日本歯科新聞 | 2006年12月12日付
厚労行政関係者らを迎えたシンポで改正薬事法で活発討論
改正薬事法の運用と対応の問題点を話し合う第2回シンポジウムが東京医科歯科大学で開かれ、行政や学会、産業界から多数の参加者による活発な意見交換がなされた。テーマは「歯科器材の開発・改良における諸問題と、これからの対策」。
歯科は127万7,200人-厚労省患者調査
全国で12月1日に歯科診療所を受療する患者数は127万7,200人、性別では男54万9,400人、女72万7,800人。厚労省が12月7日に発表した平成17年「患者調査の概況」による。歯科患者数は平成8年の130万1,600人をピークに、平成11年、14年と110万台で推移していたが、今回は前回より12万9,300人増えて120万人台の後半となった。
「海外技工物、保険給付せず」-厚労省が見解示す
国外で作製された歯科補綴物を保険給付にするか否かについて、厚労省は「患者からの要望があるとは承知していない」とし、「現時点で療養の給付対象とする予定はない」との見解を示した。
「活動内容知っている」1割-日医がインターネット調査
日本医師会(唐澤祥人会長)の知名度は94.4%だが、活動内容まで知っている人は10.1%にとどまることが日医が実施したインターネット調査で明らかになった。
「女性医師バンク」来年1月実施へ
日本医師会は12月6日、一度離職した女性医師の再就職を支援するための「女性医師バンク」を来年1月から実施すると発表した。
件数増も金額4.4%減-支払基金歯科8月診療分
社会保険診療報酬支払基金による平成18年8月診療分の総計確定件数は6,706万1千件、金額8,483億3,100万円で前年同月に比べ、件数は1.9%増えたが、金額1.2%減少した。歯科は896万2千件、789億9,200万円で、前年同月に比べ件数は1.0%増加したが、金額は4.4%減少した。
都衛連盟が「設立記念の会」
東京都歯科衛生士連盟の「設立記念の会」が12月2日、東京・四谷のスクワール麹町で開かれ、来年の参議院選挙での支援、取り組みや今後の活動に新たな決意を表明した。
子供が医療機関にかかる原因「う歯」が増加傾向
厚労省が少子化対策等の一環で平成13年度から実施している21世紀の初年に出生した子を対象とした追跡、縦断調査で、子供が医療機関にかかる原因として「う歯」が前回調査に比べて増えていることが分かった。
死亡原因「口腔・咽頭がん」5,679人
「口唇、口腔及び咽頭の悪性新生物」が死因の平成17年の死亡数は5,679人で、前年に比べ106人増えた。性別では男性が4,151人、女性1,528人となっている。
日本歯磨工業会募集の標語「きれいな歯ぼくらの未来のみちしるべ」が最優秀賞
日本歯磨工業会(高橋達直会長)が「歯を磨くことの大切さ」をテーマにした標語募集で、さいたま市の町田直紀さんの作品「きれいな歯ぼくらの未来のみちしるべ」が最優秀賞に選ばれた。
19年度税制改正で中原議員が会見
平成19年度税制改正で社会保険診療報酬にかかわる非課税措置や医療法人にかかわる軽減措置(社会保険診療報酬以外分)が廃止になる可能性が出てきた。これは、中原爽参議院議員が12月8日に開いた会見で、自民党税制調査会の審議過程を説明したなかで明らかになったもの。総務省側が廃止を求めるなか、中原議員ら厚生労働部会の議員は存続を求めており、12月13日に結論を出す党税制調査会小委員会までぎりぎりの攻防が続きそうだ。
日技連盟が茨城県技連盟に内容証明
次期参院選で茨城県歯科技工士連盟の高橋俊秋会長が、12月3日に水戸市内で開かれた茨城県石井みどり後援会主催の「石井氏を囲む会」で、日本歯科医師連盟推薦の石井みどり候補を推薦すると発言した。これに対し、日本歯科技工士連盟が12月8日付で「貴殿の発言は、組織決定に違反した背信行為と考えられます」とし、12月16日に日技会館で事実確認したい旨の内容証明を郵送していたことが本紙の調べで分かった。