日本歯科新聞 | 2012年10月16日付
専門医が開業医を支援 ネット上で「病診連携」-日大歯・小宮山教授らが開発
口腔がんなどといった難治性口腔粘膜疾患の診断や治療について、インターネットを利用し、専門医が開業医をサポートする「病診連携システム」(JOMNET)を日本大学歯学部の小宮山一雄教授と同大理工学部の木原雅巳教授らが開発した。6日に都内で開かれた第59回全国歯科大学同窓・校友会懇話会の講演で明らかにしたもので、現在は本格運用に向けた試験運用が進められている。
EUの歯科医療費支出 2020年には9兆3千億円へがんなどの治療費抑え最大に
EU圏内における歯科医療費支出の総額は2011年に790億ユーロ(約7兆9千億円)の規模に達し、20年には930億ユーロまでになるとの予測が発表された。
24年6月末歯科診療所数 6万8,541施設
厚労省の施設動態調査による平成24年6月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,541施設で、前月より30増えた。
開設者別歯科診療所数の個人は前月より12施設減って5万6,523施設、医療法人は41増えて1万1,384施設となっている。
口腔内細菌がウイルス代行 治療薬の効果を阻害-インフルエンザ対策研究
タミフル等のインフルエンザ治療薬が効かないケースに口腔管理による細菌対策が有効か-。日本大学医学部感染症ゲノム研究センターの清水一史氏らは、口腔内細菌の酵素「ノイラミニダーゼ(NA)」がインフルエンザ薬の効果を阻害する可能性があることを明らかにした。同研究は、日本歯科総合研究機構プロジェクトとして進められていた「口腔管理(口腔ケア)とインフルエンザ対策・研究会議」の一つで、科学雑誌「PLOS ONE」に掲載されたもの。
歯科治療費の保険 自己負担分を補償-アメックス
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルはカード会員向けに歯科治療の健康保険の自己負担分や自由診療の費用まで補償する保険「マイ・デンタル」のサービス提供を始めた。健康保険による治療の自己負担を年間15万円まで補償する。
エース損害保険と共同で提供するもので、補償の対象となる治療は保険診療のう蝕治療、保存、歯周病、抜歯などの治療で、自由診療は金属、メタルボンド、セラミックス、ハイブリッドレジンによる修復治療、抜歯を伴うブリッジ、インプラント治療など。ホワイトニングなどは対象外。
歯科用器材の決済サービスージャックス
クレジットカード事業などを手がけるジャックス(本部・東京都渋谷区、板垣康義社長)は大信貿易(本社・大阪府堺市、中島賢社長)と提携し、歯科医師、歯科技工士向け歯材購入用カード決済サービスを提供する。
同サービス「ジャックスデンタルゴールドJCB」で決済すると、カード利用月の3カ月後の口座振替日まで支払いが据え置かれる。ジャックスでは「一般的に診療報酬の入金までは2カ月程度を要するため、本カードで仕入れ代金を決済することで歯科医院のキャッシュフロー改善に役立てられる」とアピールしている。