日本歯科新聞 | 2008年11月25日付
マラッセの上皮遺残細胞 エナメル質を再生-日大歯・本田氏ら成功
日本大学歯学部の本田雅規氏らのグループは、培養した「マラッセの上皮遺残細胞」を用いたエナメル質の再生に成功した。これまでにも同細胞を培養した研究はあったが、エナメル質の再生能力を明らかにしたのは世界初。同研究は7月にカナダ・トロントで開かれた国際歯科研究会(IADR)で発表した。
歯髄再生など24題-先端医療開発特区に採用
「歯髄幹細胞を用いた象牙質・歯髄再生による新しいう蝕・歯髄炎治療法の実用化」など歯科分野を含む24の研究課題が「先端医療開発特区」に採択された。
公益法人改革 現状の問題点等を議論-全国歯科医師会専務理事連絡協
日本歯科医師会は11月19日、東京・市谷の歯科医師会館で都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会を開き、公益法人改革で意見交換した。
新型インフルエンザワクチン接種ランク 歯科医は2番目
日本歯科医師会の浅野正樹常務理事は新型インフルエンザ問題で、発生時における歯科医師のワクチン先行接種の順番について三つのカテゴリーのうち、「カテゴリー2」に位置付けられていることを明らかにした。11月19日の都道府県歯科医師会専務理事連絡協議会で説明したもの。
日医が麻生首相に抗議-「医師は常識欠落」発言で
麻生首相が医師確保対策に関連し「(医師は)社会常識が、かなり欠落している人が多い」と発言した問題で、日本医師会の唐澤祥人会長は11月20日、首相官邸を訪れ、発言の撤回や謝罪を求める抗議文を麻生首相に提出した。
2008年歯科医院の倒産 10月時点で8件-帝国データバンク調べ
歯科医院の倒産件数が2008年は10月時点で8件と、ここ8年では01年の4件に次いで少ないことが分かった。帝国データバンクが発表した「老人福祉事業者・医療機関の倒産動向調査」によるもの。
ラボ経営の未来模索-歯技協らが研修会
「歯科医療の未来と、あるべき経営―歯科医療の世界は激変する」と題した日本歯科技工所協会と同東支部共催の経営研修会が11月9日、東京都千代田区の飯田橋レインボーホールで開かれた。講師の経営コンサルティング会社、PMC代表取締役会長兼CEOの中野善夫氏は、高齢化が急激に進む日本の医療を取り巻く状況について説明。国民皆保険制度は破綻せざるを得ない状況に突入していると指摘。
歯科1医療機関当たり 月平均で1千点減少-19年度経営主体別調査
医療保険業務研究会がまとめた平成19年度経営主体別診療状況で、月平均の1医療機関当たり歯科診療件数は127件、点数15万7千点と、前年度と件数は同じだったが、点数は1千点減少した。同結果は、社会保険診療報酬支払基金が取り扱った平成19年3月~20年2月診療分の明細書を調査、分析したもの。
歯科は6万8,077件-平成20年8月末現在の診療所数
厚労省の施設動態調査による平成20年8月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,077施設となり、前月より2増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,333施設、医療法人は1万91施設。
歯科は件数、点数とも微減-支払基金8月診療分
社会保険診療報酬支払基金による平成20年8月診療分の総計確定件数は6,326万8千件、点数995億3,269万4千点で前年同月に比べ、件数と点数ともに減少した。歯科は887万8千件、107億5,690万4千点。
18年度社会保障給付費総額-89兆1,098億円
平成18年度社会保障給付費は総額89兆1,098億円で対前年度1兆3,270億円、1.5%増になることが国立社会保障・人口問題研究所のまとめで分かった。
麻酔科医不足歯科医の代用 「理解できない」-日本麻酔科学会が見解示す
麻酔科医不足に対し、「歯科医師を代用」との話が、医療関係者、マスコミの一部などで論議されている問題で、日本麻酔科学会は、「理解できない論議」とする見解をまとめ、発表した。
日本デンタルショーに6万1,529人来場
日本歯科商工協会は11月14~16の3日間、日本最大の歯科展示会「日本デンタルショー2008」を第21回日本歯科医学会総会の併催イベントとしてパシフィコ横浜で開いた。延べ6万1,529人が来場し、最新の歯科器材や技術の情報を交換した。
3月に独で国際展示会-IDS関係者が来日、PR
世界最大の歯科展示会「IDS第33回ケルン国際デンタルショー」が2年ぶりに来年3月24~28の5日間、ドイツのケルンで開催される。総展示面積や出展者数は従来より増える見通し。歯科産業振興協会(GFDI)・ドイツ歯科工業会(VDDI)専務理事のマルクス・ハイバッハ氏らが11月14日、日本からの来場を促すため都内で開いた会見で明らかにした。
次期日歯会長選 大久保満男氏が立候補表明
来年3月末に任期満了となる日本歯科医師会の会長選挙で11月18日、現会長の大久保満男氏は東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で会見を開き、会長選挙への立候補を正式に表明した。大久保氏は「(課題を)成し遂げるために会長選挙に立候補する」と決意を語った。
「参院選候補者は何人かいる」-永山日歯連盟会長が発言
日本歯科医師連盟の永山一行会長は11月22日の会見で、次期参議院比例代表選挙候補者問題について選考を会長一任とした選考委員会の決定を明らかにした。その上で「考えている人は何人かいる」と発言。更に、これまでのところ日歯や各地域から新たな人材の推薦がないとも話した。