日本歯科新聞 | 2011年3月22日付
東日本大震災で歯科医4人の死亡確認
3月11日に発生した東日本大震災による被害は、3月22日午前9時までに死者と行方不明者は合わせて2万1,592人に上る。特に被害の大きかった岩手、宮城、福島、茨城の県歯科医師会に本紙が確認したところ、3月22日午前11時現在で、死亡した歯科医師が少なくとも4人いることが分かった。いまだに連絡が取れない会員も多いため、人的被害はさらに広がる可能性もある。また、歯科診療所の全壊・全焼・流失は、分かっているだけでも20件近くにのぼる。
被災地近隣の歯科医師会が支援物資を送付
東日本大震災の被災地で口腔ケア関連用具等の支援物資が不足している。特に品不足が著しいのは岩手、宮城の2県で、北海道歯科医師会と青森県歯科医師会が岩手県歯科医師会に、山形県歯科医師会が宮城県歯科医師会に物資を送る。
支援、日歯に一本化-歯科関係7団体が会合
日本歯科医師会、日本歯科衛生士会、日本歯科技工士会、日本歯科商工協会、日本歯科医学会、日本私立歯科大学協会、日本学校歯科医会は3月17日に東京・市谷の歯科医師会館で東日本大震災の支援などについて話し合うため緊急会合を開いた。
被災3県歯に見舞金-日歯と日歯連盟
日本歯科医師会(大久保満男会長)は3月14日に東日本大震災で被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県歯に対し、それぞれ1千万円ずつの見舞金を贈ることを決めた。
歯科医師国家試験 合格率71.0%
厚労省は3月22日に第104回歯科医師国家試験の合格者を発表した。出願総数3,875人に対し受験者は3,378人で合格者2,400人、合格率は71.0%で前回を1.5%上回ったが、過去10年間では4番目に低い数字となった。
国が被災者に口腔ケアを呼びかけ
厚労省は東日本大震災における被災地での健康を守るために、歯と口の清掃などを求める事務連絡を3月18日に全国の地域保健主管部局に通達した。
元熊本県歯会長 鬼塚義行氏死去
元熊本県歯科医師会会長や元日本歯科医師会代議員を務めた鬼塚義行(おにつか・よしゆき)氏は3月12日、死去した。84歳。通夜・告別式は既に執り行われた。
院内技工 患者の9割が「安心」-技工加算で中医協が調査
歯科医療機関に常勤歯科技工士がいると「安心感が高まる」と回答した患者は9割。厚労省が3月2日に中医協総会に提示した歯科技工加算の影響調査結果速報で明らかになったもの。
集団フッ素洗口の是否-日弁連の意見書に口腔衛生学会が反発
集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書を日本弁護士連合会(日弁連)が今年1月26日にまとめ、2月2日に厚労、文科、環境省の各大臣に提出したことから、同問題を巡る議論が再燃している。日本口腔衛生学会は、有効性、必要性、実施上の安全性に疑問があるとする日弁連の意見書に、真っ向から反対する見解をまとめ、2月18日に同会のホームページ上に発表した。
日歯・連盟主催で石井議員を励ます会
歯科職域代表として活動する自民党の石井みどり参議院議員を励ます会が3月4日に東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれ、関係者500人以上が集まった。主催は日本歯科医師会、日本歯科医師連盟。