日本歯科新聞 | 2009年9月29日付
3Dアーティストのファジーノ氏が千葉で来日記念展示会
歯医者さんにはどちらかと言えば怖いイメージがある。そのイメージを楽しくしたいとの思いから「歯医者さんシリーズ」などを手掛ける3Dアート(立体版画)の第一人者、チャールズ・ファジーノ氏の来日記念展示会が9月15~23日まで千葉県船橋市の西武船橋店で開かれた。
厚労相に長妻氏就任「後期高齢者制度廃止」を明言
民主党、社民党、国民新党の連立政権による「鳩山内閣」が9月16日に発足し、厚労相には民主党の長妻昭衆議院議員が就任した。同党がマニフェストに掲げていた後期高齢者(長寿)医療制度の廃止については「年齢で区分し、医療機関にかかりやすい人を一つの保険制度に入れるというのは無理があるので廃止する」と明言し、時期、手法は現状を把握してから、詳細に制度設計を作り上げたい」とした。
日本の接着歯学の生みの親 増原英一氏が死去
東京医科歯科大学名誉教授で日本接着歯学の生みの親である増原英一(ますはら・えいいち)氏は9月18日、肺炎のため東京都文京区の病院で死去した。88歳。同氏は島根県出身。昭和16年12月東京高等歯科学校(現東京医科歯科大歯)卒。30年10月同大医用器材研究所教授。61年4月退官、名誉教授に。日本接着歯学会の初代会長など多くの関係学会の役職を歴任した。
20年度収支決算等を可決-日技代議員会
日本歯科技工士会の第90回代議員会が9月12日、東京都新宿区の日技会館で開かれ、平成20年度事業計画、会計収支決算報告の2議案を可決した。中西茂昭会長は冒頭あいさつで歯科技工士統一国家試験問題について、日歯、日技、全国歯科技工士教育協議会の連盟で要望書を厚労省に提出している旨を報告し「当局には早期の統一試験実施のための検討会設置など具体化を加速させてもらいたい」と話した。
新潟の歯科保健が優秀政策受賞-全国知事会
9年連続で12歳児のむし歯本数が一番少なかったことや全国初となる歯科保健推進条例の制定など歯科保健対策事業への取り組みが認められ、新潟県が全国知事会の優秀政策に選ばれた。歯科分野の受賞は全国で初。
歯科は46人合格-診療報酬請求事務能力
日本医療保険事務協会による第30回診療報酬請求事務能力認定試験の結果が9月18日、発表された。合格者数は医科が1,869人、歯科は46人で、合格率は医科24.1%、歯科35.9%となっている。
6人が受賞-日歯会員有功章
日本歯科医師会の平成21年度会員有功章表彰式が9月11日、第164回日歯代議員会の2日目の冒頭に行われた。受賞者は6人で、会員有功章授賞規則第4条第1項第一号該当者に神元繁一氏(沖縄)、会員有功章授賞規則第4条第1項第三号該当者に松井成一(滋賀)、米?穰二(徳島)、四元貢(鹿児島)、松田毅(大阪)、小笹勝利(福岡)の各氏。
3氏、1団体が受賞-日歯連盟褒賞
日本歯科医師連盟は平成21年度褒賞受賞者表彰式を9月18日に開いた第107回評議員会で行った。斉藤眞澄(東京)と古川武房(東京)、白尾国興(宮崎)の3氏が都道府県歯連盟会長、又は日歯連盟から功績があったとして推挙された。また、山形県歯連盟が、業権の確保とその伸長を中央、地方を問わず政治的に緊密かつ強力に推進し、政治活動が長期にわたって活発であったとして表彰された。
歯科は点・件数とも減-支払基金・5月診療分
社会保険診療報酬支払基金による平成21年5月診療分の総計確定件数は6,948万8千件、点数1,033億8,943万6千点で前年同月に比べ、件数は、点数ともに増加した。5月の稼働日数は23日(うち土曜日5日)で、対前年同月で1.5日減。歯科は876万9千件、106億374万3千点で、前年同月に比べ、件数、点数ともに減少した。
レセ電算処理システム参加 歯科は122医院
社会保険診療報酬支払基金がまとめた平成21年7月診療分の歯科のレセプト電算処理システム参加医院は122と前月より31医院増えた。前月比の増加数では6月は41、5月は24、4月は20。
6万8,161施設-6月末・歯科診療所数
厚労省の施設動態調査による平成21年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,161施設となり、前月より22増えた。開設者別歯科診療所数の個人は5万7,263施設、医療法人は1万249施設。
事故防止のための代替新規品目 歯科8品目収載
厚生労働省は9月25日、医療事故防止のため名称を変更した代替新規品目などを収載した薬価基準を告示した。歯科用薬剤で薬価基準に収載されたのは8品目で、薬価はつかないものの、保険適用される使用薬品は7品目。
参院選撤退論相次ぐ-都道府県歯連盟代表者・理事長会議
日本歯科医師連盟は9月25日、都道府県歯科医師連盟代表者・理事長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。次期参議院選挙について、9月18日に開かれた評議員会で野党の自民党からの候補者擁立を見送る緊急動議の可決を受けた協議では、選挙撤退論が大勢を占めるとともに大阪の岡邦恭氏から執行部の責任を問う意見などが挙がった。これらの意見に対し、執行部は理事会でも撤退論が大勢を占めたことを明らかにし、会議の意見も踏まえて10月の理事会で最終決断する考えを示した。
次期参議院選挙 自民から擁立せず-日歯連盟評議員会
日本歯科医師連盟は9月18日、第107回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開き、8月21日の臨時評議員会で次期参議院選挙候補者に決まったたかみね明彦氏について自民党から擁立しないことを決定した。
新政権への対応で議論-日歯・都道府県会長会議
日本歯科医師会は9月17日、都道府県会長会議を東京・市谷の歯科医師会館で開いた。慣例では8月下旬の開催となるが、衆議院選挙などを考慮したもの。審議は民主党政権への対応に集中し、自民党支持の見直しや参議院選挙については「戦えない」などとする意見が複数出された。しかし「3~5年後を見据えながら対応すべき」など民主党支持に対する慎重論もあった。