日歯は都道府県歯連絡協で個人情報保護法の周知徹底を図る

日本医師会(植松治雄会長)は2月8日、理事会後に会見を開き、4月1日からの個人情報保護法施行に伴う基本方針を発表。医療機関が対応すべき院内掲示や院内規則の策定に関する考え方などについて20ページ程度の冊子にまとめる。今月25日に開かれる都道府県医師会個人情報担当理事連絡協議会で説明後、3月中旬に発行する日医雑誌の付録として掲載し、会員への周知徹底を図る。一方、日歯はこの問題について2月23日の都道府県歯医療管理担当理事連絡協議会で周知徹底を図り、厚労省ガイドラインの遵守を求めていく。

新潟県歯は中越地震の救護活動実績「応急患者らが1,359人」を発表

新潟県歯科医師会(今井博会長)は中越地震で被災した小千谷市と川口町で行った10月28~11月21日までの歯科救護活動実績を発表した。応急処置患者数、相談・指導等受診者数は合わせて1,359人に上った。昨年10月23日に発生した中越地震。同県歯は25日に災害対策本部を設置し、翌26日には新潟大学歯学部、日本歯科大学新潟歯学部、同県衛、同県技らとの協力で歯科医療支援チームを編成。

尾辻厚労相は歯科医師ら26人の行政処分を発表

尾辻秀久厚労相は2月4日、医道審議会医道分科会(会長・片山仁大東医学技術専門学校長)からの答申を受けて医師12人、歯科医師14人の計26人の行政処分を発表した。2月18日から発効する。歯科では、歯科国試漏洩で歯科医業停止5年や診療報酬不正請求3,724万546円で歯科医業停止1年などがあった。

中医協は6月に実態調査を実施

中医協は2月9日、調査実施小委員会を開き、今年6月に医療経済実態調査を実施することで合意した。調査項目などについては今後検討する予定だが、委員からは「苦労しても調査結果が診療報酬改定に反映されているのかどうか分からない」「調査結果を反映させる意味でも速報値をもっと早くまとめるようにして欲しい」など公表時期の前倒しや調査内容の改善を求める意見が出された。

厚労省は院内感染防止につて都道府県や政令指定都市などに通知

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)及びノロウイルスなどの各種の病原体に起因する院内感染が依然発生している。厚労省は2月1日、平成3年6月26日付の通知を廃止し、最新の科学的根拠に基づく「医療施設における院内感染の防止について」を都道府県や政令指定都市、特別区の衛生主管部(局)長に通知した。

日衛連盟は評議員会で会長選出を指名制導入へ

日本歯科衛生士連盟(金澤紀子会長)は2月6日、東京千代田区のメヂカルフレンド社で評議員会を開き、会長選出について、日衛の会長が兼務する従来の方法に加え、日衛会長による「指名制導入」などの規約改正を賛成多数で可決した。変更の背景には、一連の「日歯事件」の影響で社団と連盟の峻別の必要性が高まったことにある。現行規約では「会長は社団法人日本歯科衛生士会長をあてる」とされており、社団との峻別が難しい状況だった。執行部は、「社団法人日本歯科衛生士会長または正会員のうちから会長が指名したものをあてる」とすることで社団との峻別を可能にした。

保健文化賞の募集始まる

保健衛生の向上やそれに寄与する研究または発見をした団体、個人を顕彰する第57回保健文化賞(第一生命保険相互会社主催、厚労省・朝日新聞・NHK後援)の募集が始まった。応募締め切りは4月15日、8月初旬に審査結果が発表され、秋に東京で表彰式が行われる。

ユニフォームカラーで意識調査「人気の色はピンク」

ユニフォームの色でスタッフの職業意欲が変わる。好きな色はピンク。日本大学松戸歯学部の山口秀紀氏(歯科麻酔学)らが歯科医院のスタッフを対象に行った意識調査で明らかになった。調査は歯科医院39施設に勤務する歯科衛生士及び歯科助手計192人にアンケートを実施した。着用したいユニフォームの色を聞くとピンクが68人で最も多く、次いで白48人、青46人の順だった。現在着用している色ではピンクの97人と白の90人が多く、次いで青が40人だった。

臼田氏は公判で業務上横領経緯など証言

中医協贈収賄、業務上横領、政治資金規正法違反で起訴されている前日本歯科医師会会長の臼田貞夫氏の公判が2月9日、東京地裁(岡田雄一裁判長)で開かれた。弁護側の被告人質問で臼田氏は、日歯連盟資金から会長選挙などに3千万円をプールしていたことについて「平成13年8月頃に内田裕丈氏と吉田幸弘氏が会長室に来て、次期会長選も何があるか分からないので、今のうちから資金を用意してほしい」との話を受けていたことを明らかにした。

吉田氏は公判で「裏口入学斡旋報酬で穴埋め」と証言

日歯連盟事件で業務上横領、公職選挙法(買収)の違反で起訴された前衆院議員の吉田幸弘氏の公判が2月4日、東京地裁(河村俊哉裁判長)で開かれ、吉田氏は内田氏から預かった日歯連盟資金を事務所経費に流用し、その穴埋めに裏口入学斡旋報酬を充てたと証言した。 次回公判は3月17日、午前10時から。