日本歯科新聞 | 2006年9月5日付
残存歯数が医療費に影響-兵庫県歯8020実績調査
残存歯数別の医科点数で0~4本は2,458点に対し、20本以上は1,798点と660点の差があることが分かった。兵庫県歯科医師会(橋本猛伸会長)が県の国民健康保険団体連合会の協力で実施した「8020運動実績調査」によるもので、主病名別でも内分泌や循環器系疾患で残存歯数の少ない人は多い人に比べて高い。また、咬合位の保持の有無での比較では、保持ありに対し保持なしは実日数で10.0%多く、診療点数で21.3%高いことが分かった。
機構改革検討委員会の設置を発表-日歯
時代の要請に即した機構・組織の在り方を検討するため、日本歯科医師会は8月24日、「機構改革検討委員会」の設置とその委員を発表した。
大久保日歯会長が選挙公約の「研究機関設置」を検討
大久保満男日歯会長が日歯会長選挙の時に歯科医療を総合的に検討するために掲げた研究機関設置について、8月24日会見で日歯内部に設立する方向性で検討していることを明らかにした。
禁煙支援の点数評価課題で大久保日歯会長が見解
厚労省が発表した「健康日本21中間実績」で、歯科の今後の課題として「禁煙支援体制の確立」が挙げられた。日歯の大久保満男会長は、禁煙支援を歯科診療報酬上で評価することについて「今後の検討課題だ」との認識を示した。
警察歯科医会 19都道府県で「覚書」
警察歯科医の身分について警視庁または都道府県警察本部との間で、「覚書」を取り交わしている警察歯科医会は19都道府県ある。そして警察歯科医に「委嘱状」が発行されているのは21県であることが、福岡県歯科医師会と同県警察歯科医会の調査で分かった。
歯科、件数増えるも金額変わらず-支払基金5月診療分
社会保険診療報酬支払基金による平成18年5月診療分の総計確定件数は7,097万7千件、金額8,543億7,300万円で前年同月に比べ、件数4.8%、金額2.2%増加した。歯科は884万3千件、792億1,500万円で、前年同月に比べ件数は3.3%増加したが、金額は変わらなかった。
ライブネットで初の合同講演会-全国歯科大学同窓・校友会学術担当者連絡会
全国規模の学術交流を目的とした全国歯科大学同窓・校友会学術担当者連絡会は8月27日、初のデジタル双方向ライブネットを使った第1回合同講演会を開いた。大阪をメイン会場に東京、広島、徳島の3カ所のサテライト会場を結び、計約600人が参加した。「抜かずに治せますか?─口腔機能と審美の維持に向けて」をテーマに、横浜市開業の大藤芳樹氏と大阪市開業の佐古好正氏がそれぞれ話した。
大歯大が高校野球全日本選抜チームにマウスガード作製
今年の夏の甲子園で活躍し、全日本選抜チームに選ばれた投手の斎藤佑樹(早稲田実業)選手や田中将大(駒大苫小牧)選手ら18人に対し、大阪歯科大学は日米親善試合に望む合同合宿に合わせ8月25~28の4日間、同選手らのマウスガードを作製した。
東北デンタルショーに6,558人が来場
第15回東北デンタルショーが9月2、3の両日、仙台市の夢メッセMIYAGIで開かれた。約150の企業や団体が出展し、前回を300人ほど上回る6,558人が来場した。また、日本歯科医学学会学術講演会や第15回宮城県歯科医学大会も併催され、多くの講演、発表があった。
前奥羽大学学長の保母須弥也氏が死去
前奥羽大学学長で元日本顎咬合学会会長さらに国際デンタルアカデミーの創立者として歯科医学の進歩、発展に寄与した保母須弥也氏は8月26日、心筋梗塞のため死去した。69歳。
歯科国試合格基準引き上げで厚労相と文科相が「確認書」
歯科医師養成数削減問題で川崎二郎厚労相と小坂憲次文科相は8月31日、歯学部定員については、各大学に対してさらに一層の定員減を要請する?歯科医師国家試験の合格基準を引き上げる、とする確認書を取り交わした。歯科医師過剰問題での両大臣の確認書は初めて。
参院選で歯科医の白須賀氏擁立-自民党千葉県連
来年夏の参議院選挙で自民党千葉県連は、歯科医師の白須賀貴樹氏を立候補予定者とすることを決めた。9月上旬に党県連選挙対策委員会を経て、党本部に公認申請する。同氏は東京歯科大学卒業で31歳。流山市開業。