日本歯科新聞 | 2009年2月3日付
日歯会長選 大久保会長が大差で再選
日本歯科医師会の役員任期満了に伴う日歯代議員、選挙人646人(有権者総数)による会長選挙の開票が1月30日に行われ、現職の大久保満男氏が613票、新人の津曲雅美氏が21票、白紙1票、未投票11票で、大久保氏が再選を決めた。
歯科疾患管理料など14題-厚労省20年度診療報酬改定で疑義解釈
厚労省は1月28日、平成20年度診療報酬改定における歯科疾患管理料の取り扱いなど14題の疑義解釈を発表した。
認定分科会が7増-日歯医学会
日本歯科医学会の認定分科会に新たに七つの学会が加わり、4月から計16学会となる。1月23日に東京・市谷の歯科医師会館で開かれた第81回評議員会で承認されたもの。登録されるのは日本顎変形症学会と日本スポーツ歯科医学会、日本顎顔面補綴学会、日本顎咬合学会、日本磁気歯科学会、日本小児口腔外科学会、日本顎顔面インプラント学会。
「請求権の侵害に当たらない」-オンライン請求義務化で国が答弁
レセプト請求がオンライン方式で平成23年から義務化され、原則オンライン請求に限定される。これは財産権や請求権の侵害に当たらないのかとした民主党の平岡秀夫衆議院議員の「質問主意書」に対し、政府は1月27日、「当たらない」と答弁した。
電子レセが5割突破-支払基金医科・調剤
社会保険診療報酬支払基金は1月27日の定例会見で、昨年10月に電子レセプトの割合が5割を突破し、12月には54.5%まで増えたことを明らかにした。うちオンライン請求によるものは12月時点で18.4%。また、当面の課題では、歯科の電子レセプトの着手など含めた電子レセプトの拡大、電子レセプトの審査充実などを挙げた。
年間決算データ 医療経済実態調査と合わせて把握-中医協・調査実施小委
中医協の調査実施小委員会は1月28日、年間の決算データをこれまでの単月調査の医療経済実態調査に合わせて調査することを了承した。
満足度が低下傾向-「医療に関する意識調査」
日本の医療全般に対する満足度が国民、患者ともに低下している。日医総研がまとめた「第3回日本の医療に関する意識調査」によるもの。2006年3月の前回調査で国民は51.2%、患者64.2%が「満足」と回答しているが、08年7月の今回調査で「満足」と回答したのは国民50.9%、患者54.6%だった。
医療機関の利用回数 「変わらず」がトップ
日本最大級の病院検索サイトを運営するQLifeは、「2009年の医療機関利用のしかた意向調査」の結果を発表した。調査は、インターネットを用いて、出産や大きな手術などの前後でない20歳以上の男女500人から回収したもの。医療機関の利用回数については、77%が「昨年と回数が変わらない」と回答。「昨年よりも増える」と予測する人が15%に対して、「減る」と予想する人は8%。
糖尿病患者 推定で2,210万人-厚労省「国民健康・栄養調査」
歯周病とも少なからず関係する糖尿病が「強く疑われる人」と「可能性が否定できない人」の合計が増えている。厚労省の「平成19年国民健康・栄養調査」で分かった。19年の「強く疑われる人」は約890万人、「否定できない人」は約1,320万人、合計で2,210万人と推定。平成14年の前回調査に比べて合計で約590万人増。
日歯医学会第81回評議員会 20年度会長賞-野首氏ら6人受賞
日本歯科医学会の平成20年度会長賞に6人が選ばれた。研究部門では、大阪大学特任教授の野首孝祠、東京歯科大学名誉教授の奥田克爾、大阪歯科大学教授の大東道治の3氏が受賞。教育部門では、日本歯科大学名誉教授の柬理十三雄と鶴見大学名誉教授の細井紀雄の両氏が受賞。地域歯科医療部門で受賞したのは登利俊彦氏。
評議員数 日歯選出枠14人に変更-日歯医学会
日本歯科医師会会員から選出される日本歯科医学会評議員10人が、4月から14人に改められる。第81回評議員会で可決したもの。日歯の地区制が10地区から7地区に変更したことを機に、各地区1人(計10人)だったものを各地区2人(14人)とする。
総会参加は1万5千人-日歯医学会
昨年の日本歯科医学会総会の参加者数は1万4,711人(運営要員、プレス、一般参加者除く)と、第81回評議員会で報告された。日程別集計では、11月14日が2,966人、同15日6,486人、同16日5,259人。
口腔ケアなどをテーマに講演会-GC友の会
GC友の会は高齢社会における口腔ケアと確実なインプラント治療の二つをテーマとした講演会を1月18日、東京都目黒区の恵比寿ザ・ガーデンホールで開いた。診療室での口腔ケアや在宅診療の取り組みを紹介する映像を上映した後、院長の米山武義氏と歯科衛生士の杉山総子氏、土屋貴子氏が「患者さんと末永くおつきあいするために―診療室から始まる口腔ケア」をテーマに講演。第2部では「確実なインプラント治療とは―患者さんへの適切な情報提供と確実な欠損補綴治療の実際」をテーマに、東京歯科大学教授の井上孝氏と福岡県開業の上田秀朗氏がそれぞれ講演した。