日本歯科新聞 | 2006年2月7日付
18年度診療報酬の主要改定項目を中医協に提示(厚労省)
厚労省は2月3日、平成18年度診療報酬改定における主要改定項目を中医協総会に提示した。歯科については、かかりつけ歯科医初再診料やそれに伴う加算点数を廃止し、新たに歯科疾患総合指導料を設置することで、かかりつけ歯科医機能を推進する。初再診料については、歯科初再診料と病院歯科初再診料(2)を統合する。病院歯科については、病院歯科初再診料(1)と感染予防対策管理料を統合し、地域歯科診療支援病院歯科初再診料を新設する。一方、「医療費の内容が分かる領収書の交付の義務付け」が盛り込まれたものの、義務付けにするかどうかで診療側と支払側で意見に隔たりがあり、意見調整は難航しそうだ。
歯科医狙い詐欺のコンサルタント会社役員を逮捕
国民生活金融公庫や信用保証協会の保証があれば「助成金が受けられる」などと言い、新規開業や事業拡大を計画していた歯科医師らを狙って開業資金などをだまし取っていた経営コンサルタント会社「エムツーユー」の役員、渡辺学容疑者(39)が詐欺容疑で1月31日に逮捕された。渡辺容疑者は都内や神奈川、千葉両県などの歯科医師数十人から数億円をだまし取ったとみられており、「被害者の会」も組織され、そのうちの5人から告訴状が出されていた。
譽田氏に懲役1年を求刑(中医協事件)
中医協贈収賄事件で起訴されている前中医協委員、前福島県歯科医師会会長の譽田雄一郎氏の論告公判が1月30日、東京地裁で開かれた。検察側は「起訴事実を否認するばかりでなく、金品の提供を正当化するとも受け取れる発言をしており、反省の色がない」と懲役1年を求刑した。次回2月23日に開かれ、弁護側の意見陳述を行い結審する。
専門医認定で第三者機関設置へ(日医学術推進会議)
日本医師会の学術推進会議(座長=高久史麿・日本医学会長、自治医科大学長)は、専門医の認定のために日本医学会、日本医師会、日本専門医認定制機構、学会経験者、市民代表などから構成する第三者機関の設置を明らかにした。1月24日の日医定例会見で発表された同会議がまとめた報告書「我が国における専門医のあり方」で示された。
多種職集い第3回在宅医療シンポ
医師や歯科医師など在宅医療を推進する団体代表者が集い、情報の収集、共有を行う第3回在宅医療公開講演・シンポジウム(主催・全国在宅医療推進連絡協議会、小松真幹事会代表)が1月21日、東京・平河町の全共連ビル本館で開かれた。テーマは「日本の在宅医療を加速するには~在宅チーム医療の必要性」。厚労省の菊岡修一氏や東京都医師会理事の玉木一弘氏らの他、日歯常務理事の石井みどり氏も参加し、それぞれの役割や他職種への要望などを話し合った。
支払基金10月診療分で歯科は件数、金額ともに増
社会保険診療報酬支払基金の平成17年10月診療分は総計確定件数6,812万1千件、金額8,585億1,200万円で前年同月に比べ、件数3.5%、金額3.0%増加した。歯科は857万9千件、823億7,700万円、前年同月比では件数4.3%、金額2.1%増えた。
廃棄貴金属提供で海外歯科医療を支援(NPO法人OISDE)
歯科医院でいらなくなった貴金属を提供し、満足に歯科医療が受けられない海外の貧しい人々に支援の手を―。開発途上国の歯科医療・教育支援を行うNPO「歯科医学教育国際支援機構」(=OISDE、宮田隆理事長)は、廃棄貴金属のリサイクルプロジェクトを今月から始めた。海外での医療支援や人材育成活動などの運用資金に充てる。
千葉県歯科医学大会が幕張で開催
第12回千葉県歯科医学大会・同県8020運動推進大会(主催・千葉県、同県歯科医師会)が2月19日、千葉市の幕張プリンスホテルで開かれる。テーマは「より良き歯科臨床を求めて~輝く笑顔と喜びを」。また、併催のデンタルショーには多くの企業、団体が出展する。
本社社屋を建て替えへ(ジーシー)
ジーシー(本社・東京都板橋区、中尾眞社長)は「ジーシー板橋サイト再開発プロジェクト」を立ち上げ、本社社屋の建て替えに乗り出す。全体延床面積は約9,770?で、2011年1月完成予定。
次期参院選に石井みどり氏を推薦(日歯連盟選考委員会)
日本歯科医師連盟の第4回参議院比例代表候補者選考委員会(中谷譲二委員長)は2月2日、現日歯常務理事の石井みどり氏を候補者として推薦することを決定した。執行部は選考委員会の決定を受け、3月24日に開かれる日歯連盟評議員会に石井氏を推薦する議案を提出する。