日本歯科新聞 | 2009年2月10日付
歯周病 エイズ発症の引き金-日大歯・落合教授らが可能性示す
日本大学歯学部の落合邦康教授と名古屋市立大学の岡本尚教授らは、歯周病原菌の産生する酪酸が、潜伏するHIVの活性化に深く関与することを明らかにした。更に、様々な研究結果から、従来の全身疾患に加え歯周病がウイルス感染にも関与している可能性があり、歯周病ケアが極めて重要であると報告している。
入学定員見直し提言 歯科大の教育改善で報告書-文科省・協力会議
入学者の確保や臨床実習に必要な患者数の確保が困難、歯科国試の合格率の低迷している等の大学は、入学定員の見直しを検討する-。文部科学省の「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」は1月30日、臨床能力の確保や、優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育などについて検討し、第1次報告「確かな臨床能力を備えた歯科医師養成方策」をまとめた。
3月12、13日に日歯代議員会
日本歯科医師会は第162回代議員会を3月12、13の両日、東京・市谷の歯科医師会館で開く。また、代議員会終了後、第118回通常総会を開く。
医師の喫煙率、減少傾向-日医
医師の喫煙率は年々減少傾向にある。日本医師会が会員を対象にした「2008喫煙意識調査」で明らかになったもので、喫煙者は男性15.0%、女性4.6%と調査を開始した8年前と比較して男性12.1%、女性2.2%減少した。
19年度国保は3,800億円の赤字
厚労省は、市町村が運営する国民健康保険の平成19年度財政状況(速報)を発表した。一般被保険者分、退職者被保険者分及び介護保険分を合わせた財政状況は収入が13兆1,164億円、支出13兆726億円。一般会計繰入金のうち赤字補填を目的とするものを収入から差し引いた事実上の収支差は3,787億円の赤字。
歯科 件数、点数とも減-支払基金10月診療分
社会保険診療報酬支払基金による平成20年10月診療分の総計確定件数は7,011万9千件、点数1,075億2,391万2千点で前年同月に比べ、件数、点数は減少した。減少しているのは、長寿(後期高齢者)医療制度創設による老人保健制度の廃止が大きく影響している。歯科は873万2千件、113億1,695万点で、前年同月に比べ、件数、点数は減少した。
特待生は半額-日歯大新潟・学生確保が狙い
日本歯科大学新潟生命歯学部は、学生の確保を目的に一般選抜前期入学試験の成績上位者10人の授業料を6年間半額にする「特待生制度」を導入する。
次期参院選候補者選考 島村氏に要請-永山日歯連盟会長が臨時三役会で報告
次期参議院選挙候補者選びで、日本歯科医師連盟の永山一行会長が、立候補要請者を神奈川県歯科医師連盟理事長の島村大氏に決めたことが本紙の調べで分かった。2月5日に開かれた臨時三役会で永山会長が口頭で三役に伝えたもの。今後、永山会長は、2月19日に開く選考委員会で参院選候補者として島村氏を諮問する。