歯科国試改善部会が報告書

医道審議会の歯科医師国家試験制度改善検討部会は11月26日、平成22年度からの歯科国試の改善点を提案する報告書を大筋で合意した。受験生の知識・臨床能力をより適切に評価する観点で正解選択肢を指定しない一問多答形式を導入するほか、数値を問う場合には、数字を解答させる非選択方式の問題の導入等、出題形式の変更を盛り込んだ。個々の問題を解く能力を見ることが狙い。報告書は若干の文言修正を加えた上で医道審議会歯科医師分科会に提出する。

シンボルキャラクターを検討-8020推進財団

大久保満男8020推進財団理事長は、財団のシンボルキャラクターのような人物を迎えることを検討していることを明らかにした。11月28日に東京・市谷の新歯科医師会館で開かれた8020ワークショップ及び事例報告会のあいさつで述べたものだが、「正式にはまだ決まっていない」と説明した。

指導・監査で国会質問検討-石井議員が示唆

石井みどり参議院議員は11月24日、東京都内の歯科医師が今年9月に、指導医療官の監査を前に自殺した問題で、厚生労働委員会での質問も辞さないとの考えを明らかにした。

後期高齢者の外来薬歴管理法を検討-中医協小委

後期高齢者医療の外来等において、服用している薬剤の情報を集約し、医師と歯科医師、薬剤師、看護師ら医療関係者や患者自身が確認できる方策を作る方向で検討が進められる。11月28日に開かれた中医協の診療報酬基本問題小委員会で厚労省が示したもの。

社保カードの問題点指摘-日歯

年金手帳に健康保険証と介護保険証の役割を持たせる「社会保障カード(仮称)」の在り方を検討する厚労省の検討会は11月28日、第4回作業部会でヒアリングを行い日本歯科医師会や全国市長会などの関係団体からの意見を受け、討議した。

住民参加型活動探るワークショップ開く-8020推進財団

8020推進財団は11月28日、東京・市谷の新歯科医師会館で第2回8020ワークショップ及び事例報告会を開き、住民参加型の歯科保健活動の現状と課題を探った。

技工業界の労働環境改善訴える-海外委託問題訴訟原告団代表・脇本氏

歯科技工の海外委託問題訴訟原告団代表の脇本征男氏は11月29日に開かれた医療団体連絡会議に出席し、歯科技工士の立場から労働環境の改善の必要性を強く訴えた。脇本氏は、訴訟について12月18日に第3回の公判が開かれることを明らかにし、歯科技工士の置かれている実態などを公判で説明するための準備を進めているとした。

20年度診療報酬「マイナス改定なし」-中医協が厚労相に意見書提出

中医協は11月28日の総会で平成20年度診療報酬改定について「本体部分の更なるマイナス改定は行う状況にはない」とする意見書をまとめ、舛添要一厚労相に提出した。

20年度診療報酬改定 基本方針を大筋で了承-社保審

社会保障審議会の医療部会は11月29日、医療保険部会との連名による平成20年度診療報酬改定の基本方針を大筋で了承した。基本方針で歯科については、口腔機能を含めた総合的な管理と併せ、歯や口腔機能を長期的に維持する技術などについての評価を検討すべきとの文言が盛り込まれた。