日本歯科新聞 | 2009年6月16日付
競泳・北島選手がむし歯予防デーに先駆けトークショー
「瞬間的な力を入れる時に噛みしめるなど、スポーツ選手にとって歯は大切。普段から歯の健康には心掛けている」。五輪競泳で2大会連続2個ずつの金メダルを獲得した北島康介選手が、6月3日に開かれた「『6月4日はむし歯予防の日』知っておきたいキシリトールのむし歯予防効果シンポジウム」のトークショーの中で語った。
2008年度医療機関倒産 歯科医院は13件-帝国データバンク調べ
2008年度の医療機関の倒産件数は01年度以降で最多となった。帝国データバンクが法的整理のみを対象に調査・分析した「医療機関の倒産動向」で分かった。歯科医院は13件で、04年度の14件に次いで多い件数となっている。
平成21年度 歯科技工士養成機関 平均定員充足率65%
平成21年度の歯科技工士養成機関の定員に対する入学者は全国で65%と、昨年に引き続き厳しい入学者状況となっていることが全国歯科技工士教育協議会の調査で分かった。
9銘柄の薬価収載了承-中医協
中医協は6月10日、総会を開き、9銘柄の医薬品の薬価収載を了承した。歯科に関連するものでは歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎に使用されるクラビット錠(第一三共)の「250mg」「500mg」「細粒10%」を認めた。
薬価と材料価格調査承認-中医協
中医協は5月27日、薬価専門部会と保険医療材料部会を開き、薬価と特定保険医療材料価格について調査することを決めた。
歯科、件数点数とも減-支払基金2月分
社会保険診療報酬支払基金による平成21年2月診療分の総計確定件数は7,086万2千件、点数1,036億2,855万5千点で前年同月に比べ、件数は増加したが、点数は減少した。歯科は858万1千件、107億4,156万5千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。
口唇・口腔・咽頭がん 死亡6,577人-20年人口動態統計月報年計
厚労省が3日に発表した「平成20年人口動態統計月報年計の概況」によると、口唇・口腔及び咽頭のがんによる死亡数は6,577人で、19年に比べ178人増えた。死亡総数に占める割合は0.6%。
女医支援でシンポ 就労環境など意見交換-日医
日本医師会は5月30日、「女性医師支援センター・シンポジウム」を東京・駒込の日医会館で開いた。シンポジウムでは、結婚、出産などの理由で職場を離れ復帰する女性医師の復職を支援するため、日医が実施する女性医師バンク事業などを通して、女性医師を取り巻く環境や問題点を話し合った。
2009年歯の健康シンポジウム-日歯らが市民にアピール
市民向け2009年歯の健康シンポジウムが、歯の衛生週間に合わせて6月4日、東京・有楽町のよみうりホールで開かれた。「しあわせの秘訣は口腔ケア―就活・婚活は自分磨きから」をテーマに、歯周病予防の大切さや歯ぐきマッサージ法の講演があった。
理事長に野村氏就任-全技学校協
全国歯科技工士学校協会の理事長に野村順雄氏が就任した。大塚弘介氏の理事長退任に伴うもの。
歯の衛生週間 ドライマウスに焦点-市民向け日歯フォーラム
日本歯科医師会とサンケイリビング社は、ドライマウスに焦点を当てた市民向けフォーラムを6月11日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで開いた。テーマは「口の中の乾き、のどの渇きは隠れた病気のサインかも『口腔乾燥症(ドライマウス)』に悩んでいませんか」。講演では、大生病院歯科口腔外科科長の阪口英夫氏が「長寿の秘訣・口腔ケア―ドライマウスと口腔保湿剤」と題して話した。
歯科も参加し、心身医学の発展目指す-初の5学会合同集会
心身医学の更なる発展を目指し五つの関連学会が初めての合同集会を6月6、7日の両日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開いた。日本歯科心身医学会は第24回総会・学術大会を兼ねて参加。日本心身医学会、日本女性心身医学会、日本小児心身医学会、日本心療内科学会と共に、13題の合同シンポジウムを行うなどメインテーマの「近未来医療を担う心身医学」について活発な意見交換を行った。
ブレーススマイル 「とびっきり笑顔」の写真コンテスト
日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科治療中の「とびっきり笑顔」写真を募集している。矯正歯科治療中の人がより前向きに治療に取り組めるよう実施する「ブレーススマイルコンテスト」で、今回が5回目。締め切りは8月31日。詳細、問い合わせは事務局フリーダイヤル0120-786-212、ホームページ(http://www.orthod.or.jp/)まで。
インプラント 厚労省が承認基準を通知-企業の費用負担が約3分の1に
厚生労働省医薬食品局は歯科用インプラントの製造販売承認基準の制定について5月25日付で各都道府県知事宛に通知した。承認基準の適用は5月28日から。基準が制定されたことにより、承認基準に該当する製品の区分が「基準あり・臨床なし」になり、承認申請にかかわる企業の費用の負担軽減や時間の短縮化が期待される。従来のインプラントの承認審査は1年以上かかっていた場合もあったが、今回の基準が通知されたことにより、資料が整っていれば約4カ月で承認が下りるものと見られている。また、費用も承認基準が設けられたことで150万円から約45万円まで抑えられる。
参院選候補に6人が名乗り-日歯連盟
日本歯科医師連盟の次期参議院選挙の推薦候補者の届け出が6月5日締め切られ、6人が立候補した。立候補したのは、届出順で松井正剛(奈良県歯連盟推薦)、松元一広(鹿児島県歯連盟推薦)、高嶺明彦(沖縄県歯連盟推薦)、白須賀貴樹(千葉県歯連盟推薦)、島田二郎(島根県歯連盟推薦)、島村大(神奈川県歯連盟、都歯連盟推薦)の各氏。
レセオンライン問題 選挙公約に義務化撤廃-日歯・日歯連盟が自民に要望
日本歯科医師会と日本歯科医師連盟は6月4日、自民党の保利耕輔政調会長と面会し、自民党の選挙公約にレセプトオンライン一律義務化撤廃などを盛り込んだ要望書を手渡した。
経済財政諮問会議 「基本方針」素案を公表-与謝野大臣、社会保障費の抑制示唆
経済財政諮問会議は6月9日、来年度の政府予算にかかわる「基本方針2009」の素案を公表した。社会保障問題では、安定財源の下で制度の「ほころび」を早急に修復し、信頼構築のための制度・行政基盤を整えるとの考えを示した。また、安定財源の確保については、税制の抜本的な改革で賄う方針。ただ、与謝野馨経済財政政策担当大臣は、会議終了後の会見で、社会保障費2,200億円の抑制政策は原則的に維持する考えを改めて示した。