日本歯科新聞 | 2022年11月22日付
兵庫県歯らがキッザニア甲子園で体験イベント開催
3歳から15歳の子供たちが歯科医師や歯科衛生士の仕事を体験できるイベントを兵庫県歯科医師会(澤田隆会長)とライオン(本社・東京都墨田区、掬川正純社長)が、「いい歯の日」の11月8日、兵庫県西宮市のキッザニア甲子園で開催した。歯科医師の体験等を通して口腔ケアに興味を持ってもらう目的のもので、600組の親子連れが参加した。
口腔検査学会が認証制度 臨床検査データ転送を推進
歯科診療所で行われる各種臨床検査は、デジタル表示されるものの、記録の際にアナログ工程が介入し、労務負担の増加や入力ミスの原因にもなっている。日本口腔検査学会(福本雅彦理事長)は、このような課題の解決に向け、臨床検査データのデジタル転送技術に関する認証制度を開始した。12、13の両日に横浜市の神奈川県歯科保健総合センターとウェブ上で開かれた第15回学術大会で発表があった。
「レセック」事業1年後に終了へ-日歯が報告
日本歯科医師会(堀憲郎会長)の会員向けに平成22年から実施された歯科レセコンAPSサービス「レセック」事業が約1年後に終了する。16日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で堀会長が報告した。
日歯が加藤大臣にオン資義務化で要望書
日本歯科医師会の堀憲郎会長らは10日、加藤勝信厚生労働大臣を訪問し、2023年4月からのオンライン資格確認原則義務化について、レセプト請求件数の少ない医療機関の除外などの措置・配慮を求める要望書を提出した。
歯科医師によるワクチン接種 法改正で有事の対応簡素化へ-日歯・都道府県歯専務理事連絡協
有事の際に、厚生労働大臣や都道府県知事の要請によって、医師法第17条の違法性の阻却を行わなくても歯科医師によるワクチン接種ができるようにする法改正が11月下旬か12月に参議院で可決・成立される見込み。16日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた日本歯科医師会(堀憲郎会長)の都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で堀会長と柳川忠廣副会長から報告があった。
HPKIカードの需要検証モデル事業を予定-柳川日歯副会長が報告
日本歯科医師会は、HPKIカードの需要を検証するモデル事業の実施を予定している-。都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で柳川忠廣副会長が報告したもの。
12月から公募 日歯が法人の優れた活動を表彰へ
日本歯科医師会は、企業や法人の歯科に関わる健康経営の取り組みを推進するため「健口スマイル推進優良法人表彰」を実施する。12月から応募を募る予定。小山茂幸常務理事が報告した。
労働者向けスクリーニングアプリ 今年度中に発表か
日本歯科医師会は、労働者を対象に歯科口腔保健に関するスクリーニングができるアプリを今年度中にリリースする方向で準備を進めている。山本秀樹常務理事が報告した。
役員報酬引き上げ次期代議員会で議案上程
会長の報酬が月額52万5千円から100万円、副会長が39万9千円から44万6,900円、専務理事が78万7,500円から88万2千円になるなど日本歯科医師会の役員報酬を引き上げる改正案が示された。瀬古口精良専務理事が報告したもので、来年3月の臨時代議員会で議案として上程される予定。
後期高齢者の保険料で厚労省が引き上げの方向性示す-社保審医療保険部会
社会保障審議会の第158回医療保険部会が17日、オンライン上で開かれ、令和6年度以降の後期高齢者の保険料について、賦課限度額の引き上げと所得割率の引き上げで対応する方向性が示された。令和6、7年度の保険料は改正を行わないと年額67万円程度のところ80万円程度になるとの推計値も示された。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、応能負担については理解をしているとした上で、国民の安心、納得が得られる制度設計の重要性を強調し、丁寧な検討を要望した。
令和4年度診療報酬改定の結果検証 特別調査票案を承認-中医協
令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の調査票案が、16日にオンライン上で開かれた中医協総会で承認された。歯科医療機関調査では、「地域医療連携体制加算の届出をしていない理由」「在宅歯科医療推進加算の届出をしていない理由」「通信画像情報活用加算の実施状況」「口腔細菌定量検査の実施状況」などの設問が新設されている。
医療経済実態調査で単月調査の廃止を提案-厚労省
中医協の第56回調査実施小委員会で第24回医療経済実態調査について議論され、単月調査は廃止して抽出率を引き上げる方向性が示された。簡素化や委託費・経費の把握についても具体的な提案があり、日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、委託費の把握について歯科の該当項目など情報の整理・提供を求めた。
薬価改定の対象について範囲などを議論-中医協部会
中医協の第191回薬価専門部会が16日、オンライン上で開かれ、令和5年度薬価改定について議論した。日本歯科医師会常務理事の林正純委員は、歯科の薬剤のマイナス乖離が続いている点を指摘し、解消に向けて慎重な対応を求めた。
厚労省事業で第4回技工シンポジウム 業務のあり方模索
千葉県歯科医師会(高原正明会長)の歯科技工士プロジェクトチーム(砂川稔委員長)は、令和4年度厚生労働省補助事業・歯科技工士人材確保対策事業で「歯科技工士の未来!再発見!」をテーマにした第4回シンポジウムを3日、千葉県浦安市の明海大学浦安キャンパスとウェブで開いた。
WHOが世界口腔保健レポート発行 新潟在住の簗取さん(95歳)がウェビナー出演
世界保健機関(WHO)は11月18日、世界口腔保健レポートを発行し、同日開かれた記念ウェビナーでは、新潟市在住の簗取作次さん(95歳)が登場、口腔の健康づくりを含めた日常生活について、食事、歯みがき、ピアノ演奏などの様子とともに自ら英語でコメントする動画が放映された。ヘルシーエイジングを具現する存在として、日本の高齢者が世界に紹介されたことが大きな意義を持つと見られている。
医療機関でのバイオフィリックデザイン8割が「効果検証なし」
人間が先天的に持っている自然を好む性質に配慮したバイオフィリックデザインは医療機関でも普及が進んでいるが、実際には約8割が導入効果の検証がなされていない。歯科医院、障害者施設、病院などの内外装を手掛けるメディカル・デザイン(本社・東京都中央区、妹尾有純社長)の水口真理子氏が、千葉大学園芸学部と行った文献調査の結果分かったもの。
未来の健口学ぶむし歯予防大会-石川県歯
石川県歯科医師会(飯利邦洋会長)は5日、第43回むし歯予防全国大会「フッ化物で育む未来の健口」を金沢市の石川県立音楽堂交流ホールで開いた。
白板症などがん化の評価蛍光観察装置で可能に-東歯大の柴原氏が報告
蛍光観察装置で蛍光ロス(FVL)だけでなく蛍光亢進(FVA)も把握することで、扁平苔癬や白板症からがん化しているか否かの評価が可能となる-。12、13の両日に横浜市の神奈川県歯科保健総合センターとウェブ上で開かれた日本口腔検査学会学術大会のランチョンセミナーで東京歯科大学名誉教授の柴原孝彦氏が示唆したもの。
シルマーテストは歯科でも算定可能-口腔検査学会で紹介
歯科医療機関で医科的検査「シルマーテスト(涙量測定)」38点を算定してドライアイのスクリーニング、眼科への紹介が可能-。ドライマウス研究会代表の斎藤一郎氏が、12、13の両日に横浜市の神奈川県歯科保健総合センターで開かれた日本口腔検査学会学術大会基調講演の中で説明した。
性差に基づく科学研究推進のために見解発表-学術会議分科会
日本学術会議科学者委員会の男女共同参画分科会(望月真弓委員長・慶応大学名誉教授)は10日、性差に基づく科学研究・イノベーション推進に関する見解を発表した。骨粗しょう症、カンジダ症、鉄欠乏性貧血などは女性に多く見られ、歯科疾患につながりの深い疾患とされており、歯科の一部では専門職の育成が行われている。
総会をリアル開催-日本歯科CP協会
日本歯科コンピュータ協会(=日本歯科CP協会、山中一剛会長)は10日、第27回定期総会を東京都千代田区のワテラスコモンホールで開き、会長の山中氏の再任を含む、新役員人事など全ての議案が承認された。リアル開催は3年ぶり。
歯科医師が使う歯ブラシ・歯磨き粉の1位は……
2年連続で歯科医師が今使っている歯ブラシの第1位は「ルシェロ(ジーシー)」、歯磨き粉の第1位は「チェックアップ(ライオン歯科材)」-。アウトオブザボックス(本社・東京都中央区、水本年成社長)が行った調査によるもの。
柄が100%生分解するスヌーピーデザインの歯ブラシを発売-ファイン
柄が100%生分解するスヌーピーデザインの「MEGURU PEANUTSとうもろこしの歯ブラシ」を、ファイン(本社・東京都品川区、清水直子社長)が14日に発売した。スヌーピーをデザインした生分解する歯ブラシは日本初という。
全国子供の噛む力調査 1位「秋田県」最下位「神奈川県」
「子供の噛む力」ランキング1位は秋田県-。ロッテ(本社・東京都新宿区、牛膓栄一社長))が行った調査によるもの。なお秋田県は、全年齢を対象に行った「噛む力」ランキング(昨年に実施)でも1位だった。