歯科の指導 返還金は2千万増

平成23年度の歯科医療機関の指導と監査による返還金はそれぞれ2億4,455万6千円、3,270万円で、前年度に比べ指導は1,782万6千円増加し、監査は2,011万円減少した。厚労省の調べで分かったもの。医科、歯科、調剤を含めた返還額は指導分で20億7,754万円、監査6億3,513万円、適時調査は55億8,133万円、三つ合わせ、前年度比で7億5,004万円の増となった。歯科の適時調査による返還金は22年度、23年度ともになかった。

支払基金 初の公開フォーラム

社会保険診療報酬支払基金(河内山哲朗理事長)は、「国民皆保険と支払基金の審査」をテーマとした保険診療と審査を考えるフォーラムを2月5日に東京・大手町サンケイプラザで開催した。支払基金が、保険者、医療者、国民に対して公開で討論会を開催するのは初めての試み。

在宅療養支援歯科診療所 全国で3,938施設

在宅療養支援歯科診療所を届け出している歯科医療機関数は、日本歯科医師会の地域保健委員会がまとめた「平成24年度地域保健委員会活動および地域保健・介護保険・産業保健関係アンケート」によると、全国に3,938施設ある。調査は24年4月1日~11月30日に47都道府県歯科医師会に対して行われ、37都道府県歯が「届出歯科医療機関数を把握している」とし、施設数を明記している。

24年11月末歯科診療所 6万8,512施設

厚労省の施設動態調査による平成24年11月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,512施設で、前月より12増えた。全国の歯科診療所数は、24年3月から9カ月連続で増加している。なお、開設者別歯科診療所数の個人は対前月比で2カ月連続減少し、医療法人は26カ月連続で増加している。

インフル対策で厚労相に要望書-保団連

入院医療機関や高齢者施設でのインフルエンザの集団感染による死亡が相次いでいる。NHKの5日の報道では、1月から2月4日までの間に全国の6病院と二つの高齢者施設で12人の死亡が確認されている。全国保険医団体連合会の病院・有床診療所対策部会の安藤元博部長は、院内感染防止対策強化のための入院医療機関・入院施設での「抗ウイルス薬の予防投与に対する費用支弁をお願いする」との文書を、2月7日に田村厚生労働大臣に送付した。

電子レセ請求施設 歯科は3万908

社会保険診療報酬支払基金は、平成24年10月診療分の電子レセプトによる請求状況を発表した。歯科医療機関の電子レセ請求施設数は3万908で、前月よりも501施設増え、全請求医療機関7万1,222施設に占める割合は43.4%となり、0.7ポイント伸びた。オンライン請求施設数は前月より90施設増え5006、全請求施設に占める割合は0.1ポイント伸び7.0%となった。

厚労省検討会WGが初会合で臨床研修の在り方議論

厚労省の歯科専門職の資質向上検討会の歯科医師ワーキンググループ(座長・俣木志朗日本歯科医学教育学会)は2月1日に開いた初会合で、大学卒業直後の歯科医師臨床研修制度の在り方を議論した。平成18年度から義務化された歯科医師臨床研修制度は5年ごとの見直しが求められている。同省では26年度春をめどに意見集約し、審議会などの議論を経て28年度から新たな研修制度を実施したい意向だ。

私立歯科大歯学部学費 最低は1,868万円

私立歯科大学・歯学部17校のうち、6年間でかかる学費が一番安いのは松本歯科大学の1,868万円で、平均を900万円近く下回っている。各大学ホームページの25年度入試受験者向け情報より計算したもので、入学金および授業料、教育充実費、施設整備費などを合計し、父兄後援会費などの委託徴収金は除外した。

災害医療活動で衛星利用協定-日医とJAXA

日本医師会(横倉義武会長)と宇宙航空研究開発機構(=JAXA、立川敬二理事長)は、災害医療支援活動における超高速インターネット衛星「きずな」の利用実証実験に関する協定を1月30日に東京都文京区の日本医師会館で締結した。地震などで通信インフラが途絶した際、「きずな」の衛星通信回線を用いて支援ニーズの把握などに役立てたいとしている。

公正競争規約・プロモーションコードの要点説明-日本歯科商工協会

日本歯科商工協会(山中通三会長)は、医療機器業公正競争規約・プロモーションコード説明会を東京都港区の第一ホテル東京で2月1日に開いた。医療機器業公取協企画・広報委員会副委員長の前田悟氏は「公正競争規約について―(事例)規約遵守、こんなときどうする」をテーマに語り、「金銭の提供」、「医療機器の無償提供」、「不当な便益労務の提供」など同規約のポイントを説明した。同説明会は、1月31日に大阪市のホテル阪神でも開かれた。

日歯会長予備選挙 現職の大久保氏が圧勝

任期満了および公益社団法人移行に伴う日本歯科医師会の会長予備選挙の開票が2月8日に行われた。日歯代議員139人、選挙人505人の計644人による投票の結果、投票総数が623票で、無効3票、現職の大久保満男氏が609票、滋賀県開業の津曲雅美氏が11票と大久保氏が大差で勝利した。

石井選挙の支援を協議-日歯連盟・都道府県・郡市区代表者会議

日本歯科医師連盟(高木幹正会長)は、全国都道府県・郡市区歯科医師連盟代表者連絡会議を東京都千代田区の日比谷公会堂で1月31日に開き、7月の参議院比例代表選挙での職域代表候補者の自民党参議院議員の石井みどり氏に対する支援体制を伝達した。石井氏はあいさつで「歯科医療に潜在する多様な人材を生かし、医療、保健、福祉の政策を一つ一つ積み重ね、新たな歯科の可能性を実現していく」と決意を表明した。