日本歯科新聞 | 2011年5月10日付
ニチギデータセンター 廃止も視野に検討
日本歯科技工士会(古橋博美会長)は4月23日に都道府県会長会議を開き、日技と日本歯科技工士連盟の会費徴収などのために設立された「ニチギデータセンター(NDC)」の問題点について議論した。会議は非公開だった。関係者によると、一部でNDC廃止論もあったが、存続させるならば業務など透明性の確保を求める声も多く聞かれたという。執行部は5月下旬までに一定の方向性をまとめる。
統一地方選 歯科関係20人が当選
4月に行われた第17回統一地方選挙で歯科医師13人、歯科技工士4人、歯科衛生士3人の計20人が当選していることが本紙の調べで分かった。
第103回歯科国試 “6年で卒業”の合格率64%
文科省の「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」が、定員削減なども視野に入れた改善を促す大学を選定するために、調べた項目の数値を昨年末に公表した。同数値では、合格率69.5%だった第103回歯科医師国家試験で、留年者を含む新卒の合格率は81.6%と高いが、6年の最低修業年限で受験した人の合格率は64.4%まで低下しており、大学の苦戦ぶりが如実に表れている。
“24年度同時改定問題”を慎重に検討-日歯
日本歯科医師会の堀憲郎常務理事は、東日本大震災の復興のために平成24年度の診療報酬と介護報酬の同時改定を見送る考えが日本医師会などから出ている問題で、慎重に検討するとの見解を示した。4月28日に開かれた理事会後の定例会見で述べたもの。
要支援への給付で対立-厚労省・社保審分科会
厚労省の社会保障審議会介護給付分科会は4月27日に会合を開き、平成24年度介護報酬改定に向けた地域区分の見直しや介護報酬全体における課題について議論した。介護報酬における課題では、要支援に対する給付を巡り、保険給付から「外すべき」「維持すべき」と委員間で意見が真っ向から対立する場面があった。
厚労省の補正予算を評価-大久保日歯会長
厚労省の平成23年度第一次補正予算案に東日本大震災への対応で仮設歯科診療所などが盛り込まれたことについて、日本歯科医師会の大久保満男会長は4月28日の理事会後の会見で「大変ありがたい」と高く評価した。
夏場の電力不足で各地に節電求める-日歯
日本歯科医師会(大久保満男会長)は4月28日に都道府県歯に対し、民主党に計画停電の回避を求める働きかけを行っていると同時に歯科医療機関に対し、節電を求める文書を送付した。
消費税にも言及-政府・社会保障集中会議
政府は4月27日に第5回社会保障改革に関する集中検討会議を開き、今後の社会保障と税の在り方について、消費税の引き上げなどにも言及した論点整理を提示した。医療分野については、医療従事者の不足、地域偏在と診療科間の偏在の問題、救急医療体制の整備や介護サービスの質の向上などが課題と指摘。
会長に廣石氏就任-日衛連盟
日本歯科衛生士連盟の会長に3月まで理事長を務めていた廣石マサ子氏(神奈川)が就任した。任期は4月1日から2年間。
畠中理事長が再選-歯技協
日本歯科技工所協会(畠中實理事長)は4月24日に、大阪市のスイスホテル南海大阪で第45回総会を開いた。議事はすべての議案が原案通り承認され、役員の改選では畠中理事長が再選。
査定件数20.8%増-社保 平成22年5月~23年1月審査分
社会保険診療報酬支払基金が発表した平成22年5月~23年1月審査分の歯科の査定件数は39万5,934件、点数3,689万点で、前年同月に比べ件数は20.8%増えたが、点数は0.4%減った。
赤字6,089億円-健保連
健康保険組合連合会(平井克彦会長)は、平成23年度予算で全国1,447組合の9割が赤字で、総額は6,089億円になるとの推計を4月21日に発表した。
日医、日歯などが被災者健康支援で協議会
東日本大震災の被災者や避難者の健康を支援するため日本医師会や日本歯科医師会など医療関係団体は「被災者健康支援連絡協議会」(代表・原中勝征日医会長)を立ち上げた。避難所を始め被災地の健康確保上のニーズを把握するとともに感染症対策等被災者の健康確保に必要な取り組みを行い、厚労省などの関係行政との緊密な連携を取ることが狙い。参加団体は日医、日歯のほか、日本薬剤師会、日本看護協会、全国医学部長病院長会議、日本病院会、全日本病院協会などで4月25日に初会合が開かれた。日歯の大久保満男会長は副代表に就任。
宮城県歯会員 新たに1人の死亡確認
東日本大震災で宮城県歯科医師会会員1人の死亡が確認され、岩手、宮城、福島の県歯科医師会で死亡した会員は計9人になった。
マッサージ機能搭載歯科用ユニット「フェリーチェ」発売-ジーシー
ジーシー(本社・東京都文京区、中尾眞社長)は、日本で初めて薬事認可されたマッサージ機能付きの歯科用ユニット「Felice(フェリーチェ)」を5月6日に発売した。マッサージ機メーカー大手のファミリー(本社・大阪市、稲田二千武社長)と共同で開発したもの。
モリタ製作所会長 森田隆一郎氏が死去
モリタ製作所代表取締役会長で、モリタ東京製作所代表取締役社長、モリタ取締役の森田隆一郎(もりた・りゅういちろう)氏は脳梗塞のため4月24日、死去した。75歳。