SCRP日本選抜 優勝は岡山大の王さん

全国の歯科大学・歯学部の学生代表が自身の研究や発表能力を競う、平成25年度スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本選抜大会で、岡山大学歯学部4年生の王碩さんが優勝カップを手にした。19回目となる同大会(日本歯科医師会主催、デンツプライ協賛)は8月21日、東京・市谷の歯科医師会館で行われ、29歯科大学・歯学部のうち22校が参加した。優勝(臨床部門1位)した王さんは、10月31日に米国ルイジアナ州ニューオリンズ市で開かれるADA年次大会で、世界各国の代表と共に発表を行う。

社保 1件当たり点数は1,200点

社会保険診療報酬支払基金がまとめた「平成24年度医療保険統計要覧」による医療保険の歯科の1件当たり点数は全国平均で1200.0点、1件当たり日数は1.90日、1日当たり点数は632.1点となった。前年度に比べ1件当たり点数では7.8点、日数で0.05日減っている。

歯科口腔疾患 世界で39億人が罹患

う蝕、歯周病、歯の欠損などの歯科口腔疾患に罹患している人は世界中で約39億人いる。イギリス・オックスフォードのCentre for Evidence-based Dentistryに所属するDerek Richards氏が、専門誌「Evidence Based Dentistry」14(35)に論文掲載したもの。

訃報・大友好氏

元日本歯科医師会代議員、元東京歯科大学同窓会副会長の大友好(おおとも・よしみ)氏は8月22日、死去した。79歳。大友氏は昭和9年生まれ。34年東京歯科大学卒業。平成3年から東京都目黒区歯科医師会会長、都歯参事、都歯代議員などを経て、12年~15年まで日歯代議員。

医師会立学校で看護師入学者減少傾向続く

日本医師会がまとめた平成25年度の全国医師会立の准看護師、看護師、助産師学校養成所調査で、入学受験者が前年度に比べ准看護師課程では減少し、看護師の2年と3年課程は増えた。厚労省が発表した第7次看護職員需給見通しでは25年末で4万2,400人の不足が見込まれ、特に准看護師課程の卒業者は平成10年に比べ1万7,800人減っている。

25年5月歯科診療所数 6万8,590施設

厚労省の施設動態調査による平成25年5月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,590施設で、前月より50増えた。開設者別歯科診療所数の個人は前月より18施設減って5万6,170施設、医療法人は67施設増えて1万1,803施設だった。なお、開設者別歯科診療所数の個人は対前月比で3カ月連続の減少、医療法人は2010年9月から32カ月連続で減少していない。

ジーシーがニューオフィス推進賞受賞

ジーシー(本社・東京都文京区、中尾眞社長)の板橋区事務所「GC R&D Center」が、第26回日経ニューオフィス賞の「ニューオフィス推進賞」に選ばれた。昨年9月に研究開発・マーケティング・管理部門の拠点として始動した同オフィスは、中央部分に開放的なアトリウムを設け、全体的にガラスを多用し、会議室をオープンタイプにするなど仕切りの少ない空間に設計。情報交換の活発化を促し、各社員の創造性を高める「コミュニケーションループ」という同オフィスの空間コンセプトが十分に体現されているとして評価された。

社会保障制度改革国民会議の最終報告書 医療団体が相次ぎ見解

政府の社会保障制度改革国民会議の最終報告書が8月6日に取りまとめられた。医療・介護・年金など横断的な改革案が提言されており、日本歯科医師会を始めとした医療・保険者団体は報告書に対する見解を相次いで発表している。

「生活の質の低下を懸念」日歯

日本歯科医師会(大久保満男会長)は8月22日の理事会後の定例会見で、政府の社会保障制度改革国民会議の報告書の見解を発表した。

「過度な見直しは混乱」日医

日本医師会の横倉義武会長は、政府の社会保障制度改革国民会議の報告書について、「国民にさらなる負担を強いるもの」と指摘した上で、「過度な見直しは地域医療の混乱を招きかねない」との談話を8月5日に発表した。

「2割負担の影響大」日歯連盟

日本歯科医師連盟の高木幹正会長は8月21日の理事会後の会見で、社会保障制度改革国民会議の報告書について「一つの方向性を示したもので、現場の実態を踏まえると、報告書がそのまま実行されるとは思わない」との認識を示した。

「期待裏切る内容」健保連

健康保険組合連合会の平井克彦会長は、政府の社会保障制度改革国民会議の報告書について「将来展望が見いだされず、改革の期待を裏切るもので納得できるものではない」との見解を8月8日に発表した。