都道府県医療計画 口腔保健推進を明示

厚労省は、平成25年度から都道府県が実施する医療計画に向けた指針を3月30日付で都道府県知事あてに通知した。指針には初めて在宅歯科医療における歯科口腔保健の推進体制の明示を求めるなど画期的な内容になっている。昨年8月に成立した歯科口腔保健法などが後押しになっているものと考えられる。都道府県では、指針を基に今年度中に医療関係団体などを交えて具体的な計画を策定する。

23年12月末歯科施設数 4カ月連続で減少

歯科診療所数の減少が止まらない。厚労省の施設動態調査による平成23年12月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,492施設で、前月より22減り、4カ月連続の減となった。

開設者別歯科診療所数の個人は前月より55施設減って5万6,692施設、医療法人は30増えて1万1,166施設となっている。

全国初 大阪の岸和田と滋賀の甲賀で歯科医師が保健所所長に就任

大阪府と滋賀県の2カ所の保健所で4月1日から歯科医師が所長に就任した。本紙の調べで分かったもので、歯科医師が保健所の所長になるのは全国で初めて。所長に就任したのは大阪の岸和田保健所の大西宏昭氏(59)、滋賀の甲賀保健所の井下英二氏(56)。

口の健康アプリ開発-群馬・桐生市歯が無料で配信

群馬県の桐生市歯科医師会(塩崎泰雄会長)が、在宅の現場などで口腔機能アセスメントのツールとして活用できるアプリ「口から健康アプリ」を開発した。iPhoneやiPad、iPodなどで活用できるもので、無料で提供する。

アプリ開発のきっかけとなったのは、同歯科医師会が中心となって、医科・歯科・介護・地域住民・NPOなどさまざまな職種が参加する「桐生地区口腔ケア研究会」。口腔ケアについての情報交換、課題解決を目的として講演会などを開いている。

日本歯科医学会総会21年ぶりに大阪で 11月に開催

4年に一度開催される歯科界最大の医学大会、第22回日本歯科医学会総会をアピールする記者会見が10日に東京・市谷の歯科医師会館で開かれ、総会の特徴および概要の説明が行われた。「お口の健康 全身元気―各世代の最新歯科医療」をメーンテーマに掲げた総会は11月9日から三日間、大阪市の大阪国際会議場(グランキューブ)とインテックス大阪での開催。

次期診療報酬改定 基本診療料等議論へ

中医協は平成26年度診療報酬改定に向けて、基本診療料の在り方や消費増税への対応など4項目について、4月以降、新たな部会及び既存の部会で検討することを11日の総会で了承した。厚労省は、新たな分科会や人選などできるだけ早く決めて議論をスタートさせたい意向だ。

訃報 中塚裕氏-元兵庫県歯会長

元兵庫県歯科医師会会長の中塚裕(なかつか・ゆたか)氏は6日、死去した。82歳。

電子レセ1月診療分 全国で2万6,098施設

社会保険診療報酬支払基金が発表した平成24年1月診療分の電子セレプト請求による歯科医療機関数は2万6,098施設で、全請求医療機関数に占める割合は36.7%となり前月に比べ0.7%増えた。オンライン請求は4,297施設で全請求医療機関数に占める割合は6.0%で、前月よりも0.1%の増加となっている。

1月請求の全歯科医療機関数は7万1,087施設で、前月に比べ37施設の減。

電子レセによる歯科の請求件数は404万9,851件で、全請求件数に占める割合は44.4%となり前月よりも0.8%増えた。オンラインによる請求件数は76万8,869件で、全請求件数に占める割合は8.4%となり、前月よりも0.2%増えた。

8割が「税理士活用」-京都府歯が会員アンケート

京都府歯科医師会(平塚靖則会長)が会員に実施した「税務アンケート」で、8割強は税理士を活用しており、「申請時に委託している」との意見が1.8%あった。税務代理や税務に関する書類の作成、相談をする税理士が歯科医院に欠かせない存在となっている実情が浮き彫りとなった。

調査は、昨年の8月10日~9月1日まで実施。回収率は35.7%。活用している税理士の満足度では、70.5%が「満足している」と答え、「満足していない」10.0%、「分からない」19.5%。

X線画像診断 脳腫瘍のリスク上昇か

歯科医院で行われるX線画像診断の放射線被曝により、脳腫瘍の一種の髄膜腫の発症リスクが高くなるという疫学研究をアメリカのニュースTV局CNNが全世界に報道し、アメリカ歯科医師会(ADA)などの歯科医師団体が反論している。

エール大学の研究チームによる1,433人(20~79歳平均年齢57歳)のうち、髄膜腫にかかっていない1,350人を対象としたもので、毎年、咬翼法による検査を1回以上受けていた群では年齢によっては対照群に対して1.9倍、パノラマX線では4.9倍の髄膜症発症リスクとなるとしている。

アンチエイジングアワード2012 片岡仁左衛門さん

理想的に年を重ねている著名人へ贈られる「アンチエイジングアワード2012」に、歌舞伎俳優の十五代目片岡仁左衛門さんが選ばれることが分かった。同賞は、「アンチエイジング歯科」を広め、国民が健康的に年を重ねることを目的に、日本アンチエイジング歯科学会(松尾通会長)が毎年行っているもの。

在日外国人100人に聞きました「日本人、歯並び悪い」

日本に住む外国人の76%が「日本人の歯並びが悪い」と感じている-。透明なマウスピースによる矯正歯科治療「インビザラインシステム」を提供するアライン・テクノロジー・ジャパン(本社・東京都目黒区、福村敏夫社長)が「よい歯の日」の4月18日に合わせて行った調査によるもの。