日本歯科新聞 | 2014年10月14日付
高齢者口腔健診実施マニュアル 日歯らが作成
厚労省は10月6日付で、日本歯科医師会と日本老年歯科医学会が作成した「高齢者歯科口腔健診実施マニュアル」を全国の後期高齢者医療広域連合や各都道府県後期高齢者医療主管課らに事務連絡(情報提供)した。日歯は都道府県歯科医師会に10月10日付で文書を送付。厚労省の今年度予算で後期高齢者医療制度事業費補助金の健康診査事業に歯科健康診査が新たに追加され、今年5月に「高齢者歯科口腔健診票(例示)」が示された。マニュアルは、これを受けて作成されたもので健診方法例を示している。
24年度国民医療費 歯科は2兆7,132億円
厚労省は10月8日、平成24年度国民医療費を発表した。歯科診療医療費は過去最高の2兆7,132億円で対前年度比375億円、1.4%増加し、総額に占める割合は前年度と同じ6.9%だった。歯科の人口1人当たり金額は2万1,300円と400円増えた。総額は過去最高の39兆2,117億円、前年度比6,267億円、1.6%増で、40兆円の大台が迫っている。人口1人当たり国民医療費は30万7,500円で1.9%増えた。
歯科の請求1千万件以上の月が増加傾向
歯科の平成26年1月から6月までの請求件数で、1千万件を超える月が前年同月に比べ増えた。医療保険業務研究協会がまとめた社保の原審査の状況で分かったもので、25年の同月で1千万件を超えているのは4月の1,050万件だけだが、26年は2、3月を除く4カ月が1千万件を超えた。
オステオカルシン経口投与で肥満予防
九州大学と九州歯科大学の研究グループはマウスを使った実験で、骨細胞が作るタンパク質「オステオカルシン」の長期間経口投与による全身のエネルギー代謝の活性化を確認した。10月6日に九大が公表したもので、肥満やメタボリックシンドロームの新しい予防法や治療法につながるものとして注目を集めている。
文科省・学校保健表彰 学校歯科医は35人
文科省は10月6日、学校保健および学校安全表彰の被受賞者を発表した。学校保健および学校安全の普及と向上に尽力し多大の成果をあげた個人、学校、団体等を表彰するもので、学校歯科医は35人が選ばれた。
24年歯科1件当たりの点数 処置が前年比23.8点増
日本歯科医師会と厚生労働省がまとめた平成26年度社会保険指導者研修会資料の診療行為別1件当たり点数によると、平成24年の歯科診療分の「処置」は230.7点で、前年より23.8点高くなっている。同点数は20年以降では最も高く、過去5年間で最も高かった22年の211.3点に比べても20点近く高くなっている。
電子レセの7月診療分 歯科は4万5,573施設
社会保険診療報酬支払基金の「電子レセプト請求普及状況」による平成26年7月診療分で、歯科の請求総医療機関数に占める電子レセ請求の割合は63.7%、請求総件数に占める電子レセ請求の割合は74.8%で、それぞれ前月よりも1.8ポイント、2.1ポイント伸びた。
ワールドデンタルショー2014 4万9,725人来場
第7回ワールドデンタルショー2014が10月10~12日の3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開かれ、歯科医師ら4万9,725人が来場した。第7回日本国際歯科大会の併催行事として行われたもの。大会には8,333人が参加した。
GCアメリカがデミング賞受賞
今年度の総合品質管理(TQM)を効果的に実施する企業や組織に授与されるデミング賞(主催・日本科学技術連盟デミング賞委員会)に、ジーシーの海外グループ企業、ジーシーアメリカ(本社・イリノイ州、鈴木豊社長)が選ばれた。同賞の授賞式と記念祝賀会は11月12日、東京・大手町の経団連会館で開かれる予定。
太田氏が日歯会長予備選に向け立候補趣意書
次期日本歯科医師会会長予備選挙に出馬する大阪府歯科医師会会長の太田謙司氏は立候補趣意書を発表した。趣意書では、大久保執行部について「歯科を生活の医療と位置づけ、人生の終末を迎えるその時まで、自分の口で噛み、味わい、本当に幸せであったと思いながら生を全うすることの大切さを内外に知らしめた功績は大きい。その意義をさらに浸透させるべく不断の努力を重ねていく」とした。