医療制度に「不満」6割(NPO法人世論調査)

日本の今の医療制度について国民の6割が不満を持ち、個別項目では制度決定への「プロセスの公正さ(既得権益の排除)」や「市民参加の度合」でともに7割以上を占めている。NPO法人日本医療政策機構が2月18日に発表した「医療政策に関する2006年世論調査」で分かったもの。調査は、同機構が中立的な委員を組織し、全国の20歳以上男女4千人を二段抽出(対象地域・対象者)で、選出、実施した。有効回収数は1,011人、回収率25%。現行の医療制度への満足では、「まあ満足」との答えが39%だが、「やや不満」50%と「大いに不満」の10%を加えると、不満が6割を占めた。

臼田氏が免許取消(医道審)

厚労省の医道審議会は3月1日、中医協贈収賄事件など一連の日歯、日歯連盟事件に関係した前日歯会長の臼田貞夫氏や前常務理事の内田裕丈氏、前衆院議員の吉田幸弘氏ら6人の行政処分を決定した。厚労省の医道審議会は1日、医師34人、歯科医師24人、計58人の行政処分を発表した。一度の処分としては過去10年間では最も多い。

国民年金未納で歯科医師17人に滞納処分(社保庁調べ)

社会保険庁は、国民年金保険料の収納率を上げる方策として、長期未納者らに対して、6年ごとに行われる保険医療機関の指定更新をしない方針を打ち出した。同庁の調べによると平成15、16年度で国民年金保険料を納めず滞納処分になった歯科医師は17人、督促を受けたのが63人いることが分かった。

日歯連盟会長選に永山現副会長が出馬表明へ

3月に行われる日歯連盟会長選で現副会長の永山一行氏が出馬することが2月28日までに日本歯科新聞の取材で分かった。同氏は3月7日に会見し、正式に出馬を表明する。同会長選には、現参院議員で元日歯・日歯連盟会長の中原爽氏も出馬の意向を示している。3月24日の日歯連盟評議員会が評議員86人による投票で行われる。

「厳しい歯科医療費現状を訴える」議員向けパンフ作成(日歯)

日本歯科医師会(井堂孝純会長)は国会議員や地方議員向けに歯科医療界の現状を説明するパンフレットを3月中に作成し、各都道府県歯に配布する予定。

日歯監事選で3氏が無投票当選

任期満了に伴う日歯監事選挙(定数3人)で立候補届け出をしていた安藤善夫氏が届け出を取り下げた。これにより原武仁(岡山)、一志忠廣(長野)、山森篤(東京)の各氏の無投票当選が決まった。2月23日の日歯定例会見で明らかになったもの。

夜間緊急歯科診療で患者1万人超(大阪府歯)

大阪府歯科医師会(岡邦恭会長)が全国に先駆けて設置した「夜間緊急歯科診療」の受診患者数が2月12日、1万人を超えた。平成16年6月の設置から622日目のこと。

7割以上の医院で禁煙支援アプローチ実施(都歯調べ)

東京都歯科医師会(田中秀夫会長)が禁煙支援プログラム研修会に参加した都内の約300の歯科医療機関に、その後の禁煙支援活動について実施したアンケートで、7割以上、約200人が実際に禁煙支援のアプローチを行っていたことが分かった。同支援を受けた患者は延べ1,498人。禁煙に成功したのは237人、15.8%の達成率だった。

23回診療報酬事務能力認定試験で歯科104人が合格

第23回診療報酬請求事務能力認定試験合格者が2月20日に発表された。合格者数は医科3,164人、歯科104人で、合格率は医科25.5%、歯科42.8%だった。

勤務医の会費減免などの最終答申を発表(日歯定款等改正臨時委)

会員種別や処遇規則、福祉共済制度の見直しについて検討を進めていた日本歯科医師会の定款等改正臨時委員会(委員長=貝塚雅信・元都歯会長)は2月22日、会員の加入促進のための施策として勤務歯科医師の会費減免措置対象者拡大などを盛り込んだ最終答申を発表した。

薬事法シンポで問題浮き彫り(日本歯科産業学会)

改正薬事法の施行から1年近くが経過した。製造業各社や第三者認証機関の担当者を中心としたシンポジウム「改定薬事法について」(モデレーター=川原春幸・大阪歯科大学名誉教授)が、2月5日に開かれた日本歯科産業学会の第3回春期大会(大会長=吉田隆一・日本歯科大学教授)で行われ、歯科メーカーの多くが新規開発に大きな障害を抱えているなどの問題点が指摘された。

社団法人認可で記念祝賀会(日本口腔インプラント学会)

昨年8月に文部科学省から社団法人として認可された日本口腔インプラント学会(川添堯彬理事長)の設立記念祝賀会が2月20日、東京・新橋の帝国ホテルで開かれた。川添理事長はあいさつで、「3年前から設立準備を進め念願がかなった。これも皆様のおかげによるものと思っている。まだまだ未熟な学会だが、精いっぱい社会に貢献し、歯科医療界発展と口腔インプラントの発展、そして国際化に努力していきたい」などと述べた。

日本医学会総会、大阪開催は24年ぶり

日本医学会(高久史麿会長)は2月22日、都内の日本医師会で会見し、来年4月に大阪で開かれる第27回日本医学会総会(岸本忠三会頭)の概要を発表した。大阪での開催は24年ぶりで、テーマは「生命と医療の原点―いのち ひと 夢」。

「国内企業の育成急務」厚労省の山崎氏が講演

国内の医療機器産業が国際市場における競争力を高め、より成長していくにはどうしたらいいのか―。厚生労働省医政局研究開発振興課の山崎直也氏は2月22日、都内で開かれた医療機器センターの第21回「医療機器を考える懇談会」で講演し、国内医療機器産業の現状と今後について話した。タイトルは「医療機器の新たな地平―厚生労働省の立場から」。日本の医療機器市場はここ数年、約2兆円でほぼ横ばいを続けている。一方、世界の医療機器市場は今後も増加が予想され、山崎氏が提示した試算によれば、2000年の約1,300億?から08年には1,900億?に達すると見込まれている。

愛知県歯科医学大会 ・中部DSに1万1,430人が来場

愛知県歯科医学大会(愛知県歯主催)が2月19日、同県の名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)で開かれた。テーマは「歴史を紡ぎ、未来を拓く歯科医療―伝承より科学へ」。同18、19の両日、併催された第29回中部日本デンタルショー(東海歯科用品商協同組合主催)には計1万1,430人が来場。前回24%減だった8,550人から大幅に数を伸ばし、前々回の1万1,200人を超えた。

千葉県歯科医学大会・千葉DS開催

第12回千葉県歯科医学大会及びデンタルショー(主催・千葉県・同県歯)が2月19日、千葉市内の幕張プリンスホテルで開かれ、歯科関係者や県民など2,500人以上が来場した。

IDEM向けに現地先進施設の見学ツアー実施

東南アジア最大級のデンタルショー「第4回IDEM国際デンタルエキシビション」(主催・ケルン見本市)が4月7~9日にシンガポールで開かれるのを受け、ケルンメッセ日本事務局は4月10日に現地の先進歯科医療施設の見学ツアーを実施する。参加費は無料。申し込みは今月10日まで。