医療体制改革基金 交付事業例明らかに

医療・介護サービスの提供体制改革の新たな財政支援の基金として平成26年度の厚労省予算に計上された904億円の対象事業例で、歯科関係は11事業あった。本紙の調べで分かったもの。ただし、厚労省が示したものはあくまでも事業例であって、地域の実情に合わせた事業も可能となる。同省のスケジュール案は、6月法案成立と仮定した場合、7月に国に協議会の設置、交付要綱を発出し、都道府県は9月までに計画を立て、10月に内示、11月に交付したい意向。

歯科医師国試の低合格率「憂慮すべき事態」-大久保日歯会長

日本歯科医師会の大久保満男会長は、第107回歯科医師国家試験の合格率が昭和61年以降過去最低の63.3%になったことについて「憂慮べき事態」との認識を示した。3月27日の理事会後の会見で明らかにしたもの。

歯科衛生士国試 合格率は97.1%

厚労省は3月27日、第23回歯科衛生士国家試験の合格者を発表した。受験者6,685人で、合格者6,492人、合格率97.1%。前回試験に比べて合格者は660人、合格率は0.9ポイント増えた。

医師国試 合格率は90.6%

厚労省は第108回医師国家試験の合格者を発表した。新卒、既卒を含めた総受験者数は8,632人で、合格者は7,820人、合格率は90.6%だった。

「26年度改定はアメとムチ」-東京歯科保険医協の中川理事が見解

東京歯科保険医協会の中川勝洋理事は、平成26年度診療報酬改定について「アメとムチが明確に示された」との認識を示した。3月25日に都内の文京シビックセンターで開かれた診療報酬改定説明会で述べたもの。中川理事はアメとムチがよく現れている個所として歯科訪問診療を挙げ「介護施設をメーンに行っているところは歯科訪問診療3の新設で大きな影響を受ける。その一方、在宅歯科の部分では加算を設けるなどアメを与えている。これは国の地域包括ケアシステムに基づき、患者を病院から在宅に移行する際の受け皿を増やしたいとの国の考え方が見える」と話した。

身元確認で協定-大阪府歯と府警察本部

大阪府歯科医師会(太田謙司会長)と大阪府警察本部は、大規模災害時の対応を含めた「身元不明死体の身元確認に関する協定」を4月1日付で結んだ。協定の有効期間はいずれかが協定の解除を申し出ない限り継続する。

歯周疾患検診市町村実施率 過去5年間で最高の56.4%

全国の市町村の歯周疾患検診実施率は平成24年度が56.4%と、前年度と比較して1.2ポイント増加し、過去5年間では最も高い実施率となった。厚労省の「地域保健・健康増進事業報告」で明らかになったもの。

日歯連盟の褒賞受賞者5氏、2連盟を表彰

日本歯科医師連盟(高木幹正会長)は、長年の功績や活発な政治活動で成果を残した平成25年度褒賞受賞者として、群馬の高松知三氏ら5人と2歯科医師連盟を表彰した。授賞式は3月20日、東京・市谷の歯科医師会館で開かれた日歯連盟評議員会で行われた。

水溶性チタンの製品応用で顎関節症の疼痛を緩和

リラックス効果や運動効率向上などを目的にトップアスリートも活用している「水溶性チタンテープ」が、顎関節症の疼痛を緩和する-。東京医科歯科大学大学院の行った研究によるもので、「Acta Odontologica Scandinavica 2013;Early Online,1-4」に論文掲載された。

社保・11月歯科医療費 件数、点数とも前年同月比増

社会保険診療報酬支払基金による平成25年11月診療分の総計確定件数は8,021万5千件、点数1,237億6,249万点で前年同月に比べ、件数は1.4%、点数は2.3%増加した。歯科は979万2千件、116億8,671万点で、前年同月に比べ、件数は4.4%増、点数は3.2%増加した。

国保・11月歯科医療費 市町村の金額は0.9%減少

国保中央会がまとめた平成25年11月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆1,358億円で、うち後期高齢者分は1兆1,693億円だった。歯科医療費は市町村が685億円で、対前年同月比で0.9%減。組合は46億円で1.7%減。後期高齢者は413億円で3.9%増加した。

診療報酬改定で決議-保団連

全国保険医団体連合会は、2014年度診療報酬改定に伴う「新点数検討会」を3月21日に医科、3月22日に歯科とそれぞれに開き、決議を採択した。歯科の決議では、消費税増税に伴う補填分を除くとプラス0.12%の改定について、「財源は前回改定の10分の1にも満たない約34億円と、歯科医療機関の経営危機を打開する改定にはほど遠いもの」と指摘した。

改正薬事法 施行後の対応を議論

東京医科歯科大学歯科器材・薬品開発センター(田上順次センター長)は、第10回シンポジウム「薬事法改正後の新たな規制と歯科医療機器における対応について」を同大学で3月17日に開いた。第一部では「高度管理医療機器(歯科用インプラント)の認証移行について」、第二部では「医療機器に関する規制制度改革についての最新動向」をテーマに講演が行われた。

自民・島村議員モーニングセミナーに250人

歯科医師で自民党の島村大参議院議員(神奈川選挙区)のモーニングセミナーが3月20日、東京都千代田区のホテルルポール麹町で開かれ、歯科関係者ら250人弱が参加した。当初は菅義偉官房長官が講演する予定だったが、公務のため、急きょ自民党政務調査会長の高市早苗衆議院議員が講演し、安倍政権における集団的自衛権やエネルギー政策の考え方などについて説明した。