第46回衆議院選挙 歯科医師4人当選し、歯科の国会議員は8人に

第46回衆議院選挙の投開票が16日に行われ、立候補していた12人の歯科医師は、自民党3人、日本維新の会1人の計4人の候補者が当選した。歯科医師の国会議員は、自民党と民主党の参議院議員各2人を合わせて計8人と、過去最多数となった。

食事時の入れ歯 70歳以上の6割が常時使用

70歳以上の6割が食事時にいつも入れ歯を使用している。厚労省の国民健康・栄養調査によるもので「入れ歯を持っているが使わないことがある」は3.9%、「入れ歯を持っているがほとんど使っていない」が5.5%と回答した。入れ歯を持っていないのは3割で、その多くは8020達成状況などからすると入れ歯を必要としない人と思われる。

アマルガムの規制へ協力-FDIら

歯科修復へのアマルガム使用の制限と、代替修復材料の開発に向けた取り組みについて、世界歯科医師連盟(FDI)は本格的な対応に乗り出す考えを明らかにした。来年1月にスイスのジュネーブで開催される超国家間協議委員会(INC=本部、ノルウェー・オスロ)の第5回協議会で、国連環境プログラム(UNEP)が議題に提出している国際的な水銀使用の法規制への取り組みに対応したもの。

日歯会長予備選挙 津曲、大久保の両氏が立候補-開票は来年2月8日

任期満了に伴う日本歯科医師会の会長予備選挙の立候補者届け出が14日に締め切られ、滋賀県で開業する津曲雅美と現職の大久保満男の2氏が立候補した。両氏の対決は今回で3度目だが、大久保氏は北海道・東北を始め中国・四国、九州ブロックなどから出馬要請を受けている。予備選挙は日歯代議員および選挙人644人による郵送投票で、開票は2月8日午後2時30分から。

在宅歯科サービス 1万3,830施設が実施

歯科診療所で平成23年9月の1カ月に医療保険、介護保険に関わる在宅医療サービスを実施したのは1万3,830施設と20年同時期に比べて1,670施設増加した。 厚労省の医療施設(静態・動態)調査で明らかになったもので、介護施設などへの訪問歯科診療や訪問歯科衛生士実施指導、居宅療養管理指導料などの実績件数も大幅に伸びている。21年度介護報酬改定での口腔機能維持管理加算の新設、さらに22年度診療報酬改定で体系の見直しや評価の充実を図ったことなどが影響しているとみられる。

訃報 浅野紀元氏-東京都歯科医師会会長

東京都歯科医師会会長の浅野紀元(あさの・のりもと)氏は10日、死去した。65歳。

社会保障給付費 100兆円の大台初めて超える

平成22年度の社会保障給付費は103兆4,879億円と、初めて100兆円を超えた。内訳は医療が32兆3,312億円、年金52兆4,184億円、福祉その他18兆7,384億円。前年度に比べ総額は3兆6,272億円、3.6%、医療1兆4,865億円、4.8%、年金6,938億円、1.3%、福祉その他1兆4,469億円、8.4%の増となった。国立社会保障・人口問題研究所の調べで分かったもので、国民1人当たりは80万8,100円、1世帯当たりでは208万9,200円となる。医療が5%近く伸びた要因については、診療報酬のプラス改定や高齢化の進展などが影響していたと思われる。

2012年「注目ニュース」

領土問題などアジア諸国との緊迫した関係や、揺れに揺れる政治情勢、回復の兆しが見えない経済状況など暗い話題に心沈み、ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥氏のノーベル賞受賞など明るいニュースに心躍らせた2012年。歯科界で起きた注目のニュースを振り返る。

日歯医学会会長選挙 江藤、住友の2氏が立候補

日本歯科医学会役員選挙の立候補者届け出が12日に締め切られ、会長に現職の江藤一洋氏と前日歯医学会副会長の住友雅人氏が立候補した。

選挙は、平成25年6月30日の任期満了に伴うもので、1月25日の第89回評議員会で投開票が行われる。21年の選挙では、3氏が会長の座を争ったが、23年の前回選挙では、江藤氏が無投票で3選を決めている。

シンガポールに子会社-松風

松風(本社・京都市、根來紀行社長)は、シンガポールに来年4月、子会社を設立することを決めた。アジア太平洋地域で販売活動を行ってきたシンガポール営業所を現地法人に格上げし、インドにも営業所を展開する。

子会社の名称は「ショウフウ デンタル アジアパシフィック」で、中国・韓国・台湾を除くアジア太平洋地域とエジプト・イスラエル・レバノンを除く中東を担当する。2012年3月期売り上げは3億3,600万円。5年後には10億円以上を目指す。