4、5月の医療費伸び率 歯科は通算で2.8%減

厚労省が9月6日に中医協に提示した平成18年4~5月分の「概算医療費の伸び率(速報値)」で歯科は前年同月に比べ4月が5%以上減少して落ち込みが激しかったものの、5月がわずかながら増加に転じたこともあり、4、5月の通算では2.8%減となった。厚労省は歯科医療費が5月、プラスに転じている状況について稼働日数が0.5日増えていることなどが影響しているとみている。医科、歯科、調剤を含めた医療費全体では0.6%減少となっている。

経済問題解決に向けての質問相次ぐ-日技第84回代議員会

日本歯科技工士会(中西茂昭会長)は9月2日、東京・市谷の同会会館で第84回代議員会を開いた。技工所経営の厳しさや会員離れが改善されない現状を背景に代議員からは経済問題解決に向けての執行部の取り組みに対する事前質問が相次いだ。

平成18年版「厚生労働白書」発表される

合計特殊出生率が1.25と戦後最低を更新し、高齢化率は21.0%と世界のトップクラスとなるなど、日本の人口は平成17年に減少傾向に転じた。こうした社会背景を基に厚労省は8日、「持続可能な社会保障制度と支え合いの循環―『地域』への参加と『働き方』の見直し」を副題に、平成18年版「白書」を発表した。

病院を選ぶ理由「かかりつけ」がトップ-厚労省・平成17年受療行動調査

患者が病院を選ぶ理由として最も多かったのは、外来では「かかりつけ医だから」、入院では「医師に紹介されたから」で、約4割を占めた。厚労省が発表した「平成17年受療行動」調査によるもの。

口腔乾燥症の治療に漢方薬が有効-松本歯大・王教授

漢方薬が口腔乾燥症の治療に有効―。松本歯科大学は、口腔乾燥症(ドライマウス)の治療に漢方薬を取り入れることで、乾燥感だけでなく飲水切望感や舌痛も同時に改善するなど幅広い効果があると結論づけた。同大歯科薬理学講座教授の王宝禮氏は、「西洋薬と漢方薬をうまく併用することで、有意なドライマウス治療の可能性が拡がった」と話している。

中原私立歯科大協会長が大臣確認書で見解

歯科医師養成数削減問題で厚労相と文科相との間で確認書が交わされたことについて、日本私立歯科大学協会の中原泉会長は9月8日、本紙の取材に対し個人的見解とした上で「お粗末な内容だ」と考えを示した。確認書では(1)歯学部定員については、各大学に対して更に一層の定員減を要請す(2)歯科医師国家試験の合格基準を引き上げることが合意されている。入学定員の削減要請については「国公立の話だと認識している。私立に対しては文科相であっても削減を求めることはできない。しかし、文科省から話し合いの要請があれば、協会としても話し合いには応じる」と述べた。