要介護度5の101歳女性「経管」から「経口」に-医・歯・介 連携で実現

101歳で経管栄養の高齢者が、介護福祉、歯科、神経内科のタッグによって経口摂取になった。10月3~5日に沖縄県で開かれた第23回全国介護老人福祉施設大会「美ら沖縄」でのケーススタディー報告で、福岡県の上田由香里介護福祉士らが紹介した。

診療報酬不正請求「全て返還する仕組みを」-中医協で診療側委員が要望

中医協支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)は3日の中医協総会で、9月下旬に茨城県の東京医科大学茨城医療センターで、8,300万円にのぼる診療報酬の不正請求が発覚した問題について触れ、「不正分は100%返還する仕組みが必要」との認識を示した。

診療報酬の在り方に言及「将来像考えて改定」-厚労省・田口歯科医療管理官

厚労省の田口円裕歯科医療管理官は、今後の歯科診療報酬改定の在り方について、「将来の在るべき姿をイメージしながら作業していくべき」との認識を示した。厚労省と日本歯科医師会が1日に都内で開いた「平成24年度社会保険指導者研修会」の講演で述べたもの。

医療機関HPの指針公表-厚労省

厚労省は「医療機関のホームページ(HP)の内容の適切なあり方に関する指針」を9月28日に公表した。消費者庁から美容医療やインプラント等の自由診療を行う医療機関のHPに掲載されている情報で医療機関と患者の間でトラブルが発生しているとの連絡を受けて、同省の検討会でHPの在り方などを議論してきた。

指針には掲載すべきでない事項として、虚偽の内容、客観的事実が証明できないもの、比較等により自らの優良性を示すもの、誇大内容、あたかも効果があるように見せるために加工・修正した術前術後の写真の掲載、受診を過度にあおる表現、公序良俗に反するもの、医療法以外の法令で禁止されているものなどを挙げた。

野田第三次改造内閣 厚労相に三井氏就任

野田第三次改造内閣が1日に発足し、厚労相に民主党の三井辨雄(みつい・わきお)衆議院議員が就任した。薬剤師免許を持つ三井氏の就任で、医療関係職の厚労相は、平成13年1月~16年9月の坂口力氏以来、2人目となる。

支部への助成を一部廃止を執行部が評議員会で提案-都歯連盟

東京都歯科医師連盟(大曽根正史会長)は、第109回評議員会を東京・市谷の歯科医師会館で9月26日に開いた。

協議で執行部は、財政状況の厳しさを理由に支部に対する助成金の一部を廃止する意向を示した。評議員からは賛否両論の意見が挙がり、意見集約には至らなかった。執行部は、今後、支部長会などを開きながらできるだけ早い時期に意見集約を目指す。

愛知県歯 新会館が完成、500人収容ホールを完備

愛知県歯科医師会(渡辺正臣会長)の新会館が完成し、1日に報道陣に公開された。新会館は地上6階、地下1階で、1階は県民の利便性を考慮し、休日緊急歯科診療や障がい者歯科を行う愛知歯科医療センターと歯の博物館が入っている。

口腔保健の予算確保等で要望書-関東地区歯

関東地区1都7県の歯科医師会は、歯科口腔保健法の実効性を高めるための予算確保や福祉共済制度の立替払い等の廃止に伴う救済措置などを求める要望書を9月24日に日本歯科医師会(大久保満男会長)に提出した。

歯科医免許確認の徹底を求める-厚労省

厚労省は、医療機関が医師や歯科医師を採用する場合は免許証および卒業証書の原本の確認等を徹底するよう9月24日に関係団体や都道府県に通知した。東京都板橋区の民間病院で無資格者にもかかわらず男性が医師と偽って健康診断を行っていた事件を受け、今後同様の事案が発生しないための措置。

インプラントアンカー 矯正用器具として承認-矯正歯科学会で報告

矯正治療の固定源として有用なものの、これまで医師の裁量権で適応外使用をしてきたインプラントアンカーが、「歯科矯正用アンカースクリュー」として薬事承認された。一般名称の新設および公知申請からの承認は歯科医療機器として初めてのケース。9月26~28日に盛岡市で開かれた第71回日本矯正歯科学会大会で報告されたもので、26日現在では、プロシードの「デュアルトップアンカーⅢ」、バイオデントの「イミディエート・サージカル・アンカーPro」、ジーシーオルソリーの「インデュースMS―Ⅱ」が承認されている。

22年度国民医療費 歯科は2兆6020億円

厚労省が公表した平成22年度国民医療費で、総額は37兆4,202億円と前年度に比べ1兆4,135億円増加し、歯科診療医療費は2兆6,020億円で前年度比433億円、1.7%増となった。人口1人当たり歯科診療費は2万300円で前年度に比べ200円増加した。

5月医療費動向・社保 歯科の点数3.9%増

社会保険診療報酬支払基金による平成24年5月診療分の歯科は939万9千件、114億330万7千点で、前年同月に比べ、件数は3.1%、点数は3.9%増加した。医療費全体に占める構成割合では件数は前月より0.2%下がって12.1%、点数は前月より0.3%下がって9.6%だった。

5月医療費動向・国保  歯科市町村の金額5.6%増、後期高齢者は11.8%伸びる

国保中央会がまとめた平成24年5月診療分の歯科医療費は市町村が703億円で、対前年同月比で5.6%増。組合は48億円で0.3%増。後期高齢者は384億円で11.8%増加した。

研究開発等の拠点R&Dセンター完成-ジーシー

ジーシー(本社・東京都文京区、中尾眞社長)は、研究開発・マーケティング・管理部門の拠点となる「GC R&D Center」(東京都板橋区)の完成披露会を9月25日に開いた。 同センターは敷地面積5275.36平方メートル、延べ床面積9769.53平方メートル。地上4階で、旧本社所在地に建てられた。中央部分が吹き抜けとなっており、全体的にガラスが多用され、仕切りが少ない。また、オープンタイプの会議室なども多数設けられている。