日本歯科新聞 | 2008年1月22日付
中医協が20年度改定の骨子まとめる
中医協は1月18日、総会を開き、「平成20年度診療報酬改定に係る検討状況について(現時点の骨子)」をまとめた。同省ホームページでは、骨子内容を掲載し、今月25日までパブリックコメントを求める。
所得税法違反で埼玉の歯科医師ら逮捕
さいたま地検は1月18日深夜、歯科医師で財団法人「恵明(けいめい)修学資金事業協会」(埼玉県所沢市)の元理事長と妹で会元役員を所得税法違反の疑いで逮捕した。同地検と関東信越国税局は所得税法違反容疑で同容疑者の自宅を捜査。関係者の一斉聴取を始めていた。
都道府県行政関係者に歯科保健の効率的実施求める-厚労省
厚労省は1月16、17の両日、平成20年度予算の概要や施策などを都道府県行政関係者に説明する「全国厚生労働関係部局長会議」を開いた。歯科保健医療対策関連では、「歯の健康力推進歯科医師等養成講習会」「在宅歯科診療設備整備事業」「歯科医療安全管理体制推進特別事業」を新しく創設したことを説明し、「事業が効率的に実施できるよう努めてもらいたい」とした。
厚労省が民主・前原議員の質問に回答
民主党の前原誠司衆議院議員が提出した「歯科医療の向上に関する質問主意書」に対し厚労省は、口腔の健康と全身の健康について、科学的な知見の集積を図る観点から調査研究を進めることは重要。しかし、国民医療費に占める歯科医療費の割合が年々低下している点については、「歯科医療に対する国民のニーズに応じて決まるもの」で、適正な数値についての回答は困難とした。
19年4~8月の医療費伸び率 マイナスは歯科のみ
厚労省の「最近の医療費の動向」による平成19年4~8月の医療費総額の伸び率で前年同期に比べマイナスとなったのは医科、歯科、調剤で歯科だけだった。1月16日に開かれた全国厚生労働関係部局長会議の資料として発表されたもの。歯科は18年度の前年度比2.8%に続き0.3%の減となり、休日数等の影響を補正した医療費総額の伸び率でも前年同期に比べ0.5%減少した。
「全国健康保険協会」の愛称とシンボルマーク決定
10月に発足する「全国健康保険協会」の愛称(略称)とシンボルマークが決定した。現在、国(社会保険庁)が運営する政府管掌健康保険の業務を受け継ぐ同協会の愛称とシンボルマークを広く募集することで、新たな健康保険を国民に知らせ、被保険者等の参画意識を高める狙いがあった。愛称は「協会けんぽ」。
諸外国と喫煙率比較 男性は日本トップ
厚労省が1月16日に開いた全国厚生労働関係部局長会議で発表された「喫煙率の状況」によると、欧米を中心とした諸外国との比較で男性では日本の喫煙率が最も高く39.3%となっている。
肥満促進の遺伝子特定-神戸大・春日教授らの研究で
肥満治療薬の開発に新たな可能性が―。脂肪分を多く含む食事を摂取した時に、細胞内に脂肪をため込むことを促進させる遺伝子を神戸大学大学院医学系研究科・医学部の春日雅人教授らがマウスを使った実験で特定した。
「歯科用ユニット」「承認」から「認証」に
「歯科用オプション追加型ユニット」の名称で承認申請を行っていたものが、「歯科用ユニット」として認証申請で行えるようになった。日本歯科器械工業協同組合の山中通三理事長が、1月10日の大東京歯科用品商協同組合の新年懇親会で明らかにしたもので、企業の負担軽減が期待される。
「歯科再診料引き上げ」を厚労省が中医協に提案
厚労省は1月16日、平成20年度診療報酬改定で歯科のラバーダム防湿等一部の処置及び手術等の技術料を包括し、歯科再診料を引き上げる案を同日開かれた中医協診療報酬基本問題小委員会に提示した。
「国民歯科問題議員連盟」発足へ
自民党の有志の衆参国会議員で歯科保健医療政策を総合的・体系的に考えることを目的とした「国民歯科問題議員連盟」の立ち上げが、日本歯科新聞の調べで分かった。呼び掛け人は、参議院の石井みどり議員を始め、同院の関口昌一、衆議院の新井悦二、木村義雄、野田聖子、保岡興治、吉田六左エ門の各議員。
次期参院選候補者擁立の動き-日歯連盟
日本歯科医師連盟は1月18日の理事会後の定例会見で、今年3月の評議員会に次期参議院選挙に向けた候補者擁立の議案の提出する予定を明らかにした。また、執行部は評議員会で議案が可決されれば、候補者を公募し選考委員会で協議した上で、9月の評議員会で候補者を確定させたい考えだ。