平成26年度診療報酬改定 中医協が答申 医科・歯科連携を重視

中央社会保険医療協議会(=中医協、会長・森田朗学習院大学教授)は2月12日の総会で、平成26年度診療報酬改定について医科、歯科、調剤の点数配分を了承する答申を田村憲久厚労相に提出した。歯科関係では、訪問及び周術期口腔機能管理で医科・歯科連携を促す点数を医科診療報酬に新設した。また歯科訪問診療で同一建物内2人以上の点数を細分化して、点数を大幅に引き下げた。一方、1人を診た場合の「歯科訪問診療1」に100点の加算を新設するなど歯科訪問診療の体系を大きく変える内容となった。文書提供は歯科疾患管理料で簡素化が実現し、技術料では小児期や成人期以降といったライフステージに合わせた口腔機能に着目した点数を設定した。新点数は、3月中に通知・告示など経て、4月からの実施となる。

診療報酬改定で三師会が会見

日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会は2月12日、中医協の平成26年度診療報酬改定の答申を受けて合同会見を東京・駒込の日本医師会館で開いた。会見には三師会の会長ら幹部と中医協委員が出席した。中医協委員で日歯の堀憲郎常務理事は「超高齢社会における歯科の果たす役割を診療報酬上で示すことができた」との認識を示した。

診療報酬改定 医科は主治医の機能を評価

平成26年度診療報酬改定で、2月12日の中医協の答申により医科は、急性期病棟における看護配置7対1基準の厳格化や中小病院や診療所で主治医機能を評価する地域包括診療料や地域包括加算などが新設された。

元都歯会長の貝塚雅信氏が死去

元東京都歯科医師会会長の貝塚雅信(かいづか・まさのぶ)氏は2月10日、死去した。85歳。通夜は2月15日、葬儀・告別式は2月16日に東京都歯科医師会、杉並区歯科医師会、貝塚家の合同で、東京都中野区の宝仙寺で執り行われた。昭和3年8月14日生まれ。26年東京歯科大学卒業。60年杉並区歯会長、平成13年に都歯会長に就任、17年まで務めた。

歯科訪問診療20分ルールは検討課題-中医協答申で附帯意見

中医協は2月12日の総会で、平成26年度診療報酬改定の答申に際し、日歯らが求めていた歯科訪問診療の20分ルールの見直しは今後の検討課題とするなど15項目に及ぶ附帯意見書を取りまとめた。

岡山大が世界初 炎症抑制の作用発見

歯科治療に使用される局所麻酔剤は、麻酔作用を増強するために血管収縮薬が添加されているが、高齢者や心疾患患者への副作用に注意が必要とされている。岡山大学の研究グループは、すでに添加によって局所麻酔効果の増強を確認している鎮静薬「デクスメデトミジン」に、新たに炎症を抑制する薬理作用を世界で初めて発見した。

「改定で損税解消ならず」-保団連が談話

全国保険医団体連合会の医科、歯科担当副会長は、中医協総会が2月12日、田村厚生労働大臣に答申した平成26年度診療報酬改定について同日付で談話を発表した。歯科担当副会長の田辺隆氏は、今回の改定を総括して「消費税増税にともなう補填分を上乗せしたとしているが、医療機関の経営を圧迫する損税の解消にはなっていない」と指摘した。

歯科電子レセ 請求施設は52.8%

社会保険診療報酬支払基金の「電子レセプト請求普及状況」による平成25年11月診療分で電子レセ請求件数は618万3,150件となり、前月に比べ8万5,964件増えた。歯科の請求総件数に占める電子レセ請求の割合は62.8%で、前月よりも1.0ポイント伸びた。歯科の電子レセ請求医療機関数は3万7,744施設となり、前月よりも714施設増えた。全請求医療機関数7万1,468施設に占める電子レセ請求医院の割合は52.8%で、前月よりも1.0ポイント伸びた。

中部日本デンタルショー 9,679人が来場

第37回中部日本デンタルショーが2月15、16の両日、名古屋市の中小企業振興会館で開かれた。東海信越地区歯科医学大会の併催行事として行われ、歯科医師ら9,679人が来場した。テーマは「健やかに生きるための歯科医療」。

板橋区・緑のカーテンコンテスト ジーシーが団体部門賞

東京都板橋区が地球温暖化対策の一環として行っている「緑のカーテンコンテスト」の団体部門賞にジーシー(本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)のR&Dセンターが選ばれた。板橋区エコポリスセンターで2月1日に授賞式が行われ、板橋区長より表彰状が授与された。