくり振興事業団による健康公開講座でコーヒーを監修した朝日大学大学院歯学研究科准教授の谷口裕重氏が紹介。「新食感コーヒー」として飲み込みに不安がある高齢者だけでなく、若者など幅広い年代層をターゲットにしている。

5年ぶりにフェア開催-UKデンタル

UKデンタル(本社・熊本市、慶田隆社長)は11月26、27日の両日、「第8回UKデンタルフェア」を熊本県のグランメッセ熊本で開いた。1,245人が来場した。

タカラベルモントの白井さん「なにわの名工」を受賞

大阪府と大阪府職業能力開発協会(小原英夫会長)、大阪府技能士会連合会が主催する「令和4年度大阪府職業能力開発促進大会」で、タカラベルモント(本社・大阪市、吉川秀隆会長兼社長)の大阪工場技術部所属の白井宏典氏が「大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)」を受賞した。理美容サロンや医院向けの特殊な椅子の張り技術が認められたもので、同工場で働く同賞の受賞は7人目。

アソインターナショナルとGENOVA 東証上場へ

歯科関連企業2社の東京証券取引所への新規上場が11月18日に承認された。アソインターナショナル(本社・東京都中央区)がスタンダード市場に、GENOVA(本社・東京都渋谷区)がグロース市場に上場する。2社の上場予定日は12月23日。

兵庫県歯らがキッザニア甲子園で体験イベント開催

3歳から15歳の子供たちが歯科医師や歯科衛生士の仕事を体験できるイベントを兵庫県歯科医師会(澤田隆会長)とライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)が、「いい歯の日」の11月8日、兵庫県西宮市のキッザニア甲子園で開催した。歯科医師の体験等を通して口腔ケアに興味を持ってもらう目的のもので、600組の親子連れが参加した。

口腔検査学会が認証制度 臨床検査データ転送を推進

歯科診療所で行われる各種臨床検査は、デジタル表示されるものの、記録の際にアナログ工程が介入し、労務負担の増加や入力ミスの原因にもなっている。日本口腔検査学会(福本雅彦理事長)は、このような課題の解決に向け、臨床検査データのデジタル転送技術に関する認証制度を開始した。12、13の両日に横浜市の神奈川県歯科保健総合センターとウェブ上で開かれた第15回学術大会で発表があった。

「レセック」事業1年後に終了へ-日歯が報告

日本歯科医師会(堀憲郎会長)の会員向けに平成22年から実施された歯科レセコンAPSサービス「レセック」事業が約1年後に終了する。16日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で堀会長が報告した。

日歯が加藤大臣にオン資義務化で要望書

日本歯科医師会の堀憲郎会長らは10日、加藤勝信厚生労働大臣を訪問し、2023年4月からのオンライン資格確認原則義務化について、レセプト請求件数の少ない医療機関の除外などの措置・配慮を求める要望書を提出した。

歯科医師によるワクチン接種 法改正で有事の対応簡素化へ-日歯・都道府県歯専務理事連絡協

有事の際に、厚生労働大臣や都道府県知事の要請によって、医師法第17条の違法性の阻却を行わなくても歯科医師によるワクチン接種ができるようにする法改正が11月下旬か12月に参議院で可決・成立される見込み。16日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会(堀憲郎会長)の都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で堀会長と柳川忠廣副会長から報告があった。

HPKIカードの需要検証モデル事業を予定-柳川日歯副会長が報告

日本歯科医師会は、HPKIカードの需要を検証するモデル事業の実施を予定している-。都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で柳川忠廣副会長が報告したもの。

12月から公募 日歯が法人の優れた活動を表彰へ

日本歯科医師会は、企業や法人の歯科に関わる健康経営の取り組みを推進するため「健口スマイル推進優良法人表彰」を実施する。12月から応募を募る予定。小山茂幸常務理事が報告した。

労働者向けスクリーニングアプリ 今年度中に発表か

日本歯科医師会は、労働者を対象に歯科口腔保健に関するスクリーニングができるアプリを今年度中にリリースする方向で準備を進めている。山本秀樹常務理事が報告した。

役員報酬引き上げ次期代議員会で議案上程

会長の報酬が月額52万5千円から100万円、副会長が39万9千円から44万6,900円、専務理事が78万7,500円から88万2千円になるなど日本歯科医師会の役員報酬を引き上げる改正案が示された。瀬古口精良専務理事が報告したもので、来年3月の臨時代議員会で議案として上程される予定。

後期高齢者の保険料で厚労省が引き上げの方向性示す-社保審医療保険部会

社会保障審議会の第158回医療保険部会が17日、オンライン上で開かれ、令和6年度以降の後期高齢者の保険料について、賦課限度額の引き上げと所得割率の引き上げで対応する方向性が示された。令和6、7年度の保険料は改正を行わないと年額67万円程度のところ80万円程度になるとの推計値も示された。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、応能負担については理解をしているとした上で、国民の安心、納得が得られる制度設計の重要性を強調し、丁寧な検討を要望した。

令和4年度診療報酬改定の結果検証 特別調査票案を承認-中医協

令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の調査票案が、16日にオンライン上で開かれた中医協総会で承認された。歯科医療機関調査では、「地域医療連携体制加算の届出をしていない理由」「在宅歯科医療推進加算の届出をしていない理由」「通信画像情報活用加算の実施状況」「口腔細菌定量検査の実施状況」などの設問が新設されている。

医療経済実態調査で単月調査の廃止を提案-厚労省

中医協の第56回調査実施小委員会で第24回医療経済実態調査について議論され、単月調査は廃止して抽出率を引き上げる方向性が示された。簡素化や委託費・経費の把握についても具体的な提案があり、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、委託費の把握について歯科の該当項目など情報の整理・提供を求めた。

薬価改定の対象について範囲などを議論-中医協部会

中医協の第191回薬価専門部会が16日、オンライン上で開かれ、令和5年度薬価改定について議論した。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、歯科の薬剤のマイナス乖離が続いている点を指摘し、解消に向けて慎重な対応を求めた。

厚労省事業で第4回技工シンポジウム 業務のあり方模索

千葉県歯科医師会(高原正明会長)の歯科技工士プロジェクトチーム(砂川稔委員長)は、令和4年度厚生労働省補助事業・歯科技工士人材確保対策事業で「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした第4回シンポジウムを3日、千葉県浦安市の明海大学浦安キャンパスとウェブで開いた。

WHOが世界口腔保健レポート発行 新潟在住の簗取さん(95歳)がウェビナー出演

世界保健機関(WHO)は11月18日、世界口腔保健レポートを発行し、同日開かれた記念ウェビナーでは、新潟市在住の簗取作次さん(95歳)が登場、口腔の健康づくりを含めた日常生活について、食事、歯みがき、ピアノ演奏などの様子とともに自ら英語でコメントする動画が放映された。ヘルシーエイジングを具現する存在として、日本の高齢者が世界に紹介されたことが大きな意義を持つと見られている。

医療機関でのバイオフィリックデザイン8割が「効果検証なし」

人間が先天的に持っている自然を好む性質に配慮したバイオフィリックデザインは医療機関でも普及が進んでいるが、実際には約8割が導入効果の検証がなされていない。歯科医院、障害者施設、病院などの内外装を手掛けるメディカル・デザイン(本社・東京都中央区、妹尾有純社長)の水口真理子氏が、千葉大学園芸学部と行った文献調査の結果分かったもの。

未来の健口学ぶむし歯予防大会-石川県歯

石川県歯科医師会(飯利邦洋会長)は5日、第43回むし歯予防全国大会「フッ化物で育む未来の健口」を金沢市の石川県立音楽堂交流ホールで開いた。

白板症などがん化の評価蛍光観察装置で可能に-東歯大の柴原氏が報告

蛍光観察装置で蛍光ロス(FVL)だけでなく蛍光亢進(FVA)も把握することで、扁平苔癬や白板症からがん化しているか否かの評価が可能となる-。12、13の両日に横浜市の神奈川県歯科保健総合センターとウェブ上で開かれた日本口腔検査学会学術大会のランチョンセミナーで東京歯科大学名誉教授の柴原孝彦氏が示唆したもの。

シルマーテストは歯科でも算定可能-口腔検査学会で紹介

歯科医療機関で医科的検査「シルマーテスト(涙量測定)」38点を算定してドライアイのスクリーニング、眼科への紹介が可能-。ドライマウス研究会代表の斎藤一郎氏が、12、13の両日に横浜市の神奈川県歯科保健総合センターで開かれた日本口腔検査学会学術大会基調講演の中で説明した。

性差に基づく科学研究推進のために見解発表-学術会議分科会

日本学術会議科学者委員会の男女共同参画分科会(望月真弓委員長・慶応大学名誉教授)は10日、性差に基づく科学研究・イノベーション推進に関する見解を発表した。骨粗しょう症、カンジダ症、鉄欠乏性貧血などは女性に多く見られ、歯科疾患につながりの深い疾患とされており、歯科の一部では専門職の育成が行われている。

総会をリアル開催-日本歯科CP協会

日本歯科コンピュータ協会(=日本歯科CP協会、山中一剛会長)は10日、第27回定期総会を東京都千代田区のワテラスコモンホールで開き、会長の山中氏の再任を含む、新役員人事など全ての議案が承認された。リアル開催は3年ぶり。

歯科医師が使う歯ブラシ・歯磨き粉の1位は……

2年連続で歯科医師が今使っている歯ブラシの第1位は「ルシェロ(ジーシー)」、歯磨き粉の第1位は「チェックアップ(ライオン歯科材)」-。アウトオブザボックス(本社・東京都中央区、水本年成社長)が行った調査によるもの。

柄が100%生分解するスヌーピーデザインの歯ブラシを発売-ファイン

柄が100%生分解するスヌーピーデザインの「MEGURU PEANUTSとうもろこしの歯ブラシ」を、ファイン(本社・東京都品川区、清水直子社長)が14日に発売した。スヌーピーをデザインした生分解する歯ブラシは日本初という。

全国子供の噛む力調査 1位「秋田県」最下位「神奈川県」

「子供の噛む力」ランキング1位は秋田県-。ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長))が行った調査によるもの。なお秋田県は、全年齢を対象に行った「噛む力」ランキング(昨年に実施)でも1位だった。

ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー 井桁さんと神尾さんが受賞

今年最も笑顔が輝いている著名人を表彰する「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2022」に、モデルで女優の井桁弘恵さんと俳優の神尾楓珠さんが選ばれた。

10代の半数 口腔機能に疑い症状-日歯が男女1万人に調査

10代の48.3%、20代の40.6%が口腔の機能不全の疑い症状を経験している-。日本歯科医師会(堀憲郎会長)が15歳から79歳の男女1万人に行った「歯科医療に関する一般生活者意識調査」によるもの。

12月から抜歯等で使用可「吸収性局所止血材」保険適用を承認-中医協

結紮や通常の処置による止血ができない場合に使う吸収性局所止血材「サージセル・アブソーバブル・ヘモスタットMD」が、12月から保険適用され、歯科では抜歯や抜歯窩再掻爬手術、顎堤形成術、上顎骨切除術、上顎骨悪性腫瘍手術、下顎骨部分切除術、下顎骨離断術、下顎骨悪性腫瘍手術で使えるようになる。9日にオンライン上で開かれた中医協総会で承認されたもの。

金パラの告示価格 来年1月から1グラム3,711円に

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が来年1月から1グラム3,711円と230円増加する。9日にオンライン上で開かれた中医協総会で報告があったもので、7月改定時よりは4円低くなっている。

県民フォーラム3年ぶりに開催-岐阜県歯

岐阜県歯科医師会(阿部義和会長)が「めざそう!歯・口からの健康長寿」をテーマに3日、岐阜市のホテルグランヴェール岐山で「第28回歯と健康の県民フォーラム」を開催した。

盛岡で全国歯科大学同窓・校友会懇話会

第69回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(全歯懇)が5日、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡本館とウェブで開かれた。当番校は岩手医科大学歯学部同窓会(三善潤会長)で、第70回以降の当番校の選出・承認などが協議され、「岩手から全国へ宮沢賢治に学ぶ」のテーマで講演が行われた。

7割が保険証廃止に反対-保団連の会員調査

全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は4日、医療関係者の7割が保険証廃止に反対し、オンライン資格確認システムを導入した医療機関の4割にトラブルが発生しているとの調査結果の速報値を公表した。その上で、保険証廃止やオン資の原則義務化の撤回、経過措置・除外措置などを求めている。

経営セミナーで原価計算と適正な価格設定など学ぶ-歯技協

日本歯科技工所協会(木村正理事長)は、会員企業を対象とした経営セミナー「原価計算と価格設定」を10月29日、東京都中央区のAP東京八重洲とウェブ上で開き、85人が受講した。

規則改正受け技工テレワーク管理者セミナー-九歯技

九州歯科技工専門学校(=九歯技、松本聖武理事長)は、歯科技工士を対象に「最新の施行規則改正を学ぶテレワーク歯科技工管理者セミナー」を10月30日、福岡県飯塚市の同校で開いた。

「糖尿病」の用語変更を目指す-日本糖尿病協会

「糖尿病」は歴史的用語で病態を正確に表現したものではなく、「尿」という排泄物を含むためスティグマ(烙印)につながる懸念がある-。日本糖尿病協会(清野裕理事長)は7日に開いたメディアセミナーで、糖尿病の用語見直しに言及。同協会は、誤った認識が社会に存在し、糖尿病を持つ人に対するスティグマ、偏見につながっているとして、医学的に妥当で、スティグマを解消するために用語の変更を目指している。

砂糖摂取制限のキャンペーン展開-インド歯科医師会ら

インド歯科医師会(IDA)はこのほど、砂糖摂取制限を呼び掛ける「ノー・シュガー・デー」を展開し、市販の砂糖入り飲料を飲まず、できるだけ水を飲もうと呼び掛けている。

歯数20本未満の高齢者 補綴物で幸福感増加-医科歯科大らが解明

歯が20本未満の場合は、歯科補綴物を使用するか否かで幸福感に違いが出る-。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授と東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授、ハゼム・アッバス大学院生らの研究グループが明らかにしたもの。

20代う蝕治療経験者の2割超が抜髄に-歯内療法学会が調査

20代の6割程度がむし歯治療を経験しており、そのうち2割超は抜髄を伴っていることが分かった。日本歯内療法学会(佐久間克哉理事長)が、11月8日の「いい歯の日」に向けた歯の再治療の調査を20代から60代の男女800人を対象に10月28日から31日まで実施したもの。

優れた授業・教員を表彰-岡大

岡山大学(槇野博史学長)は10月28日、教育改革を先導する授業と担当教員を表彰するティーチング・アワードを同大津島キャンパス内の創立50周年記念館で開催した。

磁性アタッチメントの有用性や定義学ぶ-磁気歯科学会学術大会

日本磁気歯科学会(髙田雄京理事長)は、第32回学術大会(會田英紀大会長)を5日、ウェブで開催した。

インタビュー 岩崎万喜子氏がFDI会員連絡・支援委員会委員とWDW副会長に就任

世界歯科連盟(FDI)の「会員連絡・支援委員会委員」と「世界女性歯科医師の会(WDW)副会長」に日本歯科医師会国際渉外委員会委員の岩崎万喜子氏が9月に就任した。同委員会とWDWの概要や役割、今後取り組んでいきたいことなどを岩崎氏に聞いた。

スキャニングを自動化-コアデンタルラボ横浜

コアデンタルラボ横浜(本社・横浜市、陸誠社長)は、国内初となるロボットアームでの模型自動搬送・計測システムによるスキャニング工程の自動化を実現、運用を開始した。

インタビュー ミルクボーイの動画で「口腔機能低下症」など紹介-深田大阪府歯会長

人気漫才コンビのミルクボーイが、M1グランプリで優勝したネタ「コーンフレーク」になぞらえて口腔機能低下症や口腔健康管理を分かりやすく紹介する動画が、大阪府歯科医師会のホームページ上で公開されている。吉本興業(本社・大阪市、岡本昭彦社長)の協力の下、国民向け「生きる力を支える歯科」と歯科医師向け「口腔機能低下症と検査の話」の2本の動画を制作した大阪府歯の深田拓司会長は、「全国の歯科医師会をはじめ、関係団体に積極的に活用してほしい」と呼びかけている。動画を制作した狙いや活用方法などについて聞いた。

秋の叙勲 歯科関係者56人が受章

令和4年秋の叙勲の受章者が3日に発表され、少なくとも56人の歯科関係者が受章していることが分かった。

日歯会長予備選挙 小林慶太氏が出馬に向け会見

日本歯科医師会元常務理事の小林慶太氏は7日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで日歯会長予備選挙に向けて立候補記者会見を開いた。同氏は日歯の改革の必要性を訴え、「組織率の回復」「戦略的シンクタンクの設置」「会員の利益となる歯科IT化の促進」「事務局機能の強化」の四つの基本方針を柱に、「可及的速やかに改革を実行したい」と意気込みを語った。

日歯会長予備選挙 近北地区歯が高橋英登氏推薦

近畿北陸地区歯科医師会の9府県(石川、大阪、京都、滋賀、富山、奈良、福井、兵庫、和歌山)歯会長は6日、日本歯科医師会会長予備選挙に関わる3回目の会長会議を開き、立候補を表明している日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏の推薦を決めた。

訪問先でのオン資の仕組み開発へ

社会保障審議会の第156回医療保険部会で「医療保険制度改革」「オンライン資格確認等システム」などについて議論され、後期高齢者の高所得者が支払う年間保険料の上限額の引き上げの提案や、訪問先でオンライン資格確認システムを利用する仕組みの開発に着手する方向性などが示された。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、負担能力に応じて増加する医療費を公平に支え合う仕組み、高齢者の応能負担の方向性には理解を示し、オン資と保険証廃止については慎重かつ丁寧な対応を改めて求めた。

医院継承や人材確保で情報共有-高知で四国歯役員連絡協

令和4年度四国歯科医師会役員連絡協議会が10月29、30の両日、高知市のザ・クラウンパレス新阪急高知で開かれた。29日の全体会では、日本歯科医師会の遠藤秀樹副会長、日本歯科医師連盟の高橋英登会長、比嘉奈津美参議院議員らが来賓として出席し、日歯と日歯連盟の会務報告等が行われた。議事では、医院承継や人材確保について、各県の取り組みや意見などを共有し、日歯と日歯連盟役員がコメントした。30日には各議題を議論する八つの分科会が行われた。

市民ら2,294人が参加 新たな歯科医療を模索-千葉県歯科医学大会

千葉県歯科医師会(高原正明会長)は10月30日、第20回千葉県歯科医学大会「新しい時代の新しい歯科医療を創る」を千葉市の京成ホテルミラマーレとウェブで開き、120周年記念講演やオーラルフレイルに焦点を当てたシンポジウムなどが行われた。デンタルショーや口腔保健大会も併催され、歯科関係者や市民計2,294人が参加した。

創立120周年祝う-千葉県歯科医師会

千葉県歯科医師会(高原正明会長)は10月30日、創立120周年記念式典を千葉市の京成ホテルミラマーレで開いた。

歯科技工問題をシンポで深く議論-「保険で良い歯科医療を」全国連絡会

「保険で良い歯科医療を」全国連絡会(雨松真希人会長)は、「歯科技工問題を考えるシンポジウム」を10月29日、ウェブと東京都新宿区のあいおい生命ニッセイ同和損保新宿ビルで開催した。

8月の歯科診療所数 前月比38増の6万7,755軒

厚労省の施設動態調査による令和4年8月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,755施設で、前月より38増加した。

訃報 岩澤毅氏-元日技常務理事

秋田県歯科技工士会で専務理事、日本歯科技工士会で常務理事などを務めた岩澤毅(いわさわ・つよし)氏は10月19日に死去した。62歳。葬儀は24日に親族のみで執り行われた。

令和4年7月の歯科医療費-社保・件数1.6%増、点数1.4%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年7月診療分の歯科の件数は1,376万1千件、点数は168億1,899万4千点で、前年同月に比べ件数は1.6%、点数は1.4%それぞれ増加した。

令和4年7月の歯科医療費 国保・市町村の金額1.3%増加

国保中央会がまとめた令和4年7月診療分の歯科医療費は市町村が589億円で、対前年同月比で1.3%増加。組合は50億円で0.7%増加。後期高齢者は581億円で8.4%増加した。

歯の喪失による死亡リスク増 大幅な体重減少が関連-東北大

65歳以上高齢者の追跡調査で、歯が19本以下だった人は、20本以上の人に比べて死亡リスクが1.28倍高く、その13.1%に大幅な体重減少が関係していると分かった。東北大学大学院歯学研究科の草間太郎助教らが明らかにしたもので、歯の喪失による死亡リスクの上昇において、栄養状態の悪化が重要なメカニズムの一つとなる可能性が示唆された。

MFT学会創立20周年「過去・現在・未来」テーマに記念大会

日本口腔筋機能療法(MFT)学会(坂本輝雄会長)は、第20回学術大会(大野粛英大会長)を10月26日から2日間、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開催した。「MFTの過去・現在・未来」を大会テーマに特別講演や教育講演、シンポジウム、一般口演が行われた。

九州大学大学院歯学府 初の修士課程設置

九州大学大学院歯学府(石橋達朗総長)は、来年4月に設置する「口腔科学専攻修士課程」の説明会をオンラインで開いた。

ケルン国際デンタルショー開催へ

2年に1度開かれる世界最大の歯科の見本市「ケルン国際デンタルショー(IDS)」開催まで5カ月を切る-。来年3月14~18日の5日間、ドイツ・ケルン市のケルンメッセ会場で行われるIDSの周知を目的に、運営事務局のケルンメッセが記者発表を東京都中央区のハイアットセントリック銀座東京で10月26日に行った。

日本歯磨工業会 新コンセプトメッセージの作品募集で最優秀賞は堀田千咲野さん

日本歯磨工業会(濱逸夫会長)は、新コンセプトメッセージ「歯みがきで心と体を健やかに」を描いたイラストの最優秀賞「日本歯磨工業会 会長賞」に、福井県在住の堀田千咲野さんの作品を選んだ。10月20日にオンラインで会長賞の表彰式が行われ、堀田さんに賞状と賞金10万円が授与された。

『デンタルフィットネスの教科書』著者の高橋翔太氏に聞く

『デンタルフィットネスの教科書』(サンライズパブリッシング刊)がこのほど発刊された。著者は、医療法人社団しん治歯科医院COOで、日本で唯一のストック型歯科医院専門コンサルタント兼歯科医院経営者の高橋翔太氏。本書によれば「デンタルフィットネス」とは、保険診療による予防歯科とのことだが、3カ月先まで予約が埋まるデンタルフィットネスとは何かを著者に聞いた。

中日ドラゴンズ選手らに「アスリート歯科健診」-愛知県歯

愛知県歯科医師会(内堀典保会長)は10月8日と20日、名古屋市のナゴヤ球場屋内練習場の一室で中日ドラゴンズの選手やコーチ、スタッフの計62人に「アスリート歯科健診」を行った。

オン資 60歳以上の日歯会員調査「対応困難」2割

日本歯科医師会の60歳以上で電子媒体請求をしている会員のうち、約2割がオンライン資格確認への対応が困難と回答した-。10月27日の日歯の定例記者会見で堀憲郎会長がアンケート調査結果の速報版を紹介。調査結果から必要と思われる対応を整理し、「高齢でレセプト件数の少ない医療機関へのオンライン資格確認導入の義務付け除外」や「インターネット環境が整わない場合の猶予、義務付けの除外」などを公明党と自民党のヒアリングで要望したと明かした。

医療経済実態調査で技工委託費の把握も検討か

医療経済実態調査で、これまで把握していなかった歯科技工の委託費が調査項目に盛り込まれる可能性が出てきた。10月26日にオンライン上で開かれた中医協の調査実施小委員会で、第24回医療経済実態調査をどのような内容にするかの議論がスタート。調査の在り方、調査項目、有効回答率の向上などについて論点が示され、委員の意見を求めた。

オミクロン株対応ワクチン 内閣府副大臣が日歯に接種の協力要請

日本歯科医師会(堀憲郎会長)が、新型コロナウイルスのオミクロン株対応2価ワクチンの接種について国から協力要請を受けている。10月21日に日歯が公表したもので、20日に厚生労働副大臣・内閣府副大臣(新型コロナワクチン接種推進担当)の伊佐進一氏と日歯の堀会長、柳川忠廣副会長、瀬古口精良専務理事が面談した。

令和4年度日歯生涯研修セミナー 2回で2,532人受講

初めて会員個人へのリアルタイム配信を導入した日本歯科医師会の令和4年度生涯研修セミナーが、全4回のうち2回を終え、すでに前年度と同レベルの2,532人が受講している。10月27日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日歯の定例記者会見で尾松素樹常務理事が報告した。

歯科医によるワクチン接種3万3千人が協力

新型コロナウイルスワクチン接種は、昨年5月から今年9月末まで、歯科医師延べ3万2,983人が計189万6,222回接種している。10月27日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会の定例記者会見で配布された資料によるもの。

歯科医5人に行政処分

厚労省は10月21日、前日の医道審議会医道分科会の答申を踏まえて、医師12人、歯科医師5人の行政処分を発表した。歯科の処分は、「診療報酬不正請求」で歯科医業停止3カ月が4人、「傷害」で戒告が1人。その他、厳重注意も医師14人、歯科医師5人が受けている。

日歯会長予備選挙 柳川忠廣氏が出馬表明

日本歯科医師会副会長の柳川忠廣氏は10月27日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で次期日歯会長予備選挙に向けた出馬表明記者会見を開いた。柳川氏が「継続と改革、そして調和~One for All,All for One」をスローガンに、国民への情報発信強化、日本歯科医師連盟との連携強化など取り組むべき課題、出馬する決意を表明。さらに推薦を決めた県歯科医師会会長らも駆けつけ、応援メッセージを送った。

物価高騰で歯科診療所の経費 月15万円増加-日歯連盟が試算

物価高騰によって、歯科診療所でかかる経費が、7月分は前年より14万1,362円、8月分は15万9,014円増加している。日本歯科医師連盟(高橋英登会長)が試算したデータによるもので、10月27日の理事会後の記者会見で示された。

オン資ランニングコスト 毎月1万7千円

オンライン資格確認導入によって生じるランニングコストは毎月1万7,215円。日本歯科医師連盟が試算したもので、10月27日の理事会後の定例記者会見で報告があった。

優良校112校など表彰-全国学校歯科保健研究大会

第86回全国学校歯科保健研究会大会が10月20日、「口腔から全身の健康づくりを目指して~未来の生活を支える学校歯科保健」のテーマで山梨県のYCC県民文化ホールとウェブで行われた。

地域包括ケアテーマに学術大会-歯科薬物療法学会

日本歯科薬物療法学会(松野智宣理事長)は、「地域包括ケアを支える歯科薬物療法」をテーマに第42回学術大会(上川善昭大会長)を10月1日から2日間、ウェブで開催し、17日から31日までオンデマンド配信を行った。

低酸素での幹細胞活性 歯髄の再生を促進

低酸素で活性化する幹細胞を歯髄の再生に活かすことができる-。香港大学歯学部のワルナ・L・ディサナーヤカ博士(口腔生物学)らの研究グループが実証した。

小学校5年生と6年生 歯列不正が約5割

小学校5年生と6年生のうち、約5割が歯列不正である。ライオン(掬川正純社長)と弘前大学(福田眞作学長)、青森県黒石市が共同で明らかにしたもの。

ブレーススマイルコンテスト14日まで一般投票-日臨矯

日本臨床矯正歯科医会(野村泰世会長)主催の矯正治療中の笑顔の写真を表彰するブレーススマイルコンテスト「さあ、笑顔を解き放とう!」の選考が進んでいる。すでに入賞12作品が決まり、上位入賞者を決める一般投票が公式ホームページで11月1日から14日まで実施される予定だ。

カムカム弁当で高齢者に咀嚼の重要性を伝える-東京医科歯科大

フレイル予防は、特に栄養摂取の入口である口腔機能の低下(オーラルフレイル)予防が重要との考えの下、東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)とあいおいニッセイ同和損害保険(=AD損保、新納啓介社長)が、口の健康と食をテーマとしたオーラルフレイル予防事業「カムカム健康プログラム」を地域在住の高齢者を対象に9月から実施している。

くちを大きく考えるシンポ 女優の杉本彩さんが特別講演

「第3回くちを大きく考えるシンポジウム」(主催・野村クリエイト)が10月23日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。いびき、癌、味覚、統計学、痛み、摂食嚥下をテーマとした講演など、多彩な企画が催され、特別講演では、女優で美容家の杉本彩さんが出演してのトークショーが行われた。

セミナー事前鼎談 米国歯科衛生士のスタンダード「プロフィー」とは

アメリカの歯科衛生士の9割が実践しているという予防診療「Prophylaxis(プロフィー)」を学べるセミナーを、日本アインチエイジング歯科学会(松尾通会長)が11月、12月に開催する。セミナー講師は、ハワイで歯科衛生士として活躍する、ハワイデンタルアカデミー代表のMie Choe氏。プロフィーの概要や、日本の歯科診療に導入するメリットなどを、Choe氏と既に日本で実践している歯科衛生士の宮田夏絵氏(宮田歯科クリニック)、高木佐知子氏(たかぎ歯科医院)に聞いた。

第5回メディカルジャパン東京 歯科関連器材も展示

第5回医療・介護・薬局Weak東京(メディカルジャパン東京)が10月12日から14日まで千葉市の幕張メッセで開催された。主催はRX Japan(本社・東京都新宿区、田中岳志社長)。
ルーペなど診療補助用具、感染予防対策品など歯科に関連した展示も見られた。

職場や自治体実施の歯科健診受診は13.4%-日歯調査

20~70代の9,420人のうち、50.8%が昨年度の健康診断・人間ドックを受診しているが、職場や自治体が実施する歯科健診を受診した人は13.4%に留まっている。日本歯科医師会(堀憲郎会長)が20日に公表した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」によるもの。

東京デンタルショーで白衣ファッションショー

22、23日の両日、東京ビッグサイト東1・2ホールで開かれた「東京デンタルショー2022」の特設会場で、初となる「白衣ファッションショー」が開かれた。東京都歯科衛生士会協力の下、歯科専門学校の校長や学生など男女45人が新作や定番の白衣を着て、ピンク色のランウェイの上を歩いた。なお、2日目の最終ステージには、白衣を着た大東京歯科用品商協同組合理事長の杉山勝人氏と都衛会長の藤山美里氏がスペシャルゲストとして登場した。

日歯会長予備選挙 小林慶太氏が立候補へ

日本歯科医師会の次期会長予備選挙に向けて、日歯元常務理事で国際渉外委員会委員の小林慶太氏が、立候補趣意書を16日付で都道府県歯科医師会会長および日歯代議員に送付していることが分かった。

日歯と厚労省が「これからの歯科医療技術革新」をテーマに社保指導者研修会

「これからの歯科医療技術革新」をテーマにした厚生労働省と日本歯科医師会(堀憲郎会長)による令和4年度社会保険指導者研修会が17日、東京都千代田区の日本教育会館で行われた。同研修会は歯科医学・医術の進歩発展に対応し、社会保険診療内容の向上を図り、国民歯科医療の要請に応えることを目的としたもの。

会員高齢化やオン資など協議-関東地区歯役員連絡協

令和4年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会が20日、オンライン上で開かれた。分科会で「歯科医師会会員の高齢化問題…終身会員への対応」「オンライン資格確認の原則義務化と歯科における今後の展望」について議論した後、全体会では日本歯科医師会への要望事項について協議し、分科会の2テーマに加えて、各県から要望事項を募り、11月24日の顔合わせ会議を経て提出することを決めた。

歯科口腔保健の推進 最終評価報告を厚労省が公表

厚労省は11日、「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」の最終評価報告書を取りまとめ、18日に公表した。指標の19項目のうち、「目標値に達した(A)」は、「12歳児でう蝕のない者の割合の増加」と「20歳代における歯肉に炎症所見を有する者の割合の減少」の二つのみ。「現時点で目標値に達していないが、改善傾向にある(B)」6項目、「変わらない(C)」1項目、「悪化している(D)」1項目、「評価困難(E)」9項目となっている。

周術期の医歯連携で「具体策が必要」-遠藤日歯副会長

日本歯科医師会の遠藤秀樹副会長は、第8次医療計画にも関わるがんの医療提供体制において、周術期の医科歯科連携がスムーズに行われていない現状を指摘し、地域歯科医師会との委託契約など具体的な対応の必要性を強調した。13日にオンライン上で開かれた社会保障審議会の第92回医療部会で発言したもの。

東海信越地区歯・国保組合・連盟 役員合同連絡協 三重で3年ぶり実開催

令和4年度東海信越地区歯科医師会役員・同国保組合役員・同連盟役員合同連絡協議会が15日、三重県四日市市の都ホテル四日市で開かれた。全体会では、日本歯科医師会と日本歯科医師連盟からの報告や、4年度収支予算案と次期開催県の協議などを実施。全体会後の分科会では、「時局問題」や「医療管理・厚生共済」「学術」「地域保健・学校歯科・地域医療・介護保険」「医療保険」「広報・調査」「総務・災害・警察」について各県の課題や取り組みなどの情報交換をした。

価格高騰重点支援交付金 歯科を含む事業が8県4市町村で決定

各自治体で対応が異なる「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」について、日本歯科医師会の瀬古口精良専務理事は、歯科診療所も含む形での事業が8県と4市町村で決まったと聞いていると報告した。東海信越地区歯科医師会役員・同国保組合役員・同連盟役員合同連絡協議会の第一分科会で発言したもの。

医療関係者らが社会保障拡充求めて「いのちまもる」集会

「#いのちまもる 医療・社会保障を建て直せ!10・20総行動」が20日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂とオンライン上で開かれた。主催は、医療福祉に携わる団体で作った実行委員会で、四つのスローガンを掲げた集会が行われた。

日歯会長予備選挙 北海道歯理事会が高橋氏を推薦

日本歯科医師会の次期会長予備選挙に向けて、北海道歯科医師会の理事会は13日、立候補を表明している日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏の推薦を決めた。

口腔ケア技術評価などの研究も-イノベーション・ジャパンが今月末までウェブ開催

大学や公的研究機関、ベンチャー・企業等から創出された研究成果の社会還元、技術移転の促進、社会実装・実用化に向けたマッチング支援を目的とするイノベーション・ジャパンが31日までオンライン上で開催している。全身疾患に関わる口腔内細菌を検出する方法や、口腔ケア技術を数値的に評価する練習装置、咀嚼評価のグミゼリーなど歯科に関わる研究も紹介されている。

経営安定化のため税制要望を発表-医業経営コンサル協

日本医業経営コンサルタント協会(川原丈貴会長)は17日、医療機関の経営安定化のための税制要望を発表した。同会では、2010年から毎年、医療機関の経営コンサルタントの団体として第三者的な観点から税制要望を行っており、今回が11回目。特に、2年半に及ぶコロナ対応で疲弊し、医療DXなどの新たな施策に沿った対策を取る体力もない医療機関が多いことを反映し、赤字医療機関にも関係する内容を盛り込んだ。

ベトナムから来日し最新治療学ぶ―ASEAN歯科医療ネットワーク

ベトナムから来日した5人の歯科医師が2日から23日までの間、東京、名古屋、京都、大阪などの歯科大学や歯科医院で最新治療を研修、さらに歯科関連企業などを見学した。また滞在中の日曜日や移動途中では日本の観光地を巡り、日本の文化や食事も体験した。

東工大と医科歯科大24年度めどに統合へ─東工大と医科歯科大

東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)と東京工業大学(益一哉学長)は14日、東京都中央区の日本橋ライフサイエンスハブで記者会見を開き、一法人一大学とする基本合意書について締結したことを明らかにした。

新型コロナウイルス 唾液腺への感染が潜伏感染の温床に

新型コロナウイルスの唾液腺への感染が唾液中のウイルス排出源となり、エアロゾルなどから潜伏感染する温床になり得る。昭和大学歯学部口腔病態診断科学講座口腔病理部門の田中純一講師、美島健二教授、国立研究所の泉福英信室長(現日本大学松戸歯学部教授)、鶴見大学歯学部病理学講座の齋藤一郎教授(現クレインサイエンス代表)らの共同研究グループがヒトiPS細胞から作製した唾液腺を使って証明した。

プレスセミナーで歯科の現状・未来と重要性をアピール-日本私立歯科大

日本私立歯科大学協会(三浦廣行会長)は17日、第13回歯科プレスセミナー「意外と知らない『歯科医師』という職業 健康寿命を延伸する口腔機能の役割」を開いた。神奈川歯科大学歯学部の櫻井孝教授と岩手医科大学歯学部の小林琢也教授が講演し、歯科医師の現状と超高齢社会で増える歯科の需要、歯の喪失と疾患罹患の関係性などを紹介した。

歯学部の今後を紹介-北大

北海道大学(寳金清博学長)は9月24日、歯学部の状況や取り組みなどを紹介するホームカミングデー「未来に向けた北大歯学部の歯科臨床・教育・研究~コロナ禍を超えて」をオンラインで開いた。

令和4年度薬事功労者厚生労働大臣表彰

厚労省の「令和4年度薬事功労者厚生労働大臣表彰」を元神奈川県歯科用品商協同組合理事長の大竹潤氏、日本歯科用品商協同組合連合会理事の川野和彦氏が受賞した。

東京デンタルショー3年ぶりに開催

「東京デンタルショー2022」が22、23の両日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ、1万3,830人が来場した。コロナ禍で中止が続いていた同デンタルショーは、3年ぶりの開催。第44回日本歯科技工学会学術大会(※11月19、20日にオンライン開催)との併催。

トップインタビュー「日本歯科技工界の未来」-木村正歯技協理事長が語る

日本には約2万1千軒の歯科技工所がある。そして、歯科技工士として働くには国家資格が必要で、衛生行政報告によると令和2年末現在の就業歯科技工士数は3万4,826人である。木村正氏が今年6月に新理事長に就任した日本歯科技工所協会(歯技協)は、大手歯科技工所を含む全国79社が加盟する組織で、加盟の歯科技工所に勤務する歯科技工士は5千人を超え、日本の歯科医療を支える力となっている。日本の歯科技工界は若者の歯科技工士離れを筆頭に課題山積の厳しい状況下にある。木村氏に歯科技工界の今後と抱負を聞いた。

対談でプロケアとセルフケアの大切さを話す天野氏(左)と政井氏

「女性と歯周病」に焦点当て情報発信-日歯が歯と口の健康シンポ

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、歯と口の健康シンポジウム2022「『国民皆歯科健診』で注目の集まる歯周病と全身疾患~女性ならではの疾患も!女性と歯周病の関係」をウェブで開催した。

日歯会長予備選挙 高橋英登氏が立候補表明

日本歯科医師連盟会長の高橋英登氏は13日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで会見を開き、次期日本歯科医師会会長予備選挙に立候補する決意を表明した。高橋氏は、「若い人が歯科医師になって良かったと思える世界にしたい」と強調。そのためには、「(政権に)ものを言う歯科医師会に変わる必要がある」とし、12年間の連盟活動で培った関係を生かしていく構えを見せた。さらに、ある地区から出馬要請の動きがあったことも明かし、推薦等は立候補者皆の政策を聞いてから決めてほしいと伝えて、同地区からの支援は保留されていると説明した。

日歯会長予備選挙 東海信越地区6県歯が柳川氏推薦の動き

次期日本歯科医師会会長予備選挙に向けて、東海信越地区の6県歯科医師会(岐阜、三重、長野、静岡、愛知、新潟)で、一致して現日歯副会長の柳川忠廣氏を支援する動きが出ている。15日に三重県四日市市で開かれた同地区会長・専務理事連絡協議会(非公開)で、各県歯の理事会の承認を得た上で推薦する旨を決定したことが、複数の関係者への取材で分かった。

「混乱ないように三師会で要望へ」-保険証廃止で堀日歯会長

2024年秋に健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化を目指す国の考えが13日、河野太郎デジタル大臣から示された。これに対し、日本歯科医師会の堀憲郎会長は、「国民サイドも医療機関現場でも対応できない可能性が高い。混乱がないように三師会、医療界で一致して慎重な対応を求めていく」との考えを示した。15日に三重県四日市市の都ホテル四日市での「東海信越地区歯科医師会役員・同国保組合役員・同連盟役員合同連絡協議会」の全体会議および第一分科会で述べたもの。

“医療DX推進本部”発足-本部長は岸田総理

岸田文雄内閣総理大臣を本部長とする「医療DX推進本部」が発足した。主に「全国医療情報プラットフォームの創設」「電子カルテ情報の標準化等」「診療報酬改定DX」を中心に推進するためのもの。12日に官邸で第1回会議が開催され、本部の下に「幹事会」を設けて医療DX施策を進めるための工程表作成に着手し、来春をめどに第2回本部会議で工程表について決定することなどを確認した。

医療DX推進本部で日歯が現場への配慮要望

「医療DX推進本部」発足について、13日にオンライン上で開かれた社会保障審議会の第92回医療部会で報告があり、日本歯科医師会副会長の遠藤秀樹委員は、現場が混乱している状況を伝えて、配慮ある推進を求めた。

次期改定に向け技術の再評価のため学会から報告求める-厚労省

令和6年度診療報酬改定に向けて、4年度改定で「対応する優先度が高いもの」とされたうち、提案書で「ガイドライン等で記載あり」とされた技術113件などについて、関連学会に再評価のための報告が求められる。7日にオンライン上で開かれた厚労省の令和4年度第1回診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会で、次期診療報酬改定に向けた医療技術の再評価プロセスの見直し案が示された。

令和4年度学校保健等表彰 学校歯科医46人選出

文科省は12日、令和4年度学校保健および学校安全表彰の被表彰者等を公表した。対象となる学校歯科医は46人で、11月10日に岩手県で開催される全国学校保健・安全研究大会の席上で表彰される予定。
同表彰は、学校保健および学校安全の普及と向上に尽力し、成果をあげた個人、学校・団体を表彰するもの。

「後継者がいない」歯科医院の約5割-事業継承調査

歯科医院の約5割が、後継者がいない。M&Aキャピタルパートナーズ(本社・東京都千代田区、中村悟社長)が、歯科医院の経営者103人を対象に9月12日から14日まで実施した歯科医院の事業継承に関する調査結果によるもの。

750人分の義歯など供養-愛知県保険医協会歯科部会

役目を終えた歯や入れ歯に感謝する「歯の供養祭」を愛知県保険医協会歯科部会(大藪憲治歯科部会長)が8日、名古屋市の覚王山日泰寺で開き、歯科医師、市民など約50人が参列した。37回目の開催で、会員や市民、特別養護老人ホームなどから提供された約750人分の役目を終えた入れ歯や歯を供養した。

日本歯内療法学会が国民に向け「歯がしみたら受診を」

「歯がしみる経験のある人」の3割が、知覚過敏と思っていたものの、むし歯と診断されたことがある-。日本歯内療法学会(佐久間克哉理事長)が行ったアンケート調査結果によるもので、同学会は、「歯がしみた」と感じたら、自分の判断に頼らずに歯科の受診をするように呼び掛けている。

ケラチン結合因子 口腔がんの転移に関与

口腔がん転移は、TGF-βにより発現が上昇するケラチン結合因子(KRTAP2-3)が、上皮間葉移行(EMT)を誘導するために起きる。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の渡部徹郎教授、井上カタジナアンナ助教、高橋和樹連携研究員の研究グループらが解明した。

「医薬分業」の課題 医療経済学者らが議論-医療経済フォーラム

医療経済フォーラム・ジャパン(中村洋会長)は6日、東京都江東区のホテルイースト21東京とオンラインで「第20回公開シンポジウム」を開催した。メインテーマは「医薬分業の課題」で、医療経済学者、厚生労働省担当者、関連団体の役員らが登壇。患者にとっての医薬分業のメリット、対物サービスから対人サービスに軸足が移りつつある薬剤師の業態変化などを議論した。

プロを目指すアスリートの7割が矯正を経験

プロを目指すアスリートの7割(103人)が、矯正を経験、もしくは現在矯正中で、そのうち歯並びによって競技パフォーマンスに良い影響があった人は7割超いた。DRIPS(本社・東京都千代田区、各務康貴社長)が、プロを目指すアスリート143人を対象に1日から3日まで実施した歯科矯正に関するアンケート調査結果によるもの。

特別シンポでデジタル診断など紹介-日本口腔インプラント学会・学術大会

画像データの3D化によって顔貌や顎運動を立体的に可視化し、解析結果を統合することで、より精密なインプラント治療に生かせる技術や、顔写真を取り込み、歯ぐきのラインや歯の位置などをシミュレーションできるデジタル診断システムなどデジタル技術が歯科治療に変革をもたらしている。「デジタルテクノロジーが変革するインプラント治療」をテーマにした特別シンポジウムが、9月24日に名古屋市の名古屋国際会議場で開催の第52回日本口腔インプラント学会学術大会で行われた。

持続可能な医業経営模索-第26回医業経営コンサル学会

日本医業経営コンサルタント学会(川原丈貴会長)は14日、東京都千代田区のホテルニューオータニで第26回東京大会を開催した。テーマは「すべての人に保健・医療・福祉サービスを―持続可能な医業経営に向けて」で、コロナ禍での危機対応を経て持続可能性に軸足を置いた講演、発表が見られた。

インタビュー「人生100年時代」の歯科医療 問われる摂食嚥下障害への対応-戸原玄東医歯大院教授

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の戸原玄教授は、摂食嚥下リハビリテーションを考える視点として、栄養摂取方法の見直しが重要と指摘する。誤嚥発生箇所を見やすくする「携帯2段階湾曲内視鏡」の開発にも携わった戸原教授に摂食嚥下障害の開業歯科医院での取り組み等を聞いた。

「健口眠体操」を搭載した介護施設向けゲーム機販売-ライオン

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、TANOTECH(本社・神奈川県、三田村勉社長)と共同で「健口眠体操」を搭載した介護施設向けゲーム機「TANO-LT」の販売を9月27日に開始した。

酸蝕症歯科健診AI基本特許技術を取得-スクリエ

オンライン歯科健診サービスを提供するスクリエ(本社・京都市、岡本孝博社長)は、基本特許技術「酸蝕症歯科健診AI」を取得した。同技術の基本特許の取得は世界初という。

グッドデザイン賞2022

2022年度のグッドデザイン賞の受賞結果が7日に発表され、国内の歯科・口腔ケア関連では6点が受賞した(本紙調べ)。主催は日本デザイン振興会(内藤廣会長)。

歯科大・歯学部 2022年度入試 12校が定員割れ

29歯科大学・歯学部の2022年度入学試験で、全体の入学者数は2,174人と入学定員2,468人に満たなかった。入学者数を定員数で割った充足率は全体で88.1%。文科省医学教育課がホームページ上で公表した資料によるもの。定員割れをした学校は12校となり、20年8校、21年11校と厳しい状況が続いている。

日歯会長予備選挙 柳川氏が立候補決意

日本歯科医師会副会長の柳川忠廣氏が、日歯の次期会長予備選挙に立候補する決意をした旨のあいさつ文を都道府県歯科医師会会長宛に送付していることが、6日に分かった。

日歯会長予備選挙 高橋日歯連盟会長が13日に出馬を表明へ

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、13日に東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで日本歯科医師会次期会長予備選挙・出馬表明記者会見を開く。

価格高騰重点支援地方交付金 計画の提出期限迫る

物価高騰の中で経費が膨らみ、公定価格の診療報酬により収入を得ている医療機関の多くから悲鳴が上がっている。政府は9月9日に「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の増額・強化策として、「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」(予算額6千億円)の創設を公表。歯科を含む医療機関が事業者支援の対象になっているものの、47都道府県で歯科医療機関の物価高騰への支援事業を計画しているところは少ないと見られている。実施計画の提出期限が10月末に迫る中、全国に都道府県行政などとの協議を呼びかけている日本歯科医師会の瀬古口精良専務理事に状況などを聞いた。

台風14号 歯科医院にも60件超の被害

台風14号で、歯科診療所等に床下浸水、機械室浸水など少なくとも60件を超える被害が確認されている。消防庁資料で特に被害の大きかった大分、宮崎、鹿児島の3県の歯科医師会に10月5日時点の被害報告について聞いたもの。

公的価格費用の見える化 中医協総会で議論を開始

「公的価格の費用の見える化」の議論が、10月5日の中医協総会で始まった。「公的価格評価検討委員会」の「国民の保険料や税金が効率的に使用され、一部の職種や事業者だけでなく、現場で働く人に広く行き渡っているか、費用の使途の見える化による透明性の向上が必要」との中間整理の意見を踏まえたもの。厚労省は、第23回医療経済実態調査の結果を用いた分析データを紹介した。

医療経済実態調査 議論の進め方など中医協総会で承認

来年6月に実施予定の第24回医療経済実態調査の調査設計の議論が、10月中に調査実施小委員会でスタートする。5日にオンライン上で開かれた中医協の第529回総会で進め方やスケジュールなどの案が承認された。

7月の歯科診療所数は6万7,717施設

厚労省の施設動態調査による令和4年7月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,717施設で、前月より27減少した。

国際保健医療学会 理事に小川祐司氏

日本国際保健医療学会(神馬征峰理事長)は9月に行われた代議員による選挙で、小川祐司氏(新潟大学大学院医歯学総合研究科教授)を理事に選出した。歯科口腔領域からは、同じく、深井穫博氏(埼玉県開業)が監事として信任された。

社保審医療保険部会で医療保険制度改革の議論スタート

第154回社会保障審議会医療保険部会が9月29日、オンライン上で開かれ、医療保険制度改革についての議論がスタートした。全世代型社会保障構築会議で示された項目等について検討するもので、10月、11月に月2、3回の議論を行い、12月に取りまとめを目指す。初回の議論では、各委員が自由に意見を発言。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、規制改革実施計画の中にオンライン請求を100%にしていく具体的なロードマップを作成すると記載がある点について、慎重かつ丁寧な対応を求めるとともに、歯科健診に関して若い世代から口腔健康管理ができるよう施策の検討を要望した。

歯科健診 自己負担なしなら「利用したい」9割

「歯科健診が自己負担なし・自己負担わずかになったら利用するのか」と聞いたところ、歯科医院の予約経験者の9割が利用すると回答。
ブランディングテクノロジー(本社・東京都渋谷区、木村裕紀社長)が、国民皆歯科健診制度に関するアンケートを予約・検索サイト「歯科タウン」で歯科医院を予約した男女309人を対象に6月30日から8月8日まで実施した。

子供の磨き残し指摘 保護者の5割超が経験-パナソニック調べ

6割超の保護者が子供の歯磨き後にチェックしているものの、歯科医師から子供の磨き残しが多いと言われたことがある人は5割を超えている。
パナソニック(本社・東京都品川区、宮地晋治社長)が、子供の歯磨きに関するアンケートを小学校1年生から3年生の子供を持つ女性100人を対象に7月4日から6日まで実施。9月1日に公表した。

第115回歯科国試 入学からストレートで合格50.5%

平成28年に歯科大学・歯学部に入学した2,409人のうち、留年も浪人もせずに第115回歯科医師国家試験に合格したのは1,217人で、合格率は50.5%だった。文科省医学教育課の調べによるもの。

歯科大学・歯学部 在学生の2割が留年・休学を経験

令和4年度の29歯科大学・歯学部の在学生総数のうち、一度でも留年・休学をした人の割合は23.7%。文科省医学教育課の調べによるもの。

高齢者のフレイル健診 受診は2割程度

フレイルの認知度は全体で4割強、55歳未満では3割にも満たない。さらに、75歳以上を対象にした「フレイル健診」の受診は2割程度に留まる。タニタ(本社・東京都板橋区、谷田千里社長)が、人生100年時代とフレイルに関するアンケートを40歳から90歳の男女2,500人を対象に8月5日から9日まで実施したもの。

公立病院対象にインプラント大幅値下げへ-中国

中国・国家医療安全保障局(NHSA)は8月18日、医療費のコスト削減施策として、「医療一括購入スキーム」を発表。この一環として、歯科用インプラントの治療費の大幅な値下げが盛り込まれた。
歯科国際誌『Dental Tribune』アジア太平洋版の9月号が報じたところでは、公立の医療機関におけるインプラント1本あたりの治療費を4,500元に制限する。現状、6千元から9千元の費用を大幅に引き下げる。

「DXの課題」などに焦点-日本口腔インプラント学会・学術大会

日本口腔インプラント学会(細川隆司理事長)は、「国民から信頼される口腔インプラント治療~時代を超える知と技の探求」をテーマに9月23日から3日間、第52回学術大会(村上弘大会長)を名古屋市の名古屋国際会議場で開き、3,700人超が参加した。

心理的ストレスが歯周病炎症と相関-岡大らが発表

心理的ストレスの変化量と歯周組織の炎症の変化量との間には相関があり、開発したアプリで心理的ストレスの変化を評価することで、歯周病の状態を予測できる可能性がある-。岡山大学学術研究医歯薬学域予防歯科学分野の丸山貴之助教、江國大輔准教授、森田学教授、東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻音声病態分析工学の樋口政和特任助教、徳野慎一特任教授、朝日大学歯学部口腔構造機能発育講座口腔生化学分野の髙山英次准教授の研究グループが9月29日に発表した。

インタビュー「歯科医学史の検証」の著者・中原泉氏に聞く

第二次世界大戦直後の占領下、医学専門学校、歯科医学専門学校が揃って6年制の学部課程に移行した経緯は、当時の記録が十分に残されていないこともあり、あまり知られていない。日本歯科大学の中原泉理事長は、このほど『歯科医学史の検証』を上梓。歯科教育の隠された戦後史に光を当てた。本書を通じて歯科界に届けたいメッセージを聞いた。

「第5工場」稼働-モリタ東京製作所

モリタ東京製作所(本社・さいたま市、中山真一社長)の新工場「第5工場」(うち1棟)が5月に竣工し、7月中旬から稼働している。

デンタルモニタリングが日本法人を設立

歯科矯正治療の進行を遠隔管理できるAI活用のシステム「デンタルモニタリング」などを提供するデンタルモニタリング(本社・フランス、フィリップ・サラー社長)は、日本進出に関する記者会見を大阪市のリーガルロイヤルホテル大阪とオンライン形式で5日に開き、会社概要や製品を説明。アジア市場参入の足掛かりに、東京都港区に日本法人を設立し、社長には元3Shape Japan社長の西谷博幸氏が就任したと発表した。

任期が9カ月残っている中で発表することにためらいながら、会長予備選挙の準備などを考慮して自分の考えを述べる堀会長

日本歯科医師会次期会長予備選挙 堀会長「立候補しない」

日本歯科医師会の堀憲郎会長は9月29日の定例記者会見で、次期の日歯会長予備選挙に立候補しないとの考えを示した。また、記者の質問に対して「後継指名をするつもりは全くない」と回答した。

FDI会員連絡・支援委員会委員に岩崎万喜子氏トップ当選

FDI(世界歯科連盟)の常設委員会委員選挙が9月24日に行われ、「会員連絡・支援委員会委員」に日本歯科医師会推薦の岩崎万喜子氏(日歯国際渉外委員会委員・京都市開業)が、各国の支持を得てトップ当選を果たした。日歯としては初のFDI女性委員。
さらに岩崎氏は、FDIの内部組織の世界女性歯科医師会(WDW)副会長にも就任した。

次期会長予備選で柳川副会長に立候補の推薦-静岡・神奈川県歯

日本歯科医師会の柳川忠廣副会長は、日歯会長予備選挙に向けて静岡県歯科医師会の大松高会長と神奈川県歯科医師会の松井克之会長から立候補者として推薦を受けていることを明かした。日歯の定例記者会見で記者の質問に答えたもの。

元日歯会長・元参院議員の中原爽氏死去

日本歯科医師会会長や参議院議員などを務めた中原爽(なかはら・そう)氏が9月21日、死去した。86歳。通夜・葬儀は既に家族葬で執り行われ、香典や供花、供物は辞退している。

令和3年度概算医療費「実質はプラス3.8%」-日歯が金パラの影響を試算

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、令和3年度概算医療費で歯科が対前年度比プラス4.8%だった点について、金銀パラジウムの影響が1%ほどあり、実質3.8%の増加になるとの認識を示した。9月29日の定例記者会見で述べたもの。

歯科医によるワクチン接種 189万3,487回に

新型コロナウイルスワクチンは、昨年5月から今年8月末までで、歯科医師延べ3万2,936人が計189万3,487回の接種を行っている。9月29日の日本歯科医師会の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告した。

次期歯科口腔保健の推進に関する基本的事項 策定に向け議論開始

令和6年から開始予定の「次期歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」策定に向けた議論が9月27日、オンライン上で開かれた第12回「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」でスタートした。現行の基本的事項の各基本的な方針・具体的指標の見直しや、新たに設定すべき分野の検討、評価手法などに関わる具体的なデータ収集、評価指標や目標値の検討などを行っていくもので、5回程度の会議を経て、来年1月をめどに次期基本的事項最終案の取りまとめを目指す。

もしかして?「ためらわないで!」189-児童虐待防止推進月間で厚労省が標語発表

「『もしかして?』ためらわないで!189(いちはやく)」。厚労省は9月29日、11月の「児童虐待防止推進月間」に向けて公募していた標語の審査結果を発表した。最優秀作品は静岡県の東條心海さんの作品。

オミクロン対応ワクチン接種で加藤大臣が協力求める可能性示唆

加藤勝信厚生労働大臣は、新型コロナウイルスのオミクロン株対応のワクチン接種がスタートして、1日100万回以上の接種が必要になることも想定されるとの考えを示し、「これまで同様、歯科にもいろいろ協力をいただく場面も多々あるのではないかと思っている」と協力を求めた。9月25日に大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で開かれた令和4年度近畿北陸地区歯科医師会役員連絡協議会であいさつしたもの。

ミルクボーイ出演の歯科啓発動画を制作-大阪府歯がHP上で公開へ

大阪府歯科医師会(深田拓司会長)は、歯科啓発事業の一環として、お笑いコンビのミルクボーイが出演する国民向け、歯科医師向けの動画を制作し、10月上旬にも府歯ホームページで公開する。9月25日の令和4年度近畿北陸地区歯科医師会役員連絡協議会で府歯の寺澤一男常務理事から報告があった。

令和4年6月の歯科医療費・社保 件数2.8%増、点数1.5%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年6月診療分の歯科の件数は1,384万9千件、点数は169億5,392万7千点で、前年同月に比べ件数は2.8%、点数は1.5%それぞれ増加した。

令和4年6月の歯科医療費・国保 市町村の金額1.8%増加

国保中央会がまとめた令和4年6月診療分の歯科医療費は市町村が630億円で、対前年同月比で1.8%増加。組合は52億円で1.4%増加。後期高齢者は625億円で12.7%増加した。

リモートワーク実施要件の講習を全国に先駆けて開催-大阪府技

大阪府歯科技工士会(前川清和会長)は9月19日、大阪市のヴィアーレ大阪で「歯科技工士法施行規則(リモートワークの解禁等)の一部改正に伴う講習会」を開いた。リモートワークを行う要件となる管理者の研修に該当するもので全国初。受講した約200人には受講証明書が発行される。

歯周病テーマに市民公開講座-足利セラミックラボラトリー

足利セラミックラボラトリー(本社・群馬県、宗村政明社長)は9月11日、「歯周病を知ろう」と題した第1回市民公開講座を群馬県太田市の同社で開いた。

デジタル技術の可能性に焦点-近畿北陸地区歯科医学大会

第74回近畿北陸地区歯科医学大会が9月25日、大阪市の大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で開催された。テーマを「デジタルテクノロジーが拓く歯科医療の未来」とし、デザインエンジニアで東京大学大学院情報学環・生産技術研究所教授の山中俊治氏と加藤勝信厚生労働大臣による特別講演のほか、3題の会員対象講演が行われた。また、同会場では24、25の両日に「近畿デンタルショー2022」も併催された。

SCRP日本代表選抜大会 朝日大2年生のデュアーさんが優勝

全国の歯科大学・歯学部の学生が研究成果やプレゼンテーション能力を競う令和4年度の「スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)」日本代表選抜大会で、朝日大学歯学部2年生のデュアーヒューさんが優勝した。デュアーさんのテーマは「チェアサイドで使用可能な圧力可変式サンドブラスターの開発」で、来年3月に米国オレゴン州ポートランド市で開催される予定の国際歯科研究学会米国部会(AADOCR)学術大会で日本代表として発表する。

肥満度が高いと歯の喪失リスク増-滋賀医大とサンスターが研究

40歳以上の人は肥満度が高いほど歯の本数が少なく、肥満の人はそうでない人と比べて大臼歯部から歯を失っていく-。サンスター(本社・東京都港区、金田善博社長)と滋賀医科大学の前川聡名誉教授、森野勝太郎准教授の研究グループの共同研究で明らかになった。

映像クリエイターを起用し“歯”が主役の3DCGアニメ公開-ナカニシ

ナカニシ(本社・栃木県、中西英一社長)は、“歯”を主役にした3DCGアニメーションスタジオ「NSK STUDIO」を今春発足したと9月16日に発表した。アニメの監督には世界的映像クリエイターの牧野惇氏を起用。既に公開済みの『宣言』編、EP1『信頼の高精度』編、EP2『大切な歯科健診』編に続き、11月にはEP3『KANUMAエコ・ファクトリー』編を配信する。

近畿デンタルショー 3年ぶりに開催

「近畿デンタルショー2022」が24、25の両日、大阪市のグランキューブ大阪で開かれ、1万2,247人が来場した。コロナ禍で一昨年と昨年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催。第74回近畿北陸地区歯科医学大会との併催。

成育医療等基本方針の見直しで「小児在宅歯科の充実」明記-厚労省・協議会

厚労省の第9回成育医療等協議会が21日、オンライン上で開かれ、「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針(成育医療等基本方針)」の見直し案が概ね了承された。「妊産婦及び乳幼児における口腔」の項目に変更はないが、「小児医療等の体制」の中で、「障害児に対応できる歯科医の育成や小児在宅歯科医療体制の充実を図る」の文言が追加されている。

医療DX推進で厚労省チーム発足

「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チームが22日に立ち上がり、第1回会合(非公開)が省内で開かれた。チーム長を務める加藤勝信厚労大臣は冒頭あいさつで、「『全国医療情報プラットフォーム』の創設」「電子カルテの標準化等」「診療報酬改定DX」の3本の柱を具体的に実現していくための取り組みについて精力的に議論していきたいと述べた。

歯科麻酔学会と歯周病学会が見解「浸潤麻酔は歯科衛生士には困難」

「浸潤麻酔は歯科衛生士には困難」
日本歯科麻酔学会(飯島毅彦理事長)と日本歯周病学会(小方賴昌理事長)は21日、「現状では浸潤麻酔を歯科衛生士の業務とすることは困難」との見解を連名で発表した。

令和3年度概算歯科医療費 3兆1,498億円-前年比4.8%増

令和3年度概算医療費で歯科は3兆1,498億円と、前年に比べ1,445億円、4.8%増加した。構成割合は7.1%。2年度の概算医療費では新型コロナ感染症の影響から対前年度比が減少していたが、今回は入院2.8%増、入院外7.5%増、調剤2.7%増といずれも増加している。

日歯代表団 FDI世界歯科会議に参加

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は21日、19日からスイスのジュネーブで開かれているFDI世界歯科会議に参加している日歯代表団の状況をプレスリリースで公表した。同会議の対面形式での開催は3年ぶり。

2021年人口動態統計 口腔がん等で8千人が死亡

口唇や口腔及び咽頭のがんで2021年に死亡した人は8001人(男5,634人、女2,367人)で、前年よりも174人増加した。厚労省が16日に公表した2021年人口動態統計(各定数)によるもの。

『歯科保健診療便覧』2022年度版発行-石川県保険医協

石川県保険医協会(三宅靖会長)が、『歯科保険診療便覧2022年度点数改定版』を2日に発行した。診療報酬をめぐる複雑に入り組んだ制度体系を理解するため、歯科診療報酬関連告示・通知を分かりやすく分類および整理し、歯科診療所における保険請求業務に当たって、診療報酬の算定根拠の手助けとなるよう、まとめられている。

人口自然増減数は62万8,234人減

2021年人口動態統計(確定数)によると、出生数は過去最少の81万1,622人で前年より2万9,213人少ない。自然増減数は62万8,234人減で、15年連続で減少を続けている。

物価高騰対策交付金で「行政と早めに協議を」-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、新型コロナウイルス感染症対策・物価高騰対策地方創生臨時交付金について、都道府県等と早めに協議するよう促す文書を13日付で都道府県歯科医師連盟会長宛に送付した。22日の記者会見で報告があった。

CPC洗口液 コロナウイルス抑制効果を確認

市販の洗口液などに使用される殺菌成分のセチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して抗ウイルス効果がある。また、CPC製剤によって、感染予防、感染症の発症・重症化予防等の効果が期待できると判明した。

骨質高めるインプラント-東北大学が開発に成功

表面に無数のナノ突起をつくり、骨細胞を刺激することで骨質を高めるチタンインプラントを、東北大学大学院の山田将博准教授と江草宏教授らの研究グループが開発した。

医科歯科連携など口腔セッションも-国際栄養医学会シンポ

国際栄養医学シンポジウム2022が18、19の両日、東京都千代田区のJP TOWER HALL & Conferenceで開かれた。主催は日本オーソモレキュラー医学会と点滴療法研究会で両会とも柳澤厚生氏が会長を務めている。「NEW AGE MEDICINE~新時代栄養医療がつくる健康な未来」をテーマに、栄養点滴療法、がん治療だけでなく歯科に関するセッションも設けられた。

包括歯科臨床学会 第10回の記念大会

日本包括歯科臨床学会(国賀就一郎会長)は、第10回記念学術大会を17日から2日間、福岡県の北九州国際会議場とウェブ上で開いた。同学会はJACDと咬合療法研究会が統合して2012年に設立したもの。

健康寿命の延伸に焦点当て学術大会-日本健康医療学会

日本健康医療学会(佐藤元彦理事長)の第14回学術大会(青木晃大会長)が11日、東京都港区の六本木ヒルズ・ハリウッド大学院大学ホールで開かれた。テーマは「健康医療で人生100年時代を賢く生き抜く」。

宇都宮歯科衛生士学校の学生がナカニシを見学

宇都宮歯科衛生士学校は20日、歯科器械大手メーカーのナカニシ(本社・栃木県鹿沼市、中西英一社長)で初めての施設見学実習を行った。参加したのは、同校2年生45人と教職員、宇都宮市歯科医師会役員ら十数人。

特集 臨床検査の現状と課題

「骨太方針2022」に「国民皆歯科健診の具体的な検討」の文言が明記され、厚労省の令和5年度予算の概算要求に「歯周病スクリーニングツール開発支援事業」が新規で計上されるなど、超高齢社会における予防や重症化予防の重要性が増し、注目を集めている。そのような中、日本口腔検査学会の福本雅彦理事長と小野清一郎理事に、予防等の礎となる検査の現状や課題、学会の取り組みなどについて聞いた。

東京ビッグサイトでデンタルフェア開く-ケーオーデンタル

ケーオーデンタル(本社・東京都新宿区、小坪奉文社長)は11日、「K.O. Dental Fair 2022」を東京都江東区の東京ビッグサイト西1.2ホールで開いた。過去最多の1万1,228人が来場した。

フレイルリスク検査キット発売-シミック

医療機関など向けの人材紹介・派遣サービスなどを提供するシミックソリューションズ(=シミック、本社・東京都港区、羽野佳之社長)は、唾液を自身で採取し、検査機関へ送付するだけでフレイル(身体的機能や認知機能の低下が見られる状態)リスクや口腔内の状態をチェックできる検査キット「フレサイン」を14日に発売した。

「法改正」に焦点-歯科技工士シンポジウム

「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした第3回神奈川シンポジウムが11日、横浜市の神奈川県歯科医師会館とウェブ上で開かれた。千葉県歯科医師会(高原正明会長)が主催の令和4年度厚生労働省補助事業「歯科技工士の人材確保補助事業」によるもの。6月の第1回福岡シンポジウム、7月の第2回愛知シンポジウムに次いでの開催で、11月3日には浦安市の明海大学浦安キャンパス、11月13日には松戸市の日本大学松戸歯学部キャンパスでの開催を予定している。

LINEスタンプ「ワシはヨシナガ」-大阪開業の吉永勉氏

20年にわたり、歯科の常識にとらわれない歯科医院経営論を展開する『目からうろこシリーズ』(第一歯科出版)で知られる吉永勉氏(大阪府開業)が、自身のキャラクター「ワシはヨシナガ」のLINEカスタムスタンプを発売中。

ベンチャー企業 体験の機会-医科歯科大

東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)は、2022年度から全学部学生を対象に単位取得型ベンチャー企業インターンシップの機会を提供している。現在18人の学生が参加しており、歯学部歯学科4年生2人、歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻4年生1人もインターンシップに挑戦しているという。

価格高騰重点支援地方交付金の創設で「医療機関への支援を」-松本日医会長

内閣府の物価・賃金・生活総合対策本部で、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額・強化として6千億円規模の「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」が創設されることが発表された。日本医師会の松本吉郎会長は、14日に東京都文京区の日本医師会館で開いた記者会見で、内閣府も医療機関の支援を推奨しているとして、各自治体で医療機関への実効的な支援を確実に実施するよう協力を呼び掛けた。

前年からの増加「外来環1」が最多-令和3年施設基準届出数

令和3年の「歯科外来診療環境体制加算(外来環)1」の届出数は3万1,616施設で、前年度よりも2,515施設多かった。14日にオンライン上で開かれた中医協総会で厚労省が報告した「主な施設基準の届出状況等」によるもの。

オン資導入推進で「早期に見積り依頼を」-日医

日本医師会(松本吉郎会長)は、オンライン資格確認導入を推進するために、顔認証付きカードリーダーの申し込みをしていない医療機関に対して、事業者に見積り作成依頼を早期にするよう呼び掛けている。14日の記者会見で長島公之常任理事が報告。見積りの際には「事業者としてオンライン資格確認導入作業に対応可能か(不可能な場合、対応可能な他の業者を紹介できるか)」「推奨するカードリーダーの機種があるかどうか」「導入費用・保守費用の金額」「事前も含め、必要な作業の内容」「運用開始までにかかる期間」の確認が重要としている。

環境に配慮した診療支援-オンラインツールキットを提供

国際歯科連盟(FDI)は12日、環境に配慮した取り組みを課題として示し、歯科チームが実践できるツールキット「Toolkit for Sustainable Dentistry」の提供をサイト上で開始した。歯科チームが一緒に課題に取り組める、より環境的に持続可能な選択を行う機会の提供を図るもので、実践に応じて認定表彰を受けられる。

疲れ気味の自覚はフレイルと関係か-シニアを調査

疲れ気味と回答した高齢者の8割超が、フレイルもしくはプレフレイルだった。
リクシス(本社・東京都港区、佐々木裕子社長)が、フレイルの認知度や健康上の悩み、日頃の健康意識のアンケートをシニア向けアプリ「おせっかいネコ」の利用ユーザーである55歳から91歳の男女62人を対象に実施した。

ミュータンス菌 がんの転移を促進

「Streptococcus mutans(ミュータンス菌)」は、血管の炎症を介して、がん転移を促進する。したがって、良好な口腔状態を維持し、口腔細菌の血中への侵入を防ぐことが転移予防のために大切。
北海道大学大学院歯学研究院の樋田京子教授、間石奈湖助教、長谷部晃教授、北川善政教授、同大学院歯学院博士課程のユリ氏、同大病院の樋田泰浩准教授らの研究グループが明らかにしたもの。

留学を後押し-日歯医学会連合が体験談フォーラム

日本歯科医学会連合(住友雅人理事長)は12日、海外留学経験者が体験談を語るフォーラム「そうだ留学、しよう!~逆転の発想!日本人だからこそ留学しよう」をウェビナー形式で開いた。

教育現場から考える歯科技工士の未来-佐藤元信名古屋歯科医療専門学校長が語る

名古屋歯科医療専門学校は、「東海地方で最も交通の便が良い」を謳い文句に、1974年に開校した学校である。受験倍率は1984年の4.56倍を最高に2005年まで1倍を確保していたが、若手の歯科技工士離れが顕著になり始めた06年に0.69倍と初めて1倍を切った。その後、1倍をわずかに超える年もあったが、入学希望者の減少傾向に歯止めがかかっていない。それは同校に限らずほとんどの歯科技工士養成学校に見られる傾向で、このまま推移すれば歯科技工業界は深刻な人材不足に突入する。佐藤学校長に、養成機関としての課題、展望、今後の歯科技工業界としての進むべき方向性などについて聞いた。

医科歯科大が掲げる重点領域「口腔科学」-東みゆき領域長に聞く

東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)は2022年度から、世界のトップ大学と競うために文部科学省が優先的支援を行う指定国立大学法人となった。同大は、学部の枠を越えて全学で取り組む三つの重点領域に「創生医学」「希少疾患・難病」「口腔科学」を掲げている。いずれにも歯学は関わるが、特に「口腔科学」の概要や展望について同領域長の東みゆき氏に聞いた。

歯学部定員割れ 高校生はどこに行ったのか-藤井日歯大学長に聞く

18歳人口の減少が続く中、年々歯科大・歯学部志願者数も減り、ここ十年は定員割れとなる私立歯科大学も見られる。今の大学受験者やその関係者は、どのような考えの下、学部を選んでいるのか。私立歯科大学の老舗である日本歯科大学学長の藤井一維氏に、歯科大・歯学部受験にまつわる学生募集の現状を聞いた。

新工場「A1+」竣工-ナカニシ

ナカニシ(本社・栃木県、中西英一社長)は、A1工場の敷地内に昨年11月から建設を進めてきた新工場「A1+(エーワン・プラス)」が5日に竣工したと6日に発表した。A1工場からの移設・新規購入の工作機械計100台を設置し、試運転を経て、今月末には本稼働の予定。新工場は同社にとって、生産の中核拠点。延床面積は5,500平方メートル。

パデル日本代表とスポンサー契約-エイチ・エムズコレクション

歯科医院の人材教育コンサルティングなどを手掛けるエイチ・エムズコレクション(本社・東京都墨田区、濵田真理子社長)が、スペインなどで人気のスポーツ「パデル」の日本代表とスポンサー契約を結んだ。

創業100周年記念デンタルフェア開催-リンケージ藤波

リンケージ藤波(本社・岡山県、内田典男社長)は「第48回 2022 リンケージ藤波 創業100周年記念デンタルフェア」を岡山市のコンベックス岡山で3、4の両日開催した。歯科医師ら多数が来場した。

「教室歌」の一部

北原白秋と山田耕筰の歌 九大歯科口腔外科教室に

「からたちの花」「この道」などの数々の童謡の共同作品を残した詩人の北原白秋氏と作曲家の山田耕筰氏。両氏が九州大学歯科口腔外科教室(当時)のために制作した「教室歌」の歌詞と楽譜が同学部に保管されており、直筆であることが明らかになった。

歯周病 腸内細菌が発症に影響-福歯大が解明

口から流れ込んだ歯周病原細菌が腸で取り込まれ、腸内細菌の影響を受けて活性化したヘルパーT細胞が口に移動して歯周病の発症と重症化を引き起こす-。福岡歯科大学口腔歯学部感染生物学分野の田中芳彦教授、永尾潤一講師らの研究で判明したもの。

フソバクテリウム「ポリアミン」産生で病原性が増加

口腔常在菌Fusobacterium nucleatum(フソバクテリウム)と他の常在菌の相互作用によって産生される物質「ポリアミン」が、Porphyromonas gingivalis(Pジンジバリス)のバイオフィルムの病原性を高める-。大阪大学大学院歯学研究科の坂中哲人助教、久保庭雅恵准教授、天野敦雄教授、同大学院工学研究科の新間秀一准教授、福﨑英一郎教授らと、米国のルイビル大学との共同研究によって解明された。

「よ坊さん」LINEスタンプ-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、PRキャラクター「よ坊さん」のLINEスタンプをリリースした。
スタンプは24個で、「ありがとう!」や「おはよう」などのあいさつや、感情を表したイラストなど日常で使えるデザインが揃っている。

歯科の現場で注意呼び掛け-サル痘で『IDJ』論文

7月下旬に世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言したサル痘の流行。サル痘患者の70%に口腔症状を呈し、25%以上が口腔潰瘍を主な症状とするため、歯科医療現場での感染予防対策が求められる。
香港大学歯学部のLakshman Samaranayake氏とカタール大学歯学部のSukumaran Anil氏らは、サル痘に関する最新の知見と、歯科医療現場での留意点をまとめ、8月5日発行の『IDJ』に論文を掲載した。

オン資「診療情報」閲覧可能に

オンライン資格確認等システムで、11日から患者の同意の下で受診歴や診療行為名などの「診療情報」が閲覧可能になる。厚労省が5日に公表した。

「8020テレビ」で「口臭」の解消法など紹介-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、動画「気になる口臭!その解消法」をホームページ内の「日歯8020テレビ」で公開したと、6日のプレスリリースで公表した。

三師の資格管理にマイナンバー活用へ-厚労省が提案

令和6年度以降、医師・歯科医師・薬剤師の資格管理にマイナンバー制度を活用し、免許申請のオンライン化・簡素化、資格データの適正化、マイナポータルでの資格情報の閲覧を可能とするなどの案が厚労省から示された。5日に東京都港区のAP新橋とオンライン上で開かれた第90回社会保障審議会医療部会で議論したもの。

医師・歯科医師の8割がオン資義務化に反対-保団連

医師・歯科医師の約8割がオンライン資格確認のシステム導入原則義務化に反対し、64.9%が「必要性を感じていない」と回答している-。全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)が会員に行った緊急アンケートの結果によるもので、概要を6日に公表した。

初診の矯正患者数 コロナ前後で3.6倍も増加

平成29年の初診の矯正患者数は1日当たり800人で、令和2年は2,900人で3.6倍の結果となった。
厚労省の「患者調査」の各疾患ごとの初診・再診の人数を用いて、DRIPS(本社・東京都千代田区、各務康貴社長)が、分析したもの。患者調査では、層化無作為抽出された1,300程度の歯科医院が対象となっている。

新生児期の睡眠、歯ぎしりと関係-東北大らが解明

児童の新生児期(生後1カ月時点)の睡眠時間が短いほど、将来的な歯ぎしり癖の発生が高い傾向となる。
東北大学病院の土谷忍助教、同大大学院医学系研究科の有馬隆博教授、八重樫伸生教授、門間陽樹講師、医工学研究科の永富良一教授、東北福祉大学保健看護学科の土谷昌広教授らのグループが解明した。

困窮学生にクーポン配布へ-徳島大学がクラファン

歯学部のある徳島大学が、コロナ禍や物価高騰で生活に苦しむ学生らに徳島県内のスーパー4社で利用できるクーポン券を配布するために、クラウドファンディング「Otsucle(おつくる)」で10月16日まで資金を募っている。

妊娠中の喫煙 妊娠高血圧のリスクが上昇

全国出生コホートコンソーシアム (JBiCC)が、 出生コホートに参加した2万8,219人の妊婦の情報を用いて、妊娠中期以降も喫煙を続けると、非喫煙者と比べて妊娠高血圧症候群のリスクが約1.2倍高くなる可能性を8月9日に発表した。

東京デンタルショー 10月22、23日に3年ぶり開催へ

「東京デンタルショー2022」が10月22、23の両日、東京都江東区の東京ビッグサイト東1~2ホールで開かれる。コロナ禍で中止が続いていた同デンタルショーは、3年ぶりの開催。第44回日本歯科技工学会学術大会(※11月19、20日にオンライン開催)との併催。

歯科技工所2社を子会社化-歯愛メディカル

歯愛メディカル(本社・石川県、清水清人代表&CEO)が、「歯科技工所2社を子会社化した」との記事が8月30日の日刊紙等で報じられた。
そこで、同社経営管理部の担当者に、歯科技工分野への今後の取り組みなどについて聞いた。

『プラスワン思考』の著者・味岡武志氏に聞く

企業にしても歯科医院にしても、経営の「良し悪し」を左右するのは何だろうか。『プラスワン思考』(クロスメディア・パブリッシング刊)の著者である味岡武志氏は、愛知県日進市で歯科医院を開業する歯科医師である。2015年4月に開業した当初は、うまくいかないことばかりで失意のどん底を経験したという。そんな彼をどん底から立ち直らせ、躍進の原動力としたのが本書のタイトルの「プラスワン思考」である。今や毎年20%アップの売り上げを継続し、定期検診の患者だけで毎月700~800人が訪れるまでになった考え方「プラスワン思考」とは何か、それを持つに至った理由などについて聞いた。

ホシイの歯科材料事業21日付で移管-北海道歯科産業

北海道歯科産業(本社・札幌市、山田哲哉社長)は、ホシイ(本社・札幌市、星井誠司社長)の歯科材料販売事業を9月21日付で同社に移管する。8月22日に開かれた臨時取締役会で決議した。

サンギの「アパガード」が「愛用中の歯磨粉」で1位

女性ファッション誌『美人百花』の読者1千人が選ぶ「美人百花アワード2022 愛用している歯みがき粉部門」で、サンギ(本社・東京都中央区、ロズリン・ヘイマン社長)の歯磨剤「アパガード」シリーズが第1位を受賞した。同製品は昨年のアワードでは第3位だった。

九州デンタルショー2022の会場風景

東北・九州で3年ぶりにデンタルショー開催

 3、4日の2日間、「第28回東北デンタルショー」が宮城県仙台市の仙台国際センター 展示棟、「第45回九州デンタルショー2022」が福岡市のマリンメッセ福岡A館でそれぞれ開かれた。東北デンタルショーは3,540人、九州デンタルショーは8,309人が来場した。両デンタルショーともコロナ禍で一昨年と昨年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催。東北デンタルショーは第28回宮城県歯科医学大会、九州デンタルショーは福岡県歯科医学会との併催。

国民皆歯科健診推進法(仮称)「来年国会に提出したい」-山田宏議員

 「来年の通常国会に『国民皆歯科健診推進法(仮称)』を議員立法で提出したい」。8月24日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の記者会見で、組織代表の山田宏参議院議員が発言したもの。

合同でオン資の説明会 導入への準備を呼びかけ-三師会と厚労省

 日本医師会(松本吉郎会長)と日本歯科医師会(堀憲郎会長)、日本薬剤師会(山本信夫会長)、厚労省は8月24日、合同でオンライン資格確認に関する医療機関・薬局向けオンライン説明会を開いた。オン資の趣旨や、中医協で答申された原則義務化の内容、補助金の拡充、診療報酬上の加算などについて周知を図るもの。

オン資未導入の実態調査へ-日歯

 日本歯科医師会の堀憲郎会長は、オンライン資格確認等システムを導入できない医療機関数やその理由についての調査の準備を始めていることを明かした。8月25日にオンライン上で開いた定例記者会見で述べたもの。

FDI世界歯科会議で各国歯科医師会との協議や総会に参加へ-日歯

 2022年度FDI世界歯科会議は、インド・ムンバイでの開催が中止となったが、規模を縮小して本部のあるスイス・ジュネーブで事務会議を含む世界会議を対面式で行う。日本歯科医師会の定例記者会見で尾松素樹常務理事が報告したもので、日歯からも担当役員らなどが出席し、9月19日から6日間、総会や各国歯科医師会との協議などに臨む。

ワクチン接種・検体採取の担い手確保の検討会が報告書案-厚労省

 厚労省の「新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえたワクチン接種・検体採取の担い手を確保するための対応の在り方等に関する検討会」が、8月23日と31日に開かれた。大筋で了承された報告書案では今後、新興感染症などが起きた場合、必要なプロセスとして基本的に医師、看護師が対応を行うこと、歯科医師等が行う場合は研修を受けることなどが確認されている。

HPKI電子証明書をクラウド上に格納へ-日医ら

 日本医師会(松本吉郎会長)と日本薬剤師会(山本信夫会長)、医療情報システム開発センター(山本隆一理事長)は8月31日、HPKI電子証明書をクラウド上にも格納し、HPKIカードを用いなくても電子署名を行える「HPKI電子証明書管理サービス」を共同で開発すると発表した。12月から運用を始める。

事業計画など承認-九地連

 九州地区連合歯科医師会(大山茂会長)の令和4年度第1回協議会が8月27日、オンライン上で開かれた。開催担当県は福岡歯科医師会(同会長)。議事では「令和3年度一般会計決算」「同年積立金会計決算」「令和4年度事業実施計画」「同年会員表彰」が承認された。

情報交換・協議し要望書を提出へ-近北地区歯・連盟役員連絡協

 令和4年度近畿北陸地区歯科医師会・歯科医師連盟役員合同連絡協議会が8月27日、奈良市の奈良県コンベンションセンターで開かれ、日本歯科医師会と日本歯科医師連盟の会務報告、協議、情報交換が行われた後、日歯と日歯連盟に対し、協議会の内容を反映した形での要望書提出が決まった。

令和4年5月の歯科医療費・社保 件数1.4%増、点数0.9%増

 社会保険診療報酬支払基金による令和4年5月診療分の歯科の件数は1,255万5千件、点数は151億278万1千点で、前年同月に比べ件数は1.4%、点数は0.9%それぞれ増加した。

令和4年5月の歯科医療費・国保 市町村の金額4.2%増加

 国保中央会がまとめた令和4年5月診療分の歯科医療費は市町村が573億円で、対前年同月比で4.2%増加。組合は47億円で2.9%増加。後期高齢者は574億円で13.6%増加した。

6月末歯科診療所数は6万7,744施設

 厚労省の施設動態調査による令和4年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,744施設で、前月より8減少した。

「壁画アート」を医院内に展示-盛岡となん歯科・こども矯正歯科

 盛岡となん歯科・こども矯正歯科(岩手県・山田優貴院長)が8月7日から医院内に壁画アートを展示している。同壁画は盛岡市の現代アート作家の松嶺貴幸氏の作品「You got toothache(あんたは虫歯だよ)」で爆ぜたように絵の具をあしらって描いた壁紙を貼り、歯をモチーフにしたオブジェを三つ飾っている。

遠隔健康医療相談 自主基準を策定-メドピアら

 遠隔健康医療相談の事業を手掛けるメドピア(本社・東京都中央区、石見陽社長)、kids public(本社・東京都千代田区、橋本直也社長)、メディカルノート(本社・東京都港区、梅田裕真社長)、MRT(本社・東京都渋谷区、小川智也社長)の4社は、遠隔健康医療相談の環境整備や発展を目指して「遠隔健康医療相談適正推進機構(TELEQ)」を設立した。「遠隔健康医療相談サービス事業者が遵守すべき自主基準」を策定。同機構の代表は石見氏が務める。

コロナへの感染不安 妊婦が最も高く看護師は一般並み

 新型コロナウイルスに対して感染不安が最も高いのは妊婦で、感染者と接触するリスクの高い看護師は、一般対象者と有意な差がない。
 東北大学大学院教育学研究科の若島孔文教授を中心とした研究グループが、新型コロナウイルス感染症の拡大初期の2020年5月から6月に、一般対象者(450人)や妊婦(318人)、看護師(152人)、大学生(300人)の計1,220人を対象に、感染に対する不安と関連因子を調査したもの。

大型骨欠損の再生に成功-東北大と神歯大ら

 東北大学大学院歯学研究科と同大病院、神奈川歯科大学大学院歯学研究科の研究グループがマウスを使った実験で、未だ実現していない大型の骨欠損の再生に成功した。

中学生が「夏休み大学探検」-東北大の歯学研究科も

 東北大学(大野英男総長)は8月2日、仙台市と合同で「夏休み大学探検2022」を開いた。同イベントは仙台市内の学生が東北大学の科学研究者から最先端の研究を学び、科学の楽しさを体験してもらうのが目的で、毎年開催しており、今年は市内の中学生11人が参加した。

犬の歯周病予防 エリスリトールが菌の増殖を抑制

 キシリトールと同じ糖アルコールの一つであるエリスリトールが安全に犬の歯周病原因菌の増殖を抑制する。
 岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科(吉田和弘学長)の清水万夢氏(大学院4年生)、宮脇慎吾准教授、渡邊一弘教授らの研究グループが、8月24日に発表したもの。

東証グロース市場 グッピースが上場

 グッピーズ(本社・東京都新宿区)は8月26日、東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認されたと発表した。上場予定日は9月30日。

シムロイドとの医療面接は、録画をしながら行う。振り返り映像で、自分の話すスピードや会話の癖などを把握できる

歯科衛生士の学び直し「リカレント教育」-品田東医歯大病院研修センター長に聞く

「今年度から、復職や新人の歯科衛生士だけでなく、就業中の歯科衛生士も参加できるよう、研修の門戸を広げた」と話すのは、東京医科歯科大学病院歯科衛生士総合研修センター・センター長の品田佳世子氏。「臨床スキル不足で離職を考えたり、復職をためらっていたりする歯科衛生士の方たちに、基礎的な臨床スキルの習得により、自信をつけてもらい、患者への対応などの不安解消に役立ててもらいたい」という品田氏に、同センターの取り組み状況を聞いた。

「歯周病等スクリーニングツール開発」新規に2億225万2千円を計上-令和5年度予算概算要求

厚生労働省医政局歯科保健課は25日、令和5年度概算要求の歯科保健医療施策の概要を発表した。新規の要求は「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」2億225万2千円、「ライフステージに応じた歯科口腔保健推進事業」5,765万4千円。拡充した項目では、「歯科医療提供体制構築推進事業」に2億6,796万9千円、「8020運動・口腔保健推進事業」に11億3,097万4千円、「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)推進事業」に5億4,301万5千円、「歯科衛生士の人材確保推進事業」に1億8,087万8千円、「歯科技工士の人材確保対策事業」に4,079万2千円などを計上している。

「一定の充実見られ評価」概算要求で見解-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は26日、令和5年度予算の歯科保健課概算要求総額が前年度予算額に対して120%増の41億5,900万円だったとして、「一定の充実が見られるものと評価する」との見解を示した。

歯科診療所の活用7月で417万4千件-オン資

歯科診療所で7月にオンライン資格確認等システムを活用したのは計417万4,301件で、うちマイナンバーカードは4万6,776件、保険証は271万5,935件、一括照会は141万1,590件だった。19日にオンライン上で開かれた社会保障審議会医療保険部会で示された資料によるもの。

歯科器材高騰のデータ提出 歯科議連に理解求める-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、歯科器材の価格が高騰している具体的なデータを、24日に国民歯科問題議員連盟に提出し、厳しい現状に理解を求めた。同日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた理事会後の記者会見で高橋会長が報告したもので、「ガーゼ」は前年より189%高騰し、切削器材は5~50%、消耗品も20%前後の価格が上昇しているという。

最低賃金の改定額 都道府県別に公表-厚労省

厚労省は、都道府県労働局に設置されている地方最低賃金審議会が答申した令和4年度の地域別最低賃金の改定額を取りまとめ、23日に公表した。47都道府県で、30円から33円の引き上げがあり、全国加重平均額は961円。最高額は東京の1,072円で、最低額853円(10県)の最高額に対する比率は79.6%と前年度より1.2ポイント改善した。

令和5年度概算要求 総額33兆2,644億円-厚労省

厚労省は25日、総額33兆2,644億円の令和5年度予算の概算要求を発表した。前年度の当初予算に比べて6,340億円の増額で、年金・医療等の経費は31兆2,694億円と5,376億円増。高齢化等に伴う増加額は5,600億円としている。

設立100周年を祝う-大阪歯科大学同窓会

大阪歯科大学同窓会(生駒等会長)の設立100周年記念式典・記念講演会・記念祝賀会が20日、大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で開催された。当初2020年に開催する予定が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2年延期した。事前登録者は5,500人以上で、当日は会場を複数に分ける形で、同窓生や来賓約1,300人が参加した。

「FREE」テーマに学術大会-北海道歯

第75回北海道歯科学術大会が20、21の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれた。メインテーマはメタルフリーやフリーディスカッションに重きを置いた「FREE」で、主催は北海道歯科医師会(藤田一雄会長)。

口腔機能発達不全症 発音時の口の動きを分析-福岡歯大・小児歯科学

予防や重症化予防、口腔機能発達不全症への対応が注目を集める中、福岡歯科大学成長発達歯学講座成育小児歯科学分野では、「口腔機能発達不全症の新しい診断方法を開発する研究」や「歯面塗布材のエナメル質応用を試みる研究」を進めている。二つの研究の概要や展望について、同分野教授の岡暁子氏と講師の柏村晴子氏に聞いた。

モンゴル医大と交流協定を更新-徳島大学

徳島大学(河村保彦学長)が、モンゴル国立医科大学(ニャムダヴァー・フレルバータル学長)と学術研究や教育における協力を推進するための「大学間学術交流協定」を2日に更新した。

「先端医療開発コンソーシアム」-愛知学院大学ら設立

藤田医科大学(湯澤由紀夫学長)と、薬学系や工学系など多様な研究シーズを有する4大学が連携する「先端医療開発コンソーシアム」が9日に設立された。歯学部のある愛知学院大学(引田弘道学長)も名を連ねている。

口腔健康管理の両国の意識比較-朝日大と北京大

朝日大学(大友克之学長)は科学技術振興機構(JST)の「さくらオンラインプログラム」の支援を受け、北京大学口腔医学院(Chuanbin Guo院長)とのオンラインプログラムを実施している。

特集 災害時に役立つ「お金」の話

天災は忘れたころにやってくると言われているが、台風や豪雨による水害は毎年のように起こるようになっている。また、首都直下地震や東南海地域などの巨大地震の発生が迫っていると予想されている。もしもの時に備え、被災したクリニックを再建するための方策も考える必要がある。歯科界専属のファイナンシャルプランナーの松木祐司氏とオールワンエージェントのコンサルティングアドバイザーの増田英世氏に、将来起こり得る災害に備え、歯科医院が加入すべき保険について聞いてみた。

福祉共済保険制度-柳川日歯副会長に聞く

万が一の備えとして、日本歯科医師会が運営しているのが「福祉共済保険制度」だ。「災害」「火災」「障害退会」「死亡」の4種類を保障するもので、阪神淡路大震災の前から、地震や台風、豪雨の被害に遭った会員の支えになってきた。柳川忠廣副会長に同制度の概要や、注意点などについて聞いた。

入院中のセルフケア効果検証へ-広大病院

広島大学(越智光夫学長)は、同大病院(工藤美樹病院長)に「革新的病院口腔ケアプロジェクトセンター」(河口浩之センター長)を設け、入院患者のセルフ口腔ケアを推進することで、誤嚥性肺炎の防止などの効果を検証する取り組みを7月から始めている。8月23日に広島市の同大霞キャンパスとオンライン上で開いた記者発表会で紹介した。

松風 歯の俳句・川柳2022最優秀賞「急患の 抜髄終ふり 遠花火」

松風(本社・京都市、髙見哲夫社長)は、2022年度「歯」に関する俳句・川柳の入賞作品を19日に発表した。歯科医療従事者部門の最優秀賞は「急患の 抜髄終ふり 遠花火」(埼玉県・山本歯科医院・あき坊氏)、一般部門の最優秀賞は「梅雨晴や 歯科健診へ 古稀二人」(愛知県・辻栄春氏)が選ばれた。

矯正後の歯並び像表示するアプリ-インビザラインが提供

インビザライン・ジャパン(本社・東京都品川区、松本貴嗣社長)は8日、歯並びが変わると印象がどのように変化するかを確認できる無料ウェブアプリ「インビザライン スマイルビュー」の提供を開始した。スマートフォンやタブレットで同アプリを起動し、自分の笑顔を自撮りすると、画面に現在の笑顔と歯並びが変わった場合の笑顔のイメージ画像が表示される。

答申書は小塩隆士会長(右)から佐藤英道厚生労働副大臣(当時)に手渡された

オン資義務化で10月から新加算-中医協が答申

来年4月から保険医療機関・薬局でのオンライン資格確認等システムの導入が原則義務化されることに伴い、今年10月に「電子的保健医療情報活用加算」が廃止され、新たに「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」が設けられる。8月10日にオンライン上で中医協の第527回総会が開かれ、同内容や看護職員処遇改善評価料の新設などについて答申が行われた。

中医協の答申受け「より一層の評価を」-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は10日、同日の中医協答申を受けて、「看護の処遇改善」「オンライン資格確認の導入の原則義務化」「(オン資の)診療報酬上の加算」についての見解を公表した。10月から新設される「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」については、一定の評価はしつつ、「より一層の評価の充実が望まれる」との考えを示している。

歯科用貴金属価格の随時改定 金パラ告示価格10月から3,481円

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が10月から1グラム3,481円と234円減少する。
8月10日にオンライン上で開かれた中医協総会で報告のあった歯科用貴金属価格の随時改定によるもので、9品目全ての告示価格が下がる。

令和5年度制度・予算の要望書を厚労省に提出-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、国民皆歯科健診の具現化に向けた対応などを求める「令和5年度制度・予算に関する要望書」を10日、後藤茂之大臣(当時)宛に提出した。柳川忠廣副会長と佐藤保副会長、瀬古口精良専務理事が島村大厚生労働大臣政務官(当時)を訪問して手渡した。

歯科医によるワクチン接種、制度化の必要性指摘-日歯

日本歯科医師会の遠藤秀樹副会長は、新型コロナウイルス感染症への対応として特例で違法にならない措置が取られた、歯科医師によるワクチン接種について、新興感染症など今後も視野に入れた法的根拠のある制度化の必要性を訴えた。17日にオンライン上で開かれた第89回社会保障審議会医療部会で発言したもの。

「超高齢社会」「大規模災害」歯科の役割や課題を模索-第19回警察歯科医会全国大会

「『超高齢社会』と『大規模災害』に向けての警察歯科の役割」をテーマに第19回警察歯科医会全国大会が6日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた。日本歯科医師会(堀憲郎会長)の主催で、主管は大阪府歯科医師会(深田拓司会長)が務めた。「南海トラフ巨大地震や首都直下地震時に心配な『相転移』の発生と被害予防策」と題した特別講演や、シンポジウム「『大規模災害』に向けての警察歯科の役割」などが行われた。

身元確認の惨事ストレス対策で献体での研修を提案-大歯大・大草氏

通常業務とは異なる遺体の身元確認作業は、従事者に惨事ストレスが加わり、その影響が長引くとPTSDやうつ病の発症につながる可能性もある。一定の経験を積むことが惨事ストレスの対処につながるとされており、現在、厚労省主導で進められている献体(遺体)を用いた手術手技の研修を身元確認研修に応用することで、身元確認未経験の歯科医師や学生の教育ができないか-。6日に大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開かれた第19回警察歯科医会全国大会で大阪歯科大学講師の大草亘孝氏が講演の中で提案した。

令和4年4月の歯科医療費・社保 件数1.6%増、点数0.4%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年4月診療分の歯科の件数は1,303万5千件、点数は159億9,403万8千点で、前年同月に比べ件数は1.6%、点数は0.4%それぞれ増加した。

令和4年4月の歯科医療費・国保 市町村の金額2.1%減少

国保中央会がまとめた令和4年4月診療分の歯科医療費は市町村が601億円で、対前年同月比で2.1%減少。組合は49億円で1.1%減少。後期高齢者は595億円で3.9%増加した。

役目全うした歯・義歯に感謝-愛知県歯が歯歯塚供養会

役目を終えた歯や義歯に感謝し、塚に納める儀式、第45回「歯歯塚供養会」(愛知県歯科医師会主催)が8日、名古屋市の大須観音寶生院で行われた。昭和52年に建立され、8月8日の「歯歯塚の日」に毎年行うもので、平成13年から県歯が主催している。

「笑顔で日本を元気に」-国際スマイリスト協会発足

笑顔で日本を元気にして世界平和への貢献などを目指す「国際スマイリスト協会」が発足した。発起人代表で歯科医師の松尾通氏(東京都開業)が理事長に就任。スマイルの普及と推進、学術的研究やスマイリストの育成などの活動をしていく。

女子ハンドチームにマウスガード-山口県歯が贈呈

山口県歯科医師会(小山茂幸会長)は、山口銀行の女子ハンドボールチーム「YMGUTS(ワイエムガッツ)」に歯と口の外傷予防のためにマウスガードを製作し、贈呈した。7月25日には贈呈式が行われ、小山会長から選手2人にマウスガードが手渡された。

医科歯科大と東工大 統合に向け協議を開始

東京医科歯科大学(田中雄二郎学長)は9日、東京工業大学(益一哉学長)と統合に向けた協議を始めたと公表した。現時点で決まったことはないとしているが、両学長のこれまでの議論では、それぞれの大学の重点分野・戦略分野は変わらずに強化し、多分野を掛け合わせることで社会の課題解決に貢献する新学術分野を生み出せるとの確信を持つに至ったとしている。

日本デジタル矯正歯科学会 9月に第一回学術大会

良質なデジタル矯正歯科医療の普及などを目指す日本デジタル矯正歯科学会(三林栄吾理事長)が、9月14日から19日に第一回学術大会・総会をウェブ上で開催する。
同学会は、安全、良質なデジタル矯正歯科医療の普及や国民の健康増進、福祉の向上に貢献するために学術および研究発表を行い、国内外との連携協力団体との交流を深めるなどの活動をしていくもので、2021年4月に発足した。

虚血性心疾患患者の歯科の留意点など提言-日本歯科麻酔学会

日本歯科麻酔学会(飯島毅彦理事長)は7月21日、「虚血性心疾患患者の安全な歯科治療に関するステートメント」を公表した。

コーヒー摂取で認知症リスク減-新潟大調べ

コーヒーを飲むことで、認知症予防効果が期待され、健康寿命が延びる可能性がある。
新潟大学大学院医歯学総合研究科環境予防医学分野の中村和利教授らの研究グループが、40歳から74歳の1万3,757人を対象にコーヒーなどに含まれるカフェイン摂取量と認知症が発症するリスクの関連性について調査したもの。

「感染症予防」「法的責任」など学ぶ―輸入協会と卸組合合同研修

日本歯科用品輸入協会(茂久田篤会長)と日本歯科用品卸商業組合(大石哲也理事長)は4日、合同研修会を行った。当初、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京での開催が予定されていたが、感染拡大状況への配慮で役員をのぞきオンラインとし、研修会後の懇親会は中止となった。

北海道デンタルショー 歯科医師ら1,618人が来場

「2022北海道デンタルショー」が20、21日の2日間、北海道札幌市の札幌パークホテルB2階パークプラザで開かれ、歯科医師ら1,618人が来場した。コロナ禍で一昨年と昨年は中止となっており、今年は3年ぶりの開催。北海道歯科学術大会との併催。

「歯科衛生士の業務内容の見直しに向けた研究」研究代表者の品田氏に聞く

厚生労働行政推進調査事業費補助金で行われた「歯科衛生士の業務内容の見直しに向けた研究」の結果が取りまとめられた。同研究の代表者で東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔疾患予防学分野の品田佳世子教授に、研究の目的や概要などについて聞いた。

第52回日本口腔インプラント学会学術大会事前座談会

「国民から信頼される口腔インプラント治療~時代を超える知と技の探究」をテーマに第52回日本口腔インプラント学会学術大会が9月23日から三日間、名古屋市の名古屋国際会議場で開かれる。大会を前に、人生100年時代に求められる歯科医療、口腔インプラント治療の役割や、課題、学術大会の見どころなどを、細川隆司理事長、村上弘大会長、渡沼敏夫専務理事、近藤尚知学術委員会委員長に聞いた。

犬のオーラルケア「週2回以上実施」の飼い主20%

犬のオーラルケアを週2回以上実施している飼い主は20.7%-。ライオン商事(本社・東京都墨田区、川島元樹社長)が実施した「愛犬のお世話に関する調査」によるもの。調査は、5月26日~6月13日に犬を飼育する全国の男女1,600人を対象にインターネットで実施。

女性目線の防災品に歯磨剤などを同梱-サンスター

サンスターグループ(=サンスター)は、水がなくても歯が磨ける液体ハミガキ「長期保存用ガム・デンタルリンス スティックタイプ」と「ピュアリア うるおいin手肌すっきり洗浄乳液」が入った「女性防災セット99」を、都内の中小企業向けにBCP関連事業を行う日本防災女子(本社・東京都豊島区、堀口富美子社長)のオンラインサイトで販売を開始している。

「キッザニア福岡」にも歯科医院開設-ライオン

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、7月31日に開園した子供向け職業・社会体験施設「キッザニア福岡」(福岡市)に「歯科医院」パビリオンを開設した。子供が楽しく「歯と口の健康の大切さ」を学び、健康意識を育めるよう出展を決めた。同社の歯科医院パビリオンの開設は、「キッザニア東京」(東京都江東区)、「キッザニア甲子園」(兵庫県)に続く3施設目。

オン資義務化 紙レセプトの施設は例外

医療機関や薬局でのオンライン資格確認(オン資)が来年4月から原則義務化されることについて、療養担当規則(療担規則)の改正で義務化を図ることや、紙レセプト請求が認められている医療機関は例外とするなどの論点が示された。3日にオンライン上で開かれた中医協総会で議論されたもので、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、紙レセプト請求をしている医療機関を例外にすることは妥当とする一方で、他の理由で導入が遅れる可能性もあることから、柔軟に対応できるような方策を強く求めた。

周囲炎を予防し得るインプラントを開発-東北大学

チタンインプラント表面の工夫によって周囲炎を予防し得る技術が開発された。東北大学大学院歯学研究科分子・再生歯科補綴学分野の山田将博准教授と江草宏教授らによる研究で、インプラント表面につくった無数のナノ突起が、免疫細胞のマクロファージを接触刺激して、細菌感染に対する生体防御機能(食作用)を活性化させるというもの。

3日からの大雨で道路冠水や断水 休診する診療所も

3日からの大雨で、断水や道路の冠水によって休診したり、床下浸水の被害を受けた歯科診療所が数件、確認されている。消防庁の8日の発表資料で被害のあった青森、岩手、秋田、山形、福島、新潟、石川、福井、岐阜、滋賀、奈良、岡山の12県の歯科医師会から同日、電話で聞き取ったもの。

栃木県の全市町で後期高齢者の集団歯科健診目指す-赤沼県歯会長にインタビュー

超高齢社会において、社会保障費の増加や生産人口の減少を抑える観点から、健康寿命の延伸は重要な課題と考えられている。要介護を予防するために、まだ健康に戻れる段階のフレイル・オーラルフレイルの発見・対応が注目を集めている中、栃木県では、県内全ての25市町で後期高齢者を対象とした集団健診の実施を目指している。同取り組みの背景や狙い、今後の方向性、課題などについて栃木県歯科医師会の赤沼岩男会長に聞いた。
赤沼会長は、今回の事業について「企業の協力があってこそ取り組めている」と感謝を述べる。
同事業を、健康長寿社会の実現に向けた取り組みとして賛同しているジーシーは、事業で使用する口腔機能低下症に関わる検査機器「舌圧計・健口君ハンディー」について、研修会で機器の使い方や、健診で得た数値データからどのように受診者に説明すれば良いかをレクチャー。
担当する同社東京支店副支店長の椛澤学氏は、「超高齢社会を迎え、健康寿命の延伸を目標とした取り組みの中で、検査機器を用いた客観的評価が口腔機能向上へつながる一つの手段として非常に重要であると考えて、より多くの皆様にオーラルフレイルを知っていただく好機として、歯科メーカーの立場からご協力させていただいた」と語る。

前月より12増の6万7,752施設-5月の歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による令和4年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,752施設で、前月より12増加した。

歯科技工「タスク・シフト」を議論-厚労省事業 第2回愛知シンポ

「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした第2回愛知シンポジウムが7月23日、名古屋市の愛知県歯科医師会館とウェブ上で開かれ=写真、オンデマンド配信が行われている。千葉県歯科医師会が実施する令和4年度厚生労働省補助事業「歯科技工士の人材確保対策事業」によるもの。6月の第1回福岡シンポジウムに引き続いての開催で、9月11日には横浜市、11月3日には浦安市、11月13日には松戸市での開催を予定している。

EFOSAに呼応 セルフ矯正への反対意見を発信-インド矯正歯科学会

インド矯正歯科学会(IOS)は、7月13日から15日にかけて、マハラシュトラ州プネーで開催した「スマイルラリー」の中で、現在、問題になっているセルフ矯正の拡大に反対するメッセージを発信した。

歯科医院の来院「予約が面倒」2割

歯科医院へ行くのをためらう女性に理由を聞いたところ、「予約を取ることが面倒なため」が最も多かった。表参道AK歯科・矯正歯科が行ったインターネット調査「歯科医院へ行きたくない理由と本音」によるもの。

40周年で記念大会-日本臨床歯周病学会

日本臨床歯周病学会(高井康博理事長)は、「歯周病のトータルマネジメント~40年間の革新と功績」をテーマに40周年記念大会(清水宏康大会長)を7月31日から2日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催した。8月21日までオンデマンド配信をしている。

設立記念の学術集会-演奏芸術医学研

日本演奏芸術医学研究会(酒井直隆会長)は7月18日、第1回設立記念学術集会を東京都文京区の順天堂大学有山登メモリアルホールで開いた。「音楽家歯科学への招待」と題したセッションも企画され、「楽器演奏と歯科口腔科学の接点を探る―産学連携による楽器演奏者への大規模アンケート調査の現況と方針」「楽器演奏者を指導する者が演奏に影響をおよぼすと考える歯科的問題」「管楽器奏者の歯科治療~ミュージックスプリントの製作」「音楽の力で食力を挙げる~音楽エクササイズの検討」「どうする?JPAMAのSNS運用」の口演が行われた。

マウスピース矯正見解第2版を公表-矯正歯科学会

日本矯正歯科学会(齋藤功理事長)は、「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」第2版を7月15日に公表した。適切な診察や検査、分析、診断、治療経過の確認が行われていないものは危険とし、不明な点はかかりつけ歯科医への相談を勧めている。

『歯科技工士の仕事』の著者・村田彰弘氏に聞く

国家資格である「歯科技工士」を敬遠する若者が増え、歯科技工界の人材の高齢化が進み、『歯科技工士の仕事』(合同フォレスト刊)の著者である45歳の村田彰弘氏の言葉を借りれば、「今や歯科技工士は『絶滅危惧種』になりつつある」。村田氏は若いころに多くの職を転々とし、歯科技工の仕事にたどり着いた。「これぞ天職」と、歯科技工の仕事の素晴らしさを知り、今は大阪で約40人のスタッフを率いる歯科技工所「LAZARUS(ラザロ)」を経営している。村田氏に本書執筆の目的や歯科技工界の課題、展望などについて聞いた。

創立100周年 松風の髙見哲夫新社長に聞く

松風が、6月24日の定時株主総会および取締役会で、次期社長に髙見哲夫氏を選出した。創立100周年の節目で交代した髙見新社長に、抱負や今後の経営方針、創立100周年事業の内容などを聞いた。

「脱プラ」への取り組み-モリタ

「脱プラの一環として、『クリアファイル』と『納品書袋』の紙製への置き換えを進めている」というのはモリタ(本社・大阪府、森田晴夫社長)の担当者。社内使用のほかに、同社商材を取り扱う歯科関連企業や歯科技工所、製品納入先となる歯科医院、歯科大学などでの使用も対象という。置き換えを進めた際の社内での工夫や、今後脱プラに取り組む企業や歯科医院に知ってほしいことなどを聞いた。

デヴィ夫人も「歯が命」-サンギ

サンギ(本社・東京都中央区、ロズリン・ヘイマン社長)は7月28日、「歯が命アワード」の2022年表彰式を東京都渋谷区の恵比寿ガーデンルームで開催した。全ての人が年齢を重ねても美しく輝いてほしいという想いを込め、今回は「美と健康」をテーマに、健康と美貌を保ち、細やかなオーラルケアにより健康的な歯の持ち主であるタレント活動も行うデヴィ夫人を選んだ。

社名など変更 カボデンタルシステムズがエンビスタジャパンに

カボデンタルシステムズ(本社・東京都品川区、坂野弘太郎社長)は、9月1日付でエンビスタジャパンに社名を変更する。これに伴い、同社レントゲン(イメージング)製品のブランド名を「DEXIS(デキシス)」とし、ロゴも変更する。

左から瀬古口精良専務理事、堀会長、末松大臣、柳川副会長

令和5年度制度・予算 日歯がマウスガードの普及などを文科相に要望

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「令和5年度制度・予算に関する要望」を末松信介文部科学大臣に提出した。7月20日に訪問・説明したもので、同22日にプレスリリースで公表した。
特に重点的な要望事項として、①学校教育下における歯科保健教育の充実、②学校歯科健診情報の本人提供(PHR)の推進、③児童生徒のスポーツ外傷の予防を目的とした、スポーツマウスガードの普及促進、④歯学部・歯科大学における「診療参加型臨床実習」の充実-を求めたとしている。

薬物性顎骨壊死「保存療養」より「手術」有効-長崎大学が治癒率を比較

ビスホスフォネートやデノスマブなどの骨吸収抑制剤を投与している骨粗鬆症やがんの患者に抜歯等をすると、副作用として稀に顎骨壊死を起こすことがある。この薬剤性顎骨壊死の治療としては、洗浄や抗菌剤投与で様子を見る保存療法が第一選択とされているが、長崎大学歯学部口腔外科の研究グループは、積極的な手術療法の治癒成績の高さを明らかにした。

新型コロナ第7波で「強い懸念」-堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、新型コロナウイルス感染症の第7波の拡大を踏まえて「強い懸念を持っている」との認識を示し、診療所の換気の重要性を改めて都道府県歯科医師会等に通知していることを明かした。7月28日にオンライン上で開いた定例記者会見で報告したもの。

日歯が厚労相に物価高騰への支援拡充要望

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「歯科医療機関に対する物価高騰への支援の拡充に関する要望」を7月25日、後藤茂之厚生労働大臣と牧原秀樹自由民主党政務調査会厚生労働部会長に提出した。28日の定例記者会見で瀬古口精良専務理事が報告したもの。

歯科医によるワクチン接種 計186万9千回に

新型コロナウイルスワクチンは、昨年5月から今年6月末までで、延べ3万2,525人の歯科医師が計186万9,560回の接種を行っている。日本歯科医師会の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告した。

唾液減少の可能性もマスク外しに抵抗感-唾液ケア研究会調査

長いマスク生活によって、「口臭」や「口の渇き」などを感じる人が2割程度おり、唾液の量が減少している可能性がある-。日本唾液ケア研究会(槻木恵一理事長)が行った、「夏のマスク着用意向調査」によるもの。

商工協会の受発注システムで説明会-歯科CP協会と図書出版協会

日本歯科コンピュータ協会(山中一剛会長)と日本歯学図書出版協会(白石泰夫会長)は7月20日、オンライン上で「JDTA-net等説明会」を合同で開いた。

歯科技工の未来について日技と日技連盟の新会長に聞く

新たに日本歯科技工士会会長に森野隆氏、日本歯科技工士連盟会長に奧村英世氏が就任した。歯科技工界は若手の人材不足やデジタル化への対応など多くの課題を抱えている。今後の歯科技工士の業務拡大も含め、技工業界の改善、改革に向けた取り組み、抱負について両会長に聞いた。

高校生らに技工の魅力を-足利セラミックがインターンシップ

若者の歯科技工士離れにより、歯科技工士養成学校の入学希望者が激減し、将来的な人材不足が危惧されている。若者に歯科技工の仕事の魅力を知ってもらうため、高校生等の学生を対象とした見学会やインターンシップを受け入れる歯科技工士養成学校や歯科技工所が全国に増えている。
そうした歯科技工所の一つである群馬県の足利セラミックラボラトリー(宗村政明社長)で、6月28日から7月1日までの4日間、インターンシップを体験した地元の足利工業高等学校機械科の2年生、2人を取材した。

歯科X線画像用いた「検診AIシステム」開発-AOI国際病院

AOI国際病院歯科口腔外科(川崎市)は、部長の田島聖士氏を中心に新たに「歯科エックス線画像を用いた歯科検診AIシステム(歯周検診を含む)」の開発と特許出願を行った。

金パラ問題 ポスター作成し患者に理解求める-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で歯科用金属材料の価格が高騰し、保険診療一部負担金が上昇していることを患者に知らせるポスターを作成し、会員に配布している。

各患者に「パーソナライズド動画」送信 リコール率39%から60%に

誰もが悩むキャンセルの平均人数が月108人から93人に減少し、リコール率(通知数と来院数から換算)は39%から60%まで上昇した-。年間500万円以上の増収につながり得る結果が出たと話すのは、ITS理事長の石井宏明氏。患者が来院したその日から生涯を通してベストな口腔環境を維持するためには、メインテナンスをいかに続けるかが重要との考えの下、リコールハガキを止め、患者個々に応じた「パーソナライズド動画」を送る取り組みを導入した。自身の歯科医院でその効果を確認し、このほどシステムを使ったサービス「Dental.DX」の提供を開始した。

歯科医6人を行政処分-厚労省

厚労省は21日、医道審議会医道分科会の答申を踏まえ、医師11人、歯科医師6人の行政処分を発表した。歯科の処分は、「詐欺、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」で歯科医業停止3年、「詐欺」で歯科医業停止3年、「過失運転致傷アルコール等影響発覚免脱、道路交通法違反」で歯科医業停止1年8カ月、「道路交通法違反」で歯科医業停止7カ月、「名誉棄損」で歯科医業停止3カ月、「傷害」で戒告がそれぞれ1人ずつ。

歯周病検診マニュアルWGで見直し議論-厚労省

厚労省の第5回「歯科口腔保健の推進に係る歯周病対策ワーキンググループ(WG)」が15日、東京都港区のAP新橋とオンライン上で開かれ、歯周病検診マニュアルの見直しについて議論した。

『おしごと年鑑』で口腔の大切さ紹介-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、朝日新聞社発行の『おしごと年鑑2022』の中で、見開き2ページで口腔健康管理の重要性を紹介している。22日にプレスリリースで発表した。

4年度薬価調査は客体数減らし実施-中医協

中医協の第524回総会がオンライン上で開かれ、令和4年度薬価調査の概要案が示された。5年度の薬価中間年改定に向けた位置づけのため、3年度改定の前の2年度調査と同様に、客体数を減らす。

クリエイター志望など広く学生募集-新東京歯科技工士学校・3DCG・CADデザイナー専攻

新東京歯科技工士学校(東京都大田区、福原達郎学校長)は、4月にⅡ部(夜間部)から3年制(午後部)に移行した「3DCG・CADデザイナー専攻(35人)」の入学説明会を、9月から順次開催する。教育体制の充実を図り、歯科技工所、歯科医院、歯科材料メーカーからも広く学生を募集する。

福岡学園・福歯大 創立50周年の節目祝う

福岡学園・福岡歯科大学の創立50周年記念式典が24日、今月竣工した50周年記念講堂で開かれた。多くの関係者が同学園・大学の節目を祝い、水田祥代理事長は、数年かけての新本館建設や、歯科衛生士教育の4年制大学化など将来構想を打ち出した。

学術大会で顎関節症の多様性学ぶ-日本顎関節学会

日本顎関節学会(依田哲也理事長)は、「顎関節症:その多様性を理解する!」をテーマに第35回学術大会(山口泰彦大会長)を2日から2日間、札幌市教育文化会館で開催した。オンデマンド配信は31日まで配信している。

「古墳人は炊飯した」歯石に残るデンプン粒発見-岡大

岡山大学大学院社会文化科学研究科らは古墳時代の人骨2体の歯列に張り付いた歯石を顕微鏡で分析し、「コメ」と思われるデンプンの粒を発見した。
これは水のある状態で加熱された特徴があったため、炊飯が用いられていた可能性が高いという。同大が6月30日の研究発表会で紹介したもので、より詳細な研究成果をまとめ次第、専門誌へ論文を発表する予定。

むし歯のリスクが高まる運動後「30分以内に口腔ケア実施」5.4%

口腔内の乾燥や、スポーツドリンクの摂取などによってむし歯のリスクが高まる運動後、「30分以内にオーラルケアを行う」のは5.4%-。モンデリーズ・ジャパン(本社・東京都品川区、福本千秋社長)が実施した「カラダ作りと歯の健康に関する実態調査」によるもの。

ガム2週間摂取で唾液中のIgA増加-ロッテなど発表

ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)と順天堂大学医学部総合診療科・病院管理学教授の小林弘幸氏、小林メディカルクリニック東京(小林暁子理事長)は、ガムを2週間継続して咀嚼することで自律神経や気分状態の改善、唾液中の「免疫グロブリンA(=IgA)」濃度が増加するという研究データを発表した。

竹製歯ブラシ使用後プラ製同等の清潔さ-アステップ等

アステップ(本社・千葉県、西内毅社長)と日本大学松戸歯学部衛生学講座教授の有川量崇氏は、同社の竹歯ブラシ「BambooOne」の使用後の口腔細菌の増殖を調査した結果、プラスチック等の歯ブラシと同様の清潔さを保つとする研究データを発表した。

アイディアコンテスト「私が創造する理想の歯科医院」-最優秀賞は北医大の楠本さん

「私が創造する理想の歯科医院」をテーマとした、歯学部学生・臨床研修医を対象とした「アイディアコンテスト2022」が実施され、最優秀賞に北海道医療大学6年・楠本理夏さんの「患者さんのライフステージに寄り添う歯科医院」が選ばれた。コンテストは、デンタルソフト(本社・神奈川県、鈴木彰社長)の歯科の臨床研修施設・就職情報サイト「JDC navi」事務局が主催。

歯科医監修の高級洋菓子「YOU&G」全国展開

食生活提案の一環として歯科医師が監修した高級洋菓子『世にも奇妙な歯医者さんのおやつ』が、全国展開している。
千葉県開業の高野正博氏が、仙台市の高級パウンドケーキ専門店「YOU&G」と協力して開発したもので、甘味は100%キシリトールで、ヤギ乳を使用し、合成保存料などは不使用。

令和2年患者調査 1日歯科患者数133万2千人

令和2年患者調査による歯科診療所の1日推計患者数は133万2,100人で、平成29年と比べて1万5,600人減少している。同調査は3年ごとに行うもので、厚労省が6月30日に公表した。前々回の136万3,400人から続けての減少だが、平成17年127万7,200人、20年130万9,400人、23年136万2,500人とほぼ横ばいとなっている。

安倍元総理に堀日歯会長「歯科の道標を示したと感謝」

元内閣総理大臣の安倍晋三氏が8日に死去したことを受けて、日本歯科医師会の堀憲郎会長は11日にコメントを発表した。「骨太の方針2017」に歯科の文言が初めて記載されたことへの評価などに触れ、敬意と感謝の意を表し、冥福を祈っている。

10万人対受療率 熊本1,346が最多

歯科の人口10万人対受療率(推計患者数を推計人口で割り、10万を掛けた数値)は全国で1,056。都道府県別では、熊本の1,346が最も高く、次いで愛知1,324、徳島1,298、福岡1,272、香川1,268、岐阜1,245、三重1,233、佐賀1,225と続く。

歯科の在宅医療4万900人が受診

歯科診療所の在宅医療を受けたのは4万900人で、前回よりも1万3,700人減少している。

12歳児のむし歯等数 平均0.63本に-令和3年度学校保健統計速報値

12歳児1人当たりの永久歯の平均むし歯等数が0.63本となった。令和3年度学校保健統計調査の速報値によるもので、前年より0.05本減った。昭和59年度の調査開始以降、ほぼ毎年減少し、過去最低となっている。

山田宏議員の参院選得票数 会員1人当たり3.55票

参議院選挙で山田宏議員が獲得した17万5871.715票を会員数で割った、会員一人当たり得票数は平均3.55票で、都道府県別では島根県の6.64票が最も多かった。日本歯科医師連盟が公表した資料によるもの。

安倍元総理死去「断腸の思い」-高橋日歯連盟会長

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、安倍晋三元内閣総理大臣の死去を受けて「われわれにとって、後ろ盾でもあった」とし、「凶弾に倒れたのは断腸の思い」と語った。11日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた参議院選挙後の臨時記者会見で述べたもの。

ジュニアFCにユニフォーム-足利セラミックが贈呈

足利セラミックラボラトリー(本社・群馬県太田市、宗村政明社長)は、スポンサー契約を交わしたジュニアフットボールクラブ「太田南FC」へのユニフォーム贈呈式を6月25日に開催した。FCの選手13人やコーチ、監督、保護者等が集まった。

「CAD/CAM修復エビデンスが不足」-坪田東京歯科保険医協会長

金パラの代替として期待されるCAD/CAM冠の適応拡大や、今回の改定で導入されたCAD/CAMインレーについて、日本接着歯学会理事長でもある東京歯科保険医協会の坪田有史会長が「現状、エビデンスが不足している」と課題を指摘。現場の歯科医師が、エビデンスに基づく診療実績を蓄積していくことが大切だと訴えた。

難民への口腔ケア支援を呼びかけ-FDI

世界歯科連盟(FDI)は6月22日、難民への口腔ケアを支援するよう、各国政府、歯科医師会などの関係機関に呼び掛けた。

“嚥下食”提供の店舗サイトで紹介-歯科医師が代表のEngood合同会社

全国のレストラン、ホテルなどで、嚥下食メニューが提供できる店舗を紹介するサイト「嚥下食レストラン.jp」(https://engesyoku.jp/)が登録企業を広げている。
運営企業のEngood合同会社(横浜市都筑区)の代表を務める齋藤匡布氏は摂食嚥下リハビリテーションに力を入れる歯科医師で、同市内で「食べる飲み込む歯科」を開業。摂食嚥下の問題は、年齢にかかわらず起こり得るため、食べにくさを感じているあらゆる人が、外出時に美味しい食事が楽しめる社会環境を整備することが重要だと考えてきたという。

オーラルフレイル予防に焦点-日歯が第27回口腔保健シンポジウム

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「今から始めるオーラルフレイル対策~私が守る!100年health」をテーマに第27回口腔保健シンポジウムを9日、オンラインと東京都渋谷区のLUMINE0で行った。

教育現場から考える歯科技工士の未来-宮崎秀夫明倫短期大学長が語る

明倫短期大学は平成9年に開学したが、その前身は歯科技工士、歯科衛生士の養成を目的に昭和34年に設立された歯友歯科技工士養成所・歯科衛生士養成所である。短期大学に開学した当時、歯科技工士科の募集定員は80名だったが、平成31年に宮崎秀夫氏が学長に就任した時には30名にまでに減っていた。募集定員は平成23年に70名、25年から50名になり、入学定員は24年に28人と初めて30人を割り、29年からは30人に満たない状態が続いている。若者はなぜ歯科技工士を敬遠するのか、若者の歯科技工士離れを防ぐための対策はあるのか、宮崎大学長に聞いた。

歯の疾患や悩み AIが回答案を提示-相談プラットフォーム開発

歯の疾患や悩みをスマートフォンやパソコンから問い合わせると、AIが関連性の高い疾患や回答案を提示し、それを参考に歯科医師、歯科衛生士が簡便・的確に応急処置や早期の受診を勧めるなど回答できる-。歯科医師の宇野澤元春氏が代表を務めるDental Prediction(東京都港区)と日本アイ・ビー・エム(本社・東京都中央区、山口明夫社長)が開発したもので7日に発表した。

歯科医が使う歯磨き粉効果「歯周病予防」が最多

歯科医師自身が使っている歯磨き粉の効果で最も多いのは「歯周病予防」54.9%だった-。
アンケートモニター「ゼネラルリサーチイーリス」(本社・東京都港区、関口舞社長)が実施した「歯磨き粉の選び方」に関する調査結果によるもの。

モリタ等を引受先に第三者割当増資実施-WHITE CROSS

WHITE CROSS(本社・東京都港区、赤司征大社長)は、モリタ(本社・大阪府、森田晴夫社長)をはじめ、既存株主で投資事業会社のニッセイ・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、新たにCGRインベストメントや個人投資家複数名を引受先とする第三者割当増資を完了した。モリタの出資額は非公開。

「CAD/CAMインレー小冊子」-ヤマキン学術振興財団が無料配布

YAMAKIN(本社・高知県、山本樹育社長)の設立したヤマキン学術文化振興財団(山本裕久理事長)は、CAD/CAMインレーの形成・加工・装着のポイントを分かりやすく紹介した小冊子「知っておきたいCAD/CAMインレーのポイント」を発行している。

第2回「総義歯製作コンテスト」9作品を表彰-Ivoclar Vivadent

Ivoclar Vivadent(本社・東京都文京区、犬飼清社長)は、総義歯製作コンテスト「第2回SRサクラール排列コンテスト2022」のオンライン授与式を6月30日に開いた。金賞は、神奈川県の「NOBU D.Atelier」の延澤孝公氏が受賞した。

参院選 山田宏氏が当選

第26回参議院比例代表選出議員選挙で、日本歯科医師連盟の組織代表として立候補した山田宏氏が17万5,835票を獲得して当選を果たした。

「歯科医師連盟の大きな力示せた」-山田参院議員

参議院で2期目の当選を果たした山田宏議員は、前回と比べて他の組織団体の候補者が軒並み票数を減らした中で、唯一得票数が伸びたとして、感謝の意を示し「歯科医師連盟の大きな力を示すことができた」との考えを述べた。11日の日本歯科医師連盟の臨時記者会見で話したもの。

安倍元総理に堀日歯会長「歯科の道標を示したと感謝」

元内閣総理大臣の安倍晋三氏が8日に死去したことを受けて、日本歯科医師会の堀憲郎会長は11日にコメントを発表した。「骨太の方針2017」に歯科の文言が初めて記載されたことへの評価などに触れ、敬意と感謝の意を表し、冥福を祈っている。

歯科医によるワクチン接種 186万7,878回に

新型コロナウイルスワクチンについて、昨年5月から今年5月末までに延べ3万2,473人の歯科医師が186万7,878回の接種を行っている。日歯の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告したもの。

日歯の福祉共済保険制度加入者の死因 トップは「がん」

日本歯科医師会の福祉共済保険制度加入者のうち、令和3年度に亡くなった775人の死因調査で、最も多かったのは、「悪性新生物(がん)」の213人(27.5%)だった。

代議員会で全4議案を可決-神奈川県歯 

神奈川県歯科医師会(松井克之会長)の第26回定時代議員会が6月30日、横浜市の神奈川県歯科医師会館で開かれた。代議員79人中、41人が出席、議決権行使が35人で決議が行われ、「福祉共済部会第2共済準備引当預金取崩に関する件」「令和3年度収入支出決算」「器具備品の廃棄に関する件」「選挙管理委員会委員の委嘱に関する件」全4議案を可決した。

4月末の歯科診療所数は20減の6万7,741施設

厚労省の施設動態調査による令和4年4月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,741施設で、前月より20減少した。

「臨床実習で行う歯科医業の範囲」-厚労省検討会で報告書案

厚労省の第2回「歯学生が臨床実習で行う歯科医業の範囲に関する検討会」がオンライン上で開かれ、「報告書」案について議論した。検討会は今回で終了し、報告書案に意見を反映した後、持ち回りで確認をして7月中に取りまとめられる見込み。

歯科技工士の人材確保対策事業 「教育問題」など議論-福岡で第1回シンポ

「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした全5回のシンポジウムの第1弾が、6月19日に福岡県歯科医師会で開かれ、23日からオンデマンド配信されている。千葉県歯科医師会が実施する令和4年度厚生労働省補助事業「歯科技工士の人材確保対策事業」によるもので、7月23日には名古屋市、9月11日には横浜市、11月3日には浦安市、11月13日には松戸市での開催を予定している。

8月31日まで「ははは川柳」を募集-日技

日本歯科技工士会(森野隆会長)は8月31日まで、思わず「ははは(歯歯歯)!」と笑える「ははは川柳」を募集している。

令和4年3月の歯科医療費・社保 件数0.3%増、点数1.1%減

社会保険診療報酬支払基金による令和4年3月診療分の歯科の件数は1,409万1千件、点数は173億2,983万点で、前年同月に比べ件数は0.3%増加、点数は1.1%減少した。

令和4年3月の歯科医療費・国保 市町村の金額4.2%減少

国保中央会がまとめた令和4年3月診療分の歯科医療費は市町村が615億円で、対前年同月比で5.1%減少。組合は53億円で3.0%減少。後期高齢者は595億円で0.3%減少した。

歯が美しい男性有名人 1位は新庄剛志さん

「歯が美しいと思う男性有名人」ランキングで第1位は「新庄剛志」179票だった。
アンケートサイト「ボイスノート」を運営するNEXER(本社・東京都豊島区、宮田裕也社長)が実施した「歯が美しいと思う男性有名人ランキング!」の結果によるもの。

歯に悩みのある新社会人 6割が「歯並び」

歯に関して悩みを持っている新社会人の6割が「歯並び」で悩んでいる-。
透明マウスピース矯正を展開するZenyum Japan(本社・東京都江東区、伊藤祐社長)が実施した「新社会人の歯に関する意識調査」の結果によるもの。

多能性細胞の採取部位によって特性に違い

さまざまな組織になり得ると言われる多能性細胞でも、採取した部位によって特性が違うことを、東京医科歯科大学や日本大学医学部、東京都立広尾病院らの研究グループが明らかにした。硬組織への分化は歯乳頭および歯根膜由来細胞、脂肪細胞への分化は口腔粘膜由来細胞が有意に分化する能力が高いというもので、『Cell Proliferation』オンライン版(6月18日)に掲載された。

著者インタビュー『スタッフが輝く!AKB式マネジメントのすすめ』合田大亮 氏

「ハッピー人材育成法で人もチームも幸せになれる」。これは合田大亮氏の『スタッフが輝く!AKB式マネジメントのすすめ』(サンライズパブリッシング刊)という本のサブタイトルである。組織を強くする人材育成法について古くは、「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方」という戦国武将の武田信玄の言葉が有名だが、時代が変われば表現法も変わる。合田氏は、香川県内で三つの歯科医院と一つの保育園を運営する医療法人歯っぴーの理事長で、歯科医院経営において「自分で考え自分で行動できる」スタッフに育て上げる仕組み作りが大事だと言う。合田氏に本書執筆の動機や人材育成の仕組み作りなどについて聞いた。

子供の5人に1人が「お口ぽかん」「いびき」-ロッテが調査

約5人に1人の子供に「お口ぽかん」「いびき」の症状-。ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)が実施した「こどもの口腔機能発達」に関する意識調査によるもの。調査は5月20~23日に3~12歳の子供を持つ親(男女)400人を対象にウェブアンケート形式で行った。

E-ラインビューティフル大賞 フリーアナウンサーの宇垣美里さんが受賞

日本成人矯正歯科学会主催の2022年度E-ラインビューティフル大賞に、フリーアナウンサーの宇垣美里さんが選ばれた。

国民皆歯科健診 検討会設置など要望へ

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、令和5年度の制度・予算要望の中で、「国民皆歯科健診」の実現に向けた検討会の設置などを求める考えを明らかにした。6月24日に東京都新宿区のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開かれた日本歯科医師連盟評議員会の来賓あいさつで報告したもの。

日医の役員選挙受け「これまで以上に連携を図りたい」-堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、6月30日の定例記者会見で日本医師会の役員選挙が行われたことに触れ、「これからの人口減少社会に向けて歯科界としても医科歯科連携は極めて重要なキーワードと思っているので、これまで以上に日本医師会との連携が図れれば」との考えを示した。

歯科医によるワクチン接種 186万7,878回に

新型コロナウイルスワクチンについて、昨年5月から今年5月末までに延べ3万2,473人の歯科医師が186万7,878回の接種を行っている。日歯の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告したもの。

歯科保健の基本的事項 最終報告書案示す-厚労省

厚労省の第11回歯科口腔保健の推進に関する専門委員会が6月24日、オンライン上で開かれ、「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項 最終評価報告書(案)」が示された。最終評価で、直近値が把握できずに「評価困難(E)」とされた9項目のうち、参考値が得られて統計分析可能だった3項目に参考指標を記載した。細かい修正は行われるが、座長一任で報告書案は了承された。

金パラ問題解決など決議採択-保団連

全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は6月25、26の両日、都内で代議員会を開き、歯科材料の金パラ「逆ザヤ」の抜本的な解消などを含む「軍事費の2倍化を中止し、医療・社会保障の充実を求める決議」を採択した。

代議員会で「オン資」への意見を抽出-大阪府歯

大阪府歯科医師会(深田拓司会長)は6月25日、大阪市の府歯会館で第245回定時代議員会を開いた。議事では「令和3年度貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)」を承認し、「日本歯科医師会会長予備選挙選挙人及び補欠選挙人選定」は会長に一任。協議ではオンライン資格確認やマイナンバーカードの保険証利用について代議員の意見を求めた。

代議員会で令和3年度決算を可決-兵庫県歯

兵庫県歯科医師会(澤田隆会長)は第174回定時代議員会を6月25日、神戸市の県歯科医師会館で開いた。議事の令和3年度決算書は原案通り可決承認され、協議では、日本歯科医師会会長予備選挙24人の選出方法は執行部案とすることが了承された。

新会長に川原丈貴氏が就任-医業経営コンサル協

日本医業経営コンサルタント協会は6月27日に開催した定時総会で新役員を承認。同日から、川原丈貴氏(川原経営総合センター代表取締役)が新会長に就任した。任期は2024年6月まで。
新役員のうち、日本歯科医師会理事の小佐野みゆき氏(栃木県開業)が歯科関係者として理事に就任した。

卒後5年の会費免除等組織力強化にも注力へ-松本日医新会長が所信表明

日本医師会の会長に就任した松本吉郎氏は、常任理事の増員や卒後5年間の会費無料化などに取り組むなどとする所信を表明した。6月26日に東京都文京区の日本医師会館で開かれた第152回臨時代議員会で述べたもの。

歯根の表面を模倣して歯周組織を誘導するチタンインプラントを開発

東北大学大学院歯学研究科の山田将博准教授と江草宏教授らの研究グループは、ヒト歯根の表面を模倣したチタンインプラントを開発し、細胞移植をせずに歯周組織を誘導することに成功した。

体水分の不均衡が低舌圧などと関係-医科歯科大が研究で解明

全身の約6割を占める水分の「細胞外液」と「細胞内液」の均衡が崩れた状態は、低舌圧や低握力と関連がある-。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の戸原玄教授と山口浩平助教の研究グループが明らかにしたもの。口腔機能低下症の診断過程で舌圧低下を認めた人は、体水分不均衡の疑いがあるという。

人材の育成・獲得、取り組み状況紹介-医機連

日本医療機器産業連合会(=医機連、三村孝仁会長)は6月29日、「医機連の人材育成・人材獲得に関する取り組み」と題したメディア向けセミナーをオンライン形式で開いた。

歯科関連企業への脱プラ緊急アンケート 6割「検討・実行中」

約6割の歯科関連企業が、検討中も含め「脱プラに取り組んでいる」と回答-。本紙が実施した「脱プラへの取り組みに関する緊急アンケート」によるもの。
調査は、6月15~21日に歯科器材の製造・販売元企業などが加盟する日本歯科器械工業協同組合、日本歯科材料工業協同組合、日本歯科用品輸入協会、日本歯科用品卸商業組合、日本歯科薬品協議会、日本歯材同友会、日本歯科コンピュータ協会の会員企業のうち、FAX番号またはメールアドレスを把握できた253社を対象に実施。うち43社から回答を得た。

PHRサービス事業協会 設立準備始まる

健康医療データを効果的に活用するための標準化などを検討する「PHRサービス事業協会(仮称)」の設立宣言が6月16日、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で行われた。製薬・医療機器・保険関連のPHRサービス事業を展開する企業15社によるもので、2023年度中の設立を目指す。

石福金属に聞く 「パラジウム」の相場動向

今年も半年が過ぎた。前号で取り上げた、金の相場動向に続き、「パラジウム価格の相場動向と今後の価格変動の見通し」を、貴金属総合メーカーの石福金属興業(本社・東京都千代田区、古宮基成社長)に聞いた。

近畿圏の歯科商店 3社が合併し㈱リンクに

大河歯科材料店(本社・兵庫県)とスリー(本社・大阪市)、??川歯科商店(本社・兵庫県)の歯科器材ディーラー3社は合併し、6月21日に新会社「株式会社リンク」に社名変更した。新会社の社長には、元大河歯科材料店社長の大河誠一氏が就任した。

親が選ぶゲームアプリ「ポケモンスマイル」1位

親が選ぶおすすめの知育ゲームアプリランキングで、「ポケモンスマイル(歯磨き)」が1位。ARINA(本社・宮城県、高橋渉社長)が運営する幼児、小学生の保護者向けの教育メディア「おうち教材の森」が行った調査によるもの。

年次総会を3年ぶりに開催-企業協

日本歯科企業協議会(山中一剛会長)は6月21日、第51回年次総会を東京都港区の品川プリンスホテルで開いた。コロナ禍で中止が続き、3年ぶりの開催。

宇宙歯磨き発売-トライフ

トライフ(本社・横浜市、手島大輔社長)は、宇宙でも地上でも使用できる歯磨き・口腔ケアジェル「宇宙歯磨き オーラルピース」を7日に世界で同時発売する。

診療行為別統計 歯科は1日当たり778点(2.7%増)

令和3年(2021年)社会医療診療行為別統計によると、歯科の1件当たり点数は1272.3点で前年に比べ55.4点(4.2%)減少、1日当たり点数は778.0点で20.4点(2.7%)増加した。診療行為別で1日当たり点数が最も多いのは、「歯冠修復及び欠損補綴」の252.3点で前年より11.6点(4.4%)減少している。

評議員会で全5議案を可決-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の第146回評議員会が東京都新宿区のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開かれた。令和3年度の一般会計や政治活動運営会計、選挙関係管理会計、役員退職金積立金会計、運営基金積立金会計の収支決算の全5議案を可決承認。同年度褒賞受賞者の授賞式も執り行った。

参院選「現状は当落線上」-演説会で山田議員

日本歯科医師連盟の組織代表として参議院選挙に臨む山田宏参議院議員は24日、東京都新宿区のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターでの個人演説会で、「現在の状況は当落線上」との認識を示し、改めて歯科関係者からの支援を求めた。

評議員会で令和3年度決算など可決-都歯連盟

東京都歯科医師連盟(大越壽和会長)は21日、東京都千代田区の歯科医師会館で、第136回評議員会を開いた。全ての評議員61人が出席し、「令和3年度政治活動積立金会計収入支出補正予算の訂正」「令和4年度政治活動積立金会計収入支出予算の訂正」「令和3年度収入支出決算」の3議案を可決した。

記念事業に向け基金取り崩しへ-神奈川県歯連盟評議員会

神奈川県歯科医師連盟(鶴岡裕亮会長)は23日、第51回定時評議員会を横浜市の県歯会館で開催した。議事では創立70周年記念事業に向けての積立金の取り崩しなど含め、全4議案が賛成多数で可決された。

山田議員の決起集会兼ねデンタルミーティング-奈良県歯連盟

奈良県歯科医師連盟(末瀬一彦会長)は、5日に同県歯科医師会館で、国政を担う国会議員等と討論、そして、次期参議院議員選挙で職域代表として立候補する山田宏参議院議員の決起集会を兼ねた「デンタルミーティング in NARA」を開催した。

研究倫理審査委 発足へ-日学歯

日本学校歯科医会(川本強会長)の第106回定時代議員会が22日、東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた。公益法人に移行して初の決算となる「令和3年度貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減決算書)並びに財産目録」の議案を可決承認した。また、川本会長が、研究倫理審査委員会の発足について報告した。

日医新会長に松本吉郎氏

任期満了に伴う日本医師会の役員選任・選定で、新会長に前常任理事の松本吉郎氏が選ばれた。前副会長の松原謙二氏と2氏が立候補しており、25日に東京都文京区の日本医師会館で開かれた第151回定例代議員会の中で投開票が行われ、376票中、松本氏が310票、松原氏が64票、無効1票、白票1票だった。

歯科指標の評価 報告-健康日本21推進専門委員会

厚労省の第18回健康日本21(第二次)推進専門委員会が16日、オンライン上で開かれ、「歯・口腔の健康」の目標に対する評価、最終評価報告書案について審議した。データソースとなる調査の中止などにより「評価困難(E)」となる項目が多く、「可能な範囲で参考評価を入れる」との方向性となり、引き続き専門委員会で検討が行われる予定。最終評価報告書案については、議論を踏まえて修正の後、地域保健健康増進栄養部会で審議が行われる。

代議員会に代議員全員が出席し3議案を可決-都歯

東京都歯科医師会(井上惠司会長)は23日、東京都千代田区の歯科医師会館で、第209回定時代議員会を開いた。全ての代議員156人が出席し、「令和3年度収支決算」「特定資産の取崩し」「日本歯科医師会会長予備選挙における選挙人の選出方法」の3議案を可決した。

株主総会に異議 7月4日に公判-成田デンタル

歯科技工専門商社の成田デンタルは、4月26日に株主総会を開き、堤大輔氏を代表取締役社長とする新役員人事を発表した。同社の従業員持株会は、この株主総会に異議があるとして、会社に対して総会のやり直しを要望。しかし、会社側(堤氏)がこれを拒否したため、同持株会は会社(堤氏)を提訴した。第1回公判は7月4日に開かれる。

治療や検査の開発目指し包括連携協定を締結-医科歯科大とジーシー

東京医科歯科大学(田中雄二学長)とジーシー(中尾潔貴社長)は、包括連携協定を締結し、健康寿命延伸に向けた歯周治療を含む歯科再生医療、口腔機能の維持・向上のための検査などの研究開発を目指す。同大が企業と共通のビジョン・目的・戦略の下で連携体制を築く「TMDUオープンイノベーション共創制度」に基づくもので、9日には締結式が行われた。

60代以上の歯科患者 65.9%が再治療

60代以上で2020年以降に歯科治療を受けた人は44.0%で、そのうち再治療は65.9%-。日本歯内療法学会(佐久間克哉理事長)が「歯と口の健康週間」に合わせて実施した「高齢者の歯科通院」に関する調査によるもの。

歯が美しいと思う女性芸能人 1位 綾瀬はるかさん

歯が美しいと思う女性芸能人ランキングで第1位は「綾瀬はるか」79票だった。
アンケートモニターサイト「ボイスノート」を運営するNEXER(本社・東京都豊島区・宮田裕也代表)の調査によるもの。

『歯科診療報酬の論点』齋藤憲彬氏の出版祝う

元日本歯科医師会常務理事で、中医協委員を9年務めるなど医療保険に精通していることで知られる齋藤憲彬氏の著書『歯科診療報酬の論点』(メディア発行)の出版記念祝賀会が19日、東京・新橋の東京第一ホテルで開かれた。出席者は、齋藤氏の友人や日本歯科大学関係者、同氏に師事する若手歯科医師など100人以上。

新型コロナ患者のSpO2値に人種差-ジョンス・ホプキンズ大ら警告

パルスオキシメーターで測定されるSpO2の値に人種差があり、アフリカ系、ヒスパニック系では適切な治療が遅れてしまうリスクがある。
ジョンス・ホプキンズ大学医学部(呼吸器救命科)のAshraf Fawzy氏らが同大ヘルスシステム傘下の医療機関と地域病院の臨床データから、アジア人、アフリカ系、ヒスパニック、ヨーロッパ系の新型コロナウイルス感染症患者(7,126人)を比較。

特集 解説「IT導入補助金 2022版」

ITツールを導入する際に、経費の一部を補助する「IT導入補助金」の2022版が公開されている。業務の効率化や売り上げアップ、デジタル化の推進、サイバーリスクの低減などを支援するもので、補助対象者は、歯科医院を含む中小・小規模事業者。毎年補助上限・下限金額や補助対象、申請期間などが見直されている。2022版の概要や活用事例、採択率などについて解説する。
※6月27日時点での情報のため、制度内容に変更が生じる場合もあるので、「IT導入補助金2022」のホームページの参照をお願いします。

石福金属に聞く「金」の相場動向

今年も半年が過ぎようとしているが、コロナ禍の収束が見えない中、2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻の社会経済に与える影響は大きく、貴金属価格も大きな影響を受けている。「金」の相場動向と今後の価格変動の見通しを貴金属総合メーカーの石福金属興業に聞いた。(次号にパラジウムの価格動向と今後の見通しを掲載予定。)

コロナ禍の新たな生活習慣に「帰宅時の歯磨き」を提案-ライオン

新たな生活習慣「帰宅時の歯磨き」を提案―。ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は9日、「感染症とともに暮らす時代のオーラルケア2022」をテーマにオンライン会見を開いた。コロナ禍でも口を清潔に保つことの大切さや帰宅時の歯磨き、行動シーンなどに合わせた歯磨き、コロナ禍におけるオーラルケア実態調査などを説明した。

東北デンタルショー 9月3、4日に3年ぶりの開催へ

「第28回東北デンタルショー」が9月3、4の両日、仙台市の仙台国際センター 展示棟で開かれる。第28回宮城県歯科医学会大会との併催。
テーマは「お待たせしました。3年ぶりに開催!!新たなプラスを目指して」。新型コロナウイルスの感染拡大により同展示会の開催は昨年と一昨年中止していた。

“休眠歯科衛生士”の復職支援アニメ制作-デントスタイル

歯科専門の漫画やアニメーションなどを手掛けるデントスタイル(愛知県瀬戸市、今西徹社長)は、歯科衛生士の資格を保有しているが、離職期間が長い、育児中で時間的な制約がある、新しい職場環境になじめるか不安などの理由で復職を躊躇している〝休眠歯科衛生士〟に向けた求人アニメを制作した。

日歯定時代議員会 3年ぶり“実開催”

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は16、17の両日、東京都千代田区の歯科医師会館で第198回定時代議員会を開いた。令和元年6月以来の実開催となり、代議員142人中、予備代議員を含めて138人が出席、議決権を行使したのは3人、欠席は1人にとどまった。議事では「令和3年度貸借対照表及び正味財産増減計算書並びにこれらの附属明細書、財産目録及びキャッシュ・フロー計算書」「福祉共済保険規則の一部改正」「裁定審議会委員指名」「選挙管理委員会委員指名」の全4議案が可決承認された。

「歯科医によるワクチン接種 秋の国会で法改正を目指す」-日歯代議員会で島村大議員

厚生労働大臣政務官で内閣府ワクチン担当政務官の島村大参議院議員は、歯科医師によるワクチン接種について、今後、国民全員に対して接種が必要な場合などに対応できるよう、秋の臨時国会で法改正を目指す考えを明らかにした。16日に開かれた日本歯科医師会代議員会の来賓あいさつで述べたもの。

歯科治療を介したコロナ感染 初めて2件報告

歯科治療を介しての感染拡大が明らかな事例が初めて2件報告された。日本歯科医師会の医療管理課が行う都道府県歯科医師会調査による歯科医療機関の感染状況で、堀憲郎会長が16日の日歯代議員会で報告した。

役員報酬見直しの議論進む-日歯

日本歯科医師会の役員報酬として、会長は100万円に、副理事長と専務理事、常務理事は月額12%、理事と常務監事・監事は月額10%引き上げる方向で議論が進められている。16日の日歯定時代議員会の協議事項で、役員報酬審議会の答申について瀬古口精良専務理事から報告があった。

診療報酬改定結果検証の調査項目が中医協で承認

令和4年度診療報酬改定の結果検証に関する特別調査として、「在宅医療、在宅歯科医療、在宅訪問薬剤管理及び訪問看護の実施状況調査」は今年度、「歯科医療機関における院内感染防止対策の評価等に関する実施状況調査」は5年度に実施される。15日にオンライン上で開かれた中医協総会で調査項目について承認された。

評議員会で収支決算と後任理事を承認-8020推進財団

8020推進財団(堀憲郎理事長)が15日、東京都千代田区の歯科医師会館で第22回評議員会を開き、「理事辞任に伴う後任理事の選任の件」「令和3年度事業報告及び収支決算」の2議案を承認した。報告事項では8020運動の「運動ポスター募集チラシ」、8020読本「働き盛りお口の健康」、8020アンケート・プレゼントキャンペーンの調査結果などが紹介された。

園児1,569人にオンラインで歯みがき教室-山口県歯ら

山口県と山口県歯科医師会、ライオンらで構成される官民協働「健口スマイル」推進協議会は10日、「歯と口の健康週間」に合わせて、県全域の幼稚園・保育所・認定こども園を対象に、「はみがきしよう!オンラインこども教室」を開催した。32園の園児1,569人が音楽を聴きながら楽しく歯の磨き方などを学んだ。

口腔保健推進条例が札幌市議会で可決

自民党や民主市民連合、公明党所属の札幌市議会議員が進めていた「札幌市歯科口腔保健推進条例」が6日の札幌市議会令和4年第二回定例会議を経て、本会議で可決した。同様の条例は全国の45道府県を始め125市、3特別区、40町、4村で成立している。北海道内での市の条例成立は初。

創立70周年を祝う-東京都玉川歯科医師会

東京都玉川歯科医師会(大島基嗣会長)は12日、東京都千代田区のホテルニューオータニで創立70周年記念式典・講演会・祝賀会を開いた。多くの歯科関係者や国会議員などが参加し、会の節目を祝った。

定時代議員会で全議案を可決-日衛

日本歯科衛生士会(吉田直美会長)の令和4年度定時代議員会が12日、東京都千代田区のステーションコンファレンス東京で開かれた。令和3年度事業報告、決算報告、選挙管理委員の選任の全3議案が可決承認された他、令和4年度の事業計画と収支予算について報告があった。代議員会には、代議員88人中、37人が出席し、44人が議決権を行使、3人が委任状を提出して行われた。

前日衛会長 武井典子さん偲ぶ会開催

昨年死去した前日本歯科衛生士会会長の武井典子氏を偲ぶ会が、命日となる12日、東京都千代田区のステーションコンファレンス東京で執り行われた。

日技新会長に森野隆氏

日本歯科技工士会の新会長に静岡の森野隆氏が選定された。18日に開かれた第11回定時社員総会での役員選挙で理事が承認され、その後の理事会で代表理事を選出した。他の役職は今後決める。

『日本歯技』学術優秀論文を公表-日技

日本歯科技工士会(杉岡範明会長)は、第18回(2021年度)『日本歯技』学術優秀論文を7日にホームページ上で公表した。

SDGsアイデアを高校生から募集-大歯大

大阪歯科大学(川添堯彬理事長・学長)は、高校生を対象に保健・医療・福祉に関するSDGs推進に同大と取り組むアイデアを発表する「SDGsAWARDS2022」を8月21日に開催する。募集テーマは「SDGsで地域医療・福祉の課題解決にチャレンジ」。エントリー期間は6月19日から8月15日まで。

高齢者の間食習慣 介護予防に効果-東大とロッテの共同研究で

高齢者の日常の間食習慣が介護予防において重要である可能性がある-。
ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)と東京大学高齢社会総合研究機構(飯島勝矢機構長)が共同研究したもので、2、3の両日に開催された第64回日本老年医学会学術集会で発表があった。

小児歯科学会で「妊娠中の歯科治療薬」説明ポスター紹介

妊婦に対して、局所麻酔や抗菌薬の影響が少ない点、鎮痛薬を慎重に検討する必要性などを説明するポスター「妊娠中の歯科治療薬の使用について」が作成された。産婦人科と薬剤師、小児歯科医が話し合って作成したものとして、小児歯科学会のホームページ上でも7日に紹介されている。「妊娠中の歯科治療薬」説明ポスター-小児歯科学会が紹介
妊婦に対して、局所麻酔や抗菌薬の影響が少ない点、鎮痛薬を慎重に検討する必要性などを説明するポスター「妊娠中の歯科治療薬の使用について」が作成された。産婦人科と薬剤師、小児歯科医が話し合って作成したものとして、小児歯科学会のホームページ上でも7日に紹介されている。

日本歯科コンピュータ協会「コンプライアンス勉強会」公正な商取引学ぶ

日本歯科コンピュータ協会(山中一剛会長)は10日、医療機器等の公正な商取引の在り方を学ぶ「コンプライアンス勉強会」をウェブ形式で開催した。開催に先立ち、山中会長は「8月以降、各地でデンタルショーが開催される予定になっているが、コンプライアンスを学び、準備していただきたい」と呼び掛けた。

8月20、21日に3年ぶりの開催へ-北海道デンタルショー

「2022北海道デンタルショー」が8月20、21の両日、北海道札幌市の札幌パークホテルB2階パークプラザで開かれる。
新型コロナウイルスの感染拡大により同展示会の開催は昨年と一昨年中止となり、今年は3年ぶりの開催となる。

ウクライナ柄の歯ブラシで売上の50%を寄付-あるほっぷ

オーラルケア商品や化粧品などを販売するあるほっぷ(本社・千葉県、西尾秀俊社長)は、ウクライナ支援を目的に同社の取り扱う「奇跡の歯ブラシ」のウクライナデザインを13日から販売している。収益金は避難民の生活支援、人道支援として50%を在日ウクライナ大使館に寄付する。

遠隔教育 仮想空間で症例を共有-歯科医師が楽天モバイルらと実証実験

コロナ禍で、ライブやオンデマンド配信などオンライン上でのセミナーが普及したが、手技を習得する実習は現地で行わざるを得ない。Dental Predictionの代表を務める歯科医師の宇野澤元春氏は、離れた場所にいてもメタバース(仮想空間)内で、症例についての講義、シミュレーションを通して実習に近い学習ができる環境構築を目指している。5月31日には、教育XRサービスを提供するHoloeyes社と楽天モバイルとともに「5Gネットワークを用いた国内3都市4拠点の歯科医師を繋ぎ歯科知識・技術の共有と習得の実証実験」を実施した。

骨太方針が閣議決定 原案に「国民への適切な情報提供」など追加

「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2022」が7日、経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定された。歯科に関しては、「国民皆歯科健診の具体的な検討」や「口腔健康管理の充実」「ICT活用の推進」「市場価格に左右されない歯科用材料の導入の推進」など、原案とほぼ同じ内容だが、「国民への適切な情報提供」やICT活用に「歯科技工を含む歯科領域」が加えられた。

「骨太方針2022」受け見解 評価するも誤解を懸念-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は8日、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2022」が閣議決定したことを受け、東京都千代田区の歯科医師会館で臨時記者会見を開いた。堀会長は、歯科の記載について以前から要望している内容が反映されている点を評価する見解を発表。また、閣議決定前から報道等で注目が集まっている点に触れ、「歯科健診の義務化がすぐに始まる」「歯科健診が医療費抑制を目的とする」という誤ったイメージが独り歩きしないか懸念しているとの考えを述べた。

キッザニア東京で啓発イベント-日歯とライオン

子供が楽しみながら職業・社会体験ができる施設「キッザニア東京」(東京都江東区)で7日、親子が口腔内の診察を体験したり、予防歯科のセミナーを受講するイベントが行われた。

設定する指標を議論-厚労省・歯科医療提供体制等の検討会

厚労省の第7回「歯科医療提供体制等に関する検討会」が8日、オンライン上で開かれた。
同検討会は、平成29年12月に取りまとめられた歯科保健医療ビジョンを踏まえて、具体的に各都道府県や政令市、特別区、市町村などで実現するために新たなビジョンを検討し、議論していくもの。

県民の健康づくりで協定-岩手県と県歯とサンスター

岩手県(達増拓也知事)と岩手県歯科医師会(佐藤保会長)、サンスター(柴田公生社長)は「岩手県民の健康づくりの推進に係る連携協定」を締結した。3日には、県庁で締結式が行われ、県民の健康増進に向けて連携・協力することを確認した。

明治安田生命と健康増進の協定-都歯

東京都歯科医師会(井上惠司会長)は5月27日、明治安田生命保険(永島英器社長)と「健康増進に関する連携協定」を締結したと発表した。

歯技協新理事長に木村正氏

日本歯科技工所協会は4日、東京都千代田区のKKRホテルで定時社員総会を開催し、全ての議案が原案通り可決承認された。役員改選では、木村正氏が新理事長に決まった。

普段の口腔ケアで6割が「自信なし」

普段行うオーラルケアに自信がない人は6割以上-。歯と口の健康週間に合わせて、第一三共ヘルスケア(本社・東京都中央区、吉田勝彦社長)が実施した「オーラルケアに関する意識調査」によるもの。

無歯顎の男性 死亡リスク1.67倍-東北大らが報告

無歯顎の男性は、死亡リスクが1.67倍高くなる。東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授、中澤典子大学院生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授らの研究によるもので、10日にオンラインで行われた日本老年学的評価研究(JAGES)研究会のプレス発表会で報告があった。

ICD日本部会 新会長に鏡宣昭氏

ICD(国際歯科学士会)の日本部会(隅田百登子会長)は4日、第65回総会・認証式を開催した。総会では全ての議案が原案通り可決承認され、役員選挙では次期会長に鏡宣昭氏を選任。総会後には新フェロー5人への認証式、第2回特別賞表彰式が行われた。

接続教育の協定締結-大歯大×聖母学院高校

大阪歯科大学(川添堯彬理事長・学長)は、京都聖母学院高等学校(川口恒久校長)と「高大連携・接続教育の協力に関する協定」を締結した。5月30日には大阪府枚方市の楠葉キャンパスで調印式を執り行った。

沿革振り返り方向性を探る-日本歯周病学会第65回春季学術大会

日本歯周病学会(小方賴昌理事長)は、「歯周病学クロニクル―そして我々はどこに向かうのか」をテーマに第65回春季学術大会(佐藤秀一大会長)を6月3日から2日間、東京都新宿区の京王プラザホテルとウェブで開催した。

日本矯正歯科学会がマウスピース矯正で見解

日本矯正歯科学会は1日、「宅配大手企業が歯科矯正用マウスピース装置を製造し、患者に直接配送するサービスを開始した」との報道を受け、「対面診療を基盤とせず患者に配送するサービスについて重大な懸念を抱いている」との見解を示した。

9月3、4日に3年ぶりに九州デンタルショー開催へ

「第45回九州デンタルショー2022」が9月3、4の両日、福岡市のマリンメッセ福岡A館で開かれる。コロナ禍で中止が続いていた同デンタルショーは、3年ぶりの開催。同デンタルショーは例年5月に開催していたが、今年度は福岡市が招致している「世界水泳選手権福岡大会」の開催に伴い、9月の開催になったという。出展者による生涯研修セミナーのほか、福岡県歯科医学会も併催。

『歯科診療報酬の論点』の著者に聞く 齋藤憲彬氏

診療報酬改定は、医療従事者にとって最も基本的な問題であり、死活問題であり、避けて通ることのできない重大な問題である。地区歯科医師会から始まり、東京都歯科医師会、日本歯科医師会の社保委員や役員、そして中央社会保険医療協議会委員として40年間、社保問題に関わってきた齋藤憲彬氏が『歯科診療報酬の論点』(メディア刊)を出版した。御年91歳の著者は、わが国が世界に誇る「国民皆保険」での歯科保険診療点数改定における、その時々の動きや問題点を余すところなく書いている。著者に本書執筆のきっかけや、診療報酬改定時で特に関心の深かった問題などについて聞いた。

「花嫁美容アワード2021」オーラルケア部門1位-サンギ「アパガードプレミオ」

ブライダル関連情報などを提供するウェブメディア「ウェディングソムリエ」の「花嫁美容アワード2021」のオーラルケア部門で、サンギ(本社・東京都中央区、ロズリン・ヘイマン社長)の「アパガードプレミオ」が第1位を受賞した。同製品の第1位は4年連続。

市民向け口腔ケアセミナーで「歯周病の怖さ」など伝える-アース製薬

市民向け口腔ケアセミナーで「歯周病の怖さ」など伝える-アース製薬
アース製薬(本社・東京都千代田区、川端克宜社長CEO)は5日、モンダミンセミナー2022「健康は健口から!プロから伝えるオーラルケア」を東京都千代田区の丸ビルホールで開催し、オンライン形式でも配信した。演者4人が登壇し、ゲストにタレントのデヴィ・スカルノ氏が招かれ、全体進行を東京医科歯科大学名誉教授の春日井昇平氏が務めた。

「歯科用デジタルハンドブック」第5弾を発行-ヤマキン学術文化振興財団

ヤマキン学術文化振興財団(山本裕久理事長)は、歯科のデジタル技術情報を収録した「歯科用デジタルハンドブック5」を発行している。

役員・社員を装うメールに注意喚起-松風

松風(本社・京都市、根來紀行社長)は、同社の役員や社員になりすました不審なメールが複数の人に発信されていることを5月20日に公表した。

歯と口の健康週間 各地でイベント

「歯と口の健康週間」に合わせて全国各地でイベントが行われた。埼玉県の東武動物公園でも4、5の両日、カバのマイちゃんの歯磨きを実施し、両日とも親子連れなど多く来園者が参加。1日目は混雑により歯磨きの様子が撮影できず、2日目はマイちゃんが乗り気ではなく実施できなかった。写真は練習風景。マイちゃんは本番に向けて頑張って練習した。(写真提供・東武動物公園)

骨太方針(原案)「国民皆歯科健診」-「具体的な検討」明記

内閣府の第7回経済財政諮問会議が5月31日、総理大臣官邸で開かれ、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2022」の原案が示された。歯科については、「国民皆歯科健診の具体的な検討」や「口腔健康管理の充実」「ICTの活用の推進」「市場価格に左右されない歯科用材料の導入の推進」などが明記された。一方で、オンライン資格確認の導入を原則として義務付けることや、保険者による保険証発行の選択制の導入なども盛り込まれている。

松原氏と松本氏会長選に立候補-日医

日本医師会役員選挙の立候補届出が4日に締め切られ、副会長の松原謙二氏と常任理事の松本吉郎氏が会長に立候補した。25日の第151回定例代議員会で選挙が行われる。

臨床実習時の歯科医業範囲の検討がスタート-厚労省

厚労省の第1回「歯学生が臨床実習で行う歯科医業の範囲に関する検討会」が1日、オンライン上で開催された。共用試験に合格した歯学生の臨床実習での歯科医業の範囲を検討するもので、座長には徳島大学大学院医歯薬学研究部の市川哲雄教授が就任。実習の現状とあるべき姿、学生が行うことのできない歯科医業について協議した。

「電子カルテ」や「オン資」で財政的支援など要望-日歯

日本歯科医師会の柳川忠廣副会長は、歯科における電子カルテ情報の標準化の推進や、オンライン資格確認システムの原則義務化などが骨太の方針に記載されることを見据えて、引き続き対応していく構えを見せた。5月27日に開かれた都道府県会長会議の中で報告したもの。

事業計画など8議案可決-日大歯学部同窓会評議員会

日本大学歯学部同窓会(小幡純会長)の第18回評議員会が5月29日、東京都千代田区の日本大学歯学部本館の百周年記念講堂とオンラインで行われた。「議長・副議長選出」「令和3年度一般会計収入支出決算」「令和3年度特別会計及び積立金収入支出決算」「財産目録」「令和4年度事業計画」「令和4年度会費及び推薦会員の入会金の額」「令和4年度一般会計収入支出予算」「令和4年度特別会計及び各種積立金会計収入支出予算」の8議案全てが可決された。評議員の総数130人中、出席者が71人、59人は書面決議で参加した。

“皆歯科健診”推進に意欲-「東京都総決起大会」で山田宏議員

東京都歯科医師連盟(大越壽和会長)は1日、東京都千代田区の歯科医師会館で、7月の参議院選挙に日本歯科医師連盟の組織代表として臨む予定の山田宏参議院議員の総決起大会を開いた。

3月の歯科診療所数 前月より3減の6万7,761施設

厚労省の施設動態調査による令和4年3月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,761施設で、前月より3減少した。

デンタルミーティング3年ぶりの開催-愛知県歯連盟ら

愛知県歯科医師連盟(内堀典保会長)は5月29日、名古屋市のホテルメルパルク名古屋でデンタルミーティングを開いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催は3年ぶり。県内の歯科医師会・連盟役員、関係者と歯科技工士会、歯科衛生士会と連盟の代表、自由民主党の県選出国会議員、県議会議員らが一堂に集まった。

相談窓口や一時支援金などサイバー対策の支援制度-日医

日本医師会(中川俊男会長)は、会員を対象とした「サイバーセキュリティ支援制度」を創設し、1日から運用を始めた。

保険料や窓口負担の減少の必要性など説明-民医連が記者会見

全日本民主医療機関連合会歯科部(岩下明夫歯科部長)は2日、東京都千代田区の厚生労働記者会で「歯科酷書―第4弾」発行に伴う記者会見を開いた。歯科酷書を通じて、「『全世代型社会保障制度改革』の推進を即刻中止し、国民一人ひとりの人権が守られる豊かな社会保障制度を実施すること」「国の責任を明確にし、高すぎる健康保険料を引き下げ、窓口負担を軽減すること」「国民健康保険法第44条の減免制度を実効性のある制度にすること」「無料低額診療事業への国や行政の支援を広げ、実施事業所を増やすこと」を行政に求めていると強調した。

令和4年2月の歯科医療費・社保 件数1.5%減、点数2.5%減

社会保険診療報酬支払基金による令和4年2月診療分の歯科の件数は1,210万2千件、点数は145億410万9千点で、前年同月に比べ件数は1.5%減少、点数は2.5%減少した。

令和4年2月の歯科医療費・国保 市町村の金額4.2%減少

国保中央会がまとめた令和4年2月診療分の歯科医療費は市町村が523億円で、対前年同月比で4.2%減少。組合は44億円で3.2%減少。後期高齢者は500億円で0.2%減少した。

全国アビリンピック「歯科技工競技」6月末まで選手募集-日技

日本歯科技工士会(杉岡範明会長)は、11月4日から6日まで開催される第41回全国障害者技能競技大会「全国アビリンピック」(高齢・障害・求職者雇用支援機構主催)に向けて、第20回「歯科技工競技」の選手募集を開始した。

日本歯科医学会第25回学術大会 会頭は川口陽子氏

令和7年9月に開催予定の第25回日本歯科医学会学術大会の会頭を、東京医科歯科大学名誉教授で同学会の川口陽子副会長が務めることが決まった。3日にオンライン上で開かれた第108回臨時評議員会で報告があった。会頭として紹介された川口副会長は、「歯科界が一丸となって、歯科の置かれている現状を把握し、将来の方向性、役割、責務などを共有して発展させていくことで、人類の健康と福祉に貢献していけるような学術大会にしていきたい」と意気込みを語った。

「BtoB広告賞」で審査委員会特別賞受賞-ジーシー

日本BtoB広告協会(山西健一郎会長)が主催する第43回「2022日本BtoB広告賞」で、ジーシー(本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)の創業100周年記念誌『Smile for the World』が審査委員会特別賞を受賞した。表彰式は2日に東京都中央区のロイヤルパークホテルで行われた。

九州支店を改装 ウェブ配信スタジオ開設-ヨシダ

ヨシダ(本社・東京都台東区、山中一剛社長)は、九州支店を改装し、新たにウェブ配信スタジオも開設した。本社フロアの改装同様に、部屋同士の仕切りを取り払い、ワンフロアを見渡せる造りに。座席はフリーアドレス制とし、荷物はロッカーに収納して、必要な文具だけ持って好みの場所で作業できる。ほかに、半個室や商談も行える防音個室なども設置した。

シンクロ・フードと提携し内装施工会社を紹介-メディカルネット

メディカルネット(本社・東京都渋谷区、平川大会長兼CEO)は、飲食店に関わる事業者などをつなぐウェブサイト等を運営するシンクロ・フード(本社・東京都渋谷区、藤代真一社長)と業務提携し、歯科医院の開業やリニューアル時の内装デザイン・設計施工を支援するサービスを開始している。

オン資の原則義務化に「賛成しかねる」-堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、オンライン資格確認の原則義務化の話が浮上してきた点について、「現時点では賛成しかねる」との見解を示した。26日の定例記者会見で発言したもの。

オン資「原則義務化」-厚労省

厚労省は、オンライン資格確認の導入を進めるための「更なる対策」として、「令和5年4月から保険医療機関・薬局でのシステム導入の原則義務化」「関連する財政措置の見直し」「令和6年度中を目途に保険者による保険証発行の選択制の導入。保険証の原則廃止」を提案した。25日の社会保障審議会医療保険部会で示されたもの。支払側委員からは賛同の意見が目立ち、日本医師会副会長の松原謙二委員はやり方が拙速と反対、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、コストをはじめとする課題がある中、原則義務化の具現性に疑問を呈した。

ワクチン接種の報酬格差報道受け「水を差す内容に違和感」-堀日歯会長

ワクチン接種に関する報酬について、看護師と歯科医師で差があるという報道があったことについて、日本歯科医師会の堀憲郎会長は、「国、行政と協力して推進してきたが、いずれにおいても報酬について話したことは一度もない」とし、「現場で使命感の下で対応していただいた歯科医師の思いに水を差す内容もあり、違和感を持って受け止めた」との考えを述べた。定例記者会見で発言したもの。

歯科医師によるワクチン接種 計3万2千人が協力

歯科医師延べ601人が4月に2万3,077回の新型コロナウイルスワクチン接種を行い、昨年5月からの累計は3万2,135人、185万7,650回となる。日本歯科医師会の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告したもの。

国民皆歯科健診の制度化など意見交換-日歯と厚労省

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は25日、厚労省の関係部署との「2022年度第1回歯科口腔保健推進に関する意見交換会」を開き、国民皆歯科健診の制度化に向けた検討の在り方や、歯科界のICT化に必要な準備など11項目について取り上げた。26日の定例記者会見で佐藤保副会長が報告した。

話題のマウスピース矯正で「歯科医が全責任負う認識が必要」-本紙質問に日歯が回答

ヤマト運輸とマウスピース矯正サービス「hanaravi」を提供するDRIPSが、3Dプリンターを使って、歯科矯正用マウスピースの製造、配送サービスを開始した。多くの一般メディアが報じ、本紙にも読者から「この業態は問題ないのか」との問い合わせが多く寄せられた。
26日の日本歯科医師会の定例記者会見で、本紙の質問に対し、瀬古口精良専務理事は、「厚労省によると、ヤマト運輸に保健所の立ち入り検査をして、歯科技工所が設置されていることを確認しており、法律的に問題はなかったと聞いている。問題があるとしたら初回の診察のみで、歯科医師の調整がない点で、トラブルが生じた際は歯科医師が全責任を被ることになる」と説明した。

参議院選「当選のボーダーラインは15万から20万票」-日歯連盟が見解

7月の参議院選挙で、15万から20万票が当選するかのボーダーラインだと考えている。25日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師連盟(高橋英登会長)の理事会後の記者会見で浦田健二理事長が述べたもの。

福岡市「オーラルケア28」 18~20歳の無料歯科健診など実施

福岡市で、18歳から20歳を対象にした歯科医院での無料歯科健診や、乳幼児期・学童期、節目年齢など世代ごとの特徴に応じた歯科口腔保健の取り組みを行う「オーラルケア28プロジェクト」が本格的にスタートしようとしている。

摂食嚥下障害の遠隔診療支援システム開発目指す-新潟大学がクラファン

新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の井上誠教授らのプロジェクトチームは、摂食嚥下障害の遠隔診療を支援するためのシステム構築費用をクラウドファンディングで募っている。「大学の摂食嚥下障害の専門診療医と現場の歯科医師だけでなく、訪問看護師、療法士(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、栄養士、ヘルパーなど、在宅の診療に関わる職種にも必要な医療情報をまとめて、その場で解決策を見出すためのアドバイスを提供し、共有できるシステムにしていきたい」という。

小児がん患者46%「歯の発達異常」-ヘブライ大調べ

小児がんの治療には歯、顎の発達を阻害するリスクがあり、特に、頭頚部放射線治療では60%に何らかの異常が発現する。イスラエル・ヘブライ大学歯学部小児歯科のElinor Halperson氏らの研究グループが、18歳未満でがん治療中の121人の永久歯への治療内容と歯科発達異常(DDA)の関係を調べ、46%の対象者に何らかの異常が見つかり、全体の9%に当たる309歯に及んだ。

創立50周年記念で200人が節目祝う-日本口腔インプラント学会

日本口腔インプラント学会の創立50周年記念式典・祝賀会が22日、東京都港区のオークラ東京で開催された。記念表彰や特別講演などが行われ、約200人の関係者が節目を祝った。

「デンタルショー活性化に努める」-歯科用品卸商組50周年祝賀会で 大石理事長

日本歯科用品卸商業組合(大石哲也理事長)は20日、50周年記念祝賀会を東京都千代田区のホテルニューオータニで開いた。新型コロナ感染拡大の影響で予定より2年延期しての開催となった。

医院の広告宣伝 7割の医院で「院長が担当」

歯科医院の約7割が新患獲得に課題を感じているものの、年間の広告宣伝費は「1万~50万円未満」(49%)、「全く使っていない」(30%)状態で、広告宣伝の担当者を設ける余裕もなく、「院長自らが担当」という回答が71%に上った。
小規模企業のデジタルマーケティングサービスを展開するリードプラス(東京都世田谷区、小林治郎社長)が実施したインターネットアンケート(2022年3月6~11日、有効回答数360件)によるもの。

歯が黄ばんでいる女性 男性が抱くイメージ1位「清潔感がない」

歯が黄ばんでいる女性のイメージの1位は清潔感がない-。デンタルラボ(本社・東京都渋谷区、萱嶋啓太社長)を運営するセルフ美容デンタルサロン「デンタルラバー」が17日に発表した「歯が黄ばんでいる女性について、面と向かって言えない本音を調査」によるもの。

口腔ケアの実施率などで介護事業所など表彰-クロスケアデンタル

クロスケアデンタル(本社・福岡市、瀧内博也社長)は、推進している「誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト(=ゼロプロ)」において成績優秀事業者および個人を表彰する「ゼロプロアワード2022」をオンライン上で13日に開いた。ゼロプロは、介護現場で同社独自の口腔ケアを行い、高齢者の誤嚥性肺炎のゼロを目指す取り組み。今回初めて、ゼロプロの普及と良質な介護事業所の見える化を目的に開催。

ライオンが申請 毎月1日は「Myハミガキの日」-記念日として制定される

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、毎月1日を「My ハミガキの日」として日本記念日協会(加瀬清志代表理事)に申請し、昨年12月16日に新たな記念日として制定されたと発表した。

岡山県倉敷駅前に研修センター落成-リンケージ藤波

リンケージ藤波(本社・岡山県・内田典男社長)は8日、創業100周年記念事業の一環として、JR倉敷駅北口前に、研修センター「L&Fスクエア」を落成した。

咀嚼の大切さを動画配信-チューインガム協

日本チューインガム協会(牛膓栄一会長)は、6月1日の「チューインガムの日」に合わせて、5月23日から動物の噛む姿を通じて咀嚼の重要性を伝える動画「よく噛んで生きよう。」を放映している。JR上野駅公園口サイネージや大阪メトロ天王寺駅コンコースビジョンサイネージのほか、テレビ番組配信サービス「Tver」で配信中。

金パラ告示価格 7月から3,715円に-中医協で9品目の引き上げ報告

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が7月から1グラム3,715円と、5月の緊急改定時より302円引き上げられる。5月18日の中医協総会で歯科用貴金属価格の随時改定について報告されたもので、対象となる9品目全てで告示価格が引き上げられる。

「スポーツ歯科支援議連」発足 マウスガードの保険適用に期待か

マウスガードの普及などを目指す自民党・スポーツ歯科を支援する議員連盟(スポーツ歯科支援議連)が発足した。17日には、東京都千代田区の衆議院第一議員会館で設立総会が開かれ、遠藤利明衆議院議員が会長に就任。他の役員は会長一任となった。総会では、日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト協議会の杉山義祥会長が今後の課題についての考えを述べ、「スポーツマウスガードを医療用具として公的保険の対象とする」「マウスガードの装着を義務とする競技種目を増やす」「各競技におけるデンタルサポート体制を強化する」の三つを要望した。

「歯科ビジョン」フォローアップ会議-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は19日、東京都千代田区の歯科医師会館とウェブ上で「2040年を見据えた歯科ビジョン」を取りまとめた外部委員を中心としたフォローアップ会議を開いた。日歯からは「ライフステージに応じた切れ目のない歯科健診の法制化」「児童虐待への歯科的対応」「歯科医療におけるICT化の促進」「若手歯科医師活躍推進」「ビジュアル・アイデンティティの策定及び活用」「全国におけるJDAT(災害支援チーム)設置の普及促進」の進捗・成果について報告があり、外部委員との意見交換を行った。

日歯がウクライナ支援で義援金3,447万円を日赤に送金

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、ロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナ国民に対する人道支援のため、会員らから募った義援金3,447万278円を13日、日本赤十字社「ウクライナ人道危機救援金」に送金した。16日に公表したもの。

“歯科疾患実態調査”に危機感-厚労省委員会で岡大教授の森田委員

歯科口腔保健の健康水準レベルを把握する方法として、現在のように歯科疾患実態調査に頼っていることに危うさを感じている-。17日にオンライン上で開かれた厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の第10回「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」で、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野教授の森田学委員が発言したもの。

自民党の国民皆歯科健診実現PTが「骨太の方針」への記載求める提言案示す

自民党の人生100年時代戦略本部「国民皆歯科健診実現PT」が18日、東京都千代田区の自民党本部で開かれ、骨太の方針への記載事項についての提言案が示された。案では①「国民皆歯科健診の実現に向けた具体的な検討」、②「全身の健康と口腔の健康に関する科学的根拠の更なる集積」、③「オーラルフレイル対策や疾病の重症化予防につながる口腔健康管理の充実」、④「医科歯科連携を始めとする関係職種間や関係機関間の連携」、⑤「歯科におけるICTの推進」、⑥「歯科衛生士、歯科技工士の人材確保」の六つの記載を求めている。

改定の検証など進め方の案示す-中医協

中医協の第521回総会がオンライン上で開かれ、診療報酬改定の答申書附帯意見に関する事項の検討の進め方案が示された。主な検討の場の説明があり、改定の影響の検証とともに、次期診療報酬改定に向けて、調査および必要な検討に入ることが確認された。

山田宏後援会決起集会 300人が参加

山田宏後援会(高橋英登会長)は19日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで決起集会を開いた。約300人が参加し、日本歯科医師連盟の組織代表として参議院選挙に臨む予定の山田宏議員は、「皆さんの努力、想いに報い、絶対に落胆はさせない」と決意表明をした。

全国国立大学病院歯科技工士協議会 会長に福井氏が就任

全国の国立大学附属病院に勤務する歯科技工士によって組織される「全国国立大学病院歯科技工士協議会」がある。5月現在の会員数は101人。同会は、歯科技工士の学術の向上ならびに大学病院の発展に寄与するとともに、地位の向上、会員相互の親睦を図るのを目的に、平成元年11月に「全国国立大学歯学部附属病院歯科技工士協議会」という名称で設立されたが、所属する会員の実態と整合性を図るため、昨年度の理事会で名称を変更。今年4月26日の臨時総会で会長に長崎大学病院の福井淳一氏が就任、役員が決定した。

60周年記念企画で虐待防止に焦点-日本小児歯科学会 学術大会

日本小児歯科学会(新谷 誠康理事長)は、第60回学術大会(白川哲夫大会長)を19、20の両日、千葉市の幕張メッセ国際会議場とウェブ上で開催した。テーマは「心をつなぎ支えよう、子どもたちの明日を」。

新谷誠康氏が理事長に就任-日本小児歯科学会

日本小児歯科学会の理事長に、副理事長の新谷誠康氏が就任した。
前理事長の牧憲司氏が3月31日に死去したことに伴い、4月12日に開催された臨時理事会で決定した。任期は6月11日の定時社員総会まで。

歯周病重症化のメカニズム解明-新潟大

新潟大学大学院医歯学総合研究科(歯学系)の日吉巧助教、土門久哲准教授、寺尾豊教授らの研究グループは19日、新たな歯周病重症化メカニズムを解明したと発表した。歯周病になると歯周組織に好中球が集まり、好中球が持つタンパク質分解酵素のエラスターゼが増加して重症化につながるというもので、エラスターゼをターゲットとした、新たな歯周病治療につながる可能性が示唆された。

摂食嚥下診療センター-京都大学病院が開設

関西圏の大学病院で初めてとなる「摂食嚥下診療センター」を京都大学病院が4月に開設した。高齢や病気で、食べ物を咀嚼し飲み込む機能が低下する「嚥下障害」の治療に、さまざまな診療科や幅広い職種の専門家が連携して治療を行う。同センター長には大森孝一氏が就任した。

歯磨類の出荷金額14年連続で前年上回る-日本歯磨工業会

2021年の歯磨類の出荷金額は1,552億5,200万円で、07年から14年連続で前年実績を上回り過去最高になった。日本歯磨工業会(濱逸夫会長)が16日、オンライン形式で実施した説明会で紹介したもの

インタビュー「歯科技工界 デジタル化の展望」-成田デンタル石川社長に聞く

歯科技工専門総合商社の成田デンタル(本社・千葉市)社長の石川典男氏は、口腔内スキャナーの保険導入が技工界のデジタル化の鍵を握ると話す。令和4年度の診療報酬改定でのチタン冠やCAD/CAMインレーの保険導入、口腔内スキャナーの今後の普及動向などについて聞いた。

都衛「歯科衛生士向け求人サイト」掲載料無料に

2020年2月に歯科衛生士向けの求人情報サイト「aiある歯科衛生士さぽOne(=さぽOne)」を立ち上げた東京都歯科衛生士会。21年11月に公益事業として再出発したという同サイトの運営状況や、求職者、歯科医院に知っておいて欲しいことなどについて藤山美里会長に聞いた。

新宿医療専門学校に聞く「学生の就活は?」-LINEでZ世代を手厚く支援

コロナ禍で採用活動に関する取り組みも変化していると聞く。「LINEを使って、学生の就活を支援している」という、歯科衛生士学科を持つ新宿医療専門学校(小倉基義理事長)の副校長兼学生部部長の小倉芳裕氏にコロナ禍での学校の就職支援状況を聞いた。

ナルコーム創業70年-猪俣吾郎社長に思い・抱負を聞く

ナルコームは、今年5月27日に創業70周年を迎える。「ここまでの道のりは決して平たんではなかった」と語る猪俣吾郎社長に、70年を振り返ってもらいつつ、会社・事業・社員への思いや抱負について聞いた。

歯磨剤など2万3千本を埼玉県戸田市に寄付-ライオン

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は「NONIOマウスウォッシュ」と「NONIOハミガキ」、衣料用漂白剤の「ブライト極パウダー」、衣類・布製品を除菌・消臭できるスプレー「NANOX」など約2万3千本を埼玉県戸田市に寄付した。

歯科技工所の7割「後継者がいない」-2021歯科技工士実態調査

歯科技工所の7割が「後継者がいない」と回答している-。日本歯科技工士会が自営者と勤務者各1,500人、計3千人を対象に調査した「2021歯科技工士実態調査報告書」によるもの。自営者420人、勤務者571人から回答を得ている。今回は自営者項目を紹介する。

「オン資推進協議会」初開催-三師会

日本医師会(中川俊男会長)、日本歯科医師会(堀憲郎会長)、日本薬剤師会(山本信夫会長)による第1回オンライン資格確認推進協議会が11日、ウェブ上で開かれた。厚労省から進捗状況について説明があり、各団体の取り組みの紹介、意見交換を行った。

アジア太平洋地域への貢献でWPROと意見交換-堀日歯会長ら

日本歯科医師会の堀憲郎会長と佐藤保副会長、尾松素樹常務理事は、WHO西太平洋地域事務局(WPRO)の葛西健事務局長と野崎慎仁郎事務局長室管理官と、アジア太平洋地域への歯科の貢献や、高齢化が進む同地域への「8020運動」の発信等について意見交換をした。4月27日に行われたもので、日歯が5月9日に公表した。

米国の歯科医、開業志向が低下-ADA・HPIまとめ

アメリカの歯科医師の開業志向が低下傾向にある。2005年には歯科医師の84.7%が開業医だったが、21年には73.0%となった。アメリカ歯科医師会(ADA)の保健政策研究所(HPI)がまとめたもので、全ての年齢層の歯科医師で開業志向が低下していた。この傾向は急速で不可逆的だと見られている。

肝炎患者医療連携 愛知県歯の事業を消化器学会で発表

肝炎ウイルス検査後のフォローアップや受診勧奨等の支援を地域や職域において中心となって進める人材「肝炎医療コーディネーター」は、愛知県内に766人おり、うち歯科医師が139人と職種別で最も多い-。4月23日に東京都新宿区の京王プラザホテルで開かれた第108回日本消化器病学会総会のワークショップで愛知県歯科医師会の内堀典保会長が紹介したもの。

訃報 神成粛一氏

元新潟県歯科医師会会長で元日本歯科医師会理事の神成粛一(かんなり・としいち)氏は9日、死去した。86歳。

演奏家を医学的に支援-歯科も含む研究会が発足

音楽や踊りのプロに寄り添った歯科を含む医療の提供を行う「日本演奏芸術医学研究会」が7月18日に設立される。設立のためのクラウドファンディングプロジェクトをアーツメディック理事長の酒井直隆氏が立ち上げて4月22日から寄附を募り、目標金額の300万円を達成した。

「食べやすさ」を数値で可視化-北大が評価法を開発

北海道大学大学院工学研究院の田坂裕司准教授、同大の大家広平氏、北海道大学病院の千葉春子助教、熊谷聡美栄養士長らの研究グループは、食品の食べやすさを数値で表せる新たな評価法を開発公表した。

企業からの依頼に警鐘-禁煙推進学術ネットワーク

禁煙推進学術ネットワークは4月25日、学術団体がタバコ産業と関わらない方針を推奨すると発表した。タバコメーカーのフィリップモリス・インターナショナル社から委託を受けたフロスト・アンド・サリバン・ジャパン社のコンサルタントから各学会事務局宛に代表者に「たばこハームリダクションに対する考え」に関するインタビューの依頼があったことを受けてのもの。

山田宏議員を励ます会-歯科技工所経営者有志

「歯科技工所経営者有志の集い 山田宏を励ます会」(発起人・松本聖武氏)が6日、東京都港区の第一ホテル東京で開かれた。参議院の山田宏議員が「歯科技工業界の未来を切り開くために」と題して講演し、約40人の歯科技工所経営者が参加した。

日本成人矯正歯科学会第30回記念大会・第3回国際大会 事前座談会

日本成人矯正歯科学会の第30回記念大会・第3回国際大会が6月26日、東京都港区の六本木ヒルズのハリウッド大学院大学で「最先端の各種矯正歯科治療について」をテーマに開催される。学会設立から30年の節目を迎える大会を前に、「矯正歯科治療の現在、過去、未来」について学会創設者の佐藤元彦大会長と村井茂理事長、東京歯科大学の山根源之名誉教授、東北大学大学院歯学研究科の溝口到教授に語り合ってもらった。

「ギコウ」「NKデンタルクラフト」がパートナーシップ

保険診療を中心として全国的に工場、営業所を展開している歯科技工所のギコウ(本社・福岡県春日市、松本聖武社長)と、インプラント・セラミック中心の自費歯科技工を手掛けるNK DENTAL CRAFT(所在・福岡市、野林勝司社長)がパートナーシップを結び、4月から本格的に連携を始めている。自費の歯科技工業務の委託を主としたものではなく、製品開発や人材育成など歯科技工界・歯科医療界の質の向上を目指しているという。両社長にパートナーシップを結んだ背景や目指す方向性について聞いた。

医院の人出不足にロボット-アイリスオーヤマ/ソフトバンクロボティクス

アイリスオーヤマ(本社・仙台市、大山晃弘社長)は、ソフトバンクロボティクス(本社・東京都港区、冨澤文秀社長兼CEO)が開発・製造する配膳・運搬ロボットの歯科医院での導入件数を増やし、業務の負担を減らして人手不足を支援するロボットとしての活用を進めている。

歯ブラシの「柄」が「二酸化炭素」と「水」に-カネカ

海水に浸しておくと、歯ブラシの「柄」の部分が、徐々に分解され、最終的には二酸化炭素と水になる?-。そんな歯ブラシを開発したのは、化学メーカーのカネカ(本社・東京都港区、田中稔社長)。

香料開発を自動化、AI併用で20%時短-ライオン/ヤナギヤ

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)とヤナギヤ(本社・山口県、柳屋芳雄社長)は、香料の調合を短時間に全自動で行うロボットを共同開発し、歯磨剤の香料開発に導入したと発表した。

本紙緊急アンケート 歯科器材の価格 値上げ済・検討 9割

歯科器材の価格について、91.0%が「値上げ済み」か「今後、値上げの方向」と回答-。本紙が実施した「歯科器材の価格に関する緊急アンケート」によるもの。

春の叙勲 歯科関係者60人が受章

令和4年度春の叙勲の受章者が4月29日に発表され、少なくとも60人の歯科関係者が受章した。

元神奈川県歯常務の堀真治氏が藍綬褒章

令和4年春の褒章で、元神奈川県歯科医師会常務理事の堀真治氏が藍綬褒章を受章した。

金パラ問題 代替素材の活用拡大に期待か-高橋日歯連盟会長が国の方針受け見解

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、国の施策に金銀パラジウム合金の代替素材の活用拡大の検討が明記されたとして、「少しは解決の糸口が見えたのではないか」との考えを示し、さらに「ハイブリッドセラミックスの適応拡大が主となると思っている」と私見を述べた。4月28日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた理事会後の記者会見で、同月26日の「原油価格・物価高騰等に関する関係閣僚会議」で示された「新たな価格体系への適応の円滑化に向けた中小企業対策等」の中に、金銀パラジウムの価格高騰への対応として、代替材料の活用拡大の検討が明記された点に言及したもの。

「オン資」「健診」など議論-日歯が代議員と意見交換会

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は4月27日、オンライン上で「代議員との意見交換会」を開き、第197回臨時代議員会の事前質問の関連質問を中心に議論した。代議員からは「電子カルテと電子認証」「オンライン資格確認の導入促進について」「歯科技工士業務の法改正を伴う早急な制度改革を望む」「『統一健診票』について」の質問があり、執行部がそれぞれに回答した。

技工士のCAD 自宅等で可能に-歯科技工士法施行規則4月から一部改正

歯科技工士法施行規則の一部が4月1日に改正された。変更点は「歯科技工所の届出事項に、リモートワークを行う者等の追加」「歯科技工所の構造設備基準に、リモートワークを行う者がいる場合は、個人情報の適切な管理のための特段の措置を講じていることを追加」「歯科技工士は、業務を行った場合には記録を作成し、保存する」など。4月27日の日本歯科医師会「代議員との意見交換会」で三代知史常務理事が報告したもの。

歯磨剤がコロナを不活化-日歯がHPで紹介

歯磨剤に含まれるラウリル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤が新型コロナウイルスを不活化させ、他者への感染リスクを低減できる可能性がある―。岡山理科大学獣医学部微生物学講座の森川茂教授の執筆・監修した「ウイルス感染対策としての口腔ケア~歯磨剤の新型コロナウイルスに対する不活化効果」によるもので、日本歯科医師会(堀憲郎会長)がホームページ上に掲載した。

国民皆歯科健診実現PTが保険者にヒアリングを実施-自民党

自民党政務調査会の人生100年時代戦略本部に設置された「国民皆歯科健診実現PT」が4月25日、自民党本部で開かれ、デンソー健康保険組合と健康保険組合連合会愛知連合会の取り組みについてヒアリングを行った。

勤務歯科技工士「定年まで勤める」38.5%-2021歯科技工士実態調査

勤務歯科技工士の38.5%が「現状のまま定年まで勤める」と考えているが、年代別に見ると平均を上回っているのは「50代」62.7%、「60歳以上」48.2%、「40代」42.1%で、「30代」は27.1%、「20代」は15.7%に留まっている-。日本歯科技工士会の「2021歯科技工士実態調査報告」によるもの。

国内の歯科技工所4社がウクライナ支援で業務を共同発注

ロシア軍によるウクライナ侵攻により、生活に窮しているウクライナの歯科技工士の就業支援を目的に、国内4社の歯科技工所が歯科技工業務の一部をウクライナに共同発注する。

発信したい若手集めプレゼンショー-医療物販学ラボ

中原まさひろの医療物販学ラボ(中原維浩代表)は4月24日、横浜市西区の崎陽軒本店で「イブラボフェス」をリアル開催した。三つのオンラインサロンのオフ会の位置付けで、中原まさひろの医療物販学ラボの他、かすもりおしむら歯科オンラインサロン(押村憲昭代表)、カド部屋(角祥太郎代表)のメンバーが参加した。

小学生の「なりたい職業」歯科医は男子42位、女子74位

2021年小学生「将来なりたい職業ランキング」で、「歯科医師」は男子児童の42位、女子児童の74位、「歯科衛生士」は女子児童の67位-。日本FP協会(東京都港区、白根壽晴理事長)の調査によるもので、男子児童の1位は「サッカー選手・監督など」、女子児童の1位は「医師」だった。

令和4年2月歯科診療所数 6万7,764施設

厚労省の施設動態調査による令和4年2月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,764施設で、前月より7減少した。

令和4年1月の歯科医療費・社保 件数3.4%増、点数1.9%増

社会保険診療報酬支払基金による令和4年1月診療分の歯科の件数は1,237万8千件、点数は144億4,359万8千点で、前年同月に比べ件数は3.4%増加、点数は1.9%増加した。

令和4年1月の歯科医療費・国保 市町村の金額5.9%減少

国保中央会がまとめた令和4年1月診療分の歯科医療費は市町村が513億円で、対前年同月比で5.9%減少。組合は43億円で0.4%増加。後期高齢者は468億円で8.0%減少した。

口腔内細菌でがんを予測-東京医科大らが特徴的な細菌叢を特定

口腔内や腸内の細菌が、がんの予測に有用-。東京医科大学と国立国際医療研究センター、糖尿病研究センター、欧州分子生物学研究所の研究グループが、膵臓がん患者と非がん患者の唾液と糞便中のマイクロバイオームの解析によって明らかにした。

日本デジタル歯科学会が日歯医学会分科会加盟記念で祝賀会

日本デジタル歯科学会(末瀬一彦理事長)は4月24日、東京都千代田区の帝国ホテル東京で、日本歯科医学会認定分科会加盟祝賀会を開催し、末瀬理事長は、CAD/CAM冠の全歯保険適用を当面の目標とするなどの今後の意気込みを語った。来賓を含む出席者は、新型コロナウイルスの感染に配慮し最小限とした。

加熱式たばこ 教育歴などが低いと受動喫煙リスク増

大卒よりも高卒の方が加熱式たばこによる受動喫煙リスクが高くなる可能性がある-。東北大学大学院歯学研究科の竹内研時准教授と玉田雄大特別研究学生らの研究グループが明らかにした。

対談「ビューティーアドバイザー」とは

豊かで幸せな生活につながる健康の情報提供ができる「ビューティーアドバイザー」の第8期養成講座が6月12日、東京・日本橋のオルクドール・サロンTOKYOで開かれる。主催は、日本アンチエイジング歯科学会(松尾通会長)で、同学会のライフスタイル部会・スポーツ健康部会が準備を進めている。超高齢社会での歯科医療や同学会、ビューティーアドバイザーの役割、今後の展望などを学会副会長の志田佐和子氏と養成講座コースコーディネーターの前島美佳氏に聞いた。

笑顔と歯並びに関する意識調査 7割「笑顔に自信なし」

66.4%が「笑顔に自信がない」、75.0%が「歯並びに自信がない」と回答し、30代女性では約60%が「歯科矯正を検討したことがある」と回答-。デンツプライシロナ(本社・東京都港区、佐伯広幸社長)が実施した「笑顔と歯並びに関する意識調査」によるもの。

DXで生産時の課題を予測 歯磨剤の開発 時短へ-ライオン/日立

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)と日立製作所(=日立、本社・東京都千代田区、小島啓二社長兼CEO)は、歯磨剤の生産時に起こり得る課題を事前に予測し、製造工程上最適な組成や物性情報を自動で提案するシステムを開発した。

新入社員向け業界セミナー-日本歯科新聞社

日本歯科新聞社は4月25日、東京都千代田区のワテラス・コモンホールとオンラインで、主に歯科関連企業の新入社員向けの業界入門セミナーを開催した=写真。歯科医療を取り巻く社会情勢の変化や、歯科業界の産業構造、期待される領域などについて概略的な知識を共有するのが目的。講師は、水野純治社長。
なお、同講演のアーカイブ版動画を1社5万円(税込)で販売。6月中旬まで視聴できる。問い合わせは日本歯科新聞社企画室TEL03(3234)2475まで。

医療従事者向けマッチングアプリ-日本メディカルキャリアらが開発

日本メディカルキャリア(本社・東京都渋谷区、落合宏明社長)とBULLBASE(本社・東京都新宿区、後藤衛社長)は医療従事者向けのマッチングアプリ「メディカルラウンジ」を開発、販売している。

予防テーマにアニメを配信-歯周病2学会

日本歯周病学会(小方賴昌理事長)と日本臨床歯周病学会(高井康博理事長)は、4月18日の「よい歯の日」に合わせて、歯周病予防をテーマとしたアニメ「にゃんかむちゅ~」をYouTube公式チャンネルで配信した。

「児童虐待」歯科健診・診療時のチェックリストを作成-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、「乳幼児歯科健診」「学校歯科健診」「歯科診療所」でそれぞれ使える児童虐待診断用アセスメントシート「健やかな子育て支援のチェックリスト」を作成した。21日に東京都千代田区の歯科医師会館で開いた定例記者会見で山本秀樹常務理事が報告したもの。

診療報酬改定 疑義解釈その3に「咬合調整」1件

令和4年度診療報酬改定の疑義解釈が21日までに「その6」まで送付されており、11日の「その3」で歯科点数表の「咬合調整」に関する1件が通知されている。

「一定の安心感につながる」-金パラ緊急改定で堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、歯科用貴金属の告示価格の緊急改定について「歯科医療機関にとっても一定の安心感につながるものとして、ご理解と支援に感謝したい」とコメントした。21日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた定例記者会見で述べたもの。

2040年を見据えた歯科ビジョンフォローアップ会議で成果や展開など議論へ

2040年を見据えた歯科ビジョンフォローアップ会議が5月19日、東京都千代田区の歯科医師会館で開かれる。20年10月に発行した同ビジョンの具体的な展開の進捗状況の報告と、今後の展開についてビジョン策定時の検討会委員らで意見交換するもの。柳川忠廣副会長が定例記者会見で報告した。

新型コロナワクチン 歯科医3万1千人が183万回を接種

3月には、歯科医師延べ1,218人によって6万4,979回のコロナワクチン接種が行われ、昨年5月からの累計は3万1,484人、183万1,823回となる。日本歯科医師会の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告した。

ワクチン接種等で官房長官らと意見交換-堀日歯会長

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、13日から15日にかけて、松野博一内閣官房長官や佐藤英道厚生労働副大臣らと面談し、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種や歯科用貴金属の価格急騰について意見交換をした。日歯が18日に公表したもの。

「歯と口の健康週間」実施要領を送付-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、6月4日から10日まで実施される「令和4年度歯と口の健康週間」の実施要領を15日付で関係団体に送付した。

訃報 佐藤博嗣氏

元山形県歯科医師会会長で元日本歯科医師会理事の佐藤博嗣(さとう・ひろつぐ)氏は21日、死去した。84歳。

9割が「歯科技工報酬」望む-2021歯科技工士実態調査

「将来の歯科技工業界に必要と思われる事項」で、歯科技工士の91.8%が「医療保険制度における『歯科技工報酬』」を望んでいる-。日本歯科技工士会(杉岡範明会長)が19日にホームページ上で公開した「2021歯科技工士実態調査報告書」によるもの。同調査は、日技が3年ごとに継続的に実施しており、勤務者と自営者各3千人を対象とし、それぞれ571人と420人から回答を得ている。

1年での会員増加トップは「歯周病学会」の297人-日歯医学会分科会

日本歯科医学会の専門・認定分科会のうち、ここ1年で最も会員数が増えたのは、日本歯周病学会の297人増で、次いで日本有病者歯科医療学会177人増、日本口腔外科学会154人増、日本矯正歯科学会140人増と続く。一方で、会員数の減少が目立ったのは、日本歯科審美学会の385人減、日本補綴歯科学会160人減、歯科基礎医学会63人減、日本歯科放射線学会52人減、日本障害者歯科学会49人減など。毎年3月末に発行の日本歯科医学会誌『JJADS』に掲載される学会活動報告を基に前年と比較したもの。

杉のむし歯菌抑制効果-高校生が細菌学会総会で研究成果発表

高校生が、杉にむし歯菌を抑制する効果があることを発見―。宮崎県の宮崎北高等学校3年の高橋正輝さん、下茂晄大さんは、県内の一部で生育する杉の一種、飫肥杉を使った歯磨き粉開発についての研究成果を、3月29日から開催された日本細菌学会(赤池孝章理事長)の第95回総会で発表した。

歯科国試出題基準で「漢方薬」と「国際保健」が重要-王教授と森田教授

来年度の第116回歯科医師国家試験から、「漢方薬物療法」と「国際保健」に関する問題が出題される可能性が高くなる。それに対して、大阪歯科大学の王宝禮教授と岡山大学大学院医歯薬学研究科の森田学教授は、両分野とも必須なものとして、教育の重要性を指摘する。

肥満と歯周病の関係解明-岡大

岡山大学学術研究院医歯薬学域予防歯科学分野の丸山貴之助教、森田学教授らの研究グループは、ラットを使った実験で、血液中のmicroRNAと歯周組織のmRNAの解析により肥満と歯周病の関連性を解明した。学術雑誌『Journal of Periodontal Research』(3月2日)に掲載されたもの。

間葉系幹細胞 分化能向上の培養-東北大が開発

培養を繰り返すうちに分化能などが低下してしまう間葉系幹細胞の幹細胞性を向上させる新規培養法を、東北大学大学院歯学研究科の大堀悠美学術研究員、新部邦透講師、江草宏教授らの研究グループが開発した。

歯ブラシ「プラスチック製がいい」が「紙製・木製でもいい」を上回る

歯ブラシは「紙製・木製に置き換わってもいい」よりも、「できればプラスチック製がいい」が上回る-。クロス・マーケティング(本社・東京都新宿区、五十嵐幹社長)が実施した「脱プラスチックに関する調査(2022年)」によるもの。調査は、全国の20~69歳の男女1,100人(各年代220人)を対象に4月1日~3日にインターネットで実施した。

ジーシー創業100周年「感謝の会」「シンポ」など-国内外から歯科関係者が参加

ジーシー(本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)は、昨年コロナ禍で延期となっていた創業100周年事業「感謝の会」を15日に東京都港区のオークラ東京で、また「第5回国際歯科シンポジウム」を16、17日に東京都千代田区の東京国際フォーラムおよび一部セッションをウェブ形式で開いた。

噛む習慣化をサポート小学校に教材を無償で-ロッテ

ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)は、食育活動の新たな取り組みとして、教育支援プログラム「めざせ!かむことマスター~まいにちかんでげんきいっぱい!」を4日から開始した。
同プログラムは、小学校低学年(1・2年生)を対象に、よく噛むことの大切さやポイントを学び、よく噛むことの意識・習慣化をサポートする教材。

ロゴを刷新-Ivoclar Vivadent 呼び名は「イボクラー」

Ivoclar Vivadent(本社・東京都文京区、犬飼清社長)は、同社のブランドロゴをリニューアルし、呼び名を「Ivoclar(イボクラー)」に変更したと発表した。

金パラ等告示価格 5月に緊急改定

ウクライナ情勢下でのパラジウム等の素材価格の急騰を鑑みて、歯科用貴金属の告示価格が5月に緊急改定される。13日の中医協総会で承認されたもので、「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」は診療報酬改定時に1グラム3,149円となったが、5月から3,413円となる。

歯科界初 お笑いコンテスト

歯科界初のお笑いコンテスト「~歯をテーマに笑顔になろう~歯-1グランプリ」が17日、東京国際フォーラムで開かれた。主催はジーシー(本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)。

歯科医師の医科麻酔研修 ガイドライン守る方策を議論-厚労省

厚労省の「歯科医師の医科麻酔研修に関する検討会」が12日、オンライン上で開かれ、座長に日本歯科大学生命歯学部の小林隆太郎教授が選出された。検討会では、同研修の実施状況を評価・検証するとともに研修ガイドラインの運用上の課題等の解決に向けて議論を行う。

110周年記念誌を発行-東京都台東区歯科医師会

東京都台東区歯科医師会(山口幸一会長)は、創立110周年記念誌「台東区歯科医師会会史 第6巻」を3月31日に発刊した。

訃報 奥野計典氏

元日本歯科医師会理事で元岡山県歯科医師会参与の奥野計典(おくの・かずのり)氏は2日、死去した。77歳。

技工学校教育年限 宮崎県技が日本歯科技工学会に質問

歯科技工士の教育年限の3年以上について、日本歯科技工学会会長の末瀬一彦氏は、文科省、厚労省の所掌であるとしながらも、「修業年限は最低2年と定められているものであり、当該法人(個々の歯科技工士養成機関)の意志によって設定可能であるのが現状」とした。宮崎県歯科技工士会(宮永齊会長)の日本歯科技工学会に対する質問、「歯科技工のデジタル化が進んでいる中で、歯科技工教育の充実を図るためには教育年限の3年以上の延長は必要ではないか」に答えたもの。

第二大臼歯「CAD/CAM冠」第一大臼歯と「治療成績」同様

保険適用外の第二大臼歯へのCAD/CAM冠の治療成績は、第一大臼歯への治療成績と同様だった-。東北大学大学院歯学研究科の原田章生助教と江草宏教授らが、CAD/CAM冠を装着した362本の大臼歯について、最長4年間の経過を調査した結果によるもので、全ての奥歯に適用できる可能性が示唆された。

職域等で使えるエビデンス集発行-8020財団

8020推進財団(堀憲郎理事長)は、「職域等で活用するための歯科口腔保健エビデンス集2021年度版」を発行した。知見をまとめることにより、8020運動の推進を円滑に図る上での情報発信を行い、国民の健康寿命の延伸に資する狙いがある。

要介護高齢者 6時間以上の離床で摂食嚥下機能が維持

65歳以上の要介護高齢者は、6時間以上の離床で全身の筋肉量が保たれ、摂食嚥下機能が良い傾向にある-。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の戸原玄教授、中川量晴准教授、石井美紀医員らの研究によるもの。

医療現場の診療費支払い調査 会計待ち時間、許容できるのは「10分まで」が 70%超

許容できる会計待ち時間は「10分まで」が70%以上-。グローリー(本社・兵庫県、三和元純社長)が実施した「医療現場における診療費の支払い」に関する意識調査によるもの。調査は、今年2月13~15日に20~60代以上の男女を均等割付で300人、医療事務関係者100人を対象に実施した。

「教育現場から考える歯科技工士の未来」-東北歯科専門学校長 福井和徳氏が語る

日本の歯科技工士養成機関は存続の危機にある。2000年まで72あった養成機関数は2019年に47に減り、その年の3月に日本初の歯科技工士養成機関であった愛歯技工専門学校閉校のニュースは歯科技工界に「まさか」の驚きと衝撃を与えた。さらに、ピーク時3,150人だった入学者数は2018年に927人と3分の1以下に減った。「人生100年時代」にあって健康維持増進に向け、食べられる大切さがますます求められる中で、大切な役割を担う歯科技工士を養成する最前線にある教育現場の現状や今後の対応などについて、東北歯科専門学校の福井和徳学校長に聞いた。

選手一人一人にガムをカスタマイズ-ロッテ

ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)は、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」の選手一人一人に合う形状・硬さ・香味をカスタマイズする「プロフェッショナルガム」を作成する取り組み「ガムセレクト」を3月15、16日に実施した。

創立100周年の一環で新社屋の建設着手-松風

松風(本社・京都市、根來紀行社長)は、創立100周年事業の一環として、京都本社内の新社屋の建設に着手したと発表した。敷地面積は約1万1,840平方メートル、地上4階建て。竣工予定は2023年2月末。

リカちゃん親子口臭動画-お口が腐った玉ねぎ?

「ママのお口が腐った玉ねぎ?」-。第一三共ヘルスケア(本社・東京都中央区、吉田勝彦社長)は、口臭ケアブランド「ブレスラボ」と「リカちゃん」がコラボレーションしたスペシャル動画「リカちゃん親子の息なり劇場」を1日からYoutube上で期間限定で公開している。

レーザー照射による泡でバイオフィルムを除去

レーザー照射による泡でバイオフィルムを除去-東北大が技術開発

東北大学大学院歯学研究科の八幡祥生講師、長橋泰次大学院生、齋藤正寛教授らの研究グループは、パルスレーザー照射で発生する泡によって根管に固着したバイオフィルムを破壊する技術の開発に成功した。

「環境のためにも予防歯科が大切」-FDIが提言

世界歯科連盟(FDI)は3月30日、自然環境の持続可能性に寄与する口腔保健に関するコンセンサスをまとめ、各国のステークホルダーに発信した。

自民党の政務調査会に「国民皆歯科健診実現プロジェクトチーム」発足

自民党政務調査会に「国民皆歯科健診実現プロジェクトチーム」が18日に正式に発足する。3月31日の東京都歯科医師連盟の評議員会で来賓あいさつした参議院の山田宏議員が報告した。

会員減少踏まえた事業の在り方に言及-松井神奈川県歯会長

神奈川県歯科医師会の松井克之会長は、2040年の会員数が現在の40%減となるシミュレーションを踏まえ、事業の統廃合や、県だけでなく政令市や中核市などを含めて事業予算を要望していく必要性を強調。4月から政令市の三つの歯科医師会会長・役員と方向性を検討していく構えを見せた。3月31日に横浜市の県歯会館で開いた第25回臨時代議員会で考えを述べたもの。

40歳代の2割が口腔機能低下症-愛知県歯調べ

愛知県知多郡東浦町の住民への調査で、65歳の約半数が、40歳代でも約2割が口腔機能低下症に該当した-。愛知県歯科医師会(内堀典保会長)の令和3年度厚生労働省老健局事業報告会で調査研究の報告があった。

保育士ら81人が受講 健口スマイルリーダーを養成-山口県

口腔の健康習慣を県民に広げる協力者「健口スマイルリーダー」を養成する講習会が3月29日、オンライン上で開かれた。山口県と県歯科医師会、ライオンらで構成される官民協働「健口スマイル」推進協議会が、幼稚園・保育所・認定こども園の教諭や保育士などを対象に実施し、81人が参加した。

令和4年度診療報酬改定 疑義解釈の第一弾 歯科は「施設基準」など計26問

厚労省は3月31日、令和4年度診療報酬改定に関する疑義解釈(その1)を地方厚生(支)局医療課など関係各所に事務連絡した。歯科関係は26問。

評議員会で選挙区候補者推薦など全5議案を可決承認-都歯連盟 

東京都歯科医師連盟(大越壽和会長)は、第135回評議員会を3月31日、東京都千代田区の歯科医師会館で開いた。「東京都歯科医師連盟令和3年度収入支出補正予算」「令和4年度事業計画」「同年度会費の額」「同年度収入支出予算」「次期参議院選挙東京選挙区候補予定者推薦」の全5議案を可決し、協議では山田宏後援会活動や入会・再入会対策について触れた。褒章授与式では、品川歯科医師連盟の斎藤一人氏が表彰された。

治療器具などにも過敏症状のリスク-北條尚絅学院大名誉教授が「環境過敏」で指摘

化学物質過敏症、電磁波過敏症など、予防や治療が難しい「環境過敏」の症状について、疫学の観点から実態把握、対策の提案などを行っている北條祥子氏(尚絅学院大学名誉教授、医学博士、歯学博士)が4月7日、宮城県名取市で電磁波過敏症対策に取り組む団体の会合で講演。歯科医療で用いられる材料、照明機器、治療器具にも過敏症状につながるリスクがあると指摘した。

大阪歯科大学理事長に川添氏が8選

大阪歯科大学の任期満了に伴う理事長の選考が行われ、川添堯彬氏が8選を果たした。任期は3日から令和5年9月30日まで。

東京・麻布赤坂歯と京大iPS細胞研が市民公開講座

東京都港区麻布赤坂歯科医師会(綱島俊幸会長)の創立100周年と京都大学iPS細胞研究所(髙橋淳所長)の設立10周年を記念した市民公開講座が3月17日に開かれた。テーマは「再生医学が未来を拓く」。

口唇口蓋裂児 発育に一時的な遅れ、その後、発達差は解消

口唇口蓋裂児は、2歳までの成長発育に遅れが認められる傾向にあるが、さらに成長の過程で差は減少していく-。東北大学病院の土谷忍助教らの研究グループは、環境省が実施している子供の健康と環境に関する全国調査、約9万2千人のうち、口唇口蓋裂児195人について検証した。

医療機器業公正競争規約並びにプロモーションコード説明会-日商連等

日本歯科商工協会(中尾潔貴会長)および医療機器業公正取引協議会日本歯科商工協会支部委員会(東海林肇委員長)は共同で、組合員を対象に「第12回医療機器業公正競争規約並びにプロモーションコード説明会」をウェブ配信形式で3月10日に開いた。同規約の概要と最近の動向についての事例紹介、押さえるべきポイントなどを説明した。

東証・市場区分、歯科関連企業の状況は…

東京証券取引所(東証)は、これまでの四つの市場区分「市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード、グロース)」を見直し、4日から三つの新たな市場区分「プライム市場、スタンダード市場、グロース市場」をスタートさせている。本紙調べによる歯科関連企業13社の新旧の区分をまとめた。

「口腔炎症制御学」の共同研究講座 設置-アース製薬/広島大

アース製薬(本社・東京都千代田区、川端克宣社長)と広島大学(越智光夫学長)は、広島大学大学院医系科学研究科に共同研究講座を設置した。講座名は口腔炎症制御学共同研究講座。設置期間は今月1日~24年3月31日。

『人生を好転させる歯科治療』の著者・安岡大志氏に聞く

「想像してみてください-。国民一人ひとりのデンタルIQが向上した未来は、いくつになっても健康で人生を謳歌している人たちの笑顔で溢れていることでしょう」。この言葉は、『人生を好転させる歯科医療』(幻冬舎刊)という本の「おわりに」の中の一文である。著者の安岡大志氏は、大阪で開業する自らを「ビッグマウスでナルシスト」と言う歯科医師だが、彼に治療された人はなぜか次々と幸せを手にしていくとうカリスマ歯科医師でもある。デンタルIQ向上の未来は、「決して『夢物語』でなく、実現できる未来」と語る著者に、本書の発刊の目的やビッグマウスと自称する由来などについて聞いた。

女性の「口臭」にがっかり-男性の53.7%

男性ががっかりしてしまう女性は「口臭がする」が半数以上-。
デンタルラボ(本社・東京都渋谷区、萱嶋啓太社長)が20歳から39歳の男性300人に実施したインターネットでのアンケートによるもの。

幼児期の口腔ケア「年齢に合ったケアを」-雪印ビーンスタークが説明会

雪印ビーンスターク(本社・東京都新宿区、内田彰彦社長)は、幼児期の口腔ケアおよび幼児向け口内清涼菓子「ハキラ」を紹介する報道関係者向けのオンライン説明会を3月24日に開いた。横浜市開業の関龍彦氏が「幼児期の大切な“口腔ケア”」を説明。子供の主なむし歯は、三つの要因「食べ物、細菌、歯質」と時間の経過が関連していることから「年齢に合ったケアが大切」と解説した。

軽量小型サイズ オン資カードリーダー発売-キヤノンMJ

キヤノンマーケティングジャパン(=キヤノンMJ、本社・東京都港区、足立正親社長)は、オンライン資格確認用の顔認証付きカードリーダー「Hi-CARA(ハイカラ)」の提供を開始している。

本社を全面改装-ヨシダ

「オシャレな雰囲気に仕上がっているでしょっ?」というのはヨシダ(本社、東京都台東区、山中一剛社長)の担当者。コンセプトは「出社したくなる会社」。全面改装したという本社フロアを見学してきた-。

岸田総理に問題について説明する山田議員(右から2 人目)と日歯連盟役員ら

金パラ問題 岸田総理に対策要望-高橋日歯連盟会長、山田議員ら

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は3月31日、村上恵一副会長、村岡宜明副会長、山田宏参議院議員、比嘉奈津美参議院議員と共に、岸田文雄内閣総理大臣と面会して「歯科用金銀パラジウム合金の急騰に対する要望書」を手渡した。

歯科用貴金属 金パラの告示価格4月から3,149円

4月から診療報酬改定が実施された。歯科用貴金属の告示価格も見直され、歯科鋳造用金銀パラジウム合金は1グラム3,149円と198円増だが、ロシアのウクライナ侵攻の影響等での価格急騰により、実勢価格を下回る状況が懸念されている。多くの歯科関係団体が緊急対応を求めており、国の対応に注目が集まっている。
4月からの歯科用貴金属の告示価格は、9品中7品目で増加し、2品目で減少している。

次回の歯科国試から採用の出題基準を公表-厚労省

厚労省は3月30日、第116回歯科医師国家試験から採用される出題基準の令和5年版を公表した。和漢薬を服用する高齢者や全身疾患の有病者への対応、国際保健に関する内容を出題する他、疾病構造の変化に伴う歯科診療の変化、地域包括ケアシステム、多職種連携、口腔機能維持向上、摂食機能障害への歯科診療、医療安全やショック時の対応などを充実させるとしている。

4月27日にウェブで代議員と意見交換会-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、27日にウェブ会議形式で代議員との意見交換会を開く。3月24日の定例記者会見で瀬古口精良専務理事が報告した。

第145回評議員会で事業計画や予算など可決-日歯連盟

日本歯科医師連盟(高橋英登会長)は、第145回評議員会を3月25日、東京都千代田区の歯科医師会館で開いた。令和3年度収支補正予算や令和4年度の事業計画、会費額、各種収支予算など全8議案を可決し、協議では、7月の参議院選挙について意見交換を行った。

日歯連盟会員調査 山田宏議員の認知16.8%!?

日本歯科医師連盟会員の山田宏議員の認知度は16.8%か-。日歯連盟が会員に行った「デンタルミーティング等に関わるアンケート調査(第2回)」によるもの。
同調査は4万9,285通を送付し、9,818通の返信があった(回収率19.9%)。日歯連盟では各回答についてあえて送付数の割合を出している。

2月のワクチン接種 歯科医925人が約5万8千回実施

新型コロナウイルスワクチンで、2月に歯科医師延べ925人が計5万8,764回の接種を実施し、累計は3万250人、176万6,041回となった。柳川忠廣副会長が報告した。

インド歯科医師会が撤退で世界歯科大会中止に-FDI

インドのムンバイで9月29日から10月2日まで開催予定だったFDI世界歯科大会が中止となる。共同主催者のインド歯科医師会が運営から撤退することに伴うもので、日本歯科医師会の3月24日の定例記者会見で尾松素樹常務理事が報告した。

代議員会をオンライン開催 事業計画など報告-日医

日本医師会(中川俊男会長)は3月27日、テレビ会議システムで第150回臨時代議員会を開いた。令和4年度事業計画と予算を報告し、3年度会費減免申請や定款・諸規程一部改正、医の倫理綱領一部改定の全3議案を可決した。

「歯と口腔の健康づくり推進条例」が可決・施行-兵庫県

兵庫県の「歯と口腔の健康づくり推進条例」が3月30日、同県議会で可決され、4月1日から施行された。同県では、2011年に制定された「健康づくり推進条例」の中で「歯及び口腔の健康づくり」の項目に記される形だったが、特に歯科医療関係者の間では、単独条例制定を望む声が上がっていた。

代議員会で事業計画など可決-兵庫県歯

兵庫県歯科医師会(澤田隆会長)の第173回臨時代議員会が3月26日、神戸市の県歯科医師会館で開かれた。令和4年度事業計画、同年度収支予算書、特別会員の承認など全ての議案が原案通り可決承認された。

関係役員や地区代表者に参院選への協力を要望-深田大阪府歯会長

大阪府歯科医師会(深田拓司会長)は3月29日、大阪市のリーガロイヤルホテルで関係役員・地区代表者合同会議を開いた。府歯と、連盟、国民健康保険組合、附属歯科衛生士学校、歯科医師青色申告会連合会、歯科医師協同組合の各会による会務報告などが行われ、深田会長は、連盟と強く連携して臨む7月の参議院選挙への対応に理解と協力を求めた。また、中医協委員も務める府歯の林正純専務理事は、会務報告後、4月から診療報酬改定での主な変更点等を説明した。

令和3年12月の歯科医療費・社保 件数3.4%増、点数2.5%増

社会保険診療報酬支払基金による令和3年12月診療分の 歯科の件数は1,393万4千件、点数は166億8,837万3千点で、前年同月に比べ件数は3.4%増加、点数は2.5%増加。

令和3年12月の歯科医療費・国保 市町村の金額1.7%増加

国保中央会がまとめた令和3年12月診療分の歯科医療費は市町村が614億円で、対前年同月比で1.7%増加。組合は51億円で1.3%増加。後期高齢者は600億円で6.0%増加した。

歯科技工士国家試験 合格者827人

令和3年度歯科技工士国家試験の合格者が3月25日に発表された。合格者は前回より4人多い827人で合格率は1ポイント減の94.8%だった。うち新卒は827人が受験し、800人(合格率96.7%)が合格している。

歯科衛生士国家試験 7,087人が合格、前回より485人増

第31回歯科衛生士国家試験の合格者が3月25日に発表された。試験は3月6日に実施され、前回より317人多い7,416人が受験し、合格者は485人多い7,087人だった。合格率は2.6ポイント増の95.6%。

令和4年1月歯科診療所数 89減の6万7,771施設

歯科ディーラーのアルディ(本社・大阪市、武市敏一社長)は15日、大阪地方裁判所に破産手続き開始の申し立てを行ったと、関係者宛に告知した。負債総額は3億8,900万円(2021年1月時点)と見られる。債務により事業継続が困難となったためとしている。

共食の頻度が高齢者の体重減少リスクに影響-東北大が追跡調査

誰かと食事をする頻度がほとんどない高齢者の体重減少リスクは、毎日共食している人より1.17倍高いことが判明-。東北大学大学院歯学研究科助教の草間太郎氏らの研究によるもの。

医療事故防止の啓発動画制作へ-新潟大が寄付募る

歯科医師向けに医療事故防止啓発のための動画制作クラウドファンディングプロジェクトを新潟大学大学院歯科麻酔学分野教授の瀬尾憲司氏が立ち上げ、4月15日まで寄付を募っている。

「日常的に口がぽかん」=口唇閉鎖不全症-7割が知らない

「口がぽかん」が日常的に続く状態は、口唇閉鎖不全症の可能性があることを、7割が知らなかった-。ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)が行った意識調査によるもの。

歯科矯正世界市場 2030年に771億ドル

歯科矯正の世界市場規模は、2022年から年平均成長率(CAGR)10.8%で推移し、30年には771億7,400万ドルまで成長する-。REPORT OCEAN(本社・アメリカ)が3月1日に集約した動向調査の予測によるもの。

「近畿デンタルショー2022」-9月24、25日に開催

3年ぶりに「近畿デンタルショー2022」が9月24、25の両日、大阪市のグランキューブ大阪で開かれる。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で昨年、一昨年と中止となっていた。

ウクライナ支援 マニーが1千万円寄付

マニー(本社・栃木県、齊藤雅彦社長)は3月24日、ウクライナ情勢に関連する人道支援のため、日本赤十字社を通じて1千万円の寄付を行うと発表した。

第115回歯科国試合格者状況

第115回歯科国試 合格率61.6%

厚労省は16日、第115回歯科医師国家試験の合格者状況を発表した。出願者が3,667人、受験者が3,198人、合格者は1,969人で合格率は61.6%だった。合格率は少なくともここ10年で最低となり、大学別では31.1%から94.8%とばらつきがある。

福島県沖地震 診療所の全壊など確認

最大震度6強を観測した福島県沖を震源とする地震で、診療所の全壊やスタッフの重傷など歯科医療機関にも大きな被害が出ている。24日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会の定例記者会見で、堀憲郎会長と瀬古口精良専務理事から報告があったもので、被害が大きい地区からの報告がまだ少ないことから、堀会長は「把握している以上に被害が大きくなるのではないかと懸念している」と述べた。

金パラの安定供給で厚労大臣、経産大臣、官房長官に要望書提出-日歯

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、歯科用貴金属(金銀パラジウム合金)の安定供給を求める要望書を、14日に後藤茂之厚生労働大臣宛(代理佐藤英道副大臣)、15日に松野博一内閣官房長官と萩生田光一経済産業大臣に手渡した。16日に日歯が公表した。

ウクライナ支援で義援金募る-日歯

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、ロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナ国民に対する人道支援のため、4月28日まで義援金を受け付けている。

日歯医学会分科会会員 日歯の入会率4割切る

日本歯科医学会の専門・認定分科会で、会員が日本歯科医師会にも所属している割合が高いのは、日本口腔診断学会と日本口腔内科学会の80%、次いで日本口腔検査学会75%、日本歯科東洋医学会73%、日本歯科医療管理学会64%と続くが、全体では4割を切っている。日歯の予算決算特別委員会(大山茂委員長)の質疑に対する執行部の回答資料によるもので、3月10日の第197回臨時代議員会で報告書が示された。

日歯会員有功章 6人が受賞

日本歯科医師会(堀憲郎会長)の令和3年度会員有功章で、①「授賞規程第4条第1項第一号」を崎原日出雄氏(沖縄・82歳)、本間哲雄氏(新潟・74歳)、杉村信寿氏(神奈川・64歳)、②「同三号」を酒井昭則氏(岡山・74歳)、西田宜可氏(岡山・68歳)、榊隆氏(北海道・81歳)が受賞した。

理事者の変更を評議員会で承認-8020推進財団

8020推進財団(堀憲郎理事長)は17日、ウェブ会議方式で第21回評議員会を開催した。議事では、東京都歯科医師会前会長の山崎一男評議員の退任に伴い、都歯の井上惠司会長を後任として選任することが承認された。任期は令和5年6月の定時評議員会終結時まで。

評議員会で県歯との連携強化を協議-神奈川県歯連盟

神奈川県歯科医師連盟(鶴岡裕亮会長)は17日、横浜市の神奈川県歯科医師会館で第50回定時評議員会を開いた。令和4年度の事業計画、会費賦課と収納方法、収入支出予算の三つの議案を可決し、未入会者対策と神奈川県歯科医師会との連携強化をテーマに協議も行われた。

事業計画など総会で可決-全歯連

全国歯科医師国民健康保険組合連合会(山口誠一郎会長)は16日、令和3年度第2回通常総会を書面上で開催し、令和4年度の事業計画や会費賦課並びに徴収案、歳入歳出予算案を可決した。

4月からの改定 項目別に解説-日歯連絡協

日本歯科医師会は、都道府県歯科医師会社会保険担当理事連絡協議会を11日、オンライン上で開催し、令和4年度診療報酬改定の内容について伝達した。日歯の堀憲郎会長、厚労省保険局の宮原勇治歯科医療管理官があいさつし、厚労省医政局医療課の大平貴士課長補佐と林正純常務理事が改定内容を、日本歯科医学会の小林隆太郎総務理事が歯初診の追加研修について説明した。

代議員会で事業計画など可決-日学歯

日本学校歯科医会(川本強会長)は23日、東京都千代田区の歯科医師会館で第105回臨時代議員会を開いた。高校野球におけるマウスガードの普及や、学校歯科保健活動でのICT活用に向けた調査研究などを含む令和4年度事業計画、同年度収支予算、資金調達及び設備投資の見込みの全3議案を可決した。

長崎県歯とサッカーJ2のV・ファーレン長崎「デンタルサポート協定」

長崎県歯科医師会(渋谷昌史会長)はサッカーJ2のV・ファーレン長崎(由井昌秋社長)と「デンタルサポート協定」を締結し、選手の口腔管理や県民の健康増進に向けての取り組みを進めている。6月にはホームゲーム時にブースを設置して行う啓発活動なども予定している。

ウクライナ侵攻に懸念表明-FDI

世界歯科連盟(FDI)は日本時間の11日、ロシアのウクライナへの侵攻に伴う戦争に懸念を表明。各国の歯科医師会との団結を強調し、戦争の中にあって、医療の中立性と人権尊重の原則が守られ、尊重されるべきだと訴えた。

フレイルになる人は2年前に舌機能が低下-岡大病院の研究で判明

フレイルになる人は、その2年前に舌の動きが衰えている-。岡山大学病院歯科・予防歯科部門の竹内倫子講師、同大学術研究院医歯薬学域予防歯科学分野の森田学教授らの研究グループが明らかにしたもの。

プレスセミナーでアライナー矯正の注意点など説明-日臨矯

日本臨床矯正歯科医会(野村泰世会長)は14日、東京都千代田区のフクラシア丸の内オアゾ会議室で「知ってほしい!アライナー矯正の真実」と題したプレスセミナーを開き、治療を受ける歯科医療機関を慎重に選んで欲しいと呼びかけた。

認定試験に令和3年度から「実技」を導入-日本デジタル歯科学会

日本デジタル歯科学会(末瀬一彦理事長)は専門性に関する認定試験で、令和3年度から「実技試験」と「筆記試験」を実施している。「専門医・専門士」(認定医・認定士)の取得では多くの学会が、「会員歴」「学会参加歴」「研究業績」「面接」「筆記試験」などを課しているが、実技試験を課している学会はそう多くはない。

大手ディーラーのアルディが破産手続き開始

歯科ディーラーのアルディ(本社・大阪市、武市敏一社長)は15日、大阪地方裁判所に破産手続き開始の申し立てを行ったと、関係者宛に告知した。負債総額は3億8,900万円(2021年1月時点)と見られる。債務により事業継続が困難となったためとしている。

「価格競争からの脱却を」-50周年記念式典で慶田歯材同友会会長

日本歯材同友会(慶田隆会長)は22日、50周年記念式典と記念講演会を東京・紀尾井町のホテル・ニューオータニで開いた。本来、2年前に開かれる予定だったが、コロナ禍のため延期となっていた。

6割の幼稚園・保育園 コロナ禍前後「歯磨き指導に変化あり」

幼稚園・保育園の6割が「コロナ禍前後で歯磨きの指導方法に変化あり」と回答-。オハヨーバイオテクノロジーズ(本社、東京都千代田区、野津基弘社長)が、東京都内の26の幼稚園・保育園を対象に昨年11月に紙の質問票を配布して実施した「新型コロナウイルス影響下における、幼稚園・保育園に通う子供の口腔ケア」に関する調査によるもの。

東京デンタルスクール岡田代表らに聞く「第115回歯科国試 総評と今後の方向性」

第115回歯科医師国家試験の合格率はここ10年で最も低い61.6%となった。昨年に引き続き、コロナ禍で実施された同試験の、出題内容や難易度、今後の方向性などを東京デンタルスクールの岡田優一郎代表と岩脇清一塾長に聞いた。

林中医協委員に聞く「2022年度診療報酬改定の主な内容と重要ポイント」

診療報酬改定が4月から実施される。特に重要と思われるポイントや影響のある項目について、中医協委員も務め、改定に造詣の深い日本歯科医師会の林正純常務理事に聞いた。

「『スマイル』の普及目指し、国際スマイリスト協会を発足」-松尾通会長に聞く

日本アンチエイジング歯科学会会長の松尾通氏がNPO法人の国際スマイリスト協会を1月8日に設立した。同会はスマイルの普及推進や、笑顔の素晴らしさを伝えるスマイリストの育成を目的としている。現在、SNSを活用して組織体制の構築や法人化に向け活動している。同会会長の松尾氏に設立に至る経緯やその趣旨などについて聞いた。

ウクライナ支援 8万点の口腔ケア製品無償提供等-サンスター

サンスターグループ(=サンスター)は、ウクライナおよび近隣諸国の避難民への緊急支援として、8万点以上の歯ブラシ・ハミガキ・デンタルリンスを含むオーラルケア製品をワルシャワのポーランド赤十字社を通じて無償提供している。

ウクライナ支援 日赤を通じて10万ドル寄付-ナカニシ

ナカニシ(本社・栃木県、中西英一社長)は、ウクライナやその周辺国へ避難を余儀なくされている人を支援するため、日本赤十字社(=日赤)を通じて10万ドル相当の寄付を行うと発表した。

小畑法律事務所の小畑氏

パワハラ相談窓口、歯科診療所にも設置義務

4月から一人開業を除く歯科診療所にパワーハラスメントの相談窓口の設置や、就業規則等の文書へのハラスメント対処方法の記載などが義務付けられる。2020年6月に改正・施行された労働施策総合推進法や男女雇用機会均等法などに基づくもの。歯科医師で弁護士として活躍する小畑真氏(小畑法律事務所)によると、対応していないと厚生労働大臣による助言、指導、勧告を経て、勧告に従わなかった場合は事業所名が公開され、さらにハラスメント被害者から損害賠償請求を受ける可能性があるという。

日歯臨時代議員会 事業計画など4議案可決

日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、第197回臨時代議員会を10日、東京都千代田区の歯科医師会館で開き、令和4年度の事業計画や入会金・会費額、収支予算、資金調達と設備投資の見込みなど全4議案を可決した。

事務局を4月に改編-日歯

日本歯科医師会の事務局が4月1日に改編される。総務課が「総務1課」と「総務2課」に、学術・日本歯科医学会事務局が「学術課」と「日本歯科医学会事務局」に分割される。瀬古口精良専務理事が報告した。

JDAT創設 全会一致で賛同-災害歯科保健医療連絡協

3月に開かれた第14回災害歯科保健医療連絡協議会で、災害時にオールデンタルで支援活動を行うJDAT(Japan Dental Alliance Team)の創設について、参画団体および7地区歯科医師会が全会一致で賛同した。代議員会で小玉剛常務理事が報告したもの。

スタッフの有休時に使える「助成金」紹介-日歯

臨時休業した小学校に通う子供の世話のための有給休暇をスタッフに取らせた場合など、事業主に対して「対象労働者の日額換算賃金の有給休暇日数分」が支給される。厚労省の「小学校休業等対応助成金」(幼稚園、保育所、認定こども園等含む)で、日本歯科医師会の2日付ニュースレターで概要が紹介されている。

ビル建築で4億7千万円の支出を代議員会で可決-都歯

東京都歯科医師会(井上惠司会長)は3日、第208回臨時代議員会を東京都千代田区の歯科医師会館で開いた。ビルの建築に要する費用4億7,018万4千円を特定資産から取り崩して支出することや、令和4年度事業計画、収支予算、髙橋哲夫氏を名誉会員とすることなど全4議案を可決した。

令和3年12月の歯科診療所数 26減の6万7,860施設

厚労省の施設動態調査による令和3年12月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,860施設で、前月より26減少した。

「公益性保ち会員支える」-代議員会で深田大阪府歯会長

大阪府歯科医師会(深田拓司会長)は、第244回臨時代議員会を5日、大阪市の府歯会館で開いた=写真。令和3年度一般会計収支補正予算と令和4年度の事業計画、一般会計収支予算、特別会計収支予算の全4議案が承認された。

訃報 髙橋秀直氏-元日歯常務理事

元日本歯科医師会常務理事で前東京都歯科医師会監事の髙橋秀直(たかはし・ひでなお)氏が7日、死去した。72歳。葬儀は13日に東京都台東区の徳雲会館で執り行われた。喪主は妻の恭子氏。

歯科治療の二酸化炭素排出量を紹介-FDI

世界歯科連盟(FDI)は1日、二酸化炭素を排出する歯科治療を未然に防ぐことが地球環境に良い影響を与えるとの趣旨の患者教育用ツールを発表した。

平均寿命 男81.56歳、女87.71歳

男性の平均寿命は81.56歳、女性は87.71歳。厚労省が2日に公表した第23回完全生命表によるもので、5年前の前回調査と比べて男性は0.81年、女性は0.72年上回った。

元准教授の不正、調査結果を公表-福歯大

福岡歯科大学(髙橋裕学長)は、同大の元准教授による論文の資料に不正があったことを2月5日に公表した。

歯内療法世界市場 2030年に29億ドル

歯内療法の世界市場は、2022年に21億ドルの市場価値から30年末までに29億ドルに達し、5%の年平均成長率で拡大すると予測-。Kenneth Research(本社・アメリカ・ニューヨーク州)が2月16日に発行した調査レポートによるもの。

インタビュー「超高齢社会『避けられぬ歯科訪問診療』」

日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長の菊谷武氏に、これからの歯科医療における訪問診療の必要性や実践での問題点などを聞いた。

健康経営優良法人2022年度版に歯科関連企業13社

優良な健康経営を実践している企業や医療法人等を認定する「健康経営優良法人」の2022年度版に、歯科関連の企業が少なくとも13社認定された。

ジンヴィ傘下に入り、社名変更-ジンマー・バイオメット・デンタル

ジンマー・バイオメット・デンタル(本社・東京都新宿区、黒澤真幸職務執行者社長)は1日、ジンヴィ・ジャパン合同会社に社名変更した。
 Zimmer Biomet Holdings(本社、アメリカ・インディアナ州)のスパイン(脊椎)事業およびデンタル事業の分社化に伴うもので、同社はZimmer Biomet Holdingsのグループを離れ、独立した新会社であるZimVie(本社、アメリカ・コロラド州)のグループ傘下に入る。

特集「写真で振り返る日本デンタルショー2021 in パシフィコ横浜」

国内最大規模の歯科展示会「日本デンタルショー2021」が4~6の3日間、パシフィコ横浜で開かれた。会場内の様子の一部を写真で紹介する。

㊤テープカットに臨む(左から)山中準備委員長、中尾商工協会会長、堀憲郎日本歯科医師会会長、住友雅人日本歯科医学会会長㊦3日目は登録者数が多く、30分前倒しで開場した

日本デンタルショーに1万1,021人が来場

4年に一度開かれる日本最大の歯科展示会「日本デンタルショー2021」(主催・日本歯科商工協会)が4~6の3日間、横浜市のパシフィコ横浜展示ホールで開かれ、歯科医師ら1万1,021人が来場した。2021年9月23~25日に開催予定だったが、コロナ禍で延期になっていた。各地のデンタルショーの開催中止が続いており、大規模デンタルショーが開かれるのは、約2年ぶり。事前登録制や検温管理、ピープルカウンターの設置など、今までにない感染対策の下、全国の歯科医療関係者が「お久しぶり!」「元気でしたか」など笑顔で声を掛け合いながら、展示会場を巡った。
 開会式で中尾潔貴日本歯科商工協会会長は、「2020年2月開催の中部デンタルショーから、2年ぶりのデンタルショー開催となる。コロナ禍により非対面化が進んだ一方で、対面で会うことの重要性が意識された2年間でもあった。直接情報交換できるこの場を有意義な機会にして欲しい」と語った。
 会場には158社が出展し、歯ブラシ、歯磨剤、CT、ユニット、ハンドピース、CAD/CAM関連器材、技工用材料などを展示。「スタディグループ講演会」やウェビナー、経営専門家による「セミナー&個別相談会」、増患術、働き方改革、臨床テクニックなどをテーマにした出展者セミナーなども行われた。実機について熱心に質問する人や、聞いた内容をメモする人など来場者のさまざまな姿が見られた。
 来場者の内訳は、歯科医師4,059人、歯科技工士1,004人、歯科衛生士1,802人、歯科学生271人、商工業者1,962人、その他1,923人。

新型コロナ感染見舞金 計9,520万円を給付-日歯

日本歯科医師会の新型コロナウイルス感染被害見舞金は、1月末時点で476件、9,520万円を給付している。2月25日の第133回都道府県会長会議で津田勝則常務理事が報告。24日の理事会では令和4年度も見舞金制度を継続することを決定したと説明した。
同見舞金は、会員診療所の歯科医師やスタッフが感染し、休業を余儀なくされた場合に申請できるもので、1件20万円が給付される

生涯研修事業 個々にネットで受講も可能に-日歯

日本歯科医師会の生涯研修事業で、令和4年度からインターネット等を利用して配信された講演を、個々の環境下において受講した場合でも単位取得の対象となる。また、歯科医学大会、専門・認定分科会における口頭発表、ポスター発表、紙上発表なども能動的研修と位置付けて、単位が与えられるようになる。都道府県会長会議で尾松素樹常務理事が報告した。体制構築推進事業」として新たに設置する補助金について説明した。

日本医学会総会で堀日歯会長が特別講演の予定

来年4月に開催される第31回日本医学会総会2023東京で、日本歯科医師会の堀憲郎会長が特別講演する。日歯の都道府県会長会議で尾松素樹常務理事が報告したもの。

「オーラルフレイル」「口腔健康管理」学会に定着対応 依頼-日歯

日本歯科医師会は、「口腔健康管理」「オーラルフレイル」の活性化に向けて、定義の定着に向けた対応の検討などを日本歯科医学会に依頼している。2月25日の都道府県会長会議で小玉剛常務理事が報告した。

「上滑り選挙」ではなく一人一人に届く活動を―高橋日歯連盟会長

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、組織代表として山田宏議員が臨む7月の参議院選挙を見据えて、上層部だけが活発な「上滑り選挙」ではなく、会員一人一人に届く周知活動の重要性を強調した。2月24日の定例記者会見で述べたもの。

コロナワクチンの3回目接種に協力-神奈川県歯

神奈川県歯科医師会(松井克之会長)は、県宅地建物取引業協会(草間時彦会長)の新型コロナウイルスワクチン3回目接種に協力する。2月28日に公表したもので、東海大学医学部の協力を得て、歯科医師による接種を実施する。

県教育委員会に子供用マスク21万6千枚寄贈-神奈川県歯

神奈川県歯科医師会(松井克之会長)は、子供用不織布マスク21万6千枚を県下小学校、特別養護学校向けとして県教育委員会へ3月24日に寄贈する。2月28日に公表した。

令和3年11月の歯科医療費・社保 件数3.5%増、点数4.5%増

社会保険診療報酬支払基金による令和3年11月診療分の歯科の件数は1,300万4千件、点数は157億9,173万3千点で、前年同月に比べ件数は3.5%増加、点数は4.5%増加した。

令和3年11月の歯科医療費・国保 市町村の金額5.8%増加

国保中央会がまとめた令和3年11月診療分の歯科医療費は市町村が609億円で、対前年同月比で5.8%増加。組合は49億円で4.6%増加。後期高齢者は594億円で8.7%増加した。

超高齢社会におけるイウクライナ侵攻でロシアに抗議声明-保団連

全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は2月28日、抗議声明「ロシアは即刻軍事行動を停止し、ウクライナから撤退せよ~明らかな侵略行為であるロシアによるウクライナ侵攻に強く抗議する」を発表した。

日中のかみしめ咬耗に影響-岡大研究グループが解明

咬耗は日中に無意識に行っているかみしめと関係がある-。岡山大学病院歯科補綴歯科部門と同大学術研究院医歯薬学域(歯)咬合・有床義歯補綴学分野の研究グループが明らかにした。

歯科医院での治療に高齢者の半数が後悔

これまで歯科医院で受けた治療について、高齢者の約半数以上が後悔していることや納得のいかなかったことがある-。
 聖礼会(丹波聖一理事長)が行った「高齢者への歯科治療」に関する実態調査によるもの。

人工エナメル質を開発-北京大ら

北京大学とミシガン大学の研究グループは、ハイドロキシアパタイトのナノワイヤーを組み合わせたマルチスケールの人工エナメル質を開発した。『Science』2月4日に掲載した論文によると、ポリビニルアルコールの存在下で、さまざまな大きさの双方向凍結を使用してアモルファス粒界相(AIP)セグメントを備えたハイドロキシアパタイトからなる人工エナメル質の開発に成功した。

ウクライナ侵攻 歯科企業などへの影響

ロシア軍によるウクライナ侵攻に伴い、国際社会はロシアに対しての制裁策を講じ始めている。関連して金・パラジウム価格が高騰。パラジウム価格においては、7日時点で今年最高値となる1万2千円台(前日差1千円超)に。「歯科関連企業などへの現時点(2~4日時点)での影響」について各社に聞いた。

『進化する歯科のチカラ』の著者に聞く

『進化する歯科のチカラ』(幻冬舎刊)と題する本が出版された。著者はオール・デンタル・ジャパン(ADJ)代表の木下英明氏と廣田祥司氏となっているが、本書の執筆には、歯科医療の最前線で闘う12人のプロフェッショナル・歯科医師が自らの最先端治療や医院の経営ノウハウを紹介している。著者である木下氏に本書の発刊目的や執筆者が12人となった理由などを聞いた。

連載事前特別企画 歯科技工士養成機関の存続への改善

 歯科技工士養成機関は人材育成のための存続をいかに図り、改善、改革していくのかを探る連載を4月から開始する。それに先立ち、仙台歯科技工士専門学校校長の伊藤多佳男氏に、養成機関を取り巻く現状や今後の課題、展望などを聞いた。

トライフの歯磨剤「オーラルピース」、ISS搭載品に決まる

トライフ(本社・横浜市、手島大輔社長)は、同社の口腔ケア製品「オーラルピース」が宇宙航空研究開発機構(=JAXA)が参加する国際宇宙ステーション(=ISS)の搭載品として正式に決定したと2月24日に発表した。

通報窓口代行を開始-グッピーズ

グッピーズ(本社・東京都新宿区、肥田義光社長)は、同社が企業に代わってハラスメント等の通報・相談窓口となる「グッピー コネクト外部通報窓口サービス」を開始している。  4月から中小企業でもハラスメント対策の強化が法的に義務付けられることを受けて同窓口サービスを設置。

医療技術評価提案書 歯科の収載率20.2%

 2022年度診療報酬改定に向けて日本歯科医学会の専門・認定分科会が提出した歯科に関する医療技術評価提案書は84件で、17件(20.2%)が収載された。2月18日にオンライン上で開かれた日歯医学会の評議員会で住友雅人会長が報告した。

歯科含む医療機関に新型コロナ検査キット直接供給-厚労省

 新型コロナウイルスの検査キットの供給を、厚労省が歯科を含む医療機関に直接始めた。2月19日にオンライン上で開かれた九州地区連合歯科医師会協議会で来賓あいさつ及び講演した日本歯科医師会の柳川忠廣副会長が報告したもので、厚労省からは18日付で事務連絡が出されている。

「ICT活用の議論深める」-堀日歯会長が定例記者会見で見解

日本歯科医師会の堀憲郎会長は、今回の診療報酬改定で初めて訪問歯科衛生指導時の情報通信機器活用に評価が設けられた点について、「歓迎すべきところ」とする一方で、質の維持や医療技術・機器の開発、ガイドライン等の整備など課題もあるとして、積極的に議論を深めていく考えを示した。2月24日の定例記者会見で述べたもの。

新たなロゴが完成-日歯

日本歯科医師会の新しいロゴマークが完成した。2月24日の定例記者会見で小山茂幸常務理事が報告した。

「IT弱者支援」など協議-九地連協議会

九州地区連合歯科医師会(大山茂会長)の令和3年度第2回協議会が2月19日、オンライン上で開かれた。開催担当県は宮崎県歯科医師会(重城正敏会長)。令和4年度事業実施計画と同年度一般会計予算について承認し、日歯関係報告や、同協議会での議題の重複回避、IT弱者への支援、歯学系学会からの協力依頼への対応などの協議が行われた。

新型コロナワクチン 歯科医による接種延べ169万602回に

新型コロナウイルスのワクチン接種は、1月末時点で延べ2万9,261人の歯科医師が延べ169万602回の接種を行っている。2月24日の日本歯科医師会の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告したもので、1月は19人が1,066回接種をしている。

歯科保健医療の動向や地域での活動など学ぶ―日衛・歯科衛生推進フォーラム

 日本歯科衛生士会(吉田直美会長)は、「令和3年度歯科衛生推進フォーラム」を2月20日にウェブで開催した。歯科保健医療ニーズの変化に対応した活動を実践するために知識習得を図るもので、厚生労働省医政局歯科保健課課長の小椋正之氏による講演や新潟県歯科衛生士会、和歌山県歯科衛生士会、福岡県歯科衛生士会による「地域歯科衛生活動」事業の報告があった。

東京都学校歯科保健研究大会で優良校404校など表彰

東京都学校歯科医会(鈴木博会長)は、第56回東京都学校歯科保健研究大会を2月17日にウェブで開催した。テーマは「学校と家庭が連携して行う児童生徒の歯・口の健康づくり」。

13日に会長選挙-日技連盟

 日本歯科技工士連盟の2022年度会長選挙は3月13日に全国59人の評議員による書面表決で決まる。同選挙には現連盟理事長の大西清支(三重)、前日技常務理事の清水潤一(大阪)、前日技常務理事の奥村英世(愛知)、前日技常務理事の岩澤毅(秋田)の4氏が立候補している。

令和3年11月の歯科診療所数は6万7,886施設

 厚労省の施設動態調査による令和3年11月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,886施設で、前月より3減少した。

厚労省「歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会」が中間報告

厚労省の「歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会」は2月10日に中間報告を公表した。歯科技工におけるリモートワークや、歯科技工所間の連携の現状・課題と方向性について議論した内容を整理している。

デジタル歯科学会が追加-日歯医学会認定分科会

日本歯科医学会の認定分科会に4月から、日本デジタル歯科学会が加わる。2月18日にオンライン上で開かれた第107回評議員会で承認された。認定分科会の学会数は21となり、専門分科会も含めると計46学会となる。

会長賞5人の功績称える-日歯医学会

令和3年度日本歯科医学会会長賞授与式が2月18日、オンライン開催の同学会評議員会の中で行われ、研究や教育、地域歯科医療に貢献した5人の功績を称えた。
 「研究部門」では、東京医科歯科大学名誉教授の田上順次氏と、静岡県歯科医師会の米山武義氏、「教育部門」では、東京医科歯科大学名誉教授の荒木孝二氏と、東京歯科大学名誉教授の矢島安朝氏、「地域歯科医療部門」では、福岡県歯科医師会の中村譲治氏が受賞した。

研究を推進する集い協同視野に8演題-日歯医学会

日本歯科医学会(住友雅人会長)は2月15日、オンライン上で第37回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」を開いた。

開口力と嚥下障害が関係

開口力が低下すると嚥下障害のリスクが高まる-。東京医科歯科大学大学院の戸原玄教授、柳田陵介大学院生、神奈川歯科大学附属病院の原豪志診療科准教授らの研究グループが明らかにした。嚥下造影検査よりも簡易的・非侵襲的な開口力の計測によって舌骨上筋の筋力評価を行い、摂食嚥下障害の診断に役立てられる可能性が示唆された。

インタビュー「変異する新型コロナへの対処法は?」

2021年秋から世界中で爆発的に感染拡大しているオミクロン株は、イギリスで見つかったアルファ株やインドで発生したデルタ株に比べて感染力が数倍も高く、高齢者ばかりでなく子供にも感染するため保育園などでもクラスター発生が増加している。なぜ、新型コロナウイルスは変異しながら攻撃してくるのか、どう対処すべきかを東京歯科大学の奥田克爾名誉教授に聞いた。

ウェブセミナー「骨粗鬆症と歯科との関係」-田口明座長に聞く

歯科のパノラマX線写真を用いて骨粗鬆症患者をスクリーニングして専門医へ紹介し、医科歯科連携で骨折予防につなげていくためのウェブセミナー「骨粗鬆症と歯科との関係」(主催・メディア)が、来る3月22日から1年数カ月をかけて開催される。同セミナーの座長であり、パノラマX線写真による骨粗鬆症スクリーニング法の開発者である田口明・松本歯科大学教授に、セミナーの意義やこれからの歯科医療に及ぼす影響などについて聞いた。

口腔診査情報標準コード仕様 ウェブセミナーでデータベースの必要性など説明生が挑戦-「健口スマイル」推進事業

「歯科ビッグデータ活用の未来に向けて」と題したウェブセミナーが2月20日に開かれた。主催はエヌ・ティ・ティ・データ、エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所。昨年3月26日付で「口腔診査情報標準コード仕様」が厚労省の保健医療情報分野の標準規格として制定されたことを受け、5人の登壇者がそれぞれ歯科診療情報の標準化・データベースの意義、必要性、活用可能性などを説明した。

義歯に「氏名+二次元コード」-和田精密がサービス開始

 和田精密歯研(本社・大阪市、和田主実社長)は、二次元コードを使い義歯に固有情報を紐づける「デンタル ID」の取り扱いを2月21日に開始した。

健口眠体操

「健口眠体操」開発-ライオンなど

 ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)と東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座の松平浩特任教授、トランクソリューション(本社・東京都文京区、村尾勤社長)は共同で、「口腔」「睡眠」「運動器」の三つの機能を同時にトレーニングする「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」を開発した。

オンライン資格確認推進協議会を設置へ-三師会

 日本医師会(中川俊男会長)と日本歯科医師会(堀憲郎会長)、日本薬剤師会(山本信夫会長)は10日、「オンライン資格確認推進協議会」を設置すると公表した。

歯科医療提供体制構築推進事業「都道府県で活用を」-小椋厚労省歯科保健課長

 「令和4年度は、補助金を活用して各都道府県で地域の実情に応じた歯科医療提供体制の在り方を議論してほしい」。厚労省医政局歯科保健課の小椋正之課長が、8日にオンライン上で開かれた日本歯科医師会の都道府県歯科医師会地域保健・産業保健・介護保険担当理事連絡協議会で、「歯科医療提供体制構築推進事業」として新たに設置する補助金について説明した。

「国民皆歯科健診5年以内に実現」-山田宏議員が組織代表の目標を説明

 日本歯科医師連盟の組織代表として7月の参議院選挙に臨む予定の山田宏参議院議員は、当選後に「国民皆歯科健診の実現」「歯科への正当な評価の確保(初再診料の医科歯科格差の是正)」「医学・歯学の相互教育の充実」などに取り組みたいとの考えを示した。14日に東京都千代田区の参議院議員会館で開かれた歯科記者会主催の会見で述べたもの。

「大学に学校歯科医を」-川本日学歯会長が岸田総理に要望

 日本学校歯科医会の川本強会長は、岸田文雄内閣総理大臣を表敬訪問した際に、大学への学校歯科医の設置を要望したことを明かした。16日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日学歯加盟団体長会のあいさつで報告した。

全国学校歯科保健研究大会 開催地選定の見直し議論

 全国学校歯科保健研究大会の開催地の選定が、これまで立候補表明によるものだったが、7ブロックによる持ち回り制に改める方向で議論が進められている。16日の日本学校歯科医会加盟団体長会の協議で、執行部から提案があったもので、加盟団体長からは賛成の声が多く挙がった。

フロス習慣化など小学生が挑戦-「健口スマイル」推進事業

 山口県歯科医師会らによる官民協働「健口スマイル」推進協議会の事業で、同県周南市立秋月小学校の6年生53人が、デンタルフロスの習慣化を目指すプログラム「フロスチャレンジ」と、アクティブラーニングにより歯と口に関する課題解決能力を身に付ける「Kid’s歯ッカソン」に参加した。3日に同協議会が発表した。

キシリトールガムが歯垢蓄積を抑制

 日本フィンランドむし歯予防研究会(羽村章理事長)は16日、フィンランド・トゥルク大学のエバ・サーダリン名誉教授が昨年に発表した「歯垢蓄積に対するキシリトール・チューインガムの効果:システマティックレビュー」を広く発信するためのプレス向け説明会をウェブ上で開いた。同研究会によると歯垢蓄積に対するキシリトールの有効性を示したレビューは初めてという。

「広告」「試用医療機器」-歯科卸商組合/輸入協会が研修会で留意点など紹介

 日本歯科用品卸商業組合(大石哲也理事長)および日本歯科用品輸入協会(茂久田篤会長)は共同で、組合員を対象に「歯科における広告の留意点」「試用医療機器の取扱いにおける注意点」と題した研修会を東京都千代田区のホテルニューオータニ東京およびオンライン形式で10日に開いた=写真。広告上特に留意すべき点や試用医療機器の適切な取り扱いなどについて説明した。

インタビュー「最新の求人事情と効果的な対策」

 日本の人口は2010年以降減少を続けており、25年には約800万人いる団塊の世代が後期高齢者になる。一方、若年層の人口割合が減少し、労働力の奪い合いは激しさを増している。特に歯科医師、歯科衛生士の有資格者の割合は限られており、優秀な人材が確保できるかどうかは、医院経営の大きな課題になっている。歯科医院経営者の一員としてスタッフ雇用で苦労した経験やノウハウを活かし、歯科医院専用の採用コンサルタントとして300件以上のサポートを手掛けるグランジュテ代表の伊藤祐子氏に、最新の求人事情と今すぐできる対策について聞いた。

インタビュー「超高齢社会におけるインプラント治療」

 超高齢社会を迎え、加齢とともに生じるサルコペニア、ロコモティブシンドローム、フレイルという現象は避けて通れず、老化による有病化や認知症、要介護状態に陥る可能性は誰にでも起こり得る。超高齢社会におけるインプラント治療について、京都インプラント研究所所長の末瀬一彦氏に聞いた。

診療中 音声でカルテ入力-東和ハイシステム/日立が開発

 東和ハイシステム(本社・岡山市、石井滋久社長)と日立製作所(本社・東京都千代田区、小島啓二社長兼COO)は15日、AIを活用した音声認識対応の歯科医院向け電子カルテシステムを共同で開発中であることを、東京証券取引所の会議室で開かれた記者会見で発表した。両社は今後、歯科医療用語の辞書を学習させた用語モデルを整備することで音声認識の精度向上を図る。3月4~6日に開催される「日本デンタルショー」でプロトタイプのデモを紹介するほか、市場での実証実験を重ね、今秋に製品化を目指す。

SNS、ウェブ使いマーケティング支援-ORARY

 SNSを活用した新患獲得、既存患者のファン化など、歯科医院のウェブマーケティングのあり方が急速に変化する中、SNS・ウェブを起点とするマーケティングをサポートするサービスが注目を集めている。そうした企業の一つ、ORARY(本社・東京都渋谷区、原悠志社長)は、ウェブベースでの歯科専門事務代行企業SABU(東京都港区、齊藤篤社長)の関連企業として、マーケティング業務のサポートを行うために昨年発足。

インスツルメント研磨・再生サービス-デンタルテクニカ

 各種歯科用機器の輸入を手掛けるデンタルテクニカ(本社・大阪府茨木市、松好宏樹社長)は、「歯科用インスツルメント・研磨再生サービス」(宅配研磨サービス)への需要が矯正歯科などで高まっていることを受け、業務の拡大を進めている。松好社長は「気に入った歯科器具を長く使っていただきながら、コストも抑える。私の得意なモノづくりで、そんな当たり前を叶えたいと思った」と語る。

答申書が中医協の小塩隆士会長(右)から厚労省の佐藤英道副大臣に手渡された

診療報酬改定 中医協で答申 歯科初・再診料は3点増

 令和4年度診療報酬改定について議論してきた中医協は9日、4月からの新点数等を答申した。歯科では、初診料の施設基準の研修内容に「新興感染症に対する対策の研修」を追加し、歯周基本治療処置等の廃止と併せて初再診料を見直し、それぞれ264点(3点増)、56点(3点増)となった。

診療報酬改定CAD/CAMインレー750点

 令和4年度診療報酬改定で「CAD/CAMインレー(1歯につき)」750点が新設される。中医協の答申で明らかになったもので、医療技術評価分科会で優先的に保険導入すべきとされた新規技術なども収載される。

診療報酬改定 感染防止対策の財源確保を評価-日歯が臨時会見で

 日本歯科医師会(堀憲郎会長)は、診療報酬改定における中医協答申を受けて、9日に東京都千代田区の歯科医師会館で臨時記者会見を開いた。堀会長と林正純常務理事が見解等を発表し、堀会長は、「歯科界として強く求めてきた感染防止対策の評価が、十分と言えないまでも確保できたのは評価したい」との考えを示した。

中医協答申受け三師会「かかりつけ機能充実に努める」

 診療報酬改定の中医協答申を受けて日本医師会(中川俊男会長)、日本歯科医師会(堀憲郎会長)、日本薬剤師会(山本信夫会長)の三師会は9日、東京都文京区の日本医師会館で合同記者会見を開き、それぞれの立場で見解を述べた。

新型コロナワクチン 堀内大臣から日歯に3回目接種で協力要請

 日本歯科医師会の堀憲郎会長は、堀内詔子ワクチン担当大臣と島村大内閣府大臣政務官と8日に東京都千代田区の歯科医師会館で面談し、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の推進に向けた国民への周知を含む協力要請を受けた。日歯が9日にプレスリリースで公表した。

陽性者の国試追試を要望-保団連

 全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は4日、「医師・歯科医師・看護師等の医療職の国家試験におけるコロナ陽性者に対する追試験の実施についての要望」を後藤茂之厚生労働大臣宛に送付した。

「歯育て」を支援-8020財団が小冊子を発行

 8020推進財団(堀憲郎理事長)は、小冊子『マイナス1歳から始める母と子の歯育て』を発行した。日本宝くじ協会の助成を得て作成したもので、「妊娠期」「乳・幼児期」「小児・学童期」「青年期(中・高生)」の4パートから構成されている。

従業員の健康増進「スポーツエールカンパニー」歯科企業3社が認定

 従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業を認定する「スポーツエールカンパニー」の2022年度版に、歯科関連企業が少なくとも3社認定された。スポーツ庁が2017年に創設した制度で、今年度は685社を認定。

朝日レントゲン工業 CAD/CAMセンター開設

 朝日レントゲン工業(本社・京都市、今岡俊成社長)は、CAD/CAMセンター「M-Center Japan(エムセンタージャパン)」を開設した。

「歯医者さんへ行こう」ポスターを無料配布-コムネット

 歯科医院の経営サポートを行うコムネット(本社・東京都新宿区、菊池恩恵社長)は、オミクロン株による新型コロナウイルス感染症の感染急拡大を受けて、新たな患者啓発用ポスター「コロナ禍!だから 定期健診へ」などを制作し、無料配布を開始した。

マルウェア感染 受信メールに注意呼びかけ-ライオン

 ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)は、同社グループに所属する従業員のパソコンが2日にマルウェア 「Emotet(エモテット)」に感染し、同社の従業員を装った第三者から不審なメールが複数の人へ発信されていることを発表した。同社のメールサーバーから個人情報の社内外関係者の氏名やメールアドレス、件名等のデータの一部が外部に流出した可能性があるという。

【上】左から砂川委員長、田口教授、小椋課長【下】左から島村議員、柳川副会長、夏目専務理事

歯科技工士を魅力ある職種に-千葉県歯がシンポジウム

 ここ20年で歯科技工士養成機関は3分の2に、入学者数は3分の1に減少し、求人倍率が上昇しているものの、20代の離職が多く、30歳で続けているのはわずか4%。10年後には歯科技工士数は現在の4割となる可能性も示唆されている。そんな歯科技工士が魅力のある職種になるにはどうすれば良いのかを模索するシンポジウムが、1日から3月31日まで千葉県歯科医師会の歯科技工士研修プログラムのサイト上でオンデマンド配信されている。現状を改善するためには行政、歯科医師会、歯科技工士会、医療連携をしている関係者、メディア、政治家などあらゆる人の力が必要との認識が示された。

濃厚接触者の待機期間 7日間に短縮

 新型コロナウイルスの濃厚接触者の待機期間が、原則7日間で8日目に解除され、歯科医療従事者は自治体の判断により、無症状かつ4日目、5日目の検査で陰性なら5日目に解除される。厚労省の事務連絡「新型コロナウイルス感染症の感染拡大が確認された場合の対応」(1月5日)が同月28日に一部改正された。

歯科医15人に行政処分等

 厚労省は1月27日、医道審議会医道分科会の答申を踏まえ、医師26人、歯科医師15人の行政処分等を発表した。歯科の処分は、「強制わいせつ」で免許取消が1人、「詐欺」が2人で歯科医業停止3年と2年、「強要、窃盗、大麻取締法違反」で歯科医業停止3年が1人、「道路交通法違反、私印偽造・同不正使用」で歯科医業停止1年が1人、「建造物侵入、窃盗」で歯科医業停止6カ月が1人、「診療報酬不正請求」で歯科医業停止3カ月が4人、「窃盗」で歯科医業停止3カ月が1人、「暴行」で戒告が1人。厳重注意が3人で、それぞれ「過失運転致傷」「脅迫」「暴行」。

「初再診料はプラスの感触」-高橋日歯連盟会長

 日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、1月27日の定例記者会見で、改定率決定後にも財源確保のロビー活動を続けており、「何らかの形で初再診料がプラスになる感触は得ている」と述べた。

就業者数 歯科衛生士14万2,760人、歯科技工士3万4,826人

 2020年末時点の就業歯科衛生士数は14万2,760人で、前回調査18年末時点よりも1万131人増えている。就業歯科技工士は前回比358人増の3万4,826人だった。厚労省が1月27日に公表した「衛生行政報告例の概況」によるもの。

3歯科技工士教育機関 共同で教育実習

 普段は教育実習での交流が少ない三つの歯科技工士教育機関の教員が共同で実習を担当する「オーラルアプライアンス技工学」のカリキュラムが大阪歯科大学医療保健学部で一部導入され、多角的な視野を持つ歯科技工士の育成につながると期待されている。

千葉元気印企業大賞・優秀技術賞を受賞-協和デンタルラボ

 千葉県の活力ある企業を表彰する「第27回千葉元気印企業大賞」の優秀技術賞を協和デンタル・ラボラトリー(木村健二社長)が受賞した。主催は産経新聞社、後援は千葉県、千葉県産業振興センター、千葉県中小企業団体中央会、千葉県経営者協会、その他。副会長が報告した。

マンガで志願者増加狙う-広島県技が作成

 広島県歯科技工士会(松井哲也会長)は、歯科技工士養成機関への受験者数増を目的にマンガ本『かっとばせアライ(歯科技工士物語)』を作成、県下にある約150校の全高等学校に3冊ずつ配布した。

診療報酬改定へのパブコメ 688件の半数が歯科

 「令和4年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理」に関するパブリックコメントで、688件(項目別総意見3,282件)の意見が寄せられ、うち歯科医師によるものが49.4%を占めている。2日の中医協総会で報告があったもので、項目別の件数では、Ⅲ-5「口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応の充実、生活の質に配慮した歯科医療の推進」に関するものが2,136件と突出して多い。

診療報酬改定 個別改定項目の議論終了-次回の中医協で答申書案

 診療報酬の個別改定項目と答申書の附帯意見について、2日の第515回総会で議論が一通り終了した。次回の中医協総会で答申書案が示される。

歯周病菌由来DPP7 血糖調節にかかわるインクレチンを分解

 歯周病菌の作る酵素が血糖調節を行う生理活性ペプチドを分解する-。長崎大学歯学部の根本孝幸名誉教授と根本優子客員研究員らと岩手医科大学の佐々木実教授、下山佑准教授らのグループが発見したもので、歯周病が糖尿病を悪化させるメカニズムを理解する上で重要と見られる。

学校健診情報のPHR活用 文科省の検討会で管理・運用を議論

 文科省の第1回「学校健康診断情報のPHRへの活用に関する検討会」が1月26日、オンライン上で開かれた。同検討会は、「学校健診情報を保管する専用サーバーの管理・運営体制」「学校健診情報のPHRの効率的・効果的な実施の在り方」について議論するもの。サーバーの管理・運営体制については、年度内に取りまとめる予定。

口腔細菌母子共有 母乳と人工乳で有意差-九大研究グループが明らかに

 母乳栄養児と比べて人工乳栄養児は、母子間の口腔細菌共有量が多い-。九州大学大学院歯学研究院の影山伸哉助教、山下喜久教授らの研究グループが明らかにしたもの。母親の口腔細菌の早期獲得が乳児にとって良いか悪いかは不明とし、今後の追跡研究で、子供のその後の健康状態との関連について調べていく予定だとしている。規上場が承認されたと発表した。上場予定日は2月22日。

ジーシー創業100周年 代表取締役社長・中尾潔貴氏に今後の抱負を聞く

 ジーシーは、2021年2月11日に創業100周年を迎えた。コロナ禍で延期となっていた、100周年記念事業の一環である「第5回国際歯科シンポジウム」が、2022年4月16、17の両日に東京国際フォーラムで開催される。「歯科界のリーディングカンパニーとして、日本だけでなく海外の歯科医療の発展にも貢献していきたい」と語る中尾潔貴社長に、100年を振り返ってもらいつつ、思いや抱負について聞いた。

特集・「歯科出版社おススメの『診療の幅が広がる臨床・経営の入門書』」

 日進月歩で変わる歯科医療や知見、歯科医師やスタッフにとって臨床に役立つ情報をいち早く入手し、活用するのは患者さんのために必要不可欠といえる。しかし、日々診療で多忙な先生方にとって、そうした情報をいち早く入手するのは、そうたやすくはない。そこで、歯科出版社15社がおススメする『診療の幅が広がる臨床・経営の入門書』を特集した。

著者インタビュー『歯科医のトリセツ』-大澤優子氏

 自分自身という存在は分かっているようで分からない厄介なもの。「自分のトリセツ」があると、人様に迷惑をかけずに済んで、大変ありがたいだろうと思うのだが、こればかりは千差万別、桜梅桃李、人それぞれで難しい。『歯科医のトリセツ』(かざひの文庫刊)は、大澤優子氏の『歯科衛生士のトリセツ』(同社刊)に続く、第二弾のトリセツ本である。大学を卒業して、歯科医師国家試験に合格すると、歯科医師の多くは歯科医院を開業し、院長としてスタッフとともに患者さんの治療に当たる。本書は院長、あるいは歯科医師である者がスタッフにどう見られているかを知る「歯科医師解体新書」である。本書執筆の動機や狙いについて著者に聞いた。

現役アスリート106人に調査 9割「歯科矯正経験あり」パフォーマンス向上の実感も

 現役アスリートの91.6%が「歯科矯正の経験あり」と回答。ゼニュムジャパン(本社・東京都江東区、伊藤祐社長)が、現在競技スポーツを行っているアスリート106人を対象に今年1月18~20日にインターネットで実施した「アスリートの歯並び」に対する意識調査によるもの。

JASDAQ上場取り止め-ノーザ

 ノーザ(本社・東京都中野区、石濱人樹社長)は2日、先月19日に発表していた東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場への新規上場について、上場申請を取り下げたと発表した。これに伴い、募集株式の発行と株式売り出しを中止した。

SDGs推進で9割以上の一般消費者「取り組む歯科医院少ない」

 一般消費者の9割以上が「SDGs推進に取り組む歯科医院はまだまだ少ない」と感じ、歯科業界に取り組んでほしいゴール(目標)TOP3は「目標3:保健」「目標6:水・衛生」「目標1:貧困」-。パラシオン歯科医院(埼玉県、小山安徳診療医長)が、20~60代の男女1,005人を対象に昨年12月6~7日にインターネットで実施した「歯科業界に求めるSDGs推進に向けた取り組み」に関する調査によるもの。

歯科初診料 施設基準に新興感染症対策の研修追加

 診療報酬の個別改定項目、いわゆる短冊が示され、1月26日、28日の中医協総会で議論が行われた。歯科初診料の施設基準の研修内容に「新興感染症に対する対策の研修」を追加し、歯周基本治療処置等の廃止に併せて初再診料の評価を見直す(引き上げる)ことが明らかになった。点数は1、2週間以内には示されると見られる。支払側の健康保険組合連合会理事の松本真人委員は「極めて残念」と発言。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、必要な対応だとの考えを示し、「新興感染症にも対応できる歯科医療機関の体制構築を進めていきたい」と現場に配慮した点数設定に理解を求めた。

厚労省の歯科保健の目標「3歳児の不正咬合等の割合」が悪化

 国として減少を目標としている「3歳児で不正咬合等が認められる者の割合」が悪化している-。厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の第8回「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」が1月21日、オンライン上で開かれ、具体的指標に対する評価案が示された。

歯科用充填用材料Ⅲ 使用頻度の減少で機能区分を簡素化

  令和4年度特定保険医療材料に係る機能区分の見直しで、「歯冠(歯科点数表の第2章第12部に規定する特定保険医療材料)の歯科用充填用材料Ⅲ」が簡素化される。1月28日の中医協総会で承認された。

グラスアイオノマーセメント 償還価格419円に

 「歯冠 050 歯科充填用材料Ⅱ(2)グラスアイオノマー系② 自動練和型」の保険償還価格が現行の246円から419円に見直される。1月28日の中医協総会で承認された。

「歯科ビジョン」の中間報告書の見込みなど報告-日歯

 日本歯科医師会(堀憲郎会長)は20日、2022年最初の定例記者会見をオンライン上で開いた。「2040年を見据えた歯科ビジョン」の中間報告を2、3月にする見込みや、歯科撤去金属のリサイクル等によって国内外の子供たちを支援するトゥースフェアリープロジェクトの累計協力金額が20億円を突破したことなどを報告した。

臨時代議員会で不動産事業関連の議案可決-都歯

  東京都歯科医師会(井上惠司会長)は1月25日、第207回臨時代議員会を東京都千代田区の歯科医師会館で開いた。議決では、「訂正後の平成30年度計算書類の承認」、「訂正後の令和元年度計算書類の承認」、「訂正後の令和2年度計算書類の承認」、「新たな収益事業の実施に必要な事業用不動産の取得に関わる東京都への変更認定申請の修正」の4議案を可決した。

高齢者の食支援と低栄養予防に焦点-奈良県歯がシンポ

 奈良県歯科医師会(末瀬一彦会長)は、「高齢者の食支援と低栄養予防」に関するシンポジウムを1月16日に開いた。新型コロナウイルス感染防止対策として会場には講演者のみが集い、県内の歯科医師や歯科衛生士にオンライン配信した。

令和3年10月の歯科医療費 社保・件数0.2%増、点数0.8%減

 社会保険診療報酬支払基金による令和3年10月診療分の歯科の件数は1,338万8千件、点数は166億789万9千点で、前年同月に比べ件数は0.2%増加、点数は0.8%減少している。

令和3年10月の歯科医療費 国保・市町村の金額2.1%減少

国保中央会がまとめた令和3年10月診療分の歯科医療費は市町村が618億円で、対前年同月比で2.1%減少。組合は50億円で1.8%減少。後期高齢者は594億円で1.0%増加した。

WHOに国際戦略で歯科医師会の民間部門位置付けを批判-FDI

 世界歯科連盟(FDI)は1月18日、世界保健機関(WHO)が発表した口腔衛生に関する国際戦略案の中に、各国の歯科医師会を「民間部門」と位置付けていることを批判する声明を発表した。

歯周病菌 コロナへの防御を脆弱化-アメリカ・ルイビル大学で機序解明

 歯周病原菌とされるP.ジンジバリスが口腔内の抗ウイルス機構を抑制するため、SARS-CoV-2など口腔から侵入するウイルスからの防御が脆弱化する。

 アメリカ・ルイビル大学歯学部のジュヒ・バガイトカー准教授(口腔免疫学)らが、P.ジンジバリスを含む口腔バイオフィルムと、宿主の抗ウイルスサイトカインであるインターフェロンの関連をマウス、ヒトで検証。P.ジンジバリスに慢性的に感染している宿主は、ウイルス感染に対してインターフェロンによる防御を行う機構の活性が低下していることが分かった。

歯科医と老舗が開発 キシリトール入り人形焼き

  日本橋中央歯科(東京都中央区、熊川淳一郎院長)が創業明治40年の人形焼き本舗板倉屋(東京都中央区、藤井義巳代表)と共同でキシリトール入りの人形焼きを開発した。

唾液腺の健康維持に寄与する2種類のマクロファージ発見

 唾液腺の健康維持に重要な働きをしている2種類のマクロファージが発見された。東北大学大学院歯学研究科口腔分子制御学分野の菅原俊二教授らのグループによるもので、唾液腺の発生と正常な機能の維持に関わるマクロファージの発見によって、唾液腺疾患に対する新たな治療法開発につながることも期待される。

「歯科部分パノラマ断層撮影」に活用のベラビューX800 4月にC2で保険適用

 歯科部分パノラマ断層撮影に活用する「ベラビューX800」(モリタ製作所)が4月からC2区分(新機能・新技術)で保険適用される。1月28日の中医協総会で承認された。医療技術評価分科会の議論で優先して保険導入すべき技術に「歯科部分パノラマ断層撮影」が上がっており、改定に伴い新規技術料で評価される。

「消費者志向経営優良事例表彰」-ロッテが特別枠を受賞

 消費者庁が主催する「令和3年度消費者志向経営優良事例表彰」で、ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長)が「消費者庁長官表彰(特別枠)」を受賞した。

「サステナビリティ・アワード」ゴールド賞-ライオンが受賞

 サステナビリティコミュニケーション協会(安藤光展代表理事)実施のサステナビリティ・ウェブサイトの情報充実度で格付けする「サステナビリティサイト・アワード2022」で、ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)が最優秀賞の「ゴールド」を受賞した。

帰国時に提出した陰性証明書

実録コロナ禍の空港検疫「帰国後の隔離生活経験から気付いたこと」

新型コロナの変異株が猛威を振るう中、「渡航時の検疫は手続きが複雑で、待機時間も長く大変だった」と振り返るのは、大榮歯科産業(本社・大阪市)社長の大石哲也氏。大石氏は昨年12月、出張先のアメリカからの渡航後、ホテルで強制隔離生活を送る中、帰国時に搭乗した機内の同乗者がオミクロン株の陽性者であるという通知がきたという。渡航制限の緩和で、海外の現地で開催される歯科学会への出席や取引先企業への海外出張などで、コロナ禍になってから初めて空港の検疫所の利用を控えている人もいるのではないか。「歯科関係者の参考にしてほしい」と話す同氏に、当時の状況や経験から気づいた留意点などについて聞いた。

診療報酬改定 CAD/CAMインレー修復など歯科の17技術が対応優先度「高」

 「CAD/CAMインレー修復」や「口腔バイオフィルム検査」「口腔不潔度測定」など歯科に関する17の技術が、診療報酬改定で対応する優先度が高いと評価を受けた。18日にオンライン上で開かれた令和3年度第2回診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会で示された評価案によるもの。「CAD/CAMインレー修復」の医療技術評価提案書では、口腔内スキャナーを使用する1日法も提案されているが、別途提案している「CAD/CAMインレー修復に対する光学印象法」は今改定では対応を行わない技術とされている。。

歯科用貴金属価格の随時改定の見直し承認

口腔9学会合同脱タバコ社会実現委員会は、「新型タバコ、特に加熱式タバコに関する注意喚起」を7日に公表した。「加熱式タバコには多くの有害化学物質が含まれている」「紙巻タバコと比較して加熱式タバコの健康影響が少ないかどうかは明らかではない」「加熱式タバコの使用は禁煙を阻害する可能性がある」の三つについて述べている。

歯科用貴金属の随時改定、変動幅に関係なく年4回実施か

 令和4年度から歯科用貴金属材料価格の随時改定の方法を見直すことが、19日にオンライン上で開かれた第511回中医協総会で承認された。告示価格と対象期間の平均素材価格の変動幅に関わらず3カ月ごと(年4回)に随時改定を実施する。
 さらに算定の対象となる平均素材価格の期間は、従来3カ月前までの平均素材価格を用いていたものを、より直近の2カ月前までのものを用いる。

双方が、改定時の関係機関への速やかな周知や負担への配慮を条件として厚労省案に一定の理解を示した。

濃厚接触者の待期期間が10日間に

 新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の待期期間がこれまでの14日間から10日間となり、自治体の判断によっては10日を待たずに検査が陰性であった場合に待機を解除できるようになった。厚労省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部による「新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について」(5日発出)が14日に一部改正されたもので、厚労省医政局歯科保健課から17日付で日本歯科医師会に周知を求める事務連絡が出されている。

「歯科ビジョン」の中間報告書の見込みなど報告-日歯

 日本歯科医師会(堀憲郎会長)は20日、2022年最初の定例記者会見をオンライン上で開いた。「2040年を見据えた歯科ビジョン」の中間報告を2、3月にする見込みや、歯科撤去金属のリサイクル等によって国内外の子供たちを支援するトゥースフェアリープロジェクトの累計協力金額が20億円を突破したことなどを報告した。

コロナワクチン 接種協力歯科医は2万9,196人に

 昨年5月から12月末までに累計延べ2万9,196人の歯科医師が、169万62回の新型コロナウイルスワクチン接種を行っている。日本歯科医師会がまとめた歯科医師によるワクチン接種の状況によるもので、20日の定例記者会見で柳川忠廣副会長が報告した。

中医協公聴会で歯科医師の大杉氏が「初再診料の見直し」など要望

 次期診療報酬改定の審議に国民の声を反映させるための中医協公聴会(第512回総会)が21日、オンライン上で開かれた。選出された12人が意見を発表し、三重県歯科医師会会長も務める大杉歯科医院理事長の大杉和司氏は、「初再診料の見直し」や「明細書のより分かりやすいルールの見直し」「医科歯科連携を進める一層の配慮」などを要望した。

2021年の歯科医院の倒産10件

 2021年の歯科医院の倒産件数は10件、負債総額3億2,600万円で、前年よりも1件、1億9,800万円少ない。全国企業倒産集計を毎年公表している帝国データバンクの「医療機関の倒産動向調査」および聞き取りによるもので、10件のうち新型コロナウイルスが倒産の主因または一要因と確認できた倒産は4件だった。

ビタミンD不足とむし歯の関係の歴史的経緯を分析

 20世紀半ばまで、ビタミンDの不足がむし歯のリスク要因となるとの考え方が一般的だったが、アメリカ歯科医師会(ADA)が、1944年に否定的な見解を示して以降、むし歯予防でのビタミンD補給は忘れ去られた―。ワシントン大学歯学部のPhilippe P. Hujoel教授(疫学、口腔保健学)が、当時のADAなど関係機関の動向を調べ、栄養学の専門学術誌に論文掲載した(『Nutrients』,2021,13,4361)。

「災害時の口腔保健」テーマに日本災害時公衆衛生歯科研究会が講演会

 日本災害時公衆衛生歯科研究会は「災害時の口腔保健~阪神淡路大震災からの27年」をテーマにした、ときわ病院歯科口腔外科部長、神戸市健康局歯科専門役の足立了平氏の講演による研修会を阪神淡路大震災発災から27年目となる前日の1月16日、オンラインで開いた。

2027年までの歯科用印象の世界市場 年7.7%ずつ成長

スマイルケア(本社・香川県、細川直哉社長)は、地元の運送業者と提携して複数の歯科技工所の集配業務を外部委 歯科用印象の世界市場は、2021~27年までに7.7%以上の年平均成長率で成長すると予測-。米市場調査会社のReportOcean(アメリカ・ミシガン州)が発表したもの。19年の市場規模は約13億ドル。

ノーザがJASDAQに新規上場が承認

 ノーザ(本社・東京都中野区、石濱人樹社長)は19日、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場への新規上場が承認されたと発表した。上場予定日は2月22日。

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「痛み」の裏側を診る

  • 歯周病は痛みの信号がなぜ出ない?
    • 落合邦康
  • 「痛み外来」発 病診連携のススメ
    • /小見山道
  • 慢性疼痛をめぐる医療界での変革
    • /編集部

スタッフの在庫管理がラクになる重量計

阿南 治

院内の換気状況がクラウドで管理できる

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院長インタビュー

宮林義晴

あの先生のライフスタイル

きぬた泰和

新連載 スタッフがモノ申す! 院長の〇×対応

菅野愛弓

令和2年度指導・監査等の実施状況 歯科の返還金5億3591万3千円

指導・監査等で令和2年度に歯科医療機関が国に返還した金額は5億3,591万3千円で、前年度より3億2,708万5千円多かった。厚労省の「保険医療機関等の指導・監査等の実施状況」によるもので、内訳は「指導」が4億4,917万4千円(前年比2億7,735万円増)、「適時調査」が86万1千円(同2,292万4千円減)、「監査」が8,587万8千円(7,265万8千円増)。
 歯科の指導実施状況は、個別指導が525件で621人、新規個別指導が781件で918人、集団的個別指導は0件、適時調査0件、監査は23件で36人となっている。返還金は令和2年に確定した額で以前の案件も含まれる。

歯科の基本診療料 感染対策で見直すも歯周基本治療も廃止-中医協・議論の整理案

歯科の基本診療料は、歯科医師と職員への研修等の要件見直しとともに、歯周基本治療処置の廃止も併せて評価を見直す。「令和4年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」について12日と14日の中医協総会で議論された。
歯科の基本診療料は、12日に支払側から「研修等の要件見直しと組み合わされているが、(引き上げには)反対しているので、見直しをお願いしたい」と発言があったが、修文はせずに、歯周基本治療処置の廃止と併せての見直しとなる旨の説明が14日に厚労省から行われた。

口腔9学会が加熱式など新型のタバコに注意喚起

口腔9学会合同脱タバコ社会実現委員会は、「新型タバコ、特に加熱式タバコに関する注意喚起」を7日に公表した。「加熱式タバコには多くの有害化学物質が含まれている」「紙巻タバコと比較して加熱式タバコの健康影響が少ないかどうかは明らかではない」「加熱式タバコの使用は禁煙を阻害する可能性がある」の三つについて述べている。

歯科用貴金属の随時改定、変動幅に関係なく年4回実施か

歯科鋳造用金銀パラジウム合金を含む歯科用貴金属で、告示価格と対象期間の平均素材価格の変動幅に関わらず年に4回の随時改定を行う案が採用される可能性が出てきている。12日の第509回中医協総会で議論し、診療側、支払側の双方が、改定時の関係機関への速やかな周知や負担への配慮を条件として厚労省案に一定の理解を示した。

孤食のリスク1.8新型コロナの現況や「赤ひげ大賞」を報告-日医

日本医師会(中川俊男会長)は6日、年始の定例記者会見を東京都文京区の日医会館で開き、新型コロナウイルス感染症の現況や「赤ひげ大賞」の受賞者を報告した。

パラジウムアレルギーメカニズムの一部解明-東北大ら

これまで不明だったパラジウムアレルギーのメカニズムの一部を東北大学加齢医学研究所の伊藤甲雄助教らと札幌医科大学大学院医学研究科、東北大学大学院薬学研究科が共同研究で明らかにした。パラジウムによって免疫反応に重要なMHCクラスⅠが一時細胞内に取り込まれ、MHCクラスⅠ上の抗原ペプチドがアレルギー抗原に置換するというもの。

オミクロン株の最新知見を整理-ネイチャー

日本でも急速に感染拡大しているオミクロン株の特長について、『ネイチャー』1月5日号がこれまでの最新知見をまとめた。
すでに、従来のSARS-CoV-2より感染力は強いものの、重篤化するリスクが低いなどの臨床的な報告が多数なされているが、先進諸国ではワクチン接種と、これまでの感染拡大によって免疫を獲得している人が多いため、ヒトを対象にしてオミクロン株と従来株を比較するのが難しくなっていると指摘。

世界のオーラルケア市場 年3.1%ずつ成長し、26年に549億ドル

オーラルケアと口腔衛生の世界全体の市場規模は、2021年の472億ドルから年平均成長率3.1%で成長し、26年に549億ドルに達すると予測-。市場調査会社のグローバルインフォメーション(本社・川崎市、小野悟社長)が昨年12月21日に販売を開始した調査レポートによるもの。

赤ちゃんの口腔ケア情報「歯医者で聞く」最多

赤ちゃんの口腔ケア情報は、「かかりつけ歯医者で聞く」が最多-。木製玩具やベビーグッズを販売するエデュテ(本社・神戸市、中尾信也社長)が実施した「赤ちゃんの歯並びやかみ合わせ」に関するアンケート結果によるもの。20~40代で、0~3歳までの子育てをしているまたは子育て経験があるママ・パパを対象に昨年11月8~30日にウェブ調査で実施。53人から回答を得た。

「今年は創業70年」-ケーオーデンタルが賀詞交歓会開催

歯科用インプラントと補 大手歯科ディーラーのケーオーデンタル(本社・東京都新宿区、小坪奉文社長)は12日、東京都港区のホテルオークラ東京で、2022年新春講演会及び賀詞交歓会を開催した。

歯磨き時の飛沫量、歯磨剤使用で減少-花王

花王(本社・東京都中央区、長谷部佳宏社長)は、歯磨き時の飛沫の様子と歯磨き行動の関係について調査した結果、歯磨き動作の違いにより飛沫の量や飛距離に差があり、飛沫の予防に口を閉じて磨くことや歯磨剤の使用、歯ブラシを小さく動かすことが有効とする研究データを発表した。

技工物の集配外部委託サービス-スマイルケアが開発

スマイルケア(本社・香川県、細川直哉社長)は、地元の運送業者と提携して複数の歯科技工所の集配業務を外部委託する歯科専門集配サービス「TDS」を開発した。

DX推進で業務提携-ライオンとNTTデータ

ライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)とNTTデータ(本社・東京都江東区、本間洋社長)は、デジタルトランスフォーメーション(=DX)推進に関する業務提携を今月に開始する。

第2回「歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会」の様子

歯科技工、CAD限定でリモート可か—厚労省検討会で議論進む

 クラウン·ブリッジ等のCADに限って歯科技工作業をリモートワークできる方向で議論が進められている。昨年12月23日にオンライン上で開かれた第2回「歯科技工士の業務のあり方等に関する検討会」で、リモートワークや歯科技工所間の連携についての論点が示された。

「患者に何ができるか」模索—都技·復職支援講習会

東京都歯科技工士会(石川功和会長)は、日本歯科技工士会生涯研修認定講師の佐藤幸司氏による令和3年度復職支援講習会を昨年の12月19日にオンラインと会場受講の二つの方法で開催した。

歯科技工問題の解決求めて集会—「保険で良い歯科医療を」全国連絡会

「保険で良い歯科医療を」全国連絡会(雨松真希人会長)は、歯科診療報酬の引き上げ、歯科技工問題の解決などを求める「2021歯科総行動集会」を昨年12月16日に東京都千代田区の衆議院第二議員会館内とウェブ併用で開いた。

歯の喪失 認知症発症リスクに

歯をできるだけ残すことは、家族や友人との社会関係の維持や良好な栄養状態を通じて、認知症発症予防に寄与する—。東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授、木内桜大学院生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授らの研究によるもの。

歯も義歯もない高齢者 孤食のリスク1.81倍

歯の数10本未満で義歯も使っていない高齢者は、20本以上の人よりも孤食のリスクが1.81倍となる—。東北大学大学院歯学研究科の小坂健教授と衣川安奈大学院生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田潤教授らの研究によるもの。

抹茶が肺炎球菌を殺菌し細胞毒性も阻害

抹茶とその成分エピガロカテキンガレート(EGCG)は、肺炎球菌を殺菌し、主要毒素PLYの細胞毒性も阻害できる―。新潟大学大学院医歯学総合研究科の笹川花梨大学院生と土門久哲准教授、寺尾豊教授らが明らかにした。

噛む機能低下 男性はメタボのリスク2.2倍

噛む機能が低い男性はメタボになるリスクが2.2倍に—。新潟大学大学院医歯学総合研究科の小野高裕教授と大阪大学大学院歯学研究科の池邉一典教授、国立循環器病研究センター健診部の小久保喜弘特任部長らの研究グループの研究によるもの。

コロナ研究所起源説を批判—ランセット

新型コロナウイルス感染症が、中国の研究所から流出したのではないかなどのコロナ起源調査について、国際的医学雑誌『ランセット』のリチャード·ホートン編集長が科学的な事実関係の検証に基づいて批判した。

歯科診療管理ソフト世界市場 26年まで力強く成長

歯科診療管理ソフトウェアの世界の市場規模は、2021年~26年に力強い成長を続けると予測─。市場調査会社のグローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が昨年12月14日に販売を開始した調査レポートによるもの。15~20年の年平均成長率は12%。

インプラントと補綴物世界市場 年12%ずつ成長し30年に97億ドルに

歯科用インプラントと補綴物の世界市場は、2022~30年末までに97億ドルに達し、12%の年平均成長率を予測—。Kenneth Research(本社·アメリカ·ニューヨーク州)が発表したもの。22年の市場規模は44億ドル。

令和3年9月の歯科医療費·社保 件数3.2%増、点数1.6%増

社会保険診療報酬支払基金による令和3年9月診療分の歯科の件数は1,273万4千件、点数は154億7,953万2千点で、前年同月に比べ件数は3.2%、点数は1.6%それぞれ増加した。

令和3年9月の歯科医療費·国保 市町村の金額0.7%減少

国保中央会がまとめた令和3年9月診療分の歯科医療費は市町村が574億円で、対前年同月比で0.7%減少。組合は48億円で0.2%増加。後期高齢者は545億円で3.3%増加した。

件数は市町村が429万件で1.2%増。組合は38万件で2.2%増。後期高齢者は371万件で4.5%増となっている。

石福歯学図書専門店·シエン社のホームページで2021年によく売れた本

娯楽として楽しむこともあれば、日々の暮らしのヒントとして情報を求めることもある書籍。総務省統計局によれば、年間の総出版数は毎年7万を超えている。歯学図書も毎月、いくつもの新刊が登場するが、どのような書籍が注目を集めているのだろうか。参考の一助として、シエン社のホームページでよく売れた書籍の一部を紹介する。

歯並びマウスピース専用の洗浄剤を開発·発売—成田デンタル

年間約30万床の義歯を製作する成田デンタル(石川典男社長)は、義歯洗浄剤「入れ歯作りのプロが開発した入れ歯洗浄剤-Denture Cleanser Premium-」に続き、マウスピース専用の洗浄剤を発売する。発売より累計販売数が20万箱を突破した同社の義歯洗浄剤は、歯科医院·製薬会社と共同開発したもので、ほぼ全ての義歯に使用することができる。

天王寺動物園の動物の歯など紹介—ToothToothが動画

ToothTooth(本社·大阪府、小柳貴史社長)は、「動物の歯」の視点から大阪市の天王寺動物園で飼育されている動物の暮らしなどを紹介する動画「はみがきうさぎのカムカムどうぶつえん~てんのうじどうぶつえんのなかまたち~」を制作し「ToothToothTV」やYouTubeの「はみがきうさぎチャンネル」で公開している。

Zest社製品取り扱いを終了—ジンマー·バイオメット·デンタル

ジンマー·バイオメット·デンタル(本社·東京都新宿区、黒澤真幸社長)は、Zest(本社·アメリカ)社製品の日本国内での販売を昨年12月17日に終了した。Zestから全世界的に同社製品のジンマー·バイオメット·デンタルによる市場への供給を停止するよう一方的かつ法的な通知を受け、やむを得ず今回の措置に至ったとしている。

「高知県地場産業大賞」を受賞—YAMAKINのKZR-CADマリモセメントLC

高知県産業振興センターが主催する「令和3年度第36回高知県地場産業大賞」に、YAMAKIN(本社·大阪市、山本樹育社長)のCAD/CAM冠専用の光重合型レジンセメント「KZR—CAD マリモセメントLC」が選ばれた。

L8020乳酸菌 2週間摂取で歯周病菌44%減少

L8020協議会(二川浩樹会長)は、広島大学歯学部の二川浩樹教授が発見した口腔内環境を改善する効果が期待される「L8020乳酸菌」を摂取して、ジンジバリス菌の保菌者の口腔内の菌数の変化を調査した結果、同乳酸菌を2週間摂取した人はジンジバリス菌が約44%減少したとの研究データを発表した。

2,090円(税込·送料別)

小児歯科の経営モデル2022

  • 急増する子どもの口臭を考える 幼児期から思春期までの口腔内環境
    • 文:本田俊一
  • 院長、覚悟が足りない!」から始まった 「治療」→「親子予防」にシフトする医院改革
    • 話し手:古山智成/多田きらら
  • スタッフ主導型マネジメントが成功のカギ! 郊外移転を機に小児歯科ブランドを強化
    • 話し手:赤井亮子/上原 茜
  • 全身と舌運動の成長を整えるトレーニング
    • 話し手:堀尾麻衣/熊谷 章

コロナ禍で見たイタリアの歯科事情

文:釜崎亜希子

歯科技工所の共同開設が可能に&リモートワーク解禁へ

取材協力:野島正美/小泉博康/山口佳男

院長インタビュー

竹末寿子

あの先生のライフスタイル

小峰一雄

予算について折衝する後藤大臣(左)と鈴木大臣(右)

次期診療報酬改定 歯科の改定率0.29%増

令和4年度診療報酬改定について、「診療報酬」を国費の300億円程度に当たる0.43%引き上げることで、後藤茂之厚労相と鈴木俊一財務相が昨年12月22日に合意した。0.43%のうち、医科·歯科·調剤に充てる改定分はプラス0.23%(250億円程度)で、各科の改定率は医科プラス0.26%(220億円程度)、歯科プラス0.29%(20億円程度)、調剤プラス0.08%(20億円程度)。一方で薬価は国費1,600億円程度に当たる1.35%の引き下げとなる。

所得ある後期高齢者の患者負担 10月から2割に

一定の所得のある後期高齢者の患者負担2割化は今年10月から施行される。後藤茂之厚労相と鈴木俊一財務相の来年度予算の大臣折衝で決まった。

「財源 不十分」—日歯が改定率で見解

令和4年度診療報酬改定率の決定を受けて、日本歯科医師会の堀憲郎会長は、「感染防止対策の評価」等の財源として十分ではない点に遺憾の意を示し、診療報酬改定以外でも公的支援を求めたいとの考えを示した。昨年12月22日に東京都千代田区の歯科医師会館で開いた臨時記者会見で述べたもの。

「会員がかわいそう」—改定率で高橋日歯連盟会長が見解

日本歯科医師連盟の高橋英登会長は、診療報酬改定率の結果について、今の経済状況下では致し方がないと一定の理解を示しつつ、これまでの連盟会員の選挙活動を鑑みて、「会員があまりにもかわいそうという気持ちもある」との感想を述べた。12月23日に東京都千代田区の歯科医師会館で開いた理事会後の会見で述べたもの。

金パラ購入価格 月8万6,127円—日歯連盟が会員調査

金銀パラジウム合金材料の令和3年9月の平均購入価格は全国で8万6,127円。会見で日歯連盟が会員に行った調査結果を紹介した。

歯周病菌が血管の修復を妨害—東北大が機序解明

歯周病菌「Porphyromonas gingivalis(Pg)」が血管の修復を妨げる仕組みを、東北大学大学院歯学研究科口腔分子制御学分野の多田浩之講師らの研究グループが明らかにした。Pgが血管内皮細胞の産生するタンパク質「plasminogen activator inhibitor–1(PAI–1)」を分解することで血管内皮細胞の創傷治癒が遅れるというもの。

造血幹細胞移植 血流感染の発生を口腔ケアで抑制

血液疾患に対して行われる造血幹細胞移植は、一時的免疫低下による重篤な血流感染が問題となっているが、口腔ケアによって発生率が約3分の1に抑えられる。新潟大学医学部血液·内分泌·代謝内科学教室の研究チームと同大歯学部顎顔面放射線学分野の勝良剛詞病院准教授との共同研究で明らかになった。

アビリンピック「歯科技工」金賞は中澤昇一氏

厚労省は昨年12月20日、「第41回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」の各種目の入賞者を公表した。「歯科技工」では、和田精密歯研東京ラボの中澤昇一氏が金賞を獲得。銀賞はタクミオーデントの吉田勇己氏、銅賞は和田精密歯研札幌センターの佐々木千秋氏だった。

プレスセミナーの編集動画を公開—私立歯科大協

日本私立歯科大学協会(三浦廣行会長)は昨年12月17日、10月に開催した第12回歯科プレスセミナーの講演動画をコンパクトに編集し、Facebook上で公開した。

洗口剤の世界市場 2027年に92億ドルに、年率5.7%成長

洗口剤の世界全体の市場規模は2019年の59億8,035万ドルから年平均成長率5.7%で成長し、27年に92億7,213万ドルに達すると予測—。市場調査会社のグローバルインフォメーション(本社·川崎市、小野悟社長)が昨年12月7日に販売を開始した調査レポートによるもの。

新理事長に杉山氏就任—大東京歯科用品商

大東京歯科用品商協同組合の新理事長に前専務理事の杉山勝人氏が就任した。昨年11月5日に前理事長の小越敏氏が急逝したことを受けて、12月9日に理事会を開き、新理事長の選出を行った。

ICD日本部会が年末集会

ICD(国際歯科学士会)日本部会(隅田百登子会長)の2021年度年末集会が昨年12月18日、東京都千代田区の帝国ホテルで開催された。

石福金属興業に聞く「パラの相場動向」

昨年の年末号で取り上げた、金の相場動向に続き、「パラジウム価格の相場動向と今後の価格変動の見通し」を、貴金属総合メーカーの石福金属興業に聞いた。

歯並び悪い子 9割が「年々増えている」—歯科医師1千人に調査

9割を超える歯科医師が「歯並びの悪い子供が年々増えている」と感じている—。

吉祥寺セントラルクリニック(東京都武蔵野市、矢端正克院長)が「子どもの歯並び」をテーマに、全国の歯科医師1,003人に昨年10月29~30日にインターネットで実施した調査によるもの。

口腔状態が「風邪の引きやすさ」と関連—ライオンが調査研究

ライオン(本社·東京都墨田区、掬川正純社長)は、口腔状態と主観的な風邪の引きやすさの関係を調査した結果、歯周病や顎関節の不具合といった口腔状態の悪さと風邪の引きやすさに関連があり、口腔状態の悪化が風邪の罹患率を高める可能性があるとの研究データを発表した。