日本歯科新聞 | 2008年7月8日付
前年同月比で歯科金額6.3%の伸び、件数3.3%増-支払基金4月診療医療保険分
支払基金による社保診療報酬の平成20年4月診療分の支払確定件数、金額は医療保険合計で前年同月に比べ、歯科は3.3%、6.3%それぞれ伸びた。前年同月に比べて診療日数は1日多く、日数補正はされていない。歯科の医療保険合計の件数は830万2,452件、金額は741億8,736万5千円。
ディスポ品を使い回し 対象患者は8千人超-広島の中電病院
歯周炎への局所投与抗菌療法に使用するディスポーザブルの製品を複数人に使用していたことが、広島市の中電病院で明らかになった。期間は8年6カ月に及び、対象患者は約8,500人に上る。使用方法が説明書に明記されていたにもかかわらず、7月2日に患者と名乗る電話で指摘され、初めて事実が確認された。
レセオンライン請求義務化で「廃院検討」が3,611施設-日医アンケート調査
レセプトオンライン請求に対応できないため廃院を考えている医療機関が3,611施設あることが日本医師会の行ったアンケート調査で分かった。7月2日の定例会見で明らかにしたもの。
自殺が減少に転じる-日歯死因調査
日本歯科医師会が発表した平成19年度の福祉共済制度加入会員の死因調査によると、死因トップは「悪性新生物」241人とここ5年で最多。次いで多かったのは「呼吸器疾患」150人、「心臓疾患」94人。前年度に比べ「心臓疾患」が7人減り、「悪性新生物」と「呼吸器疾患」が35人、22人それぞれ増えた。また「自殺」は22人で、前年度より11人減った。
日医4、5月レセ調査 総点数で1.8%減
日本医師会は7月2日、4~5月分の緊急レセプト調査の結果を発表した。これは平成20年度診療報酬改定の影響を把握するために行われたもの。回答医療機関は診療所1,331施設、病院165施設。日医では、4月から長寿(後期高齢者)医療制度がスタートしたことなどの影響で4月は受診抑制が働いたのではないかと分析。
厚労省がシンボルマーク
厚労省は7月1日、公募していたシンボルマークの決定を発表した。2人の人間が手を取り合い、ハートを形作っているデザインが選ばれた。選ばれたのは、大阪府豊中市のグラフィックデザイナー日高美明氏の作品。左右の人物がそれぞれ赤と青で色分けされており、老若男女の国民が喜ぶ姿をモチーフとしている。
鈴木滋夫氏を偲ぶ-都歯と台東区歯が合同葬
5月10日に死去した元東京都歯科医師会会長、元日本歯科医師会代議員会議長の鈴木滋夫氏の都歯と台東区歯による合同葬儀が7月5日、市谷の新歯科医師会館で執り行われた。弔辞で葬儀委員長の田中秀夫都歯会長は、60年以上にわたり歯科医療に従事し、住民の口腔保健の向上に寄与してきた鈴木氏の貢献を称えた。鈴木氏は大正12年生まれで、日本歯科大学卒業。昭和60年4月から平成元年3月まで都歯会長。また、昭和63年から平成元年まで日歯代議員会議長を務めていた。
歯科件数、金額とも増-支払基金3月診療分
社会保険診療報酬支払基金による平成20年3月診療分の総計確定件数は7,904万2千件、金額9,488億7,700万円。歯科は942万5千件、859億1,800万円。
公益法人制度改革で共済の存続を要望-日歯
日本歯科医師会は、公益法人制度改革に伴う共済制度について、保険業法の適用除外として制度を存続できるよう要望した。要望書は日歯連盟を通して国会議員に手渡す。
3月末歯科診療所数 6万7,928施設
厚労省の施設動態調査による平成20年3月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,928施設となり、前月より40増えた。
11月総会に向け事前登録求める-日歯医学会
「めざせ!健・口・美―未来に向けた歯科医療」をテーマに11月14日から3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開かれる第21回日本歯科医学会総会で、準備委員会は開催準備の円滑化等を図るため、事前参加登録を推進している。締め切りは9月5日。詳細は総会HP(http://www.jads.jp/21stGM/index.html)まで。
次期参院選比例代表候補 7人が名乗り上げる
日本歯科医師連盟の次期参議院比例代表選挙の候補者推薦受付が6月30日に締め切られ、7人が立候補したことが本紙の調べで分かった。参議院選挙の候補者に7人も名乗りを上げたのは、おそらく初めてのことで、選考は難航することが予想される。候補者は届出順で松井正剛(奈良県歯連盟推薦)、小林幹夫(栃木県歯連盟推薦)、白須賀貴樹(千葉県歯連盟推薦)、喜屋武満(沖縄県歯連盟推薦)、富澤卓郎(都歯連盟推薦)、島村大(都歯連盟推薦、神奈川県歯連盟推薦)、露木隆之(神奈川県歯連盟推薦)の各氏。
7月24日に総決起大会-国民医療推進協議会
国民医療推進協議会は7月24日、「地域医療崩壊阻止のための総決起大会」を東京都港区の笹川記念会館国際ホールで開く。7月下旬から8月上旬に行われる来年度予算概算要求にかかわる閣議決定前に社会保障費2,200億円削減撤廃を望む国民の声を政府に届けることが狙い。