日本歯科新聞 | 2009年7月14日付
歯科疾患予防法 「成立は困難」-石井議員が見通し示す
自民党が検討する「歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する法律案」について、同党の石井みどり参議院議員は、今国会で法案成立は難しいとの見通しを示した。
神歯大 新理事長に久保田氏
神奈川歯科大学の新理事長に昨年4月に学長に就任した久保田英朗氏が決まり、新体制がスタートした。資産運用で多額の損失を発生させた責任を取る形で、高橋和人理事長及び2号、3号理事の全員が理事職を辞任したことに伴うもの。
国民健康保険医療給付状況 100人当たり件数70~74歳が最多
国民健康保険医療給付の平成19年度実態調査が厚労省から発表された。歯科の被保険者100人当たり件数では70~74歳が18.04件で最も多く、被保険者1人当たり診療費でも2,748円で最も多かった。1件当たり診療費では80~84歳がトップで1万7,179円。
市町村、組合とも増-21年3月国保歯科医療費
国保中央会がまとめた平成21年3月診療分の総医療費は市町村と組合、後期高齢者を合わせて1兆9,287億円で、うち後期高齢者分は9,905億円だった。
後発医薬品促進で通知-厚労省
厚労省は7月1日、後発医薬品の使用促進で保険医療機関及び保険薬局に対する周知徹底を求める文書を全国の地方厚生(支)局に通知した。
歯科医の協力求める-感染予防のNPO法人
研究機関や企業、病院などを中心とする感染予防の専門家の団体が、歯科診療環境の安全性の改善に着目し始めた。バイオハザード対策を推進しているNPO法人バイオメディカルサイエンス研究会は現在、歯科医師の協力を募っている。
唾液が傷を癒す メカニズムの一部解明-松本歯大・王教授ら
口腔内の傷を唾液が癒すメカニズムについて、松本歯科大学の王宝禮教授らの研究グループはその一部の解明に成功した。唾液に含まれるタンパク質「ヒスタチン」が別のタンパク質と結合することで、歯肉細胞を増殖させ、傷を修復する可能性を示唆した。同研究は米国の科学誌The Journal of Biological Chemistry(JBC)に発表された。
社保審医療部会 改定議論をスタート
医療提供体制の観点から平成22年度診療報酬改定にかかわる議論をする厚労省の社会保障審議会医療部会は7月9日、会合を開き、厚労省が現状と課題等について説明、日医、日歯等の委員から意見を聞いた。