日本の歯科医 平均年齢48.1歳

日本の歯科医師の平均年齢は、9月2日に開かれた平成20年度社会保険指導者研修会の発表資料によると48.1歳と、2年前に比べ0.5歳高くなった。「医師・歯科医師・薬剤師調査」(平成18年12月末)によるもので、男性の平均年齢は49.4歳、女性は42.9歳。平成18年12月末現在の歯科医師数は9万7,198人。男性7万8,254人、女性1万8,944人。診療従事歯科医師数は9万4,593人。男性7万6,401人、女性1万8,192人。一方、平成18年の就業歯科技工士数(衛生行政業務報告)は、3万5,147人。しかし、歯科技工所数は1万9,435施設と増加している。就業歯科衛生士数は8万6,939人。

上條歯科医療管理官 指導大綱見直し示唆-社保指導者研修会

平成20年度社会保険指導者研修会が東京都千代田区の日本教育会館で開かれた。厚労省保険局の上條英之歯科医療管理官、日歯の渡辺三雄常務理事がそれぞれ「最近の社会保険診療を巡る動きと今後の展望」をテーマに、20年度診療報酬改定の趣旨や今後の課題を講演。指導大綱の見直しについては「期間がたっているので、必要に応じて見直しをする可能性は否定できない」と述べた。

21年度税制改正 日歯が要望書発表

社会保険診療報酬等に対する消費税の非課税制度のゼロ税率、あるいは軽減税率課税への改定や特例措置(四段階制)の存続などを盛り込んだ「平成21年度税制改正に関する要望書」を日本歯科医師会が発表した。

医療機器の特別償却特例措置の延長求める-厚労省

社会保険診療報酬にかかわる事業税の存続や医療法人の社会保険診療以外の部分にかかわる事業税の軽減措置の存続など、平成21年度税制改正についての要望事項を、厚労省は8月26日、発表した。

厚労省概算要求 総額22兆9,515億円

厚労省が8月26日に発表した「平成21年度予算概算要求・要望額」は、一般会計で、前年度比8,292億円増の22兆9,515億円。年金・医療等にかかわる経費は、自然増の8,700億円から2,200億円を削減、前年度予算額に6,500億円を加算した21兆4,085億円。

「“営業医療”に感謝なし」-日本学術会議シンポで瀬戸氏が指摘

日本学術会議は9月2日、「歯科医学の将来展望」と題する市民公開シンポジウムを開催した。基調発言では、瀬戸カン(ひへんに完)一鶴見大学特命教授が、歯科医師需給問題、歯科特有の自費診療の在り方について指摘した。その中でインプラントについて、社会的な位置づけが後回しにされ、自費診療で行われていることを「営業医療」として、いかにすぐれた技術でも、営業医療に対して国民は感謝しないと述べた。

歯工連携大学院を開設-九州歯科大と九州工業大協定結ぶ

九州歯科大学と九州工業大学による日本初の歯工連携大学院が来年4月から開設する。9月1日に両大学間で協定が締結された。世界最高水準の研究成果と、研究を通した歯科医療及び関連の産業分野に必要とされる有為な専門技術者、研究開発者などの人材輩出を目指す。

歯科技工指示書の独自システム考案-みんなの歯科ネットワーク

不明確な責任分担を明確化し、補綴物の品質を保証する「契約機能付き技工指示書」をNPO法人みんなの歯科ネットワークが考案した。契約は一症例ずつ締結され、依頼者の模型適合確認で契約終了となる。

東北デンタルショー 6千人来場

第17回東北デンタルショーが9月6、7の両日、仙台市の夢メッセMIYAGIで開かれ、5,998人が来場した。143の企業が出展した。なお、日本歯科医学会学術講演会と第17回宮城県歯科医学大会も併催。

適切な広告表現を学ぶ-輸入協会

日本歯科用品輸入協会は9月1日、医療機器の適正広告基準について学ぶ研修会を東京・上野のヨシダ本社で開いた。同会会員のほかに、日本歯学図書出版協会の会員や広告代理店の担当者ら約130人が参加した。山中一郎副会長は開催の趣旨について「違法の意図がなくても結果的に是正の指示を受けたりすることのないよう、確認してほしい」と述べた。

次期参院選候補者選考巡り 7人の再選考に賛否-全国連盟会長会議

日本歯科医師連盟は9月2日、都道府県歯科医師連盟会長会議を東京・市谷の新歯科医師会館で開き、次期参議院選挙への対応について協議した。次期参院選には7人の立候補者があったが、選考委員会は「該当者なし」との答申をまとめ、執行部に提出した。会議では、今後の候補者選考に当たり、立候補した7人を改めて選考対象とするか否かに賛否両論の意見があった。執行部は意見を踏まえ、9月19日の評議員会で今後の方向性などの見解を示す予定。

「次期首相は展望伝わる人」-永山会長

日歯連盟の永山一行会長は福田首相の退陣表明について「以前から福田首相では選挙は戦えないことは言ってきた。いろいろな意味で政策の行き詰まりがあったのだろう」との感想を述べた。次期首相については「誰になるか分からないが、将来の展望が伝わるような人になってもらいたい」との考えを示した。

江藤日歯医学会長の発言に保団連が抗議声明

全国保険医団体連合会歯科代表の宇佐美宏氏は9月3日、日本歯科医学会の江藤一洋会長の「補綴の保険外し発言」について、「抗議声明」を発表した。宇佐美氏は声明の中で、同発言について、「皆保険制度を否定するに等しい発言であり、国民歯科医療を守る医療人として看過できない」と指摘。