18年度診療報酬で厚労省が疑義解釈

平成18年度歯科診療報酬改定の疑義解釈を厚労省は3月28日付で全国の地方社会保険事務局などに送付した。今回の疑義解釈は、統廃合での改定となった項目の取り扱いが中心で、同省では4月以降発生する問題については改めて疑義解釈を出す可能性もあるとしている。

歯科医師2,673人が誕生(第99回歯科国試)

厚労省は4月5日、第99回歯科医師国家試験の合格者を発表した。受験者数は3,308人で、合格者2,673人、合格率は80.8%と過去10年で4番目に低い結果となった。男女別の合格者は男性1,682人、女性991人で女性の割合は37.1%、合格率は86.3%で過去5年で男性を上回っている。新卒、既卒別の合格者では新卒が2,188人、既卒485人で合格率は88.0%、59.1%と既卒者は6割の合格。また、受験者数3,308人は過去10年で3番目に多かった。

日歯が「APSF」脱退

日本歯科医師会は3月23日の理事会後の会見でアジア太平洋歯科連盟(APDF)から脱退したことを明らかにした。日歯以外にも韓国、オーストラリア、ニュージーランドの歯科医師会が脱退した。会見で脱退理由について、事務局を含めての議事運営などが不透明なためとした。

大久保会長就任祝う会に国会議員ら600人参集

大久保満男氏の日本歯科医師会会長就任を祝う会(発起人代表・峰正博三重県歯会長)が4月10日、静岡市内のホテルアソシア静岡ターミナルで開かれ、国会議員や都道府県歯会長、地元歯科医師ら約600人が参加した。発起人を代表してあいさつした峰会長は、歯科界の現状について、政府が進める医療制度改革などにより非常に厳しい環境にあることを述べ、歯科界活性化のために大久保氏の手腕に期待した。

東京でも大久保日歯会長就任祝賀会(日大歯同窓会)

大久保満男氏の日本歯科医師会会長就任祝賀会が4月1日、日本大学歯学部同窓会(粕谷修三会長)主催で東京・九段下のホテルグランドパレスで開かれた。祝賀会で大久保新会長は歯科界を取り巻く環境について「非常に厳しい」との認識を示した上で、「大変な重圧だが、この重みを外すのではなく、背負いながら環境改善の取り組みの先頭に立って闘う」との決意を示した。

日歯新役員大筋で固まる

日本歯科医師会の大久保満男会長は4月6日、新執行部を決める常務理事予定者打合会を開いた。大久保執行部は、4月13日に初の理事会を開き、専務理事などを決め、正式に発足する。

新役員職務を発表(日医)

日本医師会(唐澤祥人会長)は4月4日の理事会後に会見で、新役員の職務分担を発表した。副会長の竹嶋康弘氏は医療保険や介護、福祉などの政策・地域医療・日医総研で、宝住与一氏は総務・医賠責・広報、岩砂和雄氏は学術・公衆衛生・産業・環境保健などの担当となった。

新会長は16人(18年度都道府県歯会長)

平成18年度に都道府県歯科医師会で役員改選があったのは、36道県歯。そのうちの16道県で新会長が登場した。新会長を含む47都道府県歯会長の平均年齢は63.38歳。前回、役員改選が多かった15年度時の64.17歳から1歳程若くなった。

介護保険の被保険者数62万人の増

65歳以上の介護保険被保険者の平成16年度1人当たり給付費は22万円で前年度に比べ1万3千円、6.3%増え、12年度を100とした指数では53ポイント、金額で7万6千円増加した。厚労省が4月4日に発表した16年度介護保険事業状況報告による17年3月末現在の65歳以上の被保険者数は2,511万人で、前年同月に比べ62万人、2.5%増。このうち75歳以上の後期高齢者は1,124万人で前年同月に比べ58万人と、65歳から75歳未満の前期高齢者の増加を大きく上回った。

日本歯科医学会の12学会で会員数増

日本歯科医学会(江藤一洋会長)の19専門分科会のうち、ここ1年間で会員の増加が目立ったのは日本口腔インプラント学会(川添堯彬理事長)と日本歯周病学会(野口俊英理事長)で、ともに増加数が300人を超えた。会員数はそれぞれ6,245人と5,566人。会員数は日本歯科医学会誌(JJADS)の学会活動報告を元に算出。今回12学会が増加し、減少は6、前年同が1だった。

矯正治療中の笑顔写真募集(矯正歯科医会)

矯正治療中の笑顔の写真を募る「第2回ブレーススマイルコンテスト」の募集が始まった。矯正治療中の患者が前向きに治療に臨めるよう日本臨床矯正歯科医会(池森由幸会長)が昨年から始めたもの。前回、327点の応募があった。

学会を年1回化(日本補綴歯科学会)

日本補綴歯科学会(赤川安正理事長)は年2回開催していた学術大会を今年度から年1回開催に改める。その初回となる第115回学術大会(平井敏博大会長)が7月、札幌で開かれる。同学会では1回化の基本原則に「アクティビティを下げない」「支部活動の独自性を本部と連携のもとに確保する」「生涯研修セミナーの一層の充実を図る」の3点を挙げていた。

個人遺伝情報取り扱いで協議会発足

DNAなどの個人遺伝情報を取り扱う約25の企業・団体が集まり、個人遺伝情報取扱協議会(堤正好代表理事)が設立された。同情報の適正な取り扱いや健全な事業運営等を推進するもので、4月4日に都内で設立総会が開かれた。

歯科医院向け覆面調査(フードドリンクが実施)

患者の視点から自院の強みと弱みを把握することで、患者の満足度向上を―。飲食業のマーケティングなどを行うフードドリンク(本社・東京都港区、安田正明社長)は、患者に扮した調査員が実際に健康診断や歯のクリーニングを受けてサービス内容を評価する、病院・歯科医院向けの覆面調査(サービス・インスペクター)を行っている。料金(調査員の個人情報開示調査)は1施設1回につき2万円。別途に診察費・交通費を負担。問い合わせは同社サービス・インスペクター事業部?03(3437)2109まで。

歯関連は市場構成比2位(特定保健用食品市場調査)

日本健康・栄養食品協会(細谷憲政理事長)は先月、特定保健用食品(=トクホ)の市場調査結果を発表した。歯関連のトクホ商品は表示許可品目数、市場規模とも増加した。2005年の11月から12月にかけてトクホの表示許可を取得した全企業に対し、アンケートを実施。表示許可品目の74.9%について回答を得た。

シロナがシックテクノロジーを買収

シロナは、このほどアメリカのデジタルX線画像システムの開発、製造企業であるシックテクノロジーを買収した。来日したシロナのヨスト C.フィッシャー社長によれば、買収に伴って、シロナグループ全体の開発技術者が700人を超える規模となり、デジタルX線システムを始めとする開発力が急速に向上、歯科器械の技術開発能力で世界をリードすることが期待されるという。