日歯 最後の総会

日本歯科医師会の4月からの公益社団法人への移行に伴い、これまでの最高議決機関の日歯総会がなくなる。3月15日に、最後となる126回総会が172回代議員会終了後に開催され、平成25年度収支予算などを了承した。

宮城・被災技工所「商業再開補助金」の対象に

東日本大震災から1年半後の平成24年9月25日に宮城県歯科技工士会(佐藤誠会長)が、同県議会議長に歯科技工所が震災被害での補助金対象となるよう求める「請願書」を提出していたのが分かった。歯科技工所は医療ともサービス業とも認められず、震災被害での補助金対象外となっていた。これを知った県知事や県歯科医師会、県歯連盟、県議会議員が協力、請願書を提出。1カ月後に同請願書は採択され、今年2月、歯科技工所は「地域商業等事業再開支援補助金」の対象業種となった。

中医協専門委員に千葉大口腔外科の丹沢氏就任

中医協専門委員に千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科科長の丹沢秀樹氏が就任した。佐藤田鶴子氏(日本歯科大学教授)の任期満了に伴うもの。任期は3月1日から2年間。

被災地医療 今年9月まで仮設を認める

東日本大震災の被災地に適用されている診療報酬上の特例措置のうち仮設建物での歯科診療が9月30日まで延長される。また、クラウン・ブリッジ維持管理料の措置は3月いっぱいで打ち切る。3月13日に開かれた厚労省の中医協総会で了承された。

日歯連盟会員数 1月末で5万3,266人

日本歯科医師連盟が会員管理システムデータを使用してまとめた平成25年1月31日現在の会員数は5万3,266人で、ほぼ1年前となる24年3月に比べ2人増えているが、前月比では40人減となっている。

IT経営力大賞 千葉の技工所が優秀賞

経済産業省が平成19年に創設した「中小企業IT経営力大賞」で、歯科技工所の協和デンタルラボラトリー(千葉県松戸市、木村健二社長)が優秀賞のITコーディネート協会会長賞を受賞した。

事務連絡ミスで3年放置 口腔がん患者死亡-名大附属病院

名古屋大学医学部附属病院(松尾清一病院長)は3月13日、事務連絡ミスによって30歳代の患者が口腔がんの肺転移により死亡した医療過誤についての調査報告をまとめ、発表した。それによれば、2008年3月に口腔がんの疑いにより、かかりつけ医の紹介で同病院を受診。検査結果から、担当医が患者に入院や手術の説明をしていながら、事務的ミスから3年間も手術日の連絡をせず、11年4月の再受診時に重症化が判明。その後、手術をしたものの、肺転移により12年4月に死亡したという。

ジーシーヨーロッパ ベルギーに本拠ビル

ジーシーヨーロッパは、ベルギーのルーベンに新しい本拠ビルを建設。ドイツ・ケルンで開催された国際デンタルショー(IDS)に合わせて、3月10日から業務を開始した。

TPP問題で「皆保険の堅持」主張-大久保日歯会長

日本歯科医師会(大久保満男会長)は3月14、15の両日、第172回代議員会を東京・市谷の歯科医師会館で開き、平成25年度事業計画や一般会計収支予算、公益法人移行に伴う諸規則の改正など10議案を可決した。冒頭あいさつで大久保会長はTPP問題について「公的医療保険は大丈夫」との2月25日に表敬訪問した際の安倍首相の言葉を明かした。しかし「交渉の段階でどんな要求が出てくるか分からない」と危機感を示し、今後も国民皆保険制度の堅持を主張していく考えを強調した。

TPP交渉 安倍首相が参加表明

安倍首相は3月15日、首相官邸で会見を開き、TPP交渉参加を正式に表明した。会見で安倍首相は交渉参加表明の理由について「アジア・太平洋の未来の繁栄を約束する枠組み。交渉参加はまさに国家百年の計と信じている」と述べた。