日本歯科新聞 | 2014年11月11日付
次期介護報酬改定・経口維持加算 多職種連携評価へ
来年度の介護報酬改定に向けて厚労省は、特別養護老人ホームなどの施設で摂食機能障害者を対象に算定する「経口維持加算」について、現行のスクリーニング手法別の評価区分を廃止し、歯科医師や歯科衛生士など多職種による取り組みのプロセスを重視した評価体系に変更する案を11月6日の社会保障審議会介護給付費分科会に提示した。多職種連携により、口から食べるための支援を通じて必要な栄養を摂取し、誤嚥性肺炎などを予防するのが狙い。経口移行加算の内容も見直すほか、口腔機能維持管理加算、口腔機能維持管理体制加算の名称を口腔衛生管理加算、口腔衛生管理体制加算に変更する方針も示した。同省は来年1月をめどに意見集約を図り、4月の実施を目指す。
再生医療製品を保険適用対象に-中医協
中医協は11月5日の総会で、再生医療等製品の取り扱いについて、薬事法改正(医薬品医療機器等法)後に承認(条件・期限付き含む)された製品から保険適用の対象とすると決めた。
噛み応えある“写真”募集-松本歯科大学
松本歯科大学は、第1回「カムカムメニュー・写真コンテスト」を企画し、噛み応えがあり、見た人が思わず食べたくなるようなメニューの写真を11月25日まで募集している。問い合わせはTEL0263(54)3210まで。
ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー 橋本さんと坂上さんが受賞
2014年に最も笑顔が輝いた著名人を表彰するベストスマイル・オブ・ザ・イヤーに「1000年に一人のアイドル」と話題のタレント・橋本環奈(かんな)さんと歯に衣着せぬ毒舌で有名な俳優の坂上忍さんが選ばれた。
26年8月末歯科診療所数 6万8,836施設
厚労省の施設動態調査による平成26年8月の歯科診療所数は、増減の動きが大きく、沖縄の24、東京の13、神奈川の6、茨城、群馬、大阪の4など全国17都府県で73増え、北海道の8、福島、兵庫の4など、17道府県で34施設減少した。同月末では前月に比べ全国で39施設増え、6万8,836施設となった。前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、183施設増加。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で270減、医療法人は454増。
厚労省参事官が医薬品医療機器等法を解説-医機連講演会
日本医療機器産業連合会(=医機連、中尾浩治会長)は、平成26年度医機連講演会を東京都千代田区のKKRホテル東京で10月31日に開いた。11月25日の施行が迫る医薬品医療機器等法の内容や、経済産業省による医療機器産業政策についての講演が行われた。
企業の品質経営度調査 ジーシーが2位獲得
第8回「企業の品質経営度調査」の結果が発表され、2位にジーシー(本社・東京都文京区、中尾潔貴社長)が選ばれた。2004年から日本科学技術連盟と日本経済新聞社が品質経営の推進のみならず、産業界に対し品質の重要性を促すのを目的に始めた。
標語入選作発表-日本歯磨工業会
日本歯磨工業会の第14回標語募集の入選作品が発表され、最優秀賞には斉藤真紀さんの「磨くほど 日々噛みしめる 歯は宝」が選ばれた。表彰式は盛岡市内で10月21日に行われた。
医療における消費税問題 抜本的解決を決議-国民医療推進協
日本医師会や日本歯科医師会ら40団体で構成する国民医療推進協議会(会長・横倉義武日医会長)は10月29日、東京・駒込の日医会館で総会を開き、消費税10%引き上げによる、医療・介護提供のための適切な財源確保や医療に関わる消費税問題の抜本的な解決を求める決議を全会一致で了承した。また、12月4日の都内での総決起大会開催を決めた。
患者申出療養の枠組み了承-中医協
中医協は11月5日の総会で、保険診療と保険外診療の併用を認める「患者申出療養制度」の枠組み案を了承した。対象となる技術は、保険収載を前提としているため、明らかに疾病または負傷の治療とはいえないものを除き、一定の安全性・有効性が確認されたものとなる。政府は来年の通常国会に関連法案を提出し、2016年ごろの導入を目指す。