日本歯科新聞 | 2010年2月9日付
中国技工の実態、TBSが放送 発がん物質・ベリリウムを含有
日本に入ってくる中国製の歯科技工物から、日本では使用禁止の有害金属が混入している実態が明らかにされた。TBSテレビが2月6日の「報道特集NEXT」で放送したもので、含有されていた金属は、当時の厚生省(現厚労省)が発がん性の高い金属であるとし、25年前に国内での使用を禁止したベリリウム。同テレビ局が中国の歯科技工所4社から取り寄せた歯科技工物のうち3社の技工物に同金属が1.2~1.9%含まれていた。
神奈川、静岡、山梨の3県歯が災害協定
神奈川、静岡、山梨の3県歯科医師会は「災害時における相互応援に関する協定書」の調印式を1月31日、甲府市内のベルクラシック甲府で執り行った。静岡と山梨の両県歯では、平成19年に災害協定を結んでいるが、3県歯にまたがる災害協定は全国でも初めてのこと。
金子会長が再選-福島県歯
任期満了に伴う福島県歯科医師会会長選挙の立候補者届出が1月31日締め切られ、立候補が現職の金子振氏一人だったため、無投票再選を決めた。
国公立大学2次試験 歯学部・歯科大 3,101人が志願
国公立大学入試2次試験の出願が打ち切られた。歯学部・歯科大学12校全体の志願者数は前期、後期日程合わせて3,101人、前期のみは1,839人となった。倍率はそれぞれ4.55倍、3.24倍。
業界関係者が多数参列し、礒谷日本歯科工業社会長を偲ぶ
昨年12月に死去した日本歯科工業社会長の礒谷彰氏の葬儀と告別式が1月31日、東京都港区の増上寺で営まれた。喪主は同社社長で長男の礒谷精彦氏。
初・再診料引き上げへ-歯科診療報酬を集中審議
平成22年度診療報酬改定に向けて厚労省は2月3日、歯科診療報酬にかかわる改定項目案を中医協総会に提示した。日本歯科医師会が重要課題の一つに掲げていた初診料・再診料については、スタディーモデルの検査料と歯科疾患管理料の一部を包括するとともに歯科診療報酬改定財源2.09%の一部を使って引き上げる。
中医協・医科委員が衛生士の活用を質問
「歯科衛生士は歯科固有の職種というより医科部門の一職種になってきている。この辺りのしばりを変える考えはないのか」。中医協診療側委員で茨城県医師会理事の鈴木邦彦委員は、平成22年度診療報酬改定の審議が大詰めを迎えている2月3日の総会で、訪問歯科衛生士指導料の見直しに絡み、厚労省に質問した。
22年度診療報酬改定 歯科技工加算を新設
義歯の修理評価として歯科技工加算を新設する改定案を厚労省は2月3日の中医協に提示した。新設される歯科技工加算は、生活の質に配慮した歯科医療を充実する観点から、歯科医療機関内に歯科技工士を配置し、その技能を活用している歯科医療機関の取り組みを評価するもの。
22年度診療報酬改定 病院歯科を手厚く評価
平成22年度改定で主に歯科大学病院を中心に算定されている地域歯科診療支援病院の再診料の引き上げが了承された。
22年度診療報酬改定 歯科訪問診療を見直し
在宅歯科医療を推進する観点から歯科訪問診療の算定要件の見直し、歯科疾患在宅療養管理料の新設、訪問歯科衛生指導料の引き上げなどが了承された。
レセ電義務化対象機関で明細書を無料発行
レセプト電子請求が義務付けられている保険医療機関等は原則、レセプト並みの明細書を無料で発行する。義務付けられていない医療機関等は、明細書の発行の有無等を院内掲示することが求められる。また、レセプト電子請求する医療機関等には、明細書発行加算が新設される。