厚労省が中医協に領収書発行の論点案提出

厚労省は10月12日、中医協の診療報酬基本問題小委員会に次期診療報酬改定に向けた具体的な審議項目として、患者重視の視点から医療費の内容が分かる領収書発行の論点案を提示した。今回の論点は、患者に対する適切な情報提供の観点から患者自ら受けた診療内容及びそれに要する費用を確認できる体制整備として?医療費の内容が分かる領収書の発行の更なる推進?患者にとって分かりやすく、保険医療機関にとっても説明しやすい領収書の標準的な様式の検討を挙げた。

13都道府県歯役員連絡協が保険免責制導入反対等で要望書

13都道府県(北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、静岡、愛知、大阪、兵庫、京都、広島、福岡)の歯科医師会は10月15日、東京・九段下のホテルグランドパレスで役員連絡協議会を開き、医療制度改革への対応で日歯の井堂孝純会長に保険免責制度などの患者負担増の反対を訴える4項目からなる要望書をまとめた。要望書は10月17日以降に提出する予定。

全歯連が選挙規程を改正

全国歯科医師国民健康保険組合連合会(=全歯連、豊間隆会長)は10月6日、東京・市谷の新歯科医師会館で平成17年度第1回通常総会を開き、16年度事業概要や歳入歳出決算、「選挙規程の一部改正」の3議案を可決した。さらに会務運営での長年の貢献で秋田の高橋正一氏を始め17人が表彰された。

都歯の日に9氏に会長表彰

「東京都歯科医師会の日」の10月4日、東京都歯科医師会(田中秀夫会長)は東京・市谷の新歯科医師会館で平成17年度の「終身会員」や「会長表彰」などの受賞者を表彰した。70歳以上で都歯に入会して35年以上の「終身会員」121人、50年以上歯科治療に従事し、社会への顕著な貢献を称える「会長表彰」では台東区の伊藤龍昭氏ら9人。また、昭和54年の都歯の保健文化賞受賞を記念した「保健文化賞表彰」では中野区歯科医師会(西村誠会長)と八南歯科医師会(犬飼茂久会長)に、田中会長から表彰状及び記念品が贈られた。

橋本猛伸兵庫県歯会長の藍綬祝う会に600人

春の褒章で藍綬を受章した橋本猛伸兵庫県歯科医師会会長の祝賀会が10月10日、神戸市の新神戸オリエンタルホテルで開かれた。発起人代表の登利俊彦同副会長は、約30年にわたり様々な役職を歴任するなど日々奮闘を重ねた功績が受章につながったと今後の活躍にも期待を示した。

第16回日本歯科審美学会で過去最高560人が来場

日本歯科審美学会(田上順次会長)の第16回学術大会(諏訪富彦大会長)が10月8、9の両日、大阪市の大阪国際会議場グランキューブ大阪で開かれた。今大会は初めて開業医を中心に企画、準備され、来場者は2日間で約560人と、国際大会を除き過去最多を記録した。メインテーマは「傾聴、共感、共生と審美歯科」。基調講演やクリニカルセミナー、海外演者による招待講演など、総講師数は39人を数え、両日とも終日活発なディスカッションが行われた。基調講演は、岐阜大学医学部の藤崎和彦教授が「受診者の安心と満足を得るための歯科医療」で話し、歯科医院における「医療面接」について、具体的な事例を交え紹介。

ディー・ピー・エスの齋藤忠代表が「失敗しない歯科医院開業」で講演

住友林業(本社・東京都千代田区、矢野龍社長)は10月9日、東京都新宿区の新宿野村ビルで「失敗しない歯科医院開業セミナー」を開いた。親子継承開業や自宅併用の建て替えを考えている歯科医師を対象に、歯科医院経営コンサルタント企業ディー・ピー・エスの齋藤忠代表が講演した。テーマは「予防診療語らずして経営語れず」。齋藤氏は歯科医療の社会的価値観や医療政策の動行から、「これからは予防・未病の診療が中心となる」と提言。

日医が診療報酬改定で尾辻厚労相に要望書

日本医師会の植松治雄会長は10月13日、次期診療報酬改定で医療の安全、質の確保などを理由に本体3%の引き上げの要望書を尾辻秀久厚労相に提出した。この中で長年、技術料が低く抑えられていることや平成14年度のマイナス改定、16年度のゼロ改定になっていることを指摘、「このままでは医療の質が低下しかねない」と強調した。要望書は医療安全の確保について、医師、歯科医師、薬剤師などの医療従事者が年々1.5%以上増加していることを指摘、その上で医療機関が安全確保のために従事者を増員していることをあげ、その費用として1.5%を要求した。