日本歯科新聞 | 2019年9月24日付
第112回歯科国試のストレート合格率は53.7%
平成25年に歯科大学•歯学部に入学した2,340人のうち、留年も浪人もせずに第112回歯科医師国家試験に合格したのは1,256人で、合格率は53.7%だった。文科省医学教育課調べによるもの。
台風15号の被害、千葉県歯会員114人が報告
台風15号により16日現在で、少なくとも千葉県歯科医師会の会員114人から被害状況報告が県歯科医師会に上がっていることが分かった。会員の3分の1に当たる2,500人以上が何らかの被害を受けていると見込んでいる。
歯の神様への祈願、歯周病やインプラントも
長年、歯のお地蔵さんとして信仰を集めてきた京都•ぬりこべ地蔵尊への祈願のはがきに書かれた祈願内容には、従来の歯痛だけでなく、歯周病やインプラントの成功なども含まれるようになった。
調査した福田氏は、大人になってから受けた歯の矯正をきっかけに、歯にまつわる文化•風習を調べるようになったデザイナーで、『アポロニア21』にて、「toothsome君が行く!歯と神仏の旅」を連載している。
関東地区歯役員連絡協議会が開催
令和元年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会が19日、横浜市の横浜ベイホテル東急で開かれた。メインテーマは「人生100歳時代を見据えて、歯科医師会に求められること」。三つの分科会で「地域歯科医師会の活性化のために都道府県歯科医師会が行うこと」「口腔と全身疾患の健康に関する取組み」「歯科診療報酬が適正な評価を得るために、日本歯科医師会に期待する事項について」などを協議。後日、要望書を取りまとめて、日歯に提出される。さらに、台風15号の被害状況をかんがみて、関東地区歯科医師会から千葉県歯科医師会に100万円の見舞金を贈ることを決定した。
また、2021年の9月に横浜市のパシフィコ横浜で開かれる第24回日本歯科医学会学術大会において、関東地区歯科医師会の学術大会を併催するために準備を進めることが、同地区の役員連絡協議会で決定した。
神奈川県歯連盟が臨時評議員会で選挙後援会の解散など可決
神奈川県歯科医師連盟(鶴岡裕亮会長)は12日、第43回臨時評議員会を横浜市の神奈川県歯科医師会館で開いた。
議案は神奈川県歯連盟評議員会議長•副議長の選出、「石井みどり神奈川県後援会」および「なつみの会神奈川県支部」解散の2題で、承認•可決した。議長に横浜市の青山繁氏、副議長に相模原市の嶋田潤一氏が選出された。任期は令和3年6月30日まで。
鶴岡会長の報告に先立って行われた来賓あいさつで、日歯連盟の村岡副会長は今回の参議院選挙の結果について「反省を含めて総括をしているところ」と説明。骨太の方針や厚労省予算概算要求を踏まえた厚労省との連携強化、2020年度診療報酬改定への対応とともに、連盟そのものの組織改革にも力を入れるとし、「時間はかかると思うが、確実に実行していく」と強調した。
虐待防止につながる予約キャンセル対策について検討
イギリス•シェフィールドで、歯科医療機関による虐待防止に取り組んでいるJen Kirby氏(NHSファウンデーション•トラスト)らが、各医療機関で実施されている予約キャンセルをした子供と、その保護者への対応法の効果について検討した。
鶴巻克雄•元都歯会長が死去
元東京都歯科医師会会長で元日本歯科医師会常務理事の鶴巻克雄(つるまき•かつお)氏は18日に死去した。88歳。
同氏は、昭和6年6月30日生まれ。日本大学歯学部卒業。昭和43年から日本歯科医師会常務理事や代議員、東京都歯科医師会会長、国際歯科連盟(FDI)会長などを歴任している。
技工所業務改善へ向け検証•分析の委員会が始動
厚労省から日本歯科技工士会(杉岡範明会長)が受託している「歯科技工所業務形態改善等調査検証事業」で、モデル歯科技工所の選定や改善の取り組みの検証•分析などを行う第1回委員会が12日、東京•市谷の歯科技工士会館で開かれた。
同事業は、若手の減少が問題となっている中、歯科技工所の労働環境の改善、生産性の向上など業務形態等の改善計画に基づく取り組みを実施•検証•分析し、多くの歯科技工所の参考になるように周知することを目的としている。
保団連が台風15号の被害で緊急要請
全国保険医団体連合会(住江憲勇会長)は、内閣総理大臣および復興大臣、厚労大臣宛に「台風15号における医療機関被害に関しての緊急要請」を19日付で送付した。
「人に寄り添う歯科医療を」歯科保健研究会らが懇親会
大阪市でのホームレスへの歯科医療活動などを展開してきた歯科保健研究会(渡邉充春代表)らは14日、東京都千代田区のJDNセミナールームで歯科懇親会を開催。災害ボランティア、感染症患者への歯科医療、障害者•障害児への取り組み、刑務所•収容所での歯科医療、ホームレス支援、地域歯科保健医療などのテーマについて話し合った。
2019年度入試、9校が定員割れ
29歯科大学•歯学部の2019年度入学試験で、全体の入学者数は2,350人と、入学定員2,447人の96.0%だった。文科省医学教育課が8月30日にホームページ上で公表したもので、入学者数が定員に満たない学校は9校あった。
留年•休学は在籍学生の21%が経験
29歯科大学•歯学部の在籍学生総数のうち、一度でも留年•休学をした人の割合は21.0%。文科省医学教育課の調べによるもの。在籍年数が多いほど経験者の割合が増している。
明海大•朝日大歯学部が生涯研修部20周年祝う
明海大学•朝日大学歯学部生涯研修部創立20周年記念式典が12日、東京都新宿区の新宿京王プラザホテルで開かれた。同研修部は、歯科医学の向上を目的にした日本初の生涯研修センターとして1999年に設置された。
式典は安井利一明海大学学長、大友克之朝日大学学長のあいさつ、歯科医師生涯研修事業の沿革と歯科総合医の紹介、2人の歯科総合医による症例発表、ヘンリー•H•タケイUCLA教授(両大学名誉博士•客員教授)による特別講演「米国の生涯研修〜その現状と未来」が行われた。
徳島大ら、AIを用いた身元確認の研究に着手
大規模災害に備え、口腔内画像解析とエックス線診断、AIを用いた身元確認の迅速化に関する研究に、徳島大学病院口腔管理センターの高野栄之副センター長らの研究グループが、メディホームと共同で19日に着手した。2023年の実用化に向けて、医療機器認定などの取得などを目指す。