メタボリックシンドローム対策-日歯が19年度予算等で要望書

日本歯科医師会(大久保満男会長)は7月20日、理事会後の会見でメタボリックシンドローム対策での口腔保健事業の充実や、診療報酬の引き上げを柱とする「平成19年度制度及び予算等に関する要望」を7月5日付で、川崎二郎厚労相に提出していたことを明らかにした。歯周病対策での歯科健診の充実や出来高払い制の堅持などについても要望した。日歯が、メタボリックシンドローム対策関連で要望したのは初めて。

「個人指導」が前年比18.7%増-生活習慣病予防

平成17年4月から18年3月の1年間に高血圧、高脂血症、高血糖、肥満のうち一つでも所見を有する勤労者が、全国32の労災病院に併設される勤労者予防医療センター等で、生活習慣病予防の個人指導を受けた人数は前年に比べ7,293人、割合で18.7%増え、4万6,345人となった。

社会保障費5,500億円増-平成19年度シーリング

政府は7月21日の閣議で、平成19年度予算編成の上限を示す概算要求基準(シーリング)を了承した。年金、医療、介護など社会保障関連の経費については18年度当初予算を5,500億円上回る20兆4千億円の枠が認められた。

「業務ガイドラインの必要性示唆」金澤日衛会長

日本歯科衛生士会の金澤紀子会長は、口腔機能の向上や生活習慣病対策を図る歯科保健指導などの充実を強調した上で「業務のガイドラインが必要な時期にきている」との考えを示した。

「特養入所者に口腔ケア」東京・台東区歯らが新事業

東京都の台東区浅草歯科医師会(腰原偉旦会長)と台東区歯科医師会(高松重光会長)は区、大学の協力による要介護高齢者向けの新事業「台東区歯科医療連携推進事業」を本年度から始めた。区の一部補助で行われる同事業では、会員が区内2カ所の特養老人ホーム入所の要介護高齢者に対し、ケアプランに基づいた口腔ケアと口腔機能向上サービスを提供。

2交代制が増加-日看が職員実態調査

夜勤の3交代制が減少し、2交代制が増加―。日本看護協会がまとめた「05年看護職員実態調査」で、看護職員の夜間勤務の「3交代制・変則3交代制」は4年前の前回調査よりも3.1%減って56.6%となり、「2交代制・変則2交代制」は6.7%増えて24.7%となった。3交代制は前々回調査の1997年が64.5%と減少傾向にある。

一滴の血液で歯周病検査-岡大・高柴教授らが開発

一滴の血液から歯周病菌の有無が分かる―。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授らの研究グループは、ペン状の採血キットを使った歯周病検査法を開発した。各地の歯科医院で手軽に利用できることから、歯周病の予防や再発防止に期待がかかる。

改正薬事法-器材の認証・承認問題で産学官がシンポ

歯科器材の開発、改良にかかわる改正薬事法の問題について産学官それぞれの立場から話し合うシンポジウムが7月19日、東京・お茶の水の東京医科歯科大学歯学部附属病院特別講堂で開かれた。企業が認証、承認を申請する際の相談などを受け付ける歯科器材・薬品開発センターが同大に設置されたことを受けて開かれたもの。

次期参院選「危機感もって対応」-永山日歯連盟会長が強調

日本歯科医師連盟(永山一行会長)は7月21日、都道府県代表者会議後に会見を開き、永山会長が参議院選挙に向けての選挙戦略などについて意見交換したことを報告した。「各都道府県とも当選できなければ、歯科界がだめになるという気持ちだったと思う」と危機感をもって対応していることを強調した。また、診療報酬のマイナス改定により経営環境が悪化するなかで「全会員に職域選挙の重要性を認識してもらうことが課題」とし、職域代表がいない場合などの影響を会員に分かりやすく伝えていく考えを述べた。

石井みどり氏、地元広島に後援会発足

来年の参議院選挙に日歯連盟推薦で自民党公認候補者として出馬する石井みどり氏の広島県後援会設立総会が7月20日、広島市の県歯科国保会館で開かれた。

次期参院選で石井みどり氏推薦を決定、後援会も設置-日衛連盟

日本歯科衛生士連盟(管野寿美会長)は7月17日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで臨時評議員会を開き、第21回参議院選挙比例代表について、日歯連盟推薦で自民党公認候補者の石井みどり氏の推薦を全会一致で了承した。同氏の後援会「はつらつみどりの会」の立ち上げも決めた。