日本歯科新聞 | 2011年12月13日付
歯科医、10万人突破
過剰といわれる歯科医師数が、平成22年12月31日現在で10万1,576人となり、初めて10万人を超えた。人口10万対の人数も79.3人で、歯科医師適正数の一つの目安とされる50人を約30人上回った。厚労省が12月6日に発表した「平成22年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によるもの。
訃報 村上勝氏死去 日歯副会長など役職多数
京都府歯科医師会名誉会員で、同会会長、日本歯科医師会副会長、さらに京都府教育委員長など数々の役職を歴任した村上勝(むらかみ・まさる)氏は12月8日、肺がんのため死去した。84歳。
歯科で判明1,076体
警察庁の舟本馨刑事局長は12月1日に開かれた参議院厚生労働委員会で、東日本大震災で歯科的所見により身元が判明した遺体が11月11日までに1,076体あったことを明らかにした。
東歯大同窓会会長に矢崎氏
東京歯科大学同窓会会長に矢崎秀昭氏が就任する。大山萬夫氏ら役員の任期満了に伴う交代によるもので、任期は2012年1月1日から2年間。
幼児と小学生の罹患率「むし歯」は未だトップ-23年度学校保健統計速報
健康状態を調べた各種の疾病・異常の罹患率で「むし歯」は幼稚園、小学校において最も高く、中学校、高等学校でも、「裸眼視力1.0未満の者」に次いで高い率となっている。文部科学省が12月8日に公表した23年度学校保健統計速報によるもの。
ジーシーが義援金1,730万円-国際シンポの参加登録費など
ジーシー(本社・東京都文京区、中尾眞社長)は10月に開催したジーシー国際シンポジウムの参加登録費など1,727万9,369円を、12月1日に東日本大震災の義援金として日本赤十字社(本社・東京都港区、近衛忠煇社長)に贈呈した。
訃報 小坂惠一氏-コサカ社長
歯科ディーラーのコサカ社長の小坂惠一(こさか・けいいち)氏は12月2日、死去した。74歳。
24年度診療報酬改定 4.7%以上のプラスを要望-日歯・連盟が民主の議連に
日本歯科医師会(大久保満男会長)と日本歯科医師連盟(高木幹正会長)は12月8日に開かれた民主党の歯科医療議員連盟総会で、平成24年度診療報酬改定について歯科医療費ベースでプラス4.7%以上の改定率を要望した。
財務省が厚労省に2.3%の引き下げ案-次期改定の調整は難航必至
平成24年度診療報酬改定で財務省の吉田泉政務官は12月9日に診療報酬本体1%、薬価1.3%、計2.3%の引き下げ案を提示した。厚労省の藤田一枝政務官との折衝の中で示されたもの。
国民医療推進協 定額負担反対の署名733万人
日本医師会や日本歯科医師会など40団体で構成する国民医療推進協議会(会長・原中勝征日医会長)の「日本の医療を守るための総決起大会」が東京・駒込の日医会館で12月9日に開かれ、受診時定額負担反対運動の署名活動では773万2,801人が集まったと報告された。加盟団体関係者ら1千人以上が参加した決起大会では、定額負担や、「国民皆保険をこれからも断固守り続ける」とTPPへの参加に反対する決議文が全会一致で採択された。
介護改定方針を了承-社保審分科会
厚労省の社会保障審議会介護給付費分科会は、平成24年度介護報酬改定の基本方針となる審議報告書を12月5日に取りまとめた。改定について同省は、改定率決定後、すぐにも点数の貼り付け作業に入り、1月下旬までには諮問・答申を行いたい意向にある。
「受診抑制で口腔の健康格差」-共産党・田村参院議員が国会質問
田村智子参議院議員(日本共産党)は12月1日の参院厚生労働委員会で歯科の診療報酬などについて質問。全日本民主医療機関連合会(民医連)の無料低額診療事業で確認された口腔の健康格差の実態を踏まえ、生活保護受給者や同水準の所得の人が十分な歯科診療を受けておらず、う蝕の進行、多数歯欠損が全国平均に比べて著しく、明らかな健康格差が生まれていると、医療制度の改善を厚労省に求めた。