金パラ価格 10品目で引き上げ

パラジウムや金、12%金銀パラジウム合金等の素材価格の変動幅が6カ月で5%を超えた時に随時見直す、歯科用貴金属の平成22年10月からの改定の公示価格が、7月28日に開かれた中央社会保険医療協議会総会で、承認された。今回の改定では変動率が30%を超えた歯科非鋳造用金銀パラジウム合金板状(金12%以上JIS適合品)や、変動率が30%近くあった歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)など10品目が引き上げになった。

豊島区歯が公益社団-歯科医師会では全国初の認定

平成25年までに公益か一般社団法人かの選択を迫られている全国歯科医師会等のトップを切って東京都豊島区歯科医師会(小澤征陽会長)が公益社団法人として東京都から認定公示された。同会は7月1日付けで事務所所在地の解散及び設立登記を行い、新法人としてスタートした。

高齢者の窓口負担 国民6割「現在と同じ」-厚労省・新医療制度で意識調査

20歳以上の一般国民と有識者を対象に厚労省が実施した新たな高齢者医療制度における意識調査で、70歳以上の窓口負担について一般の60%、有識者の66%が「現在と同じぐらいでよい」と回答したことが分かった。また、一定年齢以上を区分する現行の制度については一般の44%、有識者の66%が「適切でない」と回答した。

看護職員  薬の常用者が6割-医療連が実態調査

看護師や准看護師、保健師、助産師の看護職員の約6割が体調不良により何らかの薬を常用していることが日本医療労働組合連合会の実施した「看護職員の労働実態調査」で分かった。最も多いのは「鎮痛剤」で29.0%。次いで「ビタミン剤」19.0%、「胃腸薬」17.6%。また、健康の自覚症状についても約半数が「全身がだるい」や「腰痛」、約4割は「イライラ」、「ゆううつ」を訴えている。

歯科、件数で1.5%増-市町村国保

国保中央会がまとめた平成22年3月診療分の総医療費は市町村と組合、後期高齢者を合わせて2兆399億円で、うち後期高齢者分は1兆706億円だった。3月の稼働日数は24.0日(平日22.0日、土曜日2.0日)で、対前年同月比で1.0日増加した。歯科医療費は市町村が726億円。組合が57億円。後期高齢者が344億円。

学会の役割確認-日歯医学会評議員会・21年度収支決算を可決

日本歯科医学会の第84回評議員会が7月27日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれ=写真、平成21年度学会会計収支決算の議案を可決した。学会の役割を確認する会長報告や会務報告、第22回日本歯科医学会総会報告などが行われた。

歯科衛生士の“歯みがきサロン”開業 「違法行為」と批判集中

近畿北陸地区の歯科医師会と歯科医師連盟は7月24日、役員合同連絡協議会を和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で開き、歯科衛生士開業のいわゆる「歯みがきサロン」は違法として行政への対応を求めるとともに次期診療報酬改定での初・再診料の大幅な引き上げなどを盛り込んだ要望書を日本歯科医師会、日本歯科医師連盟に提出することを決めた。

在宅歯科医療を推進-日歯役員合宿勉強会

日本歯科医師会は7月28、29の両日、東京・市谷の歯科医師会館で役員合宿勉強会を開き、医療と介護の一体的な提供に向けた在宅歯科医療の推進などを盛り込んだ宣言文を取りまとめた。勉強会には、日歯の他、日本歯科総合研究機構、日本歯科医師連盟、日本歯科医学会、8020推進財団、日本学校歯科医会、日本歯科衛生士会、日本歯科商工協会の関係者が出席し、平成24年度の診療報酬と介護報酬の同時改定での「地域における医療と介護の一体的提供・歯科の役割」をテーマに議論した。