入会促進のため会費など見直し-日歯案

日本歯科医師会は8月28日、入会促進の取り組みについての「現時点での考え方」を発表した。今後の具体的な対応策では、入会金10万円を廃止する一方で現行の会費3万8千円に会館維持会費3千円を上乗せし、合計4万1千円とする案を挙げた。

18年度国民医療費 歯科の割合7.6%

国民医療費に占める歯科医療費の割合が年々減少し、平成14年度の8.4%が18年度は7.6%と0.8ポイント低下した。また、金額でもこの4年間で800億円以上減少している。厚労省が8月28日に発表した「平成18年度国民医療費の概況」で分かったもの。

衛生士が不適切行為-三重の市立病院でX線撮影

三重県の市立四日市病院(は8月28日、歯科・口腔外科で、外来患者に対し歯科衛生士が歯科医師法、診療放射線技師法で禁じられているX線撮影のスイッチを押す不適切な医療行為をしていたことを明らかにした。

補綴の保険外発言巡り 日歯会長が学会長を厳重注意

日本歯科医学会の江藤一洋会長が7月の日本歯科医療管理学会学術大会の講演で補綴を保険から外す提案と受け取れる発言を行った。これに対し日本歯科医師会の大久保満男会長は8月29日に開かれた第106回都道府県会長会議の席上、江藤会長に厳重注意を行っていたことを明らかにした。

歯科用貴金属価格 15品目中9品目が改定

15品目ある歯科用貴金属のうち、10月から9品目の価格が改定となる。8月27日に開かれた中医協総会で厚労省が報告したもので、改定幅が最も大きかったのは、歯科用純金地金(金99.99%以上)の3,549円で、今年4月に改定した金額より568円高い。

6万8,040施設-5月末歯科診療所数

厚労省の施設動態調査による平成20年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,040施設となり、前月より59増えた。開設者別歯科診療所数の個人は前月より46増えて5万7,318施設、医療法人は12増えて1万69施設となっている。

唾液検査テーマにシンポ-第1回日本口腔検査学会学術大会

日本口腔検査学会の第1回学術大会が8月23日、東京都千代田区の東京歯科大学水道橋校舎血脇記念ホールで開かれた。井上学会長はあいさつで、「歯科医療、口腔疾患にかかわる検査の開発、臨床現場への普及、検査値の標準化・標準値管理、検査・診断機器の開発、臨床検査会社との連携を強力に推進する必要がある」と強調した。

「口腔病理専門医は一般病理に参画を」-医師が学会で呼びかけ

「口腔病理専門医は、もっと一般病理診断への参画をすべき」。順天堂大学浦安病院の石和久氏は、医科の立場から、口腔病理専門医らに連携を呼びかけた。8月20日から3日間、東京都千代田区の東京歯科大学水道橋校舎血脇記念ホールで開かれた第19回日本臨床口腔病理学会学術大会でのシンポジウムで講演した。

智歯からiPS細胞-産業技術総合研・大串氏らが作製

再生医療に革新的とも言える可能性をもたらした人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、智歯から作り出すことに産業技術総合研究所の大串始主幹研究員らが成功した。より広範囲な再生医療に利用できると期待がかかる。

口腔保健法 日歯がたたき台提示

すべての国民が自分の歯で楽しく笑い、会話し、おいしく安心して食べられる「8020社会」の実現を目標とした口腔保健法のたたき台「これからの口腔保健のあり方に関する考え方」を日本歯科医師会が8月28日、発表した。

歯科保健関係で概算要求-厚労省

厚労省医政局歯科保健課は、平成21年度歯科保健医療対策関係予算の概算要求(概要)をまとめた。歯科医療関連職種の需給など今後の歯科医療の問題について検討を進め、8020運動推進のため在宅歯科医療、口腔ケア等にかかわる歯科医師等の養成に関係する「歯科保健医療の普及向上(本省経費含む)」は、前年度より400万円増えて8億4,600万円を要望した。