咀嚼の影響 噛める人は低栄養割合低く

厚生労働省は、平成25年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。それによると、歯の本数が多いと何でもよく噛んで食べられる割合が多く、よく噛める人は低栄養の割合が低い傾向にある。同調査は、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、身体の状況、栄養摂取量、生活習慣の状況を明らかにする目的で、毎年実施しているもの。今回の調査は、平成25年国民生活基礎調査において設定された単位区から無作為抽出した300単位区内の5,204世帯を対象として実施し、有効回答が得られた3,493世帯について集計した。

第47回衆院選 歯科関係は4氏当選

第47回衆議院選挙の投開票が12月14日に行われ、歯科関係で歯科医師3人、医師で歯科大学教授の計4人が当選した。自民党で北海道比例区の渡辺孝一、千葉13区の白須賀貴樹、九州比例区の比嘉奈津美の3氏。また埼玉14区の医師・日本歯科大学教授で自民党の三ツ林裕己氏も対立候補を下し、小選挙区で当選した。

日中韓 感染対策で共同声明

日本、中国、韓国の保健に関する課題について話し合う第7回日中韓保健大臣会合が中国の北京で11月23日に開かれ、パンデミックスインフルエンザおよび新興/再興感染対策などに共同して取り組む「共同声明」を採択した。

終身会員の要件を協議-九州、中国・四国地区役員連絡協

平成26年度「九州」「中国・四国」地区歯科医師会役員連絡協議会が12月6日、高知市のザ クラウンパレス新阪急高知で開かれ、県歯の終身会員の要件の見直しについて協議した。また、今期で退任表明している日本歯科医師会の大久保満男会長が講話した。

歯科医院名称で商標登録で注意喚起-日歯

歯科医院の名称で「○○歯科医院」の「○○」の部分を歯科医業の分類で商標登録し、同様の名前を使用している医院に対し、使用許諾や使用料を要求する事例が発生している。新規開業や名称変更する場合は特許庁のホームページで商標権等を事前に確認するなどの予防策を講じるよう求めた。

医療事故調査制度で論点提示

厚労省は、来年10月に施行する医療事故調査制度の円滑な運用を図るための第2回検討会を11月26日に開いた。会合では厚労省が医療事故の定義や医療機関からセンターへの報告方法、遺族への説明方法、医療機関が行う調査方法、支援団体の考え方などの論点を提示した。

データヘルス計画策定でシンポ

データヘルス計画策定のためのシンポジウムが12月5日、東京・中野サンプラザホールで開かれた。主催は全国健康保険協会、健康保険組合連合会、共催は厚労省。保険者の事例報告では、特定健診の受診率向上を図っていくとともに、優先順位は低いものの、歯科の定期的な健診の導入に向けて検討を進めていく考え方が示された。

メタゲノム解析に取り組む開業医

次世代シークエンサ(MiSeq)を導入し、メタゲノム解析によって、口腔微生物の生態把握に挑戦している開業歯科医師がいる。口腔常在微生物叢解析センターを医院と併設した、高松市の谷口誠氏だ。開業医が同機器を導入するのは世界的にも珍しい。

設立記念し学術大会-日本臨床歯科CADCAM学会

日本臨床歯科CADCAM学会(草間幸夫会長)は12月6、7の両日、東京・秋葉原の富士ソフトアキバプラザで設立記念第1回学術大会を開いた。同学会は、CERECのスタディーグループだったJSCADが、教育・研究体制の強化を図るために体制ならびに名称を変更したもの。

次期参院選 組織内候補者に砂川氏を答申

次期参議院選挙に向けて日本歯科医師連盟の候補者選考委員会は12月9日に第4回の会合を開き、千葉県歯科医師連盟推薦の砂川稔氏を組織内候補者とする答申書を日歯連盟の髙木幹正会長に提出した。日歯連盟は理事会の議論を経て、1月下旬に開催する臨時評議員会で正式に候補者を決める方針。砂川氏は昭和31年生まれ。56年日本大学歯学部卒業、61年開業。平成3年から習志野市歯科医師会理事、同副会長、千葉県歯連盟理事長などを歴任後、23年から同県歯連盟会長。25年7月から26年6月まで日歯連盟副理事長を務めた。