無歯科医地区 未だ856地区

全国に無歯科医地区は856地区あり、同地区人口は20万5,643人-。厚労省の平成26年度無医地区等調査及び無歯科医地区等調査の結果(速報値)によるもので、21年度の前回調査と比べ、無歯科医地区および地区人口は74地区、3万884人減少している。

米国う蝕予防プログラム 砂糖消費減少目標業界の意向で隠す

アメリカが1971年に国家事業として実施したう蝕予防プログラムにおいて、砂糖消費の削減の目標が砂糖業界の意向を反映して意図的に隠されていたという。カリフォルニア大学サンフランシスコ(UCSF)のCristin E. Kearns氏らが、イリノイ大学のRoger Adams名誉教授(有機化学)が残した砂糖業界とのやり取りを記録した議事録や書簡集などの資料を検証して分かったもの。

地域医療構想 厚労省が指針公表

厚労省は、団塊の世代が75歳を迎える2025年に向け、病床の機能分化や連携を進めるために都道府県が策定する「地域医療構想」の指針を3月31日に公表した。それによると、都道府県に対し構想区域(二次医療圏等)ごとに医師会や歯科医師会などが参画する「地域医療構想調整会議」の設置や在宅医療分野における医科、歯科、訪問看護事業所等との連携の必要性を盛り込んでいる。

医師国家試験 出題数を100題減少へ

厚労省の医道審議会医師分科会医師国家試験改善検討部会は、必修問題以外の一般問題を100題程度縮小するとの報告書をまとめた。平成27年度から卒前教育で共用試験CBTの合格基準が統一され、医学生の基本的な知識が担保されたのを踏まえてのもの。同省は今後、出題基準の見直しを行い、平成30年の医師国家試験をめどに新方式を導入する予定。

都内の歯科医、高村雅男氏は竹馬の達人

東京都練馬区開業の高村雅男氏(こうむら歯科医院院長)は、数々のとんでもない記録を持つ竹馬の達人で、テレビの番組制作会社から次々出される無理難題にチャレンジし、その“スゴ技”に磨きをかけてきた。高村氏が考える竹馬の魅力とこれまでの挑戦内容を紹介する。

電子レセ1月診療分 歯科の件数8割超え24県

社会保険診療報酬支払基金の「電子レセプト請求普及状況」による平成27年1月診療分で、歯科の請求総医療機関数に占める電子レセ請求の割合は医療機関数は前月よりも2.3ポイント伸び、76.6%になった。導入率が8割を超えた県は前月より4増えて24になった。歯科の電子レセ請求医療機関数は前月より1,629施設増加し、5万4,893施設だった。都道府県別にみると、対前月比で2増え、47都道府県中45で導入率が7割を超えている。

27年1月の歯科診療所 6万8,799施設

厚労省の施設動態調査による平成27年1月末現在の歯科診療所数は全国で6万8,799施設で、前月よりも40減った。前年同月比の全国の歯科診療所数の動向では、121施設増加。開設者別歯科診療所数の個人は対前年同月比で370減、医療法人は492増。

う蝕の罹患率に人種的な差-アメリカ・CDCが報告

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は3月の国家保健栄養評価調査(NCHS)の第191号で、2011年から12年までの6歳~8歳児の永久歯う蝕が13.8%に上ると報告した。11歳以下の子供全体では21.3%に及んだ。CDCによれば過去25年間を通じて未処置歯は減っているものの、依然、高い罹患率だという。

骸骨の歯髄からペストの痕跡

鉄器時代に発生したペストの遺伝子構成の痕跡が、当時の人の頭蓋骨に残された歯髄から見つかった。イタリアの環境研究者のBarbara Barmanti氏が歯髄の遺伝子に見られる情報を解析した結果、ペストを引き起こした細菌の痕跡が見られたというもの。ペストで亡くなったとされる、当時、ヨーロッパ、アジアに住んでいた人々の遺体2,700体から歯髄のサンプルを採取して遺伝子を調査。流行の状態が分かったという。

「歯科医師需給問題を考える」より 投稿・歯科医過剰を憂う

厚労省発表の資料による2014年の日本の人口10万人対歯科医師数は78.2人となっている。この数は日本の歯科大・歯学部の数が国公私立合わせて29校となった昭和55年以降確実に増えており、日本が先進7カ国並みの人口10万人対60人台の歯科医師数に戻るには、私の試算では現在の歯科大・歯学部の入学定員数を6割減らしても2043年までかかる。

骨補填材 国内初の治験へ

インプラント埋入時や歯科治療に使用できる骨補填材として、炭酸アパタイトの治験が5月から始まる。東京医科歯科大学歯学部附属病院(春日井昇平教授)、九州大学病院(古谷野潔教授)、徳島大学病院(宮本洋二教授)で実施されるもので、ジーシー(中尾潔貴社長)が日本で初めての骨補填材の薬事承認を目指す。約1年の治験期間を経て、平成29年度の薬事承認を見込んでいる。

関節軟骨再生を促進

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科のエミリオ・ハラ研究員と窪木拓男教授らの研究グループは、ステロイドホルモンの一種「フルオシノロンアセトニド(FA)」が強力な軟骨細胞分化誘導能を有するのを発見した。幹細胞を用いた関節軟骨再生治療の新たな基盤技術として期待できるとしている。

舌苔が口腔咽頭癌に影響か

舌苔の付着面積の大きい人は、口腔咽頭癌の原因にもなるアセトアルデヒドの口中濃度が高い-。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授、横井彩氏らの研究グループによる横断研究で分かった。同研究成果は「Journal of Applied Oral Science」電子版(3月6日)で公開している。

口腔外科医・岩田氏に「大山激励賞」

2001年から10年以上にわたり、カンボジアで口腔腫瘍の除去など1,200件を超える手術を無償で行ってきた功績が認められ、大山健康財団(藤森一平理事長)が授与する平成26年度「大山激励賞」をフリーランスの口腔外科医・岩田雅裕氏(元岸和田徳洲会病院顎顔面口腔外科部長・口腔インプラントセンター長)が受賞した。

フッ素水道水 ADHDとの関係性

水道水中のフッ素濃度と甲状腺機能低下や注意欠陥多動性障害(ADHD)などとの関係性について、イギリス、アメリカで話題になっている。英国医学雑誌(BMJ)は2月24日、ケント大学保健事業学センターのPeckhan S.氏らによる「イギリスにおける水道水フッ素濃度と甲状腺機能低下の関係」と題する報告を掲載。

イスラエルの研究 下水管ウイルスが根管感染を予防!?

下水道から採取されるウイルスが、薬剤耐性を持つ細菌が作り出すバイオフィルムを破壊し、特に歯科治療後の根管の感染を予防することができる。歯科国際誌『Dental Tribune』誌は「下水管から見つかったウイルスで根管感染を予防できる」として注目している。

近畿デンタルショー 1万2,882人が来場

近畿歯科用品商協同組合(上山哲司理事長)は4月11、12の両日、近畿デンタルショー2015を大阪市のATCホールで開いた。約150社が出展し、歯科医師ら1万2,882人が来場した。

28年度改定に向けて外来の基本診療を審議-中医協

平成28年度診療報酬改定に向けて中医協は、4月8日の総会で医科の外来診療の在り方について審議した。日本医師会からは、基本診療料の引き上げや患者の薬の飲み残し(残薬)問題に絡んで長期処方の在り方の見直しを求める意見が上がった。

選定療養で日歯が見解

日本歯科医師会(大久保満男会長)は、政府の選定療養の推進の考え方について「患者負担を増やして医療費を抑制する方向や混合診療全面解禁の議論につながるおそれがある」として慎重な議論が必要との認識を示した。