研究機関、日歯単独運営へ-大久保日歯会長が示唆

日本歯科医師会の大久保満男会長は10月26日の理事会後の定例会見で、日歯の事業支援のための調査、研究、分析を目的とした研究機関の設置で、日歯単独での設立の意向を明らかにした。同機関設立については、日歯定款改正を視野に入れながら日歯連盟と共同で運営する道を探っていた。しかし、厚労省から定款改正は難しいとの指摘を受け、連盟との共同運営は峻別の観点からはなはだ不適当などの見解が示されたことで、同日の理事会で協議した結果、日歯単独で運営する方針を固めた。また、具体的な事業などを検討するため研究機関運営準備委員会を設置することも発表した。

歯科7割が電算化-支払基金調査

支払基金がまとめた平成18年5月診療分の診療報酬等明細書の電算化状況で、歯科の電算機利用医療機関数は4万9,733施設と前年同月に比べ1,530施設、3.2%増えた。総医療機関数に占める割合も1.8%増え、70.5%と初めて7割を超えた。

中医協に「調査実施計画」を提示-厚労省

厚労省は10月25日、11月に予定している「歯科診療における文書提供に対する患者意識調査」や「医療費内容の分かる領収書の発行状況調査」の実施計画を中医協診療報酬改定検証部会に報告した。

総点数、減少傾向に歯止めかからず-日医レセ調査

日本医師会が、平成18年度の診療報酬改定の影響を把握するために実施している「緊急レセプト調査」の6~8月診療分(累計)で、診療所の総点数は入院、入院外ともに前年比マイナスとなった。

スケーリング等疾病予防処置の最終判断は「厚労省」-厚労省が見解示す

歯科衛生士のスケーリング及びルートプレーニングで、個々の行為が疾病予防処置等に該当するか否かの最終判断は「厚生労働省」との見解を同省が示した。

IFDHの日に「禁煙推進宣言」-日衛

日本歯科衛生士会(金澤紀子会長)は、10月第2水曜日の「国際歯科衛生士連盟の日(IFDH DAY)」の10月11日、口腔と全身の健康を守るための「禁煙推進宣言」を発表した。

除細動の有無により生存率に5倍の差-日本歯科新聞特集「AED」

突然の心停止時に電気ショックを与えて心臓の働きを戻す自動体外式除細動器(AED)の社会普及が加速している。平成16年7月に一般市民の使用が認められ、駅や空港などの公共施設を始め、街のいたるところで見られるようになった。ある郡市区歯科医師会では、全会員の診療所に設置するなど、意欲的な取り組みも見られる。また、その効果としては今年9月、全国調査を行った消防庁が、除細動の有無により生存率に5倍の差が認められたと発表している。

保健所等のマンパワー「歯科医ら745人」-日歯まとめ

都道府県庁や保健所、全国市区町村に常勤する歯科医師、歯科衛生士のマンパワーは平成18年4月1日現在、歯科医師が都道府県庁、保健所、市区町村合計で125人、歯科衛生士620人となっている。

「肥満者」等は計画時より増加-「健康日本21」中間評価

生活習慣病の改善目標を掲げる「健康日本21」の中間評価で、歯科においては80歳で20歯以上有する割合が目標値を上回るるなど改善が見られる一方で、成人男性の肥満者の増加や野菜摂取量の減少など計画策定時より悪化している項目があることが分かった。

総額約86兆円、医療は27兆円-16年度社会保障給付費

平成16年度の社会保障給付費は85兆6,469億円で、前年度に比べ金額で1兆3,801億円、1.6%伸びた。国立社会保障・人口問題研究所がまとめたもので、国民所得361兆126億6千万円に対する割合は23.72%で、0.7ポイント増加した。部門別の「医療」は27兆1,537億円で、前年度に比べ金額で5,383億円、2.0%増加し、社会保障給付費総額に占める割合では前年度より0.1ポイント伸びて31.7%となった。

日歯の地域・産業保健委が今後の課題発表

日本歯科医師会の地域・産業保健委員会は、同分野での今後の進め方で、歯の喪失リスクの低減や生涯にわたる口腔保健機能及び口腔保健関連QOLの維持・向上での専門家としての支援を使命に、関連プロジェクトとの12の課題を発表した。課題は、「メタボリックシンドローム特定健診・特定保健指導への対応」「標準的成人歯科健診プログラム」「老人保健法歯周疾患検診への対応」「地域・産業保健の観点からの歯科医療費適正化への対応」など。

6万7,313施設-7月末歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成18年7月末現在の歯科診療所数は全国で6万7,313施設となり、前月より19増えた。開設者別歯科診療所数の個人は前月より336減って5万7,326施設、医療法人は249増えて9,335施設となっている。

国民向けHPの在り方諮問-日歯

日歯の大久保満男会長は、「国民へのアピール推進チーム」に、日歯国民向けホームページへ「歯の博物館」(仮称)と題した国民が見て楽しめるサイトを設けるなど、具体的アピール方法を諮問した。

都知事賞、歯科関係で7氏が受賞

都民の生活と文化の向上に特に功労のあった者に贈られる東京都知事賞の福祉・医療・衛生功労で、元板橋区歯科医師会の有輪良之助氏を始め、歯科関係で7氏が受賞した。

「石にかじりついてでも国政の場に」-新潟で石井みどり候補が決意表明

次期参議院選挙比例代表候補者の石井みどり氏は10月21日、新潟市内で開かれた新潟県歯科医師連盟15支部と県内の各歯科大学同窓会支部代表者懇談会に出席し、歯科医療政策の実現のため「石にかじりついてでも国政の場に行かせていただきたい」と訴えた。