平成16年度国民医療費-歯科は2兆5,377億円

平成16年度の国民医療費は32兆1,111億円で、前年度よりも5,737億円、1.8%増加した。国民一人当たりでは前年度より4,400円、1.8%増え25万1,500円となった。国民所得に占める割合は0.09%増えて8.89%となり、いずれも過去最高となった。歯科は2兆5,377億円で、前年度に比べ金額では2億円とわずかながら増えているが、医療費全体に占める割合ではここ数年来で初めて8%台を割って7.9%となった。

役員任期2年制、平成21年度からの実施目指す-日歯

日本歯科医師会(大久保満男会長)は8月24日の理事会後の定例会見で、役員任期を現行の3年制から2年制に平成21年度から移行したいとの考えを明らかにした。公益法人改革の一環によるもので、「公益社団法人」に認定されるためには任期を2年制に変更する必要がある。各都道府県の役員任期についても21年度から2年制に移行するよう求めていく方針。また、公益社団法人として認められるには「公益目的事業の事業比率50%以上」とされているため、共済・年金事業についても、日歯から切り離す方針を明確にしたが、具体的な方針は今後検討する。

日歯の診療報酬改定アンケート、回収率35.9%

日本歯科医師会(大久保満男会長)が6万5千人の全会員を対象に実施した平成18年度診療報酬改定のアンケート調査の回収率について、35.9%(8月7日現在)だったことが8月24日の定例会見で分かった。

レセプトオンライン請求義務化問題で日歯執行部「手上げ方式」も検討

平成23年から原則義務化されるレセプトオンライン請求で日本歯科医師会(大久保満男会長)は、オンライン請求に対応できない歯科医師もいることから「手上げ方式」についても検討していることを明らかにした。これは、8月25日の第102回都道府県会長会議で明らかにしたもの。ただ、「歯科単独で決められる問題ではなく、日医との連携も必要」と慎重な姿勢を示している。

歯科医師臨床研修費29億2,590万5千円-19年度歯科関係予算概算要求

厚労省は8月25日、平成19年度歯科保健医療対策関係予算概算要求を発表した。18年度から導入された歯科医師臨床研修は29億2,590万5千円と前年度より321万8千円減だが、研修歯科医が臨床研修の目標を達成するために適切な指導体制を確保するための研修指導医講習会費は727万9千円とほぼ同額となっている。

沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センターが第3回沖縄平和賞受賞

沖縄県内の開業歯科医師を中心に1995年に設立された沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター(仲真良性会長、会員203人)が第3回沖縄平和賞を受賞した。同賞は2年に1度、アジア太平洋地域の平和・非暴力活動に貢献した個人・団体を表彰するもので、副賞の賞金は1千万円。第1回は、アフガニスタンで医療活動に取り組む中村哲医師を支えるペシャワール会、第2回は日本初の国連医療NGO「アムダ」が受賞した。

メタボリックシンドローム対策で厚労省が学習教材作製

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策で厚労省が都道府県の保健、衛生関係者ら向けに作製した学習教材に歯周病と糖尿病などの関係が盛り込まれた。同教材は、厚労省の「標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会」でまとめたもので、日歯からは池主憲夫常務理事が参画している。

SCP日本代表選抜大会で大迫利光さん(北医大歯5年生)が優勝

全国の歯科大・歯学部の学生代表が、自身の研究や英語によるプレゼン力を競う、平成18年度スチューデント・クリニシャン・プログラム(SCP)日本代表選抜大会が8月23日、東京・市谷の新歯科医師会館で開かれた。全国29歯科大・歯学部のうち19校の参加があり、北海道医療大学歯学部5年生の大迫利光さんが優勝した。2位は日本大学歯学部5年生の福田幹久さん、3位は鶴見大学歯学部5年生の小山拓馬さん。

2006北海道デンタルショー開かれる

「2006北海道デンタルショー」が8月19、20の両日、札幌の札幌パークホテルで開かれ、歯科医師ら約3,670人が訪れた。なお、同ホテル内で第59回北海道歯科学術大会が開かれた。

次期参院選比例代表候補者に武見氏を推薦-日医連盟

日本医師連盟(唐澤祥人委員長)は8月22日の執行委員会で次期参議院選挙比例代表候補者に現職の武見敬三氏(自民)の推薦を決定した。