日本歯科新聞 | 2013年7月30日付
日本歯科医師会・生涯研修セミナー 講師に医師を起用
日本歯科医師会(大久保満男会長)は、生涯研修セミナーの講師に現行システムでは初めて医師を起用した。講師は東京歯科大学市川総合病院の呼吸器内科部長で准教授の寺嶋毅氏で「非伝染性感染症としての歯科疾患―医科からみた歯科治療」と題して講義する。セミナーは7月の群馬からスタートしており、全国15カ所で行われる。
歯科用貴金属 10月から1品目価格変更
平成25年10月からの歯科用貴金属改定において、中医協は7月24日の総会で1品目の価格の変更を了承した。歯科非鋳造用金銀パラジウム合金バー状(金12%以上JIS適合品)が796円で平成25年4月の758円より38円高くなった。残り14品目に価格の変更はない。
集中豪雨で山口県歯会館が床上浸水
局地的な集中豪雨により日本各地で被害が発生している。山口では7月28日から記録的な豪雨により山口市内の県歯会館が床上浸水し、通信機器などが故障し、会員の被害状況が全く把握できない状況に陥っている。島根では7月29日午後1時現在、歯科医師会会員の被害は確認されていない。山形では7月18日の豪雨で、9診療所で休診する被害が発生した。
24年度児童虐待相談件数 過去最大の6万6,807件
全国207カ所の児童相談所が平成24年度に対応した児童虐待相談件数は6万6,807件(速報値)とこれまでで最多となった。厚労省の「社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会」が、児童虐待防止法に基づき、虐待による死亡事例等の検証結果「第9次報告」を公表した。
歯科は3万3,642施設-25年4月電子レセ請求
社会保険診療報酬支払基金の「電子レセプト請求普及状況」による平成25年4月診療分の歯科の電子レセ請求医療機関数は3万3,642施設となった。前月より1,178施設増え、全請求医療機関数7万1,270施設に占める割合は47.2%と0.9ポイント伸びた。
介護保険の1号被保険者 2,978万人で2.3%増
平成24年3月末の介護保険の第1号被保険者数は2,978万人で、前年同月に比べ67万人、2.3%増えた。要介護(要支援)認定者は531万人で前年同月に比べ24万人、4.8%増えた。
口腔機能維持管理加算等の活用で誤嚥性肺炎が64%減
2009年4月の介護保険改定で導入され、12年に改正された介護保険施設の入所者等に対する口腔機能維持管理加算・口腔機能維持管理体制加算の活用により、「施設での誤嚥性肺炎が64%減少した」との調査結果が発表された。
25年3月末現在の歯科診療所数 6万8,505施設
厚労省の施設動態調査による平成25年3月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,505施設で、前月より43増えた。なお、開設者別歯科診療所数の個人は対前月比で6カ月ぶりの増加、医療法人は29カ月連続で増加していたが、今月は前月と同数だった。
参院選で日歯連盟会員 1人当たり平均5.5票
7月21日投開票の第23回参議院選挙で比例区から歯科職域代表として立候補し、当選した自民党の石井みどり氏が獲得した29万4,148票を日歯連盟会員1人当たりに換算すると5.5票で6年前の平成19年の参議院選と比較すると1.4票増えたのが本紙の調べで分かった。都道府県別で前回選挙と比較した得票の伸び率では群馬県が2.1倍と大きく伸ばした。
大久保日歯会長が社会保障国民会議に要望
日本歯科医師会の大久保満男会長は、政府の社会保障制度改革国民会議が8月に今後の社会保障の在り方などを取りまとめるのに対し「公的保険の充実につながるような報告書を期待する」と述べた。
高齢者の窓口負担引き上げ厚労相発言に「反対」-大久保日歯会長
日本歯科医師会の大久保満男会長は、70~74歳の患者窓口負担の引き上げで田村厚労相が来年度からの実施も視野に検討するとの発言に対し、「反対し続けていく」との考えを強調した。7月18日の理事会後の会見で記者の質問に答えたもの。