日本歯科新聞 | 2011年2月8日付
認知症のリスク 咀嚼力低いと上昇
咀嚼能力の低い人は、認知症の発症リスクが高くなる―。日本福祉大学の近藤克則教授、神奈川歯科大学の山本龍生准教授らが、平成22年度厚生労働科学研究として行った分析で明らかになった。1月21日に札幌市で開かれた第21回日本疫学学会学術総会で発表されたもの。
日本歯科新聞調査回答協力者に聞く 知名度調査
厚生労働大臣、日本歯科医師会会長、地元の都道府県歯科医師会会長、地元の郡市区歯科医師会会長、出身大学の同窓会会長について、知名度を調査した。一番知名度が高かったのは、日歯の大久保満男会長で、「名字は知っている」「フルネームで知っている」を合わせて84.5%(109人)が知っていると回答。細川律夫大臣の知名度は60%(78人)にとどまった。
10年で歯科の倒産103件―帝国データバンク調べ
2001~10年までの歯科医院の倒産件数は103件、負債総額が169億2,400万円になることが分かった。帝国データバンク(本社・東京都港区)が発表した医療機関や老人福祉事業者の倒産状況の調査によるもの。
税と社会保障の共通番号 27年から導入
政府・与党は1月31日、税と社会保障の一体改革を議論する社会保障改革検討本部(本部長・菅直人首相)の会合を首相官邸で開き、平成27年1月から段階的に税と社会保障の共通番号の実施をするとした基本方針を決定した。
医療ツーリズム 具体的な動き22件―日医
全国の22の地域で医療ツーリズムの具体的な動きがあることが日本医師会(原中勝征会長)の調査で明らかになった。1月26日の定例会見で発表した。医療ツーリズムの動向を把握するため、47都道府県医師会に対し、昨年11~12月にかけてアンケート調査を実施した。
支払基金・レセオン手数料 医科歯科とも101.40円
支払基金は平成23年度の審査支払手数料を全レセプト平均で85.50円と設定した。全レセプトの平均手数料は平成9年度決算107.29円をピークに低下傾向を続けており、前年度に比べ4.74円、ピーク時に比べると21.79円低下した。また、現行の手数料体系を前提としたレセプト1件当たりの手数料は医科・歯科のオンライン分が2.60円下がって101.40円、紙媒体分は据え置きの114.20円。
30~50代「窓口負担金、高い」―保団連調査
歯科医療機関における患者窓口一部負担金について、52.7%の国民が高いと感じていることが、全国保険医団体連合会が実施した市民1万人の歯科医療に関するアンケートで明らかになった。特に30、40、50歳代といった働きざかりの年代では、6割以上が「高い」と回答する一方、70、80、90歳代以降の高齢者は6割前後が「適当」と回答している。
患者の負担減など求めて決議採択-保団連
全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は1月30日に、第43回臨時大会を都内で開き、患者の大幅負担軽減や診療・介護報酬の引き上げなどを求める決議を採択した。
特定健診 実施1.6%の微増
平成21年度特定健康診査の実施率は40.5%と前年度と比較して1.6%増加し、特定保健指導は13.0%と5.3%増加したことが厚労省の調査で明らかになった。調査は保険者からの申告を速報値としてまとめたもので、3,450保険者から報告があった。
国公立の歯学部・歯科大2次試験 出願者300人増
国公立の大学歯学部・歯科大12校への2次試験出願者数は2月2日現在、前年より300人近く増えて3,390人となった。
小宮山氏がインプラントに警鐘
「業者主導型および歯科医師自己満足型のインプラント治療が一人歩きしてはいないか」。東京都開業の小宮山彌太郎氏は、1月29、30の両日に開かれた平成22年度群馬県歯科医学会総会・学術大会の講演で、安易にインプラント治療に携わることに警鐘を鳴らし、患者主体型の治療の大切さを訴えた。
日歯・日栄が連携し食育シンポジウム
日本歯科医師会と日本栄養士会は1月29日、東京・市谷の歯科医師会館で「食べることは生きること」をテーマとしたシンポジウムを開催し、歯科と栄養で協働して取り組む食育の推進について、意見交換した。
新領域を模索―健康スポーツ歯科指導者講習
平成22年度健康スポーツ歯科全国指導者講習会が1月25日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた。国民の健康を、歯科医学を通して守る「健康スポーツ歯科」の新たな領域について、各都道府県歯の代表が学んだ。
日本歯学図書出版協会が新春懇談会
日本歯学図書出版協会(水野純治会長)は2月3日、東京都文京区の東京ドームホテルで平成23年新春懇談会を開いた。
元都歯会副会長 水島廣一氏死去
元東京都歯科医師会副会長で、元日本歯科医師会理事の水島廣一(みずしま・ひろかず)氏は1月31日に死去した。79歳。