日本歯科新聞 | 2013年8月20日付
口腔機能客観的評価のための基準作りを学会に要請-大久保日歯会長
日本歯科医師会の大久保満男会長は、口腔機能を客観的に評価するための基準作成のプロジェクトの設立を日本歯科医学会に要請した。熊本市の熊本ホテルキャッスルで8月3日に開かれた平成25年度第1回九州地区連合歯科医師会協議会の来賓あいさつで述べたもの。大久保会長は歯科のレセプト記載の疾病名が基本的にCとPしかない現状は問題との認識を示し、「プロジェクトは歯科医療を広げるために大きな役割を担う」と期待感を示した。
尿から歯を再生!?-中国の研究所
尿から「歯」とよく似た構造物の再生に成功した。中国・広州バイオ医学・保健研究所の裴端卿博士らの研究チームが発表した。ヒト尿から幹細胞を取り出し、培養したもので、細胞再生医学の学術誌「Cell Regeneration」が7月30日版に掲載した。歯科国際紙「Dental Tribune」電子版のほか、イギリスなどの一般メディアが取り上げ、国際的にも注目されている。
社会保障制度改革国民会議が報告書
政府の社会保障制度改革国民会議は8月6日、高齢者の窓口負担や高額療養費の負担増、所得の高い国保組合への定額補助の廃止などを盛り込んだ報告書「確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋」を取りまとめ、安倍首相に提出した。高齢者に手厚いとされてきた社会保障を年齢に関係なく高所得者には負担してもらう「全世代型」に切り替えて、70~74歳の患者窓口負担を2割に引き上げ、国保組合の補助金問題も廃止するなど、患者や医療関係団体に厳しい内容になっている。
被災地の医療費免除中止で歯科受診減
患者窓口一部負担金免除打ち切りで受診を止めたのは脳外科に次いで歯科が多かった。宮城県保険医協会(北村龍男理事長)が、宮城県で今年4月から市町村国保、後期高齢者医療で打ち切られている被災者医療費一部負担金免除打ち切りの影響について調査したもの。
電子レセ 歯科は3万4,184施設
社会保険診療報酬支払基金の「電子レセプト請求普及状況」による平成25年5月診療分の歯科の電子レセ請求医療機関数は3万4,184施設となり、前月より542施設増えた。全請求医療機関数7万1,321施設に占める割合は47.9%で0.7ポイント伸びた。
改定基本方針を議論-厚労省・社保審部会
社会保障審議会医療部会は、平成26年度診療報酬改定の基本方針を、8月2日に開いた会合で議論した。基本方針は、平成20年度改定から社会保障審議会が策定しているが、医療部会は医療提供体制の観点から、医療保険部会は医療保険・財政の観点からそれぞれ議論する。
住友執行部 初の評議員会-日本歯科医学会
日本歯科医学会(住友雅人会長)は8月6日、東京・市谷の歯科医師会館で第90回評議員会を開いた。住友執行部初の評議員会で、議長に日本口腔外科学会の木村博人氏、副議長に歯科基礎医学会の佐藤巌氏を選出し、東京医科歯科大学名誉教授の黒崎紀正氏への顧問委嘱を決めた。会長報告では、事業の進め方についての提案があった。
CAD/CAM学会が「日本デジタル歯科学会」に改称
日本歯科CAD/CAM学会(末瀬一彦会長)は8月1日付で「日本デジタル歯科学会」に改称した。
第65回保健文化賞 歯科医の塩見氏が受賞
保健医療・福祉分野などで著名な実績を残した個人・団体に贈られる「保健文化賞」の第65回受賞者に、歯科医師の塩見聰氏ら5人、10団体が選ばれた。10月には贈呈式が行われ、厚労省から表彰状、主催者の第一生命から感謝状および賞金(団体200万円、個人100万円)が贈られる。
3,222人が来場-北海道デンタルショー
北海道デンタルショー2013が8月10、11の両日、札幌市の札幌パークホテルで開かれた。第66回北海道歯科学術大会の併催行事として行われ、歯科医師ら3,222人が来場した。主催は北海道歯科用品商協同組合。