日本歯科新聞 | 2014年11月18日付
口腔機能管理 医療費削減に効果あり
日本歯科医師会の堀憲郎常務理事は、「口腔機能管理等による効果と医科歯科連携が効果的に機能している事例」を 11月7日に開かれた厚労省の社会保障審議会医療保険部会に提示した。医療保険制度改革の議論の中で度々、口腔と全身の関係を指摘する意見があったのを踏まえて、千葉大学医学部附属病院における口腔機能管理介入試験の結果の他、千葉県の国保旭中央病院と大阪警察病院における周術期口腔機能管理の有用性の分析を紹介した。
女性支援体制を議論-全歯懇
「女性会員がより輝くために」をテーマにした第61回全国歯科大学同窓・校友会懇話会が大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で開かれた。女性歯科医師が増加する中、歯科医業と家庭との両立を図る上で、同窓・校友会組織としてのバックアップ体制の取り組みについて活発な議論が行われた。
全国歯科保健大会 初開催の大阪で宣言採択
「いい歯の日」の11月8日に「健康は歯から-歯科が支える健康長寿」をテーマに掲げた第35回全国歯科保健大会が大阪市の大阪国際交流センターで開かれ、「診療所はもとより在宅、施設においても歯科保健の向上を目指し、生涯にわたりより質の高い生活を支え続ける」とした大会宣言を採択した。
高齢者の保健事業提案-厚労省
厚労省は、75歳以上の後期高齢者への保健事業について、市町村の地域包括支援センターや保健センターで歯科衛生士、管理栄養士ら専門職による相談・訪問指導の機会を設ける案を11月7日に開いた社会保障審議会医療保険部会に提示した。
日医副会長「消費税予定通りの引き上げ要望」
政府が11月13日に開いた2回目の消費税の点検会合で、日本医師会の今村聡副会長は、来年10月に予定通り消費税を10%に引き上げるべきとの考えを述べた。
身元不明死体と行方不明者、DNA型を照合へ-警察庁がパブコメ募集
警察庁は、身元不明死体の身元を明らかにする措置の一環として、認知症などが原因で行方不明となった人と身元不明死体のDNA型を照合するなどとした「死体取扱規則等の一部を改正する規則案」を11月14日に公開し、12月13日までパブリックコメントを求めている。
アルツハイマー発症前マーカー 国立長寿医療研が発見
国立長寿医療研究センター(鳥羽研二総長)は、アルツハイマー病変の発症前検出に有用と思われる血液バイオマーカーを発見したと11月11日に発表した。同研究成果により、侵襲性の低い血液検査で脳内変化を捉えられ、根治薬や発症予防薬の開発に期待がかかる。
ヤフーの唾液遺伝子解析が話題に
ヤフーが唾液による遺伝子解析サービスを7日から開始して話題を呼んでいる。2型糖尿病や喘息、片頭痛、腰痛など約110の健康リスク項目、飲酒量やニコチン依存、骨密度など約180の体質項目を解析でき、歯科関連では、健康リスクとして「歯周病」、「顎関節症」、体質項目として「むし歯」、「親知らず」、「歯の発達」などが入っている。
奥羽大 花岡氏が専任教授に
奥羽大学(赤川安正学長)は11月13日、元東京歯科大学准教授の花岡洋一氏が11月1日付で生体構造学講座内に設けている法歯学の専任教授に就任したと発表した。
う蝕と髪の毛が関連-米・NIHが可能性示唆
薄毛やくせ毛などの髪の毛の先天的トラブルを抱えた人はう蝕になりやすい。米国・国立保健研究機構(NIH)の国立関節・筋骨・皮膚疾患研究所(NIAMS)皮膚科学研究室のOlivier Duvergeri氏らの研究グループが明らかにした。研究結果は、10月27日発行の「J Clin Invest」誌電子版に掲載された。
病院・福祉設備機器の専門展示会開催
大型調理設備機器で作るオムレツやパンなどの調理実演や、免震体験車でタイプ別大地震の体験などが行われ、目的意識の高い医療・福祉従事者らの注目を集めた―。病院・福祉設備機器展、病院・福祉給食展、医療・福祉機器開発テクノロジー展が一堂に開かれる専門展示会「HOSPEX Japan2014」が11月12~14日の3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催され、約6万8,933人が来場した。