日本歯科新聞 | 2013年4月23日付
医療死亡事故調査 第三者機関に届出、歯科診療所も対象に
医療事故に関わる調査の仕組みについて厚労省は4月18日、死亡事故が発生した場合、第三者機関への届け出を義務付けた上で、医療機関内調査を実施し、第三者機関に報告する案を医療事故に係る検討部会に提示した。調査結果や状況に納得がいかない遺族や、医療機関から調査申請があれば、第三者機関による調査も可能とする。対象医療機関は病院だけでなく医科診療所、歯科診療所、助産所なども想定。同省では夏までに意見集約を図り、秋の臨時国会への法案の提出を目指す。
日歯医学会の分科会会員数 増加トップは「顎咬合」
日本歯科医学会の専門・認定分科会のうち、ここ一年で会員数が最も増えたのは日本顎咬合学会で、779人増だった。日本口腔インプラント学会も770人増と2番目に多く、トラブル報道の影響を感じさせない伸びを見せた。毎年3月末に発行される日本歯科医学会誌(JJADS)に掲載される学会活動報告を基に前年と比較したもので、現42学会のうち比較のできた39学会について会員数の増減を算出した。
25年度予算 衆院通過で参院に
一般会計総額92兆6,115億円の平成25年度予算案が4月16日、衆議院本会議で与党などの賛成多数で可決、参院に送付された。日本維新の会とみんなの党は、消費税の地方税化や国家公務員人件費の1割削減など盛り込んだ修正案を共同提出したが、反対多数で否決された。
がん対策 医・歯連携に1千万円
厚労省の平成25年度予算案に、がん対策の一環として医科歯科連携事業に1千万円が計上されている。同事業は、がん患者に対する口腔ケアを行うため、歯科医師への研修会等を行い、がん患者に対する歯科医療の質の向上を図るのが狙い。
薬剤師国試 8,929人合格
厚労省は、第98回薬剤師国家試験の合格者8,929人を3月29日に発表した。受験者数は1万1,288人で合格率は79.1%。
夢みるこども基金訴訟 高裁、双方の訴え棄却
夢みるこども基金(本部・福岡市、八尋晋作理事長)と、歯科医師の河原英雄、増田純一、河津寛の各氏らが争っていた名誉毀損、業務妨害に関する民事訴訟で、福岡高等裁判所は3月28日、双方の訴えを棄却する判決を下した。河原氏ら側は基金ではなく、故中村直基金理事長代行の相続人と古市悟事務局長個人を対象として訴えていた。
訃報 生野邦彦氏
元日本歯科医師会代議員で、元大阪府歯科医師会専務理事の生野邦彦(しょうの・くにひこ)氏は4月18日、死去した。87歳。
訃報 佐野長氏
元日本歯科医師会代議員の佐野長(さの・はじめ)氏は4月11日、死去した。76歳。
訃報 白岩勝氏
元日本歯科技工士会副会長で、元兵庫県歯科技工士会会長の白岩勝(しらいわ・まさる)氏は4月10日、死去した。75歳。
「8020」認知は7割強
8020推進財団(大久保満男理事長)が、プレゼント&キャンペーンの応募者を対象に実施したインターネットアンケート調査(第3弾)で、「8020運動」がどのようなものかを認知している者は7割を超えている。