8020推進財団が全国3万人の患者対象に5年間追跡調査

8020推進財団は、5年をかけて「歯科医療による健康増進効果に関する調査研究」を実施する。同財団副理事長の山科透氏が9月25日の日歯会見で発表した。調査は全国から抽出された1,410歯科医療機関に10月27日以降の1週間で来院した初診患者および再初診患者約3万人が対象で、5年をかけてこれだけ大規模な追跡調査を行うのは8020推進財団では初めての試み。

インプラントに歯周組織が-理科大・岡山大共同研究

東京理科大学の辻孝教授と岡山大学の大島正充助教ら研究グループは、セメント質や歯根膜など天然歯と同等の歯周組織を有する「バイオハイブリッドインプラント」を開発した。マウスを使った実験では、歯科矯正学的な移動や神経伝達など歯の生理機能を再現し得る可能性を実証。歯根と同等の機能回復を図れる「次世代型の口腔インプラント治療」の実現に期待がかかる。9月25日に公表したもので、国際的な科学雑誌「Scientific Reports」(8月13日)が掲載している。

歯科医11人行政処分

厚労省の医道審議会医道分科会は10月3日、医師24人、歯科医師11人、計35人の行政処分を塩崎恭久厚労相に答申した。処分された歯科医師の内訳は、免許取消2人、業務停止3年1人、業務停止2年2人、業務停止1年6カ月が1人、業務停止6カ月1人、業務停止4カ月1人、業務停止3カ月3人。

入れ歯感謝デー 多くの来場者で賑わう

日本歯科技工士会(杉岡範明会長)は、東京・六本木のテレビ朝日イベントスペースUMUで、「2014入れ歯感謝デー市民公開講座」を10月4日に開いた。同会は「10月8日」を、入れ歯等により口腔機能の向上を図り、明るく活力のある生活に貢献する歯科技工に感謝する日と定めており、感謝デーはこの日に合わせて毎年開催しているもので、今回が3回目。特に今回はテレビ朝日の関係者や笑顔イベント企画事務所等の支援を受け、過去最高の来場者でにぎわった。

指導・監査の意見書で東京歯科保険医協部長が日弁連評価

東京歯科保険医協会の社保・学術担当部長の加藤開氏は、日本弁護士連合会が取りまとめた「健康保険法等に基づく指導・監査制度の改善に関する意見書」に対する談話を9月29日付で発表。

社保・26年5月の歯科医療費 件数は4.0%、点数3.9%増

社会保険診療報酬支払基金による平成26年5月診療分の総計確定件数は8,040万2千件、点数1,239億1,149万5千点で前年同月に比べ、件数は1.6%、点数は1.5%増加した。歯科は1,006万8千件、119億6,848万5千点で、前年同月に比べ、件数は4.0%、点数は3.9%増加した。

国保・26年5月の歯科医療費 市町村の金額1.7%の減少

国保中央会がまとめた平成26年5月診療分の総医療費は市町村国保と国保組合、後期高齢者を合わせて2兆1,557億円で、うち後期高齢者分は1兆1,883億円だった。歯科医療費は市町村が684億円で、対前年同月比で1.7%減。組合は47億円で0.3%減。後期高齢者は414億円で2.4%増加した。

TISAへの注意喚起-TPP運動考える集会

日本で賛否が分かれているTPPについて、公的医療保険の崩壊や医療の市場化を危ぶむ声が医科・歯科界でも聞こえている。そんな中、アジア太平洋資料センター事務局長の内田聖子氏は、自由貿易協定の動きはTPPだけではないとして、昨年6月から交渉を開始しているTISA(新サービス貿易協定)の動向にも注意すべきと警鐘を鳴らした。9月27日に東京・御茶ノ水の明治大学リバティータワーで開かれた「TPPをめぐる運動のこれからを考える9・27全国交流集会」で講演したもの。

文科省「スーパーグローバル大学創成支援」歯学部有する7校が採択

文科省は、世界ランキングトップ100を目指す力のある大学や、先導的な試みをして日本のグローバル化を牽引する大学の強化を図るための事業「スーパーグローバル大学創成支援」に計37校の大学を採択した。歯学部のある大学では、北海道大学、東北大学、東京医科歯科大学、大阪大学、広島大学、九州大学、岡山大学の7校が選ばれている。

早食いで肥満リスク4.4倍に

早食いだと4.4倍肥満になりやすい-。岡山大学大学院の研究グループは、大学生を対象とした3年間追跡調査で、若年者でも早食い習慣があると肥満になりやすいとの結果を明らかにした。同大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の森田学教授らと同大保健管理センターの岩崎良章准教授の共同研究によるもので、9月25日に公表した。

京都で近北地区第66回歯科医学大会

「つなごう未来へ~先端科学にふれて」をテーマにした第66回近畿北陸地区歯科医学大会が9月28日、京都市の京都産業会館で開かれた。大会セレモニーのあいさつで、大会長で京都府歯科医師会会長の平塚靖規氏はテーマの理由について「歯科医療は進化しながら続く長い道のりで、この数年で生命科学はさらなる進化を遂げているのを踏まえてテーマを決めた」と、多くの歯科医師の研鑚を期待した。

歯科からアンチエイジング-都歯らが都民向けに講演会

平成26年度都民向け講演会「知っておきたいお口の話―オーラルケアでアンチエイジング」が9月28日、東京都千代田区のイイノホールで開かれた。主催は東京都歯科医師会と毎日新聞社。都歯会長の高橋哲夫氏は冒頭のあいさつで、歯周病とさまざまな全身疾患との関係や、がん手術前の口腔ケアの有効性、咀嚼と脳との関係など健康寿命の延伸のためにも歯科医療の重要性を訴えた。

新東京歯科技工士・衛生士学校 新校舎を披露

新東京歯科技工士学校および新東京歯科衛生士学校の新校舎プレゼンテーションパーティーが9月26日、東京・大森の同校で開かれた。学校法人の東京慈慶学園の中村道雄理事長、福原達郎学校長は冒頭あいさつで、学校設立当初から今までを振り返り、多くの関係者の協力に感謝の意を表すとともに、新校舎設立を機に知識と技術を持った人材を輩出していきたいと意気込みを語った。

超高齢社会のニーズに対応-第41回国際福祉機器展

高齢者向けの口腔ケア用品やさまざまな味を取りそろえた介護食品、カラフルな医療用ユニフォーム、スタイリッシュな福祉車両などの展示ににぎわう会場-。第41回国際福祉機器展が10月1~3日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれ、医療や介護、福祉関係者ら12万7,651人が来場した。

カスタムメイドの矯正装置で注意喚起-商工協会

日本歯科商工協会(山中通三会長)は、「カスタムメイド(マウスピース型等)の矯正装置の広告・展示等の取り扱いについて」、 パンフレットや講習会テキスト等に効能・効果を標榜できないなどの注意事項を取りまとめ、9月30日付で会員企業に発出した。

日歯会長予備選挙 太田氏の激励に800人

次期日本歯科医師会会長予備選挙に立候補を予定している大阪府歯科医師会会長の太田謙司氏を激励する会が5日、大阪市のホテルモントレグラスミア大阪で開かれた。主催は同氏選挙対策本部。会場には府歯会員約800人が駆けつけ、メイン会場に人が入りきれず、四つの会場と通路に分かれるほどの熱気を見せた。

マイナンバーに健康保険証付与が反対表明-日医

政府や与党内で挙がっている個人番号カード(マイナンバー)に健康保険証(被保険者証)番号を付加する考え方について、日本医師会(横倉義武会長)は10月1日の定例会見で反対との見解を表明した。

次期参院選候補者選考「政権与党で戦いたい」-高木日歯連盟会長

日本歯科医師連盟の高木幹正会長は、次期参議院選挙候補者選考について、9月24日に開いた第1回選考委員会で「政権与党で選挙を戦いたい」と話したことを9月26日の定例会見で明らかにした。また、峰正博理事長は、候補者は公募し、12月上旬までに選考委員会で候補者を絞り込み、来年1月の臨時評議員会で正式決定したい意向を示した。候補者の公募前の高木会長の「政権与党」発言は、選考委員会の議論にも影響を与える可能性もある。

参院選候補者 千葉は砂川氏推薦

千葉県歯科医師連盟は10月2日、臨時評議員会を開き、次期参院選候補者として同連盟会長の砂川稔氏の推薦を満場一致で決議した。候補者の都道府県歯連盟からの推薦は千葉が最初。日歯連盟の候補者の公募の締め切りは10月27日。