台風14号各地で被害報告

大型で強い台風14号は九州、四国、中国地方の各県に多大な被害を残した。日本歯科新聞が同地方の各県歯科医師会に問い合わせてまとめた9月7日現在の歯科医療機関の被害状況では、宮崎県で4件、山口県で1件の床上浸水が判明した。また、同台風の影響で集中豪雨のあった東京都でも詳しい状況は不明だが都歯に4件の被害の問い合わせがあり、杉並区で1件の床上浸水が確認されている。

平成17年度救急医療功労者表彰で歯科は1氏と2団体が受賞

「救急医療の日」の9月9日、厚労省は平成17年度救急医療功労者厚生労働大臣表彰者を発表した。歯科関係は団体の部で愛媛県歯科医師会、奈良県高市橿原地区歯科医師会、個人の部で鳥取県の山本文正氏が受賞した。多年にわたり地域の救急医療の確保、救急医療対策の推進に貢献した団体及び個人を対象に贈られるもの。

都歯が応募者激減で歯科助手学校の廃校を提案

東京都歯科医師会は9月8日の第162回代議員会の協議で会立の歯科医療事務助手学校の廃校を提案した。同校は昭和40年に開校したが応募者の激減などにより昭和62年4月から休校になっていた。代議員からは反対意見もなかったことから、執行部は来年3月の代議員会に助手学校の廃校にかかわる議案を提出する方針。

第54回母と子のよい歯のコンクールで優秀賞6組決定

厚労省は9月6日、「第54回母と子のよい歯のコンクール」中央審査で優秀者6組を決定した。平成16年度に行われた全国の3歳児健診受診者100万6千人のうち地方審査を経て、36都道府県から推薦のあった母子36組から選ばれた。6組は11月12日、新潟県の朱鷺メッセ新潟コンベンションセンターで開催される第26回全国歯科保健大会で厚生労働大臣表彰が行われる。

国保医療費4月分診療分で歯科は0.8%増

国保中央会がまとめた「国保医療費速報」で平成17年4月診療分の歯科は市町村で対前年同月比、件数3.3%増の603万件、医療費は0.8%増の955億円となった。

支払基金5月分で金額、件数ともに増加

社会保険診療報酬支払基金がまとめた平成17年5月診療分総計の確定件数は6,775万4千件、金額8,359億8千万円となり、対前年同月比4.1%、4.0%それぞれ増えた。歯科は件数856万件、金額792億1,100万円で、件数で2.1%増、金額で0.9%と5カ月ぶりに件数、金額とも増加した。

抜歯の原因1位は「歯周病」-8020財団調査報告

抜歯原因のトップは歯周病で全体の42%を占める。8020推進財団(井堂孝純理事長)の「永久歯の抜歯原因調査報告書」によるもので、次いで多かったのは「う蝕」32%、「その他」13%、「破折」11%、「矯正」1%の順。抜歯処置を受けた患者数は7,499人、男性3,712人、女性3,769人で、平均年齢は男性54.3歳、女性53.3歳、全体では53.7歳で、現在歯数の平均値は21.1本で男女差は認められない。

17年6月末の歯科診療所数6万6,984施設で前月比43施設増

厚労省の施設動態調査による平成17年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万6,984施設となり、前月より43施設増えた。

口腔内でフッ素の滞留性1.6倍に-ライオンオーラルケア研が発見

口腔内でのフッ素の滞留性を約1.6倍向上させる物質をライオン(本社・東京都墨田区、藤重貞慶社長)オーラルケア研究所が発見した。フッ素は歯の再石灰化作用を持つが、口腔内ではイオン化し、マイナス荷電となるため、同じマイナスの歯表面と反発してしまい、歯に留まりにくかった。なお、この研究は10月に行われる第54回日本口腔衛生学会総会で発表される予定。

日本信販と全国歯が保険証カードで治療費後払いサービス

日本信販(本社・東京都文京区、大森一廣社長)は8月29日、全国歯科医師国保組合(金山公彦理事長)と提携し、保険証カードで医療機関の支払いを後払いできるサービスがついたクレジットカード「ZENKOKUSHI(全国歯)NICOSカード」を発行した。 問い合わせは同社電話03(8317)1094まで。

近北で医学大会とデンタルショー

「第57回近畿北陸地区歯科医学大会」(山本馨大会長)及び「DENTAL SHOW2005福井」が10月2日、福井市のフェニックス・プラザで開かれる。問い合わせは医学大会が福井県歯電話0776(21)5511まで、デンタルショーは宇野電話0776(36)3070まで。

第44回衆院総選挙で歯科医の新井氏初当選

自民党296議席、公明党31議席と与党が大勝した第44回衆院総選挙の投開票が9月11日に行われた。同選挙には4人の歯科医師が立候補しており、このうち埼玉11区で自民党公認の新井悦二氏(48)が大接戦の末、9万7,928票を獲得し、約5千票の僅差で初当選を決めた。新井氏は当選後「短い選挙期間で後援会や支援者に助けていただいたおかげで当選できた」とした上で「有権者から郵政改革を実現してほしいという声を強く感じた。郵政民営化を進めてから歯科医師として社会保障制度改革を勉強し、有権者の期待に応えたい」と決意を語った。また広島3区で無所属の石橋良三氏(57)、長崎2区で民主党公認の大久保潔重氏(39)、近畿比例区で公明党公認の南條博彦氏(48)は力及ばず落選した。